時間がない人は、スクロールして字幕だけでも消化して下さい。

一見、ガンダーセン氏のいつもの分析と警告に見えますが、これまでにない危機感を持って語っているように見えました。スマートグリッドの話まで出して、日本の産業界にも必死で発電法の転換を訴えるように。(逆に原発維持に向かうと明らかに、補償や処理費用、その他、確実に財政破たんになる試算も出して。)



事故が東電作業員が比較的多く出勤していたことが、世界を救うことになったという不幸中の幸いにも触れ、それでも去らない福島第一の全体的なリスクに言及。

4号機の燃料プールは言うまでもなく、3号機爆発も燃料プールであった事に触れ、GEのマークI型のみならず、世界にある400機の原発も、早期に改良すべきと呼びかけています。

小出先生も「なにもこんな所に作らなくても」という原子炉圧力容器で十分危険な原発の同じ建屋内の上部に設置されているこれまた超危険な燃料プール。

燃料棒に必須の冷却水が、この構造のために何重にも危機状態に晒されています。

医師の肥田先生と同じく、原子力の専門家とはいえ、半世紀以上にわたって、核によって人類にもたらされた被害を熟知している人たちが心配しているのは、私たちの未来。きょう明日の事です。

そして長期に渡る健康被害も。実際には豊富なデータが存在することがどんどん解ってきました。

推進派利権層が築いた蜃気楼のような原発神話を終わらせ、世界中の良識ある人々が脱・核に向かうか、地球が破滅に向かうか、本当はそれくらいの危機に晒されています。たまたま1年以上もってしまったけれど、このレベルの危機感を共有している人はかなりいます。

情報があるかないかだけの差です。

Juneblokeさんの字幕ですが、YouTubeサイトに翻訳文前半、阿修羅サイトに要約が出ています。


福島第一原発 ―真相と展望 (アーニー・ガンダーセン著)