chihointokyoの毒皿ブログ
  • 17Mar
  • 31Oct
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      スペインロケで原点回帰のBaila Baila 24。コレオグラファー表示がビデオに…

      バイラファンのみなさん、ご無沙汰です。Baila Baila Vol.24が解禁されてもう1ヶ月が経ち、振り付けも大体覚えてしまわれたことと思います。聞いた途端に入り込んでしまう曲が多かったVol.23に比べると、ちょっと時間がかかりましたが私も漸くVol.24に馴染んできたところです。YouTubeのPVはすでに1万回以上視聴されています。(。_。)うーん、だけど残念。今回は一番人気であろう4曲目のI promise youが抜けています。ダンスやらない人が選曲してるんでしょうね。最近のPVは全曲入れないし、美味しいところが案外カットされてしまう…。さて今回、日本からロケに参加するダンサー、Vol.13, 15, 19, 21でおなじみの谷井 恵利香が空港で伊藤 由里子から告げられた行き先はスペインのカナリア諸島。Vol.1からVol.8まで撮影されたバルセロナではないのですが、由里子さんが「(前回が日本で今回がスペインなので)今年は原点回帰かな」とMakingの中で言っていました。12年目の後半のバイラシーズンです。今回のEspecialのビデオの中には、音楽やダンサーのクレジットが、Making中のお笑い(?)NGビデオと一緒に出てくるのですが、コレオグラファーとしてJoan AltisenとYuriko Itoの名が出てきました!ちょっと遡ってDVDをチェックしてみましたが、これは初めてのことではないでしょうか。ずっと不思議だったのですが、Vol.12まで、歌詞カードの冊子には、Choreographer としてだけでなく、「コレオグラファー&ミュージック・ディレクター」、「Choreographer & Presenter」として由里子先生より先に記載されていたJoan Altisenの名前が、いつの間にかDancerの一人としてしか表記されなくなっていたんです。歌詞カードも遡ってチェックしてみたところ、ChoreographerとしてのJoanの名前はVol.22から再登場していました。(´・д・`)エー、そうなんだー。Vol.22は音楽は好きだったけど、A la luna un deseoなどを除き同じような動きが何度も出てくる、全体的に動きの少ない、ちょっと退屈な振り付けが多かったので、私は初心者コレオグラファーさんにチャンスをあげているのかと思ってました。特にAgainst the fateやJust becauseは曲が好きだったのに振り付けが残念で…。でもVol.12以降は踊りに苦手意識のある人たちにも馴染んでもらおうと、集客のためというか、マーケティング的にあまり激しくない、覚えやすい動きを増やしているので、主催者側からの注文もあるだろうとは思います。Vol.11以前のJoanの振り付けで踊ると、難易度高いのが多いし汗びしょびしょですもんね。(ちなみに、由里子さんはコレオを担当していても表記されていない場合が過去にもあったので、Vol.23のRainbowなどはJoanよりYurikoカラーだなぁと私は思っています。)そしてVol.23からがJoanと由里子先生とコレオ連名です↓。ナナ・カンタリーナ作詞作曲の音楽が多いのもよかったですが、お二人の振り付けで本当に完成度の高いアルバムでした。ちなみに、JoanがバイラバイラのDVDから姿を消したのがVol.20から22までの3回。つまりVol.22はダンサーとしては登場せずに振り付けだけを担当したことになります。たぶんVol.22はこれまでのバイラDVDの中で唯一、男性一人だけ(Hrisio)の出演でした。そしてVol.24。いい感じです。出演者が5人だけのときは最初から最後まで定位置というパターンで、左からショートヘアになってしまった谷井恵利香、Joan Altisen、 Hrisio、 伊藤由里子、そしてVol.20と22に出演のちょっとふっくらしてきたRaquelの順。では、歌詞カードへのリンクと各曲のアルバムのキャプチャを貼っておきます。歌詞はこちら↓BAILA BAILA vol.24 ~Forever you and me~01. Lonely Diablo02. What do you say03. Soy Feliz04. I promise you05. No es mentira06. Forever you and me07. What is me08. Ya no estas09. Hot Hot Hot10. My Destiny11. A mysterious blue実はDDDストアの販売ページでは、メイン曲の代わりに今回のロケ地であるスペインのカナリア諸島フエルテベントゥーラ島が、アルバム名として書かれているのですが(BAILA BAILA vol.24 ~Fuerteventura~)、たぶんエラーなのでここでは通例に倣ってメイン曲表記とさせて頂きました。では各曲のキャプチャを貼っておきます。Makingで映る風景を見ているといかにもくつろげるリゾートっぽいのですが、こうやって切り取ると、なんだかちょっと殺伐としていますねー。アルバムのイメージとしては合っていますが。Vol.23のときには特徴のあるショットを撮って、あとで曲名を貼り付けてみたのですが、今回はちょっと時間がないのと、振り付けそのものはVol.23のときほどワクワクするところが浮かんでこないので、最初のマーチのシーンだけになりました。ところで今朝、10月31日、首里城が火事で焼け落ちるというとても悲しいニュースが流れました。Vol.23のロケ地はDDDがフィットネススタジオを作ったばかりの沖縄でした。Vol.23歌詞カードの3、4ページめには首里城が移っていました。何度も破壊され、戦時中に米軍に破壊されたままだったところ、1992年に正殿を中心とする建築物群、そこへ至る門の数々と城郭が再建され、約30年にわたる復元工事が2019年2月に完了したばかりだったという首里城。もう一度復活させる日が来ますように祈っています。

  • 20Jun
  • 29May
  • 15Apr
    • 「暴言市長」を市民が圧勝させた理由。4月1日、児童相談所が明石市にオープン!住民・議会の反対ゼロの画像

      「暴言市長」を市民が圧勝させた理由。4月1日、児童相談所が明石市にオープン!住民・議会の反対ゼロ

      「暴言市長」として全国に知られるようになった泉房穂(いずみふさほ)氏が今年2月に出版した著書「子どものまちのつくり方」の第2章「すべての子どもたちを、まちのみんなで」の一節です。 子どもに冷たい国=日本 まず言っておきたいのは、日本ほど子どもに冷たい国はないということです。私はこんなに冷たい社会で死にたくないと思っています。もっとましな社会はつくれるはずですし、傲慢かもしれませんが、それに気づいた者がつくるしかないと、子ども心に使命感を抱いてきました。 私の弟は先天的に障害があり、近所の小学校ではなく、遠くの擁護が講に行くようにと言われました。歩けない弟が、独りで電車やバスに乗って行けるはずがありません。 両親は漁師でしたから、朝の通学時間には海に出ていて送り迎えなどできません。どうやって通えというのでしょうか。歩けない子は近くの学校に入れ、送り迎えもしてあげるのが本来のあり方です。こんなおかしな社会はないと思いました。 結局、近所の小学校に通うことになり、弟の送り迎えは私がしました。みんなが手を貸してくれたり、ランドセルを背負ってくれたら美しい話ですが、残念ながら現実は全然違いました。 本当にまちの空気が冷たく感じられ、やり切れなさをかみしめていました。こんな理不尽な思いをいつまでもするのは、自分でも嫌だし、他の人にもしてほしくないと思いました。 両親を亡くし二人だけで暮らす子どものケースがありました。県の教育委員会が、親権者のいない子どもを高校で預かることができないので、退学処分にするというのです。 さすがにそれは「ひどい」と校長が相談に来ました。県の児童相談所に行くと、「うちは高校生を担当しません」という返事です。これは本来児童相談所の仕事ではないのかと言っても、動いてはくれませんでした。 直接話を聞き、戸籍をたどり、親の実家がある地方まで新幹線を乗り継いで行き、親戚を回って歩きました。事情を説明すると、かわいそうだと言う親族もいましたが、実際は甘くはありませんでした。 結局、裁判所に相談して私が未成年後見人になり、親代わりを引き受けることで、高校を退学にならずにすみました。私の法律事務所のすぐ裏のアパートを借りて住ませ、親族や行政に代わって成人するまで面倒をみました。 このときも、いかに日本社会が子どもに冷たいのかを思い知りました。目の前に困っている子どもが現にいるのにです。「行政や児相も、もっと本気で真剣に向き合えよ!」と心の中で叫ばずにいられませんでした。泉市政そのものは経済的な面も考慮し非常によく練られたものですが、このような個人的な体験談が本書では実に豊富に随所に出てきます。湯浅誠さんが仕切っている(?)同じ頃に出版された「子どもが増えた!」にも興味深いエピソードがたくさん登場します。(ただし、こちらでは湯浅さんから「ゲストより喋りすぎないように」と釘を刺されているので、泉さんはちょっと控えめです。ちなみに、この表紙のイラストは泉市長と大の仲良しのさかなクンが描いたものです。)泉さんにとって、「こどものため」「明石のため」「市民みんなのため」という大元の信念は文字通り「我がこと」なのです。使命感とか市民のためとか言わずに、堂々とこれは「私のためです」と言ってもらって結構なのに、とすら思います。ご存じのとおり、今年1月29日になぜか2年も前の泉市長の「火ぃつけてこい」暴言を切り取って、全国の大手マスコミが攻撃し、謝罪・辞任会見までは大々的に報じていました。が、その後の3月17日の臨時の市長選では、前市長の自民候補の北口ひろと氏を破って3倍以上の得票で圧勝したこと、当初責任を感じて立候補を固辞した泉氏を市民有志が署名活動して告示ギリギリで説得して立候補にこぎつけたこと、そして、この4月の(本来の任期満了に伴う)市長選で不戦勝となったことは、どの程度同じマスコミが報じたでしょうか。まぁローカルでは一応MBSや神戸新聞は一応報じてはいましたが。なぜこれほど支持されるのか、政局ばかり報じる日本のマスコミは今回も政策には注目せずでした。泉市政が広まると既得権益層は面白くないことが多々あるので、利権への忖度なのかもしれません。泉さんが当選一期めの1年めにもかかわらず、土建屋利権やゼネコン利権を敵に回し戦ってくれたお陰で、明石駅前の一等地の再開発ビル(建設そのものは前市長のときに承認)の中はパチンコ店やゲーセン、サラ金で埋められる代わりに、素晴らしい市民図書館と大手書店、雨天でも使える広い市民広場やカフェ、そして子ども支援センターや青少年のための施設になりました。私は上の2冊の本を、たまたま明石駅前のジュンク堂の入り口でみつけたときに買ったのですが、内容の濃さ、面白さにはちょっと感動しました。自分が明石市民でなくても同じくらい楽しんで一気読みした思います。(「子どものまちのつくり方」のほうは、まだKindle版が出ていない上に文字が小さめなので、購入しない方もアマゾンのページの右下にある「Kindle化」リクエストのClickをよろしくお願いします。)4年前の市長選では、郵便ポストに入っていた現職の泉市長の具体的な政策実現紹介チラシに比べると、対立候補のチラシは全く魅力ナシだったのでとりあえず泉氏に投票しただけでした。どんな市長なのかほとんど知らないままでした。が、私がまだ東京に住んでいた2011年4月の接戦でこの人を市長にしてくれた市民らには、今さらながら心から感謝しています。国政がこんな出鱈目の国で、地方自治体でこんな大変な改革に取り組んでいてくれた人が自分の故郷にいたのか、と。市区町村というのは、いまはここまでできるのか、と。(それがわかる章は、また追々、当ブログで引用紹介していきます。)とはいえ、今回の騒動以来、テレビ映像やYouTube動画を視ていても、また明石駅前で直接、泉さんの街宣を聴いたときも、謝罪だらけで神妙にしすぎているせいなのか、著書に出てくる語りの面白さが全然でてこず、泉さんの魅力は伝わってきません。今回の職員罵倒のときも、泉さんの記憶違いが入っていて、職員は怠慢だったとはいえない働きをしていたのですが(あまり報道されてませんが、罵声から20分後には話が通じて和解していたのです)、これまでも思い込みも混じった舌禍で問題を起こして謝罪に追い込まれたことが何度もあるという泉さん。 過ちを認める潔さはともかく、危なっかしくて見てられないし、感情こもりすぎのコテコテの明石弁(というか泉さんの育った明石西端の二見弁?)もウザい印象を与えてしまう。いい意味でも悪い意味でも東大カラーが全然見えない感じです…。よくこれで初回当選できたなぁと思います。それほど、あの死者を出した2001年の明石花火大会の歩道橋将棋倒し事件以降、市民らは既存の市政(や明石警察)にうんざりしていたのかもしれません。あまりに潔い泉さんの街宣はインパクトが大きかったでしょう。(「子どもが増えた!」にちょっと出てきます。)さて、「子どものまちの作り方」第2章の続きに戻ります。SNSではここ数年、あちこちの児童相談所の無責任さや子ども(や親)の悲惨さが度々話題になってきました。最近では東京青山の一等地に児相ができると聴いたスノッブな住民様たちが児童相談所建設に対して反対運動を起こしたりして顰蹙をかっていましたが、とにかく子どものための施設は迷惑がる人たちが多い今の日本です。ただでさえ厄介ごとを嫌うのが役所だというのに、明石市では市長が、しかも自身が市長になるずっと前から、児童相談所を開設することが夢だったのです。冒頭の引用箇所を読まれたら、もちろんそうだろうと思われるでしょうけれど、泉さんは国内だけでなく他国の行政などもよく勉強してきている人で、また、どんな取り組みでも適材適所のためには専門家を全国公募で採用する方針の人なので、何をやるにも準備万端徹底しているのです。それが、中核市になった明石市が児童相談所を開設した課程にもよく現れています。第2章の終わりのほうを読んでください。 本気で子どものまちをつくる 明石市は2018年4月に中核市に移行し、私が市長になる前から強く望んでいた児童相談所を、ようやく設置できる運びとなりました。 措置権を持つことで、迅速に子どもの命を救うことができます。また、早い段階から、よりしっかりと総合的な支援を行うことが可能になります。 児童相談所は、すべての子どもを本気で守り育む、支援体制の核となる拠点なのです。2019円4月の児童相談所の開設に向け、数年前から着々と準備を進めてきました。 明石の子どものことは、子どもに最も近い基礎自治体である明石市が責任を持ちます。その権限を有する象徴的な施設が児童相談所です。 児童相談所を市が持つことで、虐待予防の早期支援から家庭復帰後の支援まで、一貫したセーフティネットを張ることができるのです。「こどもを核としたまちづくり」の、まさに核となる重要な施設に位置づけています。 児童相談所を設置するのは中核市としては13年ぶりです。全国でも実に9年ぶりの新たな児童相談所の設置となります。 中核市に移行してすぐに児童相談所をつくるのも、これまでと同様、本気で子どもを応援し、まちの未来を考えているからです。このため、従事する人員も平均基準を大幅に上回り、児童福祉司や児童心理司を国基準の2倍の配置とするなど、手厚い体制で開設します。 気づきの拠点・こども食堂を全小 学校区に 児童虐待から子どもを守るためには、早い段階で子どものSOSに気づき、早期支援に繋げることが必要です。その地域拠点として、子どもの歩いて行ける範囲、全28小学校区のすべてに子ども食堂を開設しました。 子ども食堂は、単にご飯を食べるだけでなく、子どもが発するSOSに気づく役割があります。明石では地域での気づきの拠点です。 子どものリスクを把握するのが早ければ早いほど、児童相談所などにつなげて早期の支援ができます。毎日同じTシャツを着ている子などは、親が放置している可能性もあります。太り方がおかしければ、栄養のバランスがとれた食事を摂っていないサインかもしれません。子どもの状況に地域の人が気づき、着実に行政に情報を伝えてもらうため、地域には支援の拠点が要るのです。 子ども食堂を市内に1か所だけつくっても、それでは不十分です。市内に何か所かつくったとしても、小さな子どもは電車に乗って行けません。お金もありません。行政が子どもに力を入れている振りをしているだけになってしまいます。 子どもの立場で考えれば、少なくとも自分の通う小学校のエリアになければ行くのは困難です。すべての小学校区につくるのはあたりまえなのです。市内に1か所だけ立派な子ども食堂をつくる発想ではダメです。 子どもの立場に立って、子どもを早期に支援する拠点である以上、すべての地域に必要です。子どものための居場所です。明石は市内の28小学校区、すべての地区にこども食堂がすでに開設されました。現在市内の38か所で実施されています。 運営は地域の方々、ボランティアの方々が主役となり、市は1回2万円程度の助成金で応援しています。開設する場所がなければ市の公共空間を提供し、地域の公民館や、小学校の家庭科教室を使っている地域もあります。高齢者のデイサービス施設を夕方に開放して実施する地域もあります。こども食堂は地域での支援者の育成の場でもあるのです。これは里親の普及にも関係してきます。 早期支援を総合支援につなげる 早期の気づきは、児童相談所へと適切につなげることができます。でも、児童相談所につないで一時保護した子どもの中で、元の家に帰れるのは現状5割程度です。残り半分近くの子どもたちは親元を離れ、別の空間で暮らしていくことになります。 日本では、帰ることのできなかった子どもたちの、実に8割から9割ほどが、施設暮らしを余儀なくされるのが現状です。こんな理不尽な国は世界で日本だけです。他の国は、アメリカでもイギリスにしても、少なくとも7割ぐらいの子どもが里親家庭に行くことができています。里親のところへ行けた子どもが、たった1割しかいないのは日本だけです。 つまり、早期支援をしても、親から切り離してしまった結果、住んでいた家からも遠ざけられ、日常の家庭生活を失い、かえって不幸になりかねない現実があるのです。 (中略) もし母親がいなくなっても、そのあと、親に代わって愛情と栄養を注いで、家庭的環境で育んでくれる里親につなぐ体制ををつくらなければ、無責任になります。 こうした観点で明石では、2019年度の児童相談所の開設前、2017年度からすでに里親の登録拡充を始めています。これは初めからセットで行う必要があります。 児童相談所は単なる一つの箱ではありません。早期支援の地域の拠点となるこども食堂、その後の家庭的受け皿となる里親、両方セットで初めて効果的に機能するのです。さらに中間的な役割として、児童養護施設がなくては有効に機能しないので、明石では2017年につくりました。 加えて、乳児院との連携も大切ですし、児童心理の施設や自立支援の施設など、より専門的な施設も必要です。あらかじめ必要な関連施設がそろってこそ、それぞれの重要な役割が、効果的に発揮できるのです。 児童養護施設は、まちなかに 子どもたちには、心ある総合支援をまちのみんなで提供してあげたいと思っています。全国的にみると、児童養護施設の多くは市街地から離れた辺鄙な場所に設置されていますが、明石の児童養護施設は住宅地の中に新設しました。せめて友だちと会えるぐらいの距離に施設がなければ、子どもはそれまで暮らしていたすべての環境から切り離されてしまいます。 明石の児童養護施設は地域につながる空間です。地域の方との交流もできる空間としたいので、住宅地の中につくりました。実際、ここで暮らしている子どものクラスメイトが遊びにきたり、地域の方との交流が始まったりしています。地域の方々に手伝っていただき、施設に隣接する建物でこども食堂も始めています。辺鄙な場所の施設とは全く発想が違うのです。 名将についても、「ザ・施設」という感じではなく、子どもが年賀状に書ける名前にしようと、ちょっと高級マンションみたいな名前に決めました。子どもが自分の住んでいるところを隠さなければならないようではダメです。ここに住んでいると言えるところであるべきです。 もう一つの特徴として、施設の中に親子で暮らせる部屋を2部屋つくりました。いきなり親と子どもを分離せず、いったん親子で一緒に暮らせる空間を確保しています。精神疾患を患うお母さんには、フォローできる体制を敷き、食事が作れなかったら提供もしています。 一時保護した後、いきなり子どもを親元に帰すと、迎えに来たときは精神が落ち着いていても、そのあとで変調をきたす危険性があります。そういった親子には、いったん施設に併設した親子の部屋で暮らしていただき、しばらく様子を見て、親の精神状態に激しい起伏がなく、大丈夫だと確認した上で、家に戻っていただくことにしています。 できれば、子どもには親と一緒に暮らしてほしいものです。しかし、親元に帰した結果、子どもを死なせることになったら最悪ですし、リスクがあるから切り離すのも不幸です。中間的な支援により、できるかぎり子どもにとって望ましい方法を手探りしていくように心がけています。 里親100%を目ざして 明石では、2017年から「里親100%プロジェクト」を始めました。すべての子どもが家庭的な環境で生活することができるように、2019年の児童相談所開設後には、就学前児童の里親委託率100%を目ざしています。 厚生労働省は里親への委託率を、今後7年以内に75%以上にする目標を掲げました。日本は今10%台で、100%などはほど遠い惨状ですが、明石では本気で100%にしていく明確な方針を打ち出し、里親制度の啓発に取り組んでいます。 児童相談所ができれば、明石市は里親への委託を直接お願いすることもできるようになりますので、子どもの環境をできるだけ変えずに地域で育てるという観点から、それまでに里親に登録してくれる人をできるだけ確保し、各小学校区に里親家庭がある状況を実現したいと思っています。 その一環として、まずボランティア里親から始めませんかという呼びかけもしています。これは夏休みや年末年始、週末などに数日から1週間程度、施設で暮らしている子どもを家庭に迎え入れる里親です。家庭生活を体験することは子どもにとっても、将来施設を出た後の自立の助けとなりますし、自分のことを思ってくれる人の存在が心の安定につながるはずです。 児童相談所はまちづくりのシンボル 児童相談所は死因の反対なしに設置が決まりました。しかも場所はJRの駅の真ん前です。そんな一等地に児童相談所をつくるわけですから、まさにまちづくりのシンボルです。 明石が議会や住民の反対なくできたのは、児童相談所から逃げていないからです。真正面から、これがまちのためだという大義を掲げて、議会にも説明をしてきました。 私は助けられる子どもの命を助けずして、何のために市長をしているのか、との思いを抱いています。他の市長から「なぜ明石市は児童相談所などをつくるのか」と尋ねられることがありますが、私からすれば逆に「なぜ児童相談所をつくらないのですか」と聞きたいくらいです。 子どもが大事と言うなら、本当にまちの未来を考えているなら、リスクや困難があろうとも、しっかりと責任を負わなければなりません。お金がない、と言いますが、明石の財政もそれほど潤沢ではありません。一人当たりの納税額など、兵庫県かでは最低クラスです。お金があまっているわけではないのです。 たいして豊かでない明石市でも、すでに児童養護施設をつくり、さらに児童相談所も自前でつくれるのです。他の都市でもできないはずがありません。 本当に子どもが大事であれば、予算が厳しいから後回しにするなどという考えが出てくるはずはないと思います。本当に日本の将来を考え、持続可能な社会を目ざすなら、子どもに真剣に向き合うとともに、行政が率先して最優先で責務を果たすべきなのです。弁護士時代には虐待死した悲惨な子どもの姿も含め、国や社会が見捨てた人たちを大勢見てきた泉さんならではの施策だと思います。後で紹介したい第5章「発想の転換による自治体経営」に、こういうことが書かれています。 …たとえば厚労相などが示してきた標準家庭像は、「お父さんはバリバリ働き収入安定、お母さんは専業主婦で時間に余裕。子どもは二人、男の子と女の子で、ともに元気で明るい子。しかも家族はみんな仲良し」みたいな家庭です。「どこにおるねん、そんな家族」と関西弁で突っ込みたくなります。 (中略)いまだにこんな前提で福祉行政をしているのが、そもそもの間違いです。 (中略) 私の標準家庭のイメージは、こうです。 『お父さんは収入不安定で、たまに暴力。お母さんはパートを打ち切られ、心を病みかけ。子どもは不登校がちで、しかもネグレクト状態。家の奥にはおばあさんが半分寝たきり。生活費として借りたサラ金の返済に追われ、生活困窮。』 実際のところ、弁護士時代にそのような家庭からの相談を毎日のように受けてきました。子どもをサポートするには、家族や周囲の人が全部視野に入ると入らないとでは行政は全然違ってきます。DV親をいかに罰するかばかり議論しているマスゴミや中央行政の官僚、そして全国の人たちに、明石市の試みを叩き台として読んで頂きたいと思います。利権をバックに横暴を繰り返す安倍政権のやりたい放題に絶望する日々が6年以上も続いていますが、一冊の本を読んだだけで自分の住む国にこれほど希望が持てたのは私は初めてです。それほど上質の思想に裏付けられた実践的な内容だからでもあります。できるだけ多くの自治体が、同様の自立を勝ち取って、戦前回帰の洗脳国政から解き放たれ、国が滅びる前にV字回復できればと本気で願います。

  • 14Apr
    • メイン曲だらけのBaila Baila vol.23。Joanが帰ってきた!!の画像

      メイン曲だらけのBaila Baila vol.23。Joanが帰ってきた!!

      解禁になってもう2週間が経ってしまったBaila Baila Vol.23。すでに全11曲のほとんどを一度は踊ったという方も多いのではないでしょうか。いやぁ〜〜〜、それにしても久っ々の上出来アルバム。Baila Baila Vol.23。うれしいですね〜〜。Vol.22は音楽は徐々に好きにはなったものの、やっぱ振り付けはイマイチでした。第一、DVDを見ていて「ぅおー、これカッコいい!」と思える曲が皆無でした。1ヶ月で飽きてしまいました。私なんか12月以降は、ジムやスタジオで待ってる時間はもうBailaも聞かずにひたすらQueenのボヘミアン・ラプソディや過去のヒット曲を聴いてました。でもこのVol.23。なんとウォーミングアップのEl AmanecerからクールダウンのSentimentalまでとにかく全曲がキレイ。そして振り付けがカッコいい。どの曲も飽きさせない。ほぼすべてメイン曲と呼んでいいくらいのレベル♪しかも、Vol.20から22まで姿を見せなくなっていたJoan Altisenがカムバック!やっぱりバイラにはJoanがいてほしい。今回のメイン曲、Fuego SoyなどいかにもJoanが振り付けしたような曲がいくつか入っていますね。そしてVol.21のSale El Solで断トツで光っていたマリア、前回のバイラバイラミュージカルで主役ロホ役のひとりの国森ゆきかが出演。色んな意味でクオリティの高いアルバムとなりました。というわけで、歌詞カードへのリンクと各曲のアルバムのキャプチャを貼っておきます。歌詞はこちら↓BAILA BAILA vol.23 ~Fuego Soy~01. El Amanecer 夜明け02. Intertwine 絡み合う03. To my dear 愛しい人へ04. Nuestro Amor 私たちの愛05. Burning Love 燃える愛06. As Always いつものように07. Fuego Soy 私は炎08. The Rain 雨09. Crush on you 君に首ったけ10. Baila pa’ que baile ダンスのためのダンス11. Sentimental センチメンタル今回はロゴの出ている前奏マーチのシーンではなく、各曲の特徴的なポーズのキャプチャを撮りました。といっても、動きが一番素敵なシーンは瞬間を切り取ると意外と良さがでないので、ちょっと分かりづらいかも。既に踊った方は、ウンウンそこなのよね〜、というのもあるかもしれません。今回のツアーは沖縄。沖縄本島に今年2019年誕生したDDD.H.FITNESSのある女性長寿日本一の北中城村(きたなかぐすくそん)、世界遺産「中城城跡」、そしてクラブメッド石垣島など。キャプチャを撮ると、体の角度とかタイミングとかなかなか不揃いです。バイラはコーラスラインではなくて、ダンスエクササイズなので、隣とビシッと揃っている必要はないんですね。それにしても、どれもこれもちょっとチャレンジングで楽しい動きだらけです。DVDを見ているだけでもダンサーたちの素敵なムーブメントに見入ってしまう。鏡を見ながら練習していても自分のムーブメントのうっとりしてしまう(それはないかw)。Vol.22ではそこがイマイチでしたねw。私はなかでも2番目のIntertwineが好きですが、最初に音楽として好きになったのは美しいメロディがなんとなくハワイアンみたいなウォーミングアップ、El Amanecerでした。なんせ半年も毎週つきあう曲です。これぐらいメロディやコードが綺麗な曲を毎回使って欲しいところ。Vol.14のMi Ilusion以来、4年ぶりの感激です。Intertwineの曲と振り付けの面白さ、クールさは私にとってはVol.16のOn That DayやApplauding Hands、Vol.21のSale El Solに匹敵するのですが、Vol.23のいいところは他の曲もホントにハズレがないこと。6ヶ月経っても飽きてないかもしれません。それにしても、最近のPVは全曲入れなくなってしまってますが、なぜ今回Intertwineを入れてないのか謎です。今年も全国各地でバイラマラソン33が行われ、バックナンバーと新作の組み合わせで33曲踊ることになりますが、3分の1がVol.23となると踊りがいがありますね〜。

  • 19Mar
    • ”安倍九条改憲に反対有識者論評03伊勢崎賢治さん”(伊勢崎氏の新9条提案)の画像

      ”安倍九条改憲に反対有識者論評03伊勢崎賢治さん”(伊勢崎氏の新9条提案)

      2017年の記事ですが、伊勢崎賢治さんが今もリツイートされ、講演やインタビューで語られている「新9条提案」が、分かりやすくまとめられているのでシェア。改憲はどんな改憲もダメという思考停止の人たちは、伊勢崎さん提案の9条にも「その手段として、一切の武力による威嚇又は武力の行使を永久に放棄する」という文言があり、現9条よりももっと強力な専守防衛であることを読んでいないのではないでしょうか。※元記事で引用されているリンク先の通販生活の記事はリンク切れになっているので、アーカイブのリンクを貼っておきます。→http://archive.is/I7Eu4ついでなので、記事タイトルと伊勢崎さんの写真、新9条提案もキャプチャを貼っておきます。内容や背景をよく知りもせず9条死守、改憲反対を唱える人が多いですが(私もどっちかというとそっちでした)、自衛隊の海外派遣が始まってからは、事態は大きく変わっています。戦地で軍隊の指揮もしてきて、国際条約に詳しく、安全保障の専門家でもある伊勢崎さんが語ることに耳を傾けなければ、地位協定の改定すらできません。孫崎享氏や矢部宏治氏の著書で、密約や日米地位協定の正体を知ったら、何から手を付けるのが効果的なのか。伊勢崎氏の話を聞く必要があると私は思います。Kindleで読める『テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人』。ライターの高木真明さんの発案で、9条問題からアメリカの軍事戦略に渡って伊勢崎氏にインタビューされた内容をまとめられてできた本。これ一冊で他の著書にも出てくるトピックの骨子がかなり網羅されているのでオススメです。スマホやPCで無料Kindleアプリで読めるので、ぜひご一読ください。

  • 30Jan
  • 24Jan
  • 14Jan
  • 09Oct
    • おばあちゃん、どんだけ食べるねん (Simply Beautiful)

      夢の老後(?)...。FacebookでシェアされているLIFEというページの動画 Simply Beautifl を自分のブログに連れ出したかったので埋め込みシェアです。めっちゃ美味しそうに食べるおばあちゃん、この笑顔を見てるだけで幸せな気分に…。世界で既に1,200万回シェアされてます。"おばあちゃん、どんだけ食べるねん"というのはシェア先のどこかのコメント欄で見かけて爆笑させてもらったコメントです。

  • 01Oct
    • Baila Baila vol.22が解禁。Vol.6の岸田恵が再登場!の画像

      Baila Baila vol.22が解禁。Vol.6の岸田恵が再登場!

      Bailaトピックの記事ですが、沖縄のみなさん、玉城デニー新知事誕生おめでとうございます。辺野古だけでなく沖縄を食い物にして破壊し続ける軍事独裁安倍発狂政権の圧力を跳ね返した民意に乾杯です。また、今月13日(土)には、ジェフリー・ダニエルも参加して、沖縄で初のBAILA BAIL33マラソンが開催されますね。Bailaファンの方も踊りならなんでも好きな方も存分に楽しんできてください。さて、Baila Baila Vol.22がきょう10月1日から解禁になりました。といっても、今回はDスタジオの29~30日に新作祭り(30日は台風のため一部予定変更)だけでなく、なんと22~23日の連休に東京や大阪での新作お披露目会の会場受け取りにすら間に合うようにDVDが発送されましたので、すでに練習開始した人も多いはず。なんせ最悪、解禁日前日にしか届かなかったりしますから制作スタッフ頑張りましたね~。今後もぜひ1週間前には発送して頂きたいです。Baila Baila vol.21のロケ地はギリシャのグレゴリマノ。今回はLatinカラーが消え、メイン曲では初めてのレゲトン系、Loco por mi (ロコ・ポル・ミ)。全体的におとなしいStreet系というかHouse系というか…。なんか動きはいつもより小さいです。とにかくPV動画を入れましょう。真ん中で踊っているのがDスタジオ心斎橋の岸田恵さん。2010年のVol.6のオーディション突破して偶数ナンバーで登場していました。(Vol.6もYouTubeのPVがありますが、この当時、メイン曲はVamosから5曲目のDancing Tangoをそのまんま切り取ってるだけなので、なんと岸田先生だけ全然出てきませんw。)Vol.6からちょこっとキャプチャで入れてみます。バルセロナのスタジオ撮影の頃。岸田恵さんは一番右。カッコいいですね~。このときはヘソ出しルックは由里子さんじゃないんですね~^^。 そして、Joan Altisenの後ろにいるとみんなそうなるようなんですが、動きがすごく大きい。Joanに思いっきり踊るように言われるとか。今回のVol.22では振り付けそのものの動きがおとなしいのと、髪型も変わったのとで、8年前とはかなり雰囲気が違います。(伊藤由里子さんもかなり変わりましたね~。)Vol.6もVol.15やVol.19などと同様に、スター曲みたいな派手なのはないものの、どの曲を聴いていてもいい曲だなぁと思えるまとまった感じのアルバムでした。で、ひょっとしたらVol.22もだんだんそう思えてくるかもしれません。岸田先生も「Vol.6でどの曲が一番好きと訊かれても、どれも同じくらい好きだとしか答えられなかったけど、今回もそう思う」とDスタジオの新作祭りでおっしゃってました。とはいえ、Vol.21がSale elsolの軽快なメロディで始まるPVでほとんど全曲通して最初からすごくワクワクしたので、Vol.22を初めて聴いたときはかなりもの足りなかった人は多いんじゃないでしょうか。私なんかもう、Bailaはどっちでもいいから今後West Coast Styleメインにシフトしようかなと思ったほど、ガッカリしてました。音楽もイマイチ、振り付けも小さく歩いてるばっかでつまらない…。前夜にちょこっとDVDのPasoで練習して、新作祭りに向かう電車の中でずっとiPhoneで聴いていても、「今回こそとうとうシーズン中ずっと好きになれないアルバムとなるかも~」と思ってたんです。 なんか去年のVol.20みたいだけど、あれはまだMascaradaとかOctober Rainとか速攻で気に入ったのがあったよね~。Sky blue serenityもFlash BackもYa no vuelvasも、クールダウンのConfesionも名曲だったしね~、と。今回は一度で気に入るパッとしたのはないなぁ、とか。数年経った頃に一番リクエストされる曲が少ないボリュームになるんじゃないか、とか…。それがです。新作祭りで11曲踊っている間になんだか楽しくなってきて、帰りの電車の中では次々と曲を頭のなかで反芻。コレ好き、こっちも好き。なんて楽しい曲だらけなの…となってしまってました。メロディもリズムもなんとも心地いい。帰宅後も、その後出かけるときも、iPhoneでかけっぱなしです。頭の中で踊ってます。 これが作曲や編曲を担当しているコマツヒロシさんの魔法かもしれません。Vol.20でも最初は似たようなことが起きていました。(ちなみに、今回右端で踊っているラケルはVol.20にも出演していました。左端のルーは初登場です。ルーの足さばき、なんかクールで気に入ってます。)素直なみなさんには私のような歪んだプロセスは無縁かもしれませんが、ぜひVol.22も存分に楽しんでください~。では曲名(&訳)と歌詞へのリンクを貼っときます。スペイン語タイトルの発音はほぼそのままローマ字読みのカタカナ発音でOKです。BAILA BAILA vol.22 ~Loco por mi~01. Así soy yo (That's how I am)02. Against the fate (運命に逆らって)03. A la luna un deseo (To the moon, a wish 月への希望)04. Just Because05. Loco por mi (Crazy for me)06. More than she knows07. No estoy seguro (I'm not sure)08. Rainbow (虹)09. Hideway (隠れ家)10. El Niño (エル・ニーニョ ←元の意味は"The boy")11. Todos los dias (Everyday)今回もDVDからのキャプチャを貼り付けておきます。曲名表示は前奏マーチのときばかりで動作がつまらないので、上にも貼っているPVから3曲分とってきました(デカいロゴが邪魔ですが)。今回のPV、いつもなら11曲全部をちょっとずつ入れてあるのに、メイン曲を長めにしたためか、他は3曲(6, 8, 9)しか入ってません。新作祭りでは、最後に余った時間でメイン曲のLoco por miとRainbowとどちらをもう一度やりたいか尋ねられて、Rainbow多数で踊ったのですが、私は他の曲も大体同じくらい気に入ってしまい、甲乙つけがたいと思っています。強いて言えば、More than she knowsのノリがカッコいいかな~。(いつもながら、これで英語の歌詞にもっと深みがあってジェフリー・ダニエルレベルだったらと切に思います。最低でもネイティブチェックはしてほしい。)*****シューズ情報です。2018年春夏新作で定番として発売されたこのFreddyのローカットとかミドルカット、すごくオススメです。ただし、靴底はちょっと摩擦に弱く、私の場合2週間で剥がれてきた箇所をスーパーボンドで修理して履いてたりします。Vol.22はそれほど足裏を酷使しないので大丈夫かもしれません。また、シューズのグリップ力でひっかかることが少なそうなVol.22では、スライドの多いVol.21では諦めていたライカ↓↓↓でもいいなぁと思っています。ライカ(RYKA) ダンスエクササイズシューズ テナシティー TENACITY 13,890円~Amazonでサイズがなければ、ライカ品揃えでは特にこちらがオススメ→ENDLESS TRIP 楽天市場店日本未入荷の商品から定番商品まで多数取り扱っています。

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      ”沖縄県知事に玉城デニー氏” ー SNSタイムラインも全国で歓喜の投稿だらけ

      デマ大拡散、報道統制、期日前投票箱操作、ムサシ活用。どんな汚い手を使ってでもサキマ氏を勝たせるはずだった安倍自民がまさかの沖縄知事選敗退。昨夜はFacebookもツイッターも、タイムラインは全国津々浦々お祭り騒ぎで、元旦よりたくさん「おめでとう」という言葉が飛び交っていました。「本当によかった!」「自分の選挙区より嬉しい!」「深夜に祝い酒を飲んでしまった」等々、祝福ムードがまだ漂っています。もちろん犬HKをはじめ全国放送のキー局は常時SNSをチェックしているのに黙殺。自民勝利なら開票1分以内に「圧勝」を作り上げて延々と放送してるのに、国政より重要と言われる沖縄知事選の結果は台風にかこつけてちらっと映像やテロップで流しただけ(スポーツニュースの時は台風情報はフレームに押し込めてしっかり報道)。きょうのワイドショーでは陰険な顔をしてまるで玉城デニー勝利が問題だったかのような報道のしかたで数分で流しただけ。どんだけ安倍政権に忖度し続けるんでしょう。感動の記事や動画をどんどん紹介したいと思っていたところ、こちらのブログ↓で記事リンクやツイートをまとめて下さってたのでリブログです (⌒▽⌒)。感謝。Facebookで昨夜拡散されていた、いつも肩の力が抜けているデニーさんの、新知事としての第一声も埋め込んでおきます。この人の声と言葉は心に響きます。 新沖縄県知事 第一声【動画】 シェアお願い致します。関熊 正文さんの投稿 2018年9月30日日曜日もしFB動画が表示されなかったら、登録している人はこちらのリンク先で視てください→https://www.facebook.com/sekikuma/videos/1731346996976483/さて、昨日すでにAERA.dotの西岡千史記者によるこんな良記事が出てたので、こちらも読んでみてください。ジコチューオッサンだらけの老人の国本舗のズレまくりぶりがよくわかります。玉城デニー圧勝の理由を選対幹部が明かす「本土頼みで自滅した佐喜眞陣営、沖縄主体で勝利」 「翁長知事がしっかりと築いた礎を積み上げ、多くの県民のみなさんと一緒に希望へと進んでいく。そのことを翁長知事に約束したい」 【写真】若者たちとカチャーシーを踊る玉城デニー氏  翁長知事の死去に伴う沖縄県知事選は30日夜に投開票され、辺野古移設に反対する玉城デニー・前衆院議員が当選した。翁長県政継承への決意表明は、メディア各社で当選確実が報じられ、支援者らとカチャーシーを踊った後の言葉だった。  激戦が予想された選挙戦だったが、フタを開ければ玉城氏の圧勝。その理由をたずねると、玉城陣営の幹部は淡々とこう話した。 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし、だね」  言わずと知れた、プロ野球の名監督・野村克也氏の名言である。なぜ、この言葉を選んだのか。そこには、佐喜眞淳氏の陣営に3つの“ミス”があったからだという。 「一つ目はキャッチコピー。いくら翁長知事の弔い選挙だといっても、正直、勝つのは難しいと思っていた。それが、相手のキャッチコピーを聞いたときに『勝てる』と思った。佐喜眞氏のコピーは『対立から対話へ』。これはおかしいよね。沖縄に対立を持ち込んだのは本土の人間でしょう。広告代理店なのか、選挙参謀なのか知りませんが、沖縄の歴史をまったくわかっていない本土の人間が選挙やっているんだなと思った」  二つ目が、女性票だ。出口調査では、女性票で玉城氏が佐喜眞氏を大きくリードした。ここでも佐喜眞氏は致命的なミスをおかしていた。  9月5日、候補者による公開討論会で女性政策を問われた時、佐喜眞氏が「女性の質の向上」と話したのだ。この発言はインターネットでも拡散され、「女性は男性よりも劣っているという意味か」との批判が殺到した。結果、選挙中の情勢調査でも玉城氏は終始、女性票で優位に立った。「あの失言はボディーブローのように効いただろう」(前出の選対幹部)という。  そして最大のミスは「人選」だ。佐喜眞陣営の選挙には、小泉進次郎筆頭副幹事長や菅義偉官房長官など、自民党の大物が次々に沖縄にやってきて、応援演説をした。これが裏目に出た。 (p2) 「進次郎さんの演説を見に行ったけど、動員ばかり。得意のダジャレも滑っていたし、名護市長選の時に若者をたくさん集めた時のような熱気はなかった」(自民党関係者)  いまや日本で最も演説会での動員力があると言われている進次郎氏。“客寄せ神話”は崩壊してしまったのか。 「崩壊というには、彼にはかわいそうかも(笑)。というのも、一緒に演説したのが菅さんで、『携帯電話料金の値段を4割下げる』と言ったからです。知事にも官房長官にもその権限はない。そんなことは誰でもわかること。『沖縄県民をバカにしているのか』と多くの人が思ったはずです」(前出の選対幹部)  これだけではない。東京からやって来た政治家たちが、次々と沖縄で顰蹙を買った。 「ある国会議員は、世論調査でも基地問題が最大の争点になっているのに、戦争中の話をわざわざ持ち出して、『沖縄の人たちはよく戦ってくれた』という話をしました。たしかにその通りなのですが、玉砕させたのは本土の人間でしょう。沖縄の人は、本土の人がこういう“愛国漫談”をすると、トゲに触れたように敏感に反発する。なぜ、佐喜眞陣営はこんな話をするのを止めなかったのか。おそらく、安倍政権には何の意見も言えないんでしょうね。そのことがわかって自民・公明の支持者が逃げた」(同)  そのほかにも、小池百合子・東京都知事や石破茂・元自民党幹事長など、次々に大物議員を投入したが、すべて不発に終わった。 「もちろん、野党も幹部議員が沖縄に来ましたよ。しかし、スポットで演説することはあっても、できるだけ目立たないようにした。これは、新潟県知事選で野党の党首達が一斉に演説して、新潟の人たちが反発したことの反省からでした」(同)  沖縄主体の選挙戦を展開した玉城陣営に対し、中央とのパイプを明確にして"自滅”した佐喜眞陣営。予想以上の票差の背景には、こういった事情があったのだ。  そして玉城氏陣営が9月22日に那覇市で開いた集会で、翁長前知事の妻、樹子(みきこ)さんがマイクを握り、「政府の権力を行使して沖縄県民を押しつぶそうとしている」と訴えたことも大きかった。  選対幹部はこうも語った。 (p3) 「デニー選対は、若い人がよく頑張った。佐喜眞選対にも若い人がいたが、こっちはみんなボランティア。給料もらったり、動員かけられたりして来ているわけではない。熱心さが違ったと思う。デニー選対の青年局は、翁長知事の息子の雄治(たけはる)くんが局長で、SNS班がネット選挙を盛り上げた。それがデニーさんの勢いにつながった」  玉城新知事には、公約である「辺野古移設阻止」という難題が待ち受けている。若者たちと一緒に、“官邸の壁”を超えることができるのか。(AERA dot.編集部/西岡千史)さて、それでも気を引き締めなければ、今後もどんなブラックな手を使ってくるかわからないのが、戦争オタクの頭空っぽの売国奴坊ちゃまを担ぐ軍事独裁政権。那覇市は2015年はまだムサシを導入していなかったはずですが、今回こんな画像を頂きました。これ、ムサシかどうか解りませんが自動開票マシンですよね?那覇市も入れてるわけですね。 5%以上サキマ候補がデニーさんを引き離している場面です。沖縄県の22%を占める那覇市の人口で、ムサシを使われるとサキマ氏にはかなり貢献したはずですが、それでもデニー票が多すぎて敵わなかったってことですね。(でも、今年2月の名護市長選では出口調査で9%リードしてた稲嶺元知事が敗れるという異常事態が起きたといいます。名護市では2012年にムサシ導入していましたが、2014年の選挙では故障で手集計→民意を反映した稲嶺氏が当選でしたが、今年は自動開票だったようです。)そしてこちらも注目。なんと若年層では沖縄を食い物にしている日本会議自民のサキマ氏支持のほうがデニー支持を上回ってます。 沖縄知事選、年代別ではこうなったらしい。 pic.twitter.com/lnsoXkt4VE— 葉月二十八 (@haduki28th) 2018年9月30日ちだいさんが体験したキャバ嬢の話はある程度実態を表してたと思えます。県民をバカにした「沖縄だけ携帯電話4割値下げ」という内閣官房長官による買収発言に負けた若者も多かったかもしれません。なんせ有権者らから求められてもいないのに、選挙権を必死で18歳まで引き下げたかった自民党ですから。いやぁそれにしても、久々にこの国に希望が見えてきました。沖縄、ありがとう!

  • 13Jul
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      ”カナダで娯楽目的のカンナビス使用が合法化・イギリスでも病院で処方間近”

      世界的な大麻解禁への流れ「グリーンラッシュ」について、当ブログでも5月の記事、「世界で進む大麻合法化。WHOは6月に1961年以来初の再審査。日本はまたも取り残される?」でとりあげましたが、裏側さんのブログで、その最先端にいるカナダ、そして少々複雑な状況の英国に関する翻訳記事です。大麻(カンナビス)に含まれるCBDなどの薬効成分を医療に利用できるようになれば、ガンだけでなく、認知症やパーキンソン病、不眠症など、神経の損傷に起因する病気や症状も治る例が多々報告されています。(必要量や改善にかかる時間などには個人差があります。)嗜好品としてだけでなく、医療や産業用など、多くの人が求めるものだから、大きなビジネスとして育つことが期待され、大麻関連企業への投資金額も急速に伸びているなか、やはり日本はガラパゴスになるのでしょうか。高城剛氏による最新の大麻情報、大麻ビジネス最前線は、大手出版社が勝手に自主規制して取り合わないので、Kindleだけでの発売です。680円ですが、Kindle Unlimitedならゼロ円なので、この機会にぜひ。Kindle Unlimitedは月額980円ですが、30日間は無料。30日以内に解約すれば会費は発生しません。

  • 05Jul
    • 深澤真紀の正論が伊藤詩織バッシングに必死な安倍チル議員、杉田水脈を斬る #MeTooの画像

      深澤真紀の正論が伊藤詩織バッシングに必死な安倍チル議員、杉田水脈を斬る #MeToo

      SNS参加者の多くがご存じのとおり、6月28日に英国やEUでテレビ放映されたBBCのドキュメンタリー「Japan's Secret Shame」が世界中インターネットで大拡散されています。BBCはこの動画を4週間無料公開しており、週末には日本語字幕付きバージョンも広く拡散されましたが、YouTubeやDailyMotionの動画がものすごいスピードで削除されまくっています。制作したBBCがダウンロードまで許可してクレームもつけていないのに、日本語字幕付きバージョンだけが「著作権」を理由に削除されている異様な状況です。(ネトウヨのバッシングコメントが画面を覆い尽くすニコニコ動画だけは、登録メンバ以外の人でも自由に視れるように放置されています。笑えるほど露骨な妨害。)これほどの犯罪を日本のマスゴミが黙殺し続けるなか、SNSや伊藤詩織さんの著書Black Boxでこの事件を知る人たちは、字幕付きバージョンのダウンロードとアップロード&拡散を続けています。いま、こちらのNoFile.ioという国外のサイトでアップロードされた動画は、そのままストリーム視聴も、コンピュータへのダウンロード保存もできるようになっていますので、まだの方は是非どうぞ。RAPE_ Japan's Secret Shame.mp4 また、LiveLeakでは同じ日本語字幕付き動画が2分割で入っています。SNSに埋め込むと官邸から圧力がかかるのか削除されてしまいますが、元サイトでは最後まで視聴できるようです。BBCは実際には事実関係を綿密に調査済みだという話ですが、この50分のドキュメンタリーでは私たちが知っているすことがすべて出てくるわけではなく、中立性の維持に努めています。 加害者とされる山口敬之氏の言い分や、山口氏被害者説に立つ自民党の安倍チル国会議員、杉田水脈の言い分も、可能なはずの反論反証は控えてそのまま出てきます。 BBCでは、この映像も使われたのですね。 pic.twitter.com/xawijAuXHA— サチエ (@bettybeat) 2018年6月29日レイプ被害者であるはずの詩織さんが山口氏を貶めるための嘘をついていると信仰している人たちですが、詩織さんを応援する人の中にも、「詩織さんが仕事欲しさに大酒を飲んで泥酔した」という説は事実として信じている人たちがいます。(山口敬之の言説の矛盾点は、これまでいくらでも出てきています。病院に性犯罪被害者のサポート体制があって真摯に事情を尋ね、デートレイプドラッグの検出まで出来ていたら白黒はっきりしたかもしれません。杉田は貧相な想像力で「周囲に山口さんの知り合いがいたのに薬など入れられたわけがない」と主張し始めましたが、直径数ミリの錠剤だったとすると人に見られず徳利に入れられないほど不器用な人っているんでしょうか。しかもテーブルではなくカウンター席で。貸し切りだったというから相客が本当にいたとしても山口の知り合いでしょう。ちなみに相客が詩織さんの飲みっぷりに驚いていたというのも山口の証言だけが根拠。)このドキュメンタリーで詩織さんを叩く言い分をそのまま放映してもらったにも関わらず、周囲の批判に晒されて逆上している杉田水脈や、詩織さんを嘲笑するマンガをツイートしまくっているはすみとしこは、ツイッター上で猛烈な反撃に出ています。 以前の自民党であればこんな恥さらしな真似はや党がやめさせたでしょうが、なんせ安倍チルですから、どう見ても陰で大応援してもらっているご様子でますますお元気。そうしなければ、逮捕を直前で差し止めさせた巨悪のイタル・ナカムラ(中村格、当時の警視庁の刑事部長)の名前や国会でみっともない答弁をするプライムミニスター、シンゾー・アベの姿が雑魚より目立ってしまうからかもしれません。杉田水脈に対する批判はすでにツイッターやFacebookのタイムラインに溢れていますが、立法府の一員としての認識があまりにずれているという重要な点を、大竹まことのゴールデンラジオで獨協大学特任教授の深澤真紀(ふかさわまき)さんが語っており、はなゆーが拡散していました。 @ompfarm 【音源あり/これは必聴】 本日(7月3日) のラジオ番組「大竹まこと ゴールデンラジオ」に深澤真紀・獨協大学特任教授が出演。英国BBCが放送した伊藤詩織さんドキュメンタリーに関するトークを敢行した  ↓ https://t.co/YkMlvKC4aL— はなゆー (@hanayuu) 2018年7月3日12分半のトークの音源リンクはこちら→http://podcast.joqr.co.jp/podcast_qr/shinshi/shinshi180703.mp3(ギターの音で始まります。)音源だけだと開く気がしない人のために、文字起こししましたので、ご一読のうえ拡散よろしくです。特に、スマホユーザにLINEでこの記事のリンクごと拡散してください。世界中に知られた伊藤詩織さんの名前をまだ知らない日本国内のテレビ信者たちを減らす必要があります。詩織さんは政治のほうはここで強調したくないのですが、起こっていることは国家による性犯罪事件のもみ消し、という国家犯罪です。 なお、強調等の文字装飾や関連画像挿入は、こちらで勝手にやりました。 はるな愛:大竹紳士交遊録、火曜日の担当は、獨協大学特任教授でコラムニストの深澤真紀(ふかさわまき)さんです。よろしくお願いします。 深澤真紀:お願いします。 この番組にもいらっしゃった、ちょうど火曜日でしたね、ジャーナリストの伊藤詩織さん。彼女のレイプ疑惑事件は、日本以外ではほんとに世界中さまざまなメディアでとりあげられているんですが、 大竹まこと:はい。 深澤:あのときもね、スウェーデンの取材チームが入っていて、スウェーデンでは番組放映されましたが、今回からイギリスのBBCが6月28日に、日本語訳すると「日本の秘められた恥」というタイトルで番組を放送しました。これ、イギリスの国内向けの放送… 太田英明:伊藤詩織さんていまイギリスに行って暮らしてらっしゃると… 深澤:そうなんです。これもね、非常に可哀想なことに、ほんとに顔出しをされてお名前を出されたことで、非常に誹謗中傷…、もちろん応援する方も多かったんですが、誹謗中傷や身の危険を感じられることが多くて、あと、ご家族の情報が出たりとかして、もうひどいセカンドレイプを受けてらっしゃる状態で、いまはロンドンで生活しやすいってことをおっしゃってるんですが…、 まぁそういうようなことで、残念ながらこの番組、イギリスの国内向けの番組で、同じ時間帯だったらアプリで日本でも視られたんですが、いま視られないですけれども、放送予定もないんですが、その代わりにですね、「日本の秘められた恥」で検索すると、BBCの公式サイトに、番組の詳細がテキストで書かれていますし、映像も参見用(?)ほど入っていて番組の概要はわかります。番組のツイッターでもつぶやいてますので、よかったらご覧下さい。 ということで、このBBCの番組は、かなり賛成派とか反対派とか日本の状況とか、かなり丁寧な番組となっていました。 で、ネット番組などで、彼女のことを揶揄してきた自民党の杉田水脈議員、女性で私と同い年の51歳の方がいらっしゃるんですが、ま、この方はですね、BBCの番組の取材の中で、「詩織さんが女として落ち度があったんだ」と、「男性の前でそれだけお酒を飲んで、記憶をなくしたということが落ち度なんだ」と。で、「社会に出てきて女性が働いていれば、嫌な人からも声をかけられるんだから、それをきっちり断るのも日本の女性のスキルのひとつである」と。で、「男性は悪くないのに、今回司法判断が下っているのに、それを疑うのは日本の司法に対する侮辱だ」っておっしゃってるんですけど、実はこれ、間違いでですね、杉田議員の。 というのは確かに、男性、ジャーナリストの山口さんはですね、検察と検察審査会によっては、不起訴処分とされてるんですけれども、これ検察と検察審査会ってのは司法ではなくて行政ですから、行政判断でしかないんですね。 そもそも司法に出すべきかどうかということを考えるのが検察と検察審査会ですから、立法府(の一員)である国会議員が司法判断と行政判断もわからないというのが非常にこれ、そもそも問題なんですが。で、山口氏はそもそも司法判断を受けていません。もちろん司法判断を受けるかどうかを判断するのが行政判断という言い方はあるんですが、ただ杉田議員が番組の中でおっしゃってることが、そもそも認識がかなり国会議員としてはまず大きな問題があるということですね。 で、現在詩織さんは山口さんに対して民事裁判ですね、損害賠償を請求しているということで、これは現在行われています。ただこの裁判にも山口氏は現れなかったということがわかっています。 大竹:僕たちの知ってる数少ない情報ですけども、この、逮捕状が出てたということですね。それが、その寸前にこの逮捕状が取り消された、と。 深澤:そうです。 大竹:これはどうしてですか? 深澤:はい。もうこれは警察側も警視庁側も認めているわけですね。止めたということを認めているわけです。私、このあと多くの警察官とか検察官に取材しましたが、もう本当にあり得ないことである、と。所轄が出した逮捕状を警視庁が、しかもその場で、つまり逮捕というのは別に逮捕自体に大きな意味があるわけではないので… 大竹: そうですね。 深澤:そこで身柄をもらってお話を伺って、そこから起訴するか進めるだけのことなので、その場に電話が来てやめるなどというのは、ドラマでしか、映画でしか見たことがなかった、という人がとても多くて、で、現在もその理由がわからない…。 大竹:ドラマの中じゃ、なぜやめたかというと、「俺の一存なんじゃない。上からのだ」っていう。ドラマの中ではね。 深澤:はい(笑)。そうなりますよね。まぁかなり、あり得ないような行政判断が下ったということですね。 さらにはですね、番組の中で杉田議員はですね、「詩織さんが嘘の主張をした」と。つまりレイプをされたという嘘の主張をしたがために、山口氏に誹謗中傷や脅迫のメールや電話が殺到しているんだ、と。たぶんそれ(脅迫メール等が殺到)は残念ながらそうだと思います。で、こういうのは男性のほうがひどい被害を被っているのではないか、というふうに述べているわけなんですね。 ただ、これに関しては先ほども言ったように、詩織さん自身もあるいは詩織さんのご家族自身も非常に危険な目に遭っていて、で、これに関しては、政治家として発言すべきことは、被害者とされている人も、加害者とされている人も、本人や家族が身の危険を受けることはどちらにしてもいけないことなわけですね。ですから、男性のほうが被害が大きいとか、女性のほうが大きいとかではなくて、被害者や加害者とされる人の家族が身の危険を感じるような状況は問題である、という言い方を、ほんとは政治家としてはするべきなんですね。 その…、山口氏の家族側だけを庇うというのは、やはり政治家としてどうかなと思うんですね。 で、この番組が6月28日にオンエアされて、やはりこの部分がかなり問題となったわけですね。かなり日本の方も多く視る方がいらっしゃったので。そのために番組放送後、杉田議員はツイッターで「私は性犯罪は許せない。無理矢理薬を飲まされたり、車に連れ込まれて強姦されるような事件はあってはならないし、犯人の刑罰はもっと重くするべきだと考えています。しかし、伊藤詩織氏の事件はそれらの理不尽な、被害者に全く落ち度がない強姦事件と同列に並べていることに、女性として怒りを感じます」と。 つまり詩織さんが男性と二人でお酒を飲んだから、それは被害者に落ち度があるんじゃないのか、と。で、「もし私が、仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と二人で食事に行き、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むようなことをする女性…」これは山口氏のみの証言ですね…、半裸で彼女が山口氏のベッドに潜り込んだというのは飽くまで彼の側の証言※ですが「…の母親だったら叱り飛ばします。そんな女性に育てた覚えはない。恥ずかしい。情けない。もっと自分を大事にしなさい」という言い方をしてるんですね。 [※書起し註: 山口敬之は、「詩織さんを介抱したあと、自分はもう一つのベッドで寝た、そこに詩織さんが潜り込んできた」と言っていますが、ホテルのハウスキーパーの記録ではベッドは1つしか使われていなかったとのこと。] つまり、彼女は、性犯罪は問題だけれども、男性と二人でお酒を飲んでるような女性は本人に落ち度があるという言い方をしてるんですが、この件で明らかになっていることは、彼女がお酒を飲んで"泥酔"をしたときに、病院に連れて行かなかった、ということが明らかになっているわけですね。 山口氏は自分が忙しかったから、ホテルに連れて行くしかなかったんだって言ってるんですが、彼が泊まったホテルは私も仕事でよく使いますが、大変な高級ホテルで、フロントに相談をすれば救急対応してくれるようなホテルです。ですから、「連れの女性が泥酔してるので、申し訳ありませんが、女性のスタッフの方が救急対応もらえませんか」ということを言えば、十分に対応してもらえた。そもそも、素人の人がよく知らない人の泥酔状態を介抱するなどということは大変危険なことですね。あの…そんなことできませんよね、怖いですから。やはり、自分の夫だからこの人はここで吐かせれば大丈夫とかわかるけど、ほとんど面識がない二人の仲に…ということを考えると、彼女に落ち度があるというようなことを言うのはどうなのかなと思いますし… 太田:山口敬之さん自身は、まぁ性行為は認めているんですよね。 深澤:認めています。彼女に魅力があったからという言い方をしていますね。ですからまあ、少なくとも仕事をあげるよ、と言って呼び出して、二人きりで飲んで、酔っ払った人にそういうことをしたということは認めているわけですから、少なくとも倫理的にもずいぶん問題があるわけですし、また、杉田議員も彼女の落ち度がもしあったとしても、性犯罪の被害者の落ち度をあげつらうということは本当に問題なんですね。 夜、じゃぁ一人で歩いたからいけないのか、とかですね。そういうことじゃなくて、具体的にBBCの番組はいろいろな提案をしているんですね。ちゃんとレイプキットを置きましょうとか、アフターピルをきちんと整備しましょうとか、性犯罪を受けた人を守りましょうという提案をしているわけで、やはり、政治家ですから、立法府の一人ですから、性犯罪を…、で、彼女も性犯罪は許せないと言ってるんですからね。 で、ずるいのは、女性として許せないという言い方をするんですね。それは彼女としての問題なので、女性も一人一人意見が違うわけですから…。 太田:これたまたま男女がビジネス上のことでお酒を飲んで、で、たまたま女性が不覚にも酔っ払ってしまい前後不覚になったときに、その男女間で性行為があったときに、その女性は訴えられないってことですね? 深澤:日本の法律はそうなんです。ただところがですね、ヨーロッパでは、これは非常にマイノリティなことになってまして、例えばスウェーデンでは、「相互の同意なしに性的行為に及ぶことがレイプである」という法律が通りました。これもうヨーロッパでは10カ国めの法律です。つまり明確に性行為にお互いが同意をしていなければ、少なくとも酔っ払っていたらですね、それを同意とみなすのは非常にむずかしいということ。もちろんこの法律はこの法律で冤罪を生みやすい法律ではあるんですが、日本の場合は逆に、確実に脅迫を受けたりとか、抗えないということを証明しないといけないんですね。被害者側が。 大竹: あの、感情論になって申し訳ないんだけど、この番組にも伊藤詩織さんはお越しになりました。 深澤:いらっしゃいました。 大竹:お話をしたあと、はるな愛と… 深澤:はい。抱き合ってね… 大竹:抱き合ってね。番組ではお伝えしてないけども、大粒の涙を流されて泣いたと…。で、思うんですけど、やっぱり最初にね、立ち返ってね、逮捕状が取り消されたという事実があるわけですよ。これは、ここをはっきりさせなくちゃあいけない、というふうに思うわけですよ。 深澤:所轄の警察がね、それを判断したわけですから。 大竹:そう。警察が逮捕状が出ました、と。一体誰が、なんで、これを取り消したのか。どういう理由があったのかって、ここをまずね、はっきりさせるべきじゃないですか? 深澤:そうなんですね。 大竹:そこがなんかちょっと…所轄の警察がやったら、こう取り消された。そこまでの情報しか僕らは知らないんですよね。 太田:そこではっきりとした合理的な説明がなされれば、ひょっとしたら山口敬之さんに対する誹謗中傷もないかもしれないですよね。 大竹:そうなんですよ。 はるな:あと、権力…。逮捕状を取り消すこともそうなんだけども、仕事を私に(?)あげる、というか、そのときの立場に、"男と女"の考え方をなんかちょっと勘違いして持って行ったんじゃないのかな、と…。 深澤:ほんとにそうですよね。だから枕営業というようなことを詩織さんは、誹謗もされているわけです。それも本当におかしなことですし、あるいは詩織さんが韓国や北朝鮮の手先であると本気で思っていたり、特に杉田議員はそういうことを、韓国と日本の反日との戦いだというようなことを思っていたりもするので、ほんとにもっとシンプルに、性犯罪とはどういうことなのかということを考えていきましょう。 大竹:そう。そうだね。もう一つ、あれだよね。山口さんのいるお立場だよね。 深澤:でも本人は全くお話になってらっしゃらないので、あのネットの番組とか紙の媒体でしかお話になってませんからね。きちんとほんとはお話しになるべきだと思いますけどね。 はるな:はい。では大竹紳士交遊録、きょうの担当は深澤真紀さんでした。まだまだ杉田水脈カルト議員の発言はツッコミどころ満載ですが、詩織さんの著書、Black Box、およびアマゾンのレビューを参照してください。杉田水脈やはすみとしこが貧相な空想で作り上げたような人物が書いたのであれば、読んだ人の大半が騙されているということになりますね。

  • 22May
    • 世界で進む大麻合法化。WHOは6月に1961年以来初の再審査。日本はまたも取り残される?の画像

      世界で進む大麻合法化。WHOは6月に1961年以来初の再審査。日本はまたも取り残される?

      大麻最前線20世紀前半にアメリカで石油化学産業が勃興してからその利権のために長らく悪者にされてきた大麻。SNSで情報収集している人たちの多くはすでに、大麻がどれほど人間や環境にやさしい植物なのか、どれほど私たちと長いつきあいがあるのかは知っていますが(日本人も1万年ぐらいつきあってきています)、巷ではまだまだ「大麻」というと麻薬の親分、違法で危険で怖いもの、というレッテルを貼られています。が、すでに大麻=悪のウソは科学的にもバレバレになっており、世界各国でも医療大麻を皮切りに合法化に向けた試みや議論が進み、嗜好用大麻まで解禁になるところが出てきています。1961年以来、大麻悪玉説に貢献してきたWHO(世界保健機構)も、ついに来月2018年6月、大麻の再審査をすることになりました。カナダでは7月から医療用・嗜好用・産業用に関わらず、大麻の全面的解禁に入ります。国民が自らの未来を当たり前に議論し、研究する国。さすがです。トルドー首相は2015年の総選挙で大麻の合法化を公約に掲げて、カナダ国民はそれを選びました。こうしたタイミングで、高城剛氏が2年かけて世界各地へ飛んで取材し、日本の読者のために書いた素晴らしい本が大手出版社に総スカンを食らい、Amazon Kindleでベストセラーになっています(発行は今年2018年4月20日。)。しかも医療や健康ではなく、国際ビジネス部門で、です。大麻ビジネス最前線: Green Rush in 21st century (未来文庫) Kindle版本書の要約をそのままコピーします(文字修飾と追加の改行は当ブログで勝手にやりました): 1948年、日本では大麻取締法が制定され、大麻の所持や栽培、譲渡などに関する規定が設けられて以降、「ダメ。ゼッタイ。」というキャッチコピーとともに、覚せい剤同様に扱われていた大麻が、いよいよ2018年6月に、世界保健機関(WHO)による取り扱いが変わると目されている。 いまも日本では、多くの芸能人や著名人が大麻取締法のもとに、所持や使用によって起訴・逮捕される日々が続き、もちろん、法律を破ることは正しくない。 だが、一旦世界に目を向けてみれば、大麻に含まれる成分がもつ効能を評価し、「医療用」として大麻を合法化する(あるいは、厳密には違法だが刑罰は見逃すという「非犯罪化する」)国が、驚くほどに増えている。 最近の研究によれば、大麻にはがん細胞を縮小させ、認知症やてんかんなどの治療に効果を発揮する成分が含まれているのが、科学的に判明している。 だからこそ、世界保健機関も大麻の扱いに関する記述を書き換える用意をしているのである。 こうした事実を、常にビジネスの好機をうかがっている投資家や事業家が見逃すはずがない。 すでに、アメリカやイギリス、カナダでは、医療用大麻および嗜好品としての大麻を一大産業にすべく準備が急速にはじまった。 このあたらしいムーブメントは、現在「グリーンラッシュ」と呼ばれている。 しかし、日本において大麻を科学的に研究し、精査した機関は存在しない。 なぜなら国内では、大麻取締法によって「研究のための使用」さえも禁じられているからだ。 現在の日本は、「大麻ガラパゴス」と言わざるをえない状況である。 こうした実情は、裏を返せば大麻ビジネスに参戦する好機に他ならない。 一体どこに、いまだ誰も手をつけていない、金脈ならぬ、緑脈があるのだろうか。 世界中で「緑の革命」は、すでにはじまっているのだ。 -以上、本文より- アマゾンのKindleを持っていなくても、スマホやタブレット、PCに無料のKindleアプリをダウンロードすれば読めますので、…というか、画像やチャートはむしろそのほうが鮮明で拡大やスワイプもしやすいので、まだの方はぜひこの機会に。 以前も書きましたが、Kindle Unlimitedのサービスに登録すると、月980円で、いろんな対象電子書籍が読み放題。初月無料で解約も再開も簡単なので試してみてください。読めばわかりますが、ネットで拡散されているような有用性のことだけでなく、どれだけビジネスとしてポテンシャルが大きいのかも具体例が次々数字つきで出てきます。雇用もどんどん創出されるのです。しかも、石油化学で疲弊した人体や環境にやさしい植物で。医療や嗜好用はもちろん、産業用として衣類、紙製品、建材、プラスチック、燃料、美容・健康食品・化粧品なども開発が進んでいます。自動車の素材にもなります。産業用大麻は、各国で栽培が復活してきており、2016年に中国で5万ヘクタール、カナダ3.3万ヘクタール、EU3.3万ヘクタール、アメリカ4千ヘクタール。日本では8ヘクタールしかないという…(神社のしめ縄や横綱の綱、七味用の麻の実ぐらいですね)。大麻ビジネス最前線より画像拝借仮に今すぐに法整備のための議論を開始して、それが比較的早く解禁になったところで、供給は当面すべて輸入に頼るしかなく、割高になるわけです。国土の広範囲が放射能汚染されてしまったとはいえ、まだいたるところに大麻栽培できる土地が残っているこの国で。本来なら自給自足で農家の安定収入にもなり、いろんな新ビジネスで雇用創出にもなるはず。読み進むほどに、大手出版社は誰に忖度してんねんw…とそのチキンぶりと事なかれ主義に唖然としてしまいます。医療利権と石油化学利権…他に何利権があるのか知りませんが、金儲けしたいのであれば人体や環境を破壊し客を騙し続けることばかりでなく、破壊された地球を修復し、人々を長期でハッピーにする金儲けも考えればよさそうなものを…。まぁ大麻悪玉説を作り上げた強欲な人たちがほとんど死に絶えた頃なので、やっと一歩、石油以前の頃の正しい位置に向かうわけですね。 たぶん、高城未来研究所のメルマガを購読している若い人たちがイニシャティブをとって海を渡り、ビジネス方面から目下の問題を打開していくでしょう。そして、いま身動きとれない人は、とりあえず情報拡散に努めるべし?そもそも大麻ってな~に?そもそも大麻とは何か?大麻、麻、大麻草、ヘンプ、マリファナ、ハッシッシ、グラス、カンナビ… これらはすべて同じ植物を指しています。大麻ビジネス最前線の第2章から抜粋します: アサ: アサ科一年草の大麻草のこと。植物学では植物名をカタカナ表記する。 大麻草: 繊維、種子、根、花穂、葉を含めた植物体のこと。 カンナビス:大麻の正式な学術名 麻:アサを漢字表記したもの。麻畑、麻の実、麻子仁でよく使われる。 大麻:大麻取締法第1条でいうところの花穂と葉の部位のこと。法律用語。 マリファナ: 大麻草の花穂を乾燥させてタバコ状にしたもの。 ヘンプ: 麻の英語名Hemp。主に産業用に利用されるアサのこと。マリファナと区別するために使われる。(築地書館「カンナビノイドの科学」より抜粋)( ゚Д゚)えって感じですよね。初めて知ったときは。80年代頃までは、麻といえばちょっと高級な夏服素材として出回っていました。あれって大麻草だったのね、と。 柳田国男の「木綿以前の事」では、日本では冬でも麻を重ね着していたことが出てきますが、それくらいどこにでもある植物で、実は世界中で、衣食住さまざまな場面で活用されてきた植物でした。大麻が素晴らしいのは、亜熱帯から寒冷地まで、地球上ほぼどこでも育つことなんです。大麻とヒトは本当に長年共存してきたのです。それをよくもまぁ、20世紀になって突然、コカインやヘロインと同列の廃人製造機のように仕立て上げられたものです。大麻に含まれる薬効成分、CBDとTHC大麻に含まれている成分の総称をカンナビノイド(Cannabinoid)といい、カンナビノイドには80種類から104種類の生理活性物質が存在します。その中で薬効成分として注目されているのが CBD(カンナビジオール)と THC(テトラヒドロカンナビノール)。THCが陶酔成分であるため大麻まるごと麻薬扱いされてきましたが、日本で育つ大麻にはもともとTHCはほとんど含まれておらず、また世界的にも多い場合で20%程度の含有量だったとか。現在は、嗜好用大麻解禁に向けてTHCが100%近い品種も作られているそうです。合法化されている国では、医療大麻のTHCは0.2~0.3%未満に規制される場合が多いようですが、嗜好大麻はTHC含有量で課税することが望ましいと思われます。一般的な大麻の危険性はコーヒーやアルコールより低いということが明らかになってきていますが、コーヒーやアルコールを所持していたら逮捕されたり、子どものいる家で保管が禁止されたり、作付けしたら違法になったりするでしょうか。(おまけに、大麻は薬物の中毒症状を和らげる効果があることもわかってきているとか。)合法化は自然な潮流といえます。脳も人体もカンナビノイドを補ってほしがってるかもNHKスペシャルの人体シリーズなどで、神経伝達物質がどんな役割を果たしているか可視化されてきた昨今、ドーパミンやアドレナリンやセロトニンなどが幸福感や興奮をもたらして、精神状態を正常化してくれるメカニズムが認知されるようになってきました。不足すれば食事やサプリで補えば効果があることも知られるところ。実は1960年代にイスラエルのラファエル・メコーラム博士が発見したことなのですが、人体にはカンナビノイドを受け入れる受容体があり、それはエンドカンナビノイドと名付けられました。どんな働きをするのか、こちらの動画でNスペのようにわかりやすく解説してあります。16分ちょっとなのでご覧ください。解説されているのは、高城さんも参考資料を使われている「日本臨床カンナビノイド学会」の代表理事である正高佑志先生です。ガンだけでなく、てんかんや認知症など本当にさまざまな人体の不調や神経の疾患を改善するメカニズムが少し見えてきます。日本の大麻規制はどうなってるの?日本では、1948年にGHQの命令によって大麻取締法が制定されました。そのままずっと放置です。このイラストを見ると、ヘンプシードやヘンプシードオイル、七味唐辛子に入っている麻の実、衣類などが合法的に流通している理由はわかります。大麻ビジネス最前線より画像拝借しかしながら、この法律が施行されている限り、日本では大麻草を医療に使うための研究を行うことができないので、科学的検証や議論もできない状態が永遠に続くことになります。さらに第4条の規制により、大麻から作られた医薬品は、医師も患者も使うことができないという禁止条項が入っているのです。(法の詳細は割愛します。リンク先かKindleで読んでくださいねw。)アメリカでは医療用大麻の合法化を求める運動で、違法とされる大麻草を自己治療に使い、何回も逮捕投獄されながらも、その効果を実体験によって確認し、世間の支持を集めるという研究家や医師らもいましたが、日本ではほぼ皆無。(高城氏は冒頭では現代医療に見放され、自家栽培の大麻で病状改善が見られていたガン患者、山本正光さんが大麻取締法違反で逮捕され、その後2016年7月に論告求刑と最終弁論を控えたまま亡くなった例を紹介しています。)もし日本で医療用大麻が合法化されたら?日本臨床カンナビノイド学会の調査によると、医療用大麻の対象疾患として、欧米の法律で定められた条件を日本の患者数に当てはめると、約4500万人が医療用大麻の対象患者となるそうです。 つまり日本人の3分の1。効果の薄い慢性疾患の医療で苦しむ患者を救うだけでなく、一般的疾病での医療費無駄遣いを減らし、税収増を伴う医療財政の健全化や、大麻栽培を導入する農家の収入増や流通まで含めた経済効果まで入れると無視できない規模といえます。日本で薬効のあるCBD成分は買える?日本では医療として大麻を使うことはできないとわかりましたが、なぜ最近、CBDオイルをネット購入している人たちがいるのでしょうか。日本では2013年にCBDオイルの輸入が始まったそうですが、なんとこの国は世界の潮流に逆行して、徐々に規制が厳しくなり、CBDオイルの事業から撤退を余儀なくされた企業が増えているといいますw そしてそこには陶酔成分のTHCが絡んでいて、しかもTHC含有量が何パーセント以上だからダメ、というものではなく、THCは天然か合成か見分けがつかず、天然であれば禁止対象の茎や葉、樹脂の可能性があるから、THC濃度0.1%以下でも大麻所持と見なされ違法とされるリスクがあるというのです。なんと非科学的な…。見分けがつかないのは同一の分子構造だからであって、部位ではなく成分含有量を元に良し悪しを決めるべきでしょう。 ちなみに欧米では規制対象は天然・合成にかかわらず、THC濃度0.2~0.3%以上。コロラド州のエリクシノール社(Elixinol)のように、完全に日本の法律に適合するように製造・販売している会社から購入することはできますが、少し割高になります。これはCBDオイル300mgが入ったベーシックな量(30ml)のElixinol™ナチュラルドロップス。日本のサイトで税込みで送料710円を加えると11,294円になりますが、米国Elixinolで同じ製品を購入すると、$29.99+世界一律送料$50.00で約80ドル。現在の円ドルレートは約1ドル110円なので8,800円ですね。一番安いのはCBDオイル100ml含有の同量のナチュラルドロップスですが、数滴ずつ飲むとはいえ、ちょっと高いですよねぇ。他にもという"CBDオイルの正規輸入通販サイト"などもあり、もう少し安い商品もありますが、日本で適法になる製品かどうかは購入者自身も確認しなければいけません。なんせ安倍政権になってから見せしめや弱い者イジメが趣味みたいになってきている警察や検察相手ですから。1万年もそこらじゅうに育っていた植物。だから麻田さん、麻生さんなど麻のつく名字の人もそこらじゅうに…。陶酔成分のTHCさえ課税で社会がコントロールすれば、本来自分でハーブや野菜のように自由に栽培できていいはず。嗜好用であれ、産業用であれ、医療用であれ、お上にとやかく言われる筋合いのものでもないだろうと思いますが、そのうち価格はどんどん下落するでしょう。(個人的には不眠症対策として10分の1の価格まで下がることを期待するか、既に一部の国でやってるように自家栽培が合法になってほしいところ。)実際、コロラド州の嗜好用大麻の卸値は2016年上半期だけで1ポンド(約450g)あたり2100ドルから1400ドルまで下落してたりします。ちなみにコロラド州はいろんな意味で最先進州で、嗜好用大麻の合法化はワシントン州とともに2012年でアメリカで最初でした。牽引しているのはデンバーの近くにあるボゥルダーという10万人程度の全米一の頭脳シティ。太陽光などの再生エネルギーを共有しあうスマートグリッドでも知られる都市ですね。合法化の前に非犯罪化への移行が進んでいた欧州大麻に限らず、麻薬にしろアルコールにしろ依存症状が出て本人や周囲に問題が起きている場合に非常に重要なことは、社会がその依存者に対応するにはどうすればみんなにとって一番いいのか、という議論をするということ。違法だから厳罰を与えれば解決するのか。取り締まりが厳しい国ほど犯罪は減っているのか。私が見た1990年代前半の英国は、大麻はまだ完全に違法でしたが、売人と買い手は同罪ではなく、買い手は被害者と見なされていました。大麻所持が見つかってもわずかな量なら注意されるだけで済むと常習者の英国人学生から聞いてびっくりしたのですが、その後、別の友人と大麻常用者を追うドキュメンタリー番組を見ていたときのこと。私が「逮捕を覚悟で出演するわけないのに、こんなヤラセ番組作るなんて」と呆れていると、逆に呆れられて「何言ってるの?購入者は被害者であって、犯罪者は売人のほうだよ」と言われたのでした。…たしか大麻だったと思いますが、麻薬であっても同じ議論だったかもしれません。警察がしょっぴく発想しかない日本や当時のアメリカでは考えられないことですが。高城さんが取り上げた国でユニークだったのがポルトガルで、かつてこの国はヨーロッパでもっとも麻薬問題が深刻で、国民の1%がヘロイン中毒だったといいます。(日本の人口でいうとざっと100万人が中毒ってことですね。)当時は世界各国と同じように薬物を厳しく取り締まり、依存症患者を犯罪者として扱っていました。ポルトガル政府は、これ以上、薬物依存症の患者が増加することはなんとしてでも回避したいと考えて、有識者委員会を組織。学者や医師らでより良い対策を検討し、2001年にこれまでの政策を真っ向から覆す対策をとりました。ヘロイン、コカイン、大麻などすべての薬物を「非犯罪化」するとともに、薬物対策に費やしていた全額を、依存症患者を社会復帰させるための財源としたのです。薬物依存症は薬物そのものというより、依存しなければならなくなった環境要因に原因があると考えました。さらに政府は大規模な就業プログラムを組んで、依存症患者がビジネスを始めることができるように貸付制度などさまざまな政策を実行。結果として、薬物使用者は50%減少。過剰摂取による死亡も激減し、ヨーロッパで最も薬物死亡率の低い国の一つとなったのです。法改正から20年近く経過した今日では、薬物政策の成功例として知られるようになっているとのこと。他にも欧州には合法化の前に非犯罪化に取り組む国がいくつもあり、厳罰化よりいい結果をもたらしているのは、ポルトガルの例に倣ったのもあるでしょうが、欧州にはすでにエイズ対策において、ハームリダクション(害の削減)という社会的選択と実践の積み重ねがあったのです。薬物使用を厳罰化する代わりに、注射器で回し打ち感染しないよう、清潔な注射器を提供するなどして、感染予防したことが発端とか。たまたま昔つくった法律があるから意地でも守らせるというのではなく、社会にとって何が必要かをみんなで真剣に議論し、試行錯誤する世界の国々。数々の例を見るにつけ、ワイドショー病で一億総思考停止とも言える状態が年々ひどくなっている我が国の現状を思うと、読んでいてつらくなってくるときもありました。 が、だからこそ、自分の足で世界を飛び回って得た情報を日本語で運んできてくれる人たちというのはとても貴重な存在です。*************「大麻」や「CBD」、「ヘンプ」でググるとここ数年、日本にいると見えなかった外の世界が垣間見えてきます。それでも、自分の足で直接取材してきた高城氏の著書は、そうした切れ切れのネット情報では見えないところがコンパクトにぎゅっとまとめてあります。大麻ビジネス最前線は、大麻にすでに関心がある人はもちろん、大麻など自分に関係ないと思っている人にも、ぜひ一度目を通して頂きたい良書です。きっと大麻以外のことがたくさん見えてきます。

  • 17May
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      家庭菜園で種をとったら懲役10年以下、罰金1000万円以下の罪になる!

      種子法廃止と種苗法の改悪で、農家であれ、家庭菜園であれ、種子の自家採取が出来なくなる法律が作られようとしています。懲役10年以下、罰金1000万円以下の罪になるとのこと。TPPはアメリカが抜けても、国や一般国民が大企業の餌食になることに変わりはありません。元農水大臣の山田正彦氏がツイッターやFacebookで何度か情報拡散されている、自家採種の違法化。18日金曜日の審議が山場となります。抗議集会も行われるようですが、============■TPPイレブンへの緊急抗議集会のご案内■5月18日 金曜日 10:00~15:30 衆議院第二会館前============行けない場合は情報拡散して、身近な人たちに知らせたましょう。月刊日本2月号増刊 日本のお米が消える 雑誌 – 2018/1/29

  • 10May
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      金正日は小泉純一郎に拉致問題で公式に謝罪していた!

      この国のマスゴミが為政者のために国民を騙したり沈黙するのは珍しくもなんともなくなりましたが、これでもかという内容がまた出てきました。これは月刊誌ではなく、NHKでスクープ報道すべきレベルの話です。(知らんぷりを決め込む御用メディアの頂点がそんなことするわけないけど本来の報道機関の役目をリマインダーとして書いてみました。) 石井一 約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ https://t.co/NfP6ntFx8M ”この時、金正日は日朝首脳会談を機に拉致を国家犯罪として認め、主席の立場で正式に謝罪したのです。その上で小泉と金正日は平壌宣言に署名しました。…両首脳の間で「事実」として決着したということです。”— ちほたん(・0・)☆不正選挙は無効だ!! (@chihointokyo) 2018年5月4日先週5月5日に月刊日本の記事が流れてきたときに2度、拡散したのですが、ツイッターやFacebookでさえ反応があまりに乏しいので、驚いています。 【今、読まれています】 石井一「約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ」 『月刊日本』5月号 https://t.co/FfMpGePb1G— 月刊日本 (@GekkanNippon) 2018年5月5日拉致問題は日朝間で未解決だと聞かされていませんでしたか?2002年に金正日が北朝鮮のトップとして、日本の首相であった小泉純一郎に公式に謝罪し、それを小泉が受け入れたからこそ、平壌宣言に二人の首脳が署名したことを私たちは知らされてきたでしょうか。1990年の金丸訪朝団の交渉で、金日成が2人の人質を解放し、帰国させたことを知っていましたか? 全国報道されたのでしょうか。私は2002年の小泉訪朝で初めて人質帰国が実現したと思っていました。月刊日本の石井一氏(元自治大臣・元日朝議員連盟会長)へのインタビュー記事には、取りこぼすにはもったいなさすぎる貴重な言説が掲載されています。オンライン版から漏れたところも含めて、紙版から書き起こします。全部読んでみてください。Post-311石井一「約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ」- 金正日は謝罪していた!で紙版のスキャン画像を貼り付けています。 約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ 元自治大臣・元日朝議員連盟会長 石井 一 核の脅威は対話を拒否した結果だ ―― 北朝鮮情勢は対話路線に進む中、日本は蚊帳の外に置かれています。現在の状況をどう見ていますか。 石井 僕の話は現在の世論を逆撫でするものかもしれませんが、後世の評価に足る言説を残さなければならないという思いで、長年、日朝議連会長としての度重なる訪朝で得た体験を通して、あえてこの時期にお話しします。 これまで安倍政権はアメリカを後ろ盾としながら、北朝鮮に対して強硬な態度をとってきました。安倍総理は「日米は100%共にある」と名言しながら、「必要なのは対話ではない。圧力だ」と訴えておりました。 しかし、日朝関係と米朝関係は全くの別物であって、アメリカとの共同歩調を続けることには限界があります。 まず我々は大前提として「日朝関係は特別だ」ということを腹に据える必要があります。北朝鮮はアメリカにとっては太平洋の向こうの遠い国ですが、日本にとっては一衣帯水の隣国です。日朝両国には歴史的なしがらみもあるし、日本社会では在日韓国人・在日朝鮮人の影響力や存在感は非常に大きいものがあります。 日朝外交においてアメリカの顔色を窺う必要もなければ、アメリカの言うことを聞く必要もない。我々は我々でやればいいのです。それができないならば、アメリカに梯子を外されても文句は言えません。 ―― 朝鮮半島の非核化については、どう見ていますか。 石井 北朝鮮はずーっと国際社会からポンヤ(仲間外ずれ)にされてイジメに遭ってきたのです。彼らは日本が繁栄を極めてドンチャン騒ぎしている姿を横目で見ながら、寒風に耐えて「なにくそ、今に見ておれ」という怨念を胸に、食うや食わずや臥薪嘗胆で核開発に血道を上げてきたということです。 そして今、ついに核を手にした北朝鮮は国際舞台に躍り出て、世界一のアメリカを向こうに回して五分に渡り合っておるわけです。 日本と北朝鮮の国力には何十倍もの差があるでしょう。しかし、日本が頭の上がらないアメリカに北朝鮮は対等にものを言い出している。 これが核の力なんです。北朝鮮にとって核は外交交渉の切り札であり、体制維持の命綱です。 アメリカは「朝鮮半島の非核化」を掲げていますが、北が簡単に核を放棄することはありません。初の米朝首脳会談に内外の期待が集まっていますが、トランプが気安く考えているような簡単な作業ではない。 すべてを犠牲にして三代に亘る血と涙の結晶として完成し、いまの国際的立場を築いた核に対する北の思い入れは想像を絶するものがります。韓半島の非核化はまだまだ道遠しの感を禁じ得ません。 金正恩も若いながらしたたかで、往年の抗日戦争や朝鮮動乱を生き抜いた金日成の血を受け継いでおり、この世離れした恐ろしさを感じます。 ―― アメリカが条件付きで北朝鮮の核を容認する可能性もあります。 石井 日本は困ったことになりますが、それは半ば自業自得です。北朝鮮は過去に2度、日本に頭を下げて国交正常化を求めましたが、いずれも日本が交渉のテーブルを蹴っ飛ばしたのです。 このときに日朝国交正常化を成し遂げ、北朝鮮が核に頼らずとも存続できる環境を作っていれば、今日の危機はなかったのかもしれない。 「窮鼠猫を噛む」といいますが、ネズミを追い込んだ猫にも責任があるのです。それを認めない限り、北朝鮮は日本にとって脅威であり続けるのではないか。日本は相互理解を求めて真摯に北朝鮮と対話すべきです。 Blogger記事のほうでも引用しましたが、ここにも月刊日本オンライン版の抜粋箇所をコピーします。 北朝鮮との約束を破った金丸信と小泉純一郎 ―― 今後の日朝交渉を成功させるためには、過去の日朝交渉に学ぶ必要があります。石井さんは1990年9月の金丸訪朝団で事務総長を務めました。 石井 まず僕は1990年7月に金丸訪朝団の先遣隊の団長として訪朝しました。自社両党から3人ずつ代表を出し、6人で行きましてね。当時は1982年に第十八富士山丸の紅粉勇船長と栗原好雄機関長がスパイ容疑で拿捕された後、7年間も拘束されたままでした。この事件の解決のため長いこと協議し、救出できそうだという心証を得て、金丸訪朝団の実施を決めたわけです。  2か月後の金丸訪朝団では自民党、社会党、朝鮮労働党の間で三党合意を交わしました。そこで約束したのは、まず国交正常化のテーブルにつくことです。妙香山では金日成が金丸と二人きりになり、「ぜひ国交正常化をやってもらいたい」と頼みました。北朝鮮は経済的には相当困窮していましたから。金丸も理解を示し、「まず政府間交渉を進め、その後話がまとまれば、富士山の麓で調印式をやりましょう」と応じたのです。  次に戦後補償です。「戦前の償い」だけではなく「戦後の償い」を一応認めたわけです。北朝鮮はこの文言にこだわり続けたんですが、僕は「日韓基本条約で韓国には戦後の償いを認めていない。新たな問題になる」と主張し、机を叩きながら反対しました。ギリギリまで交渉しましたが、最後は金丸が「国交正常化が遅れた利息だ」と妥協して認めることになったのです。その結果、紅粉さんと栗原さんは無事に解放されて帰国しました。  ところが、日本国内は文句と北への批判ばかりで、アメリカや韓国も横槍を入れてきました。金丸はこの抵抗に抗しきれず、日本は国交正常化交渉のテーブルから降りてしまったわけです。このとき、僕は金丸に「アメリカを振り切って、自主外交を貫くべきです」と迫りましたが、当時の金丸の力をしてもできなかった。 ―― 2002年9月17日には小泉総理が訪朝して平壌宣言に署名しました。これはどう評価していますか。 石井 小泉訪朝には裏話があるはずです。小泉一行は平壌に到着後、北朝鮮側から予期に反して「拉致被害者13人のうち、5名は生存しているが、8名は死亡している」と通告されました。しかし、日本側は事前に「拉致被害者13人は生きていて、全員返す」というメッセージを受けとっていたはずです。小泉は拉致被害者13人を奪還できると思って平壌まで行ったが、土壇場で「8名死亡」を告げられ、茫然自失したのではないか。  その後、日本側は北の用意していた昼食をキャンセルしましたが、それは「騙された」「話が違う」という不満の表れでしょう。それならば、その場で机を蹴飛ばして帰国すればよかったのです。  この時、金正日は日朝首脳会談を機に拉致を国家犯罪として認め、主席の立場で正式に謝罪したのです。その上で小泉と金正日は平壌宣言に署名しました。 つまり、拉致被害者に関する北朝鮮の説明は、両首脳の間で「事実」として決着したということです。この事実はトップの間で確認されているので非常に重いものであり、拉致問題はこの時点で終わったということです。  日本側も不本意ながらこれを認めました。現に小泉訪朝の当日に、東京では福田官房長官が外務省飯倉公館に拉致被害者の家族全員を招集して、北朝鮮側の説明を伝達しました。国際社会から客観的に見た場合、「両首脳の合意によって事実を確認した上で拉致問題は決着した」ということになります。  とはいえ、これは日本人には受け入れがたい結果です。そのため、小泉訪朝後に国内世論は激高しました。またアメリカは日本の独自外交を快く思っていなかった。その結果、日本はその後に平壌宣言を無視し、国交正常化交渉を進めることができなくなったわけです。  金日成と金正日は親子2代にわたって日朝国交正常化を求めました。金丸信と小泉純一郎はその要求に理解を示したものの、最終的に国内・国際情勢に抗しきれず約束を守ることができませんでした。日朝国交正常化交渉において約束を破っているのは、北朝鮮ではなく日本だということです。北朝鮮の金正恩氏は「いつでも日本と対話を行う用意がある」と韓国の文在寅大統領を通して言っていますが、首相の安倍晋三は逃げ回って自らの交渉を避けています。もし拉致問題が未解決であるなら、逆ではないでしょうか。最後、あと1セットなので紙版から書き起こし続けます。 北朝鮮への偏見を捨て、友好への扉を開け! ―― 過去の日朝国交正常化交渉は日本側の事情で頓挫しました。その背景には、北朝鮮に批判的な世論と独自外交を嫌うアメリカの存在があると思います。 石井 外交交渉には世論の支持が不可欠ですが、過去の日朝交渉は国民の支持が得られず頓挫してしまった。確かに日本国民は拉致問題や核・ミサイル問題を腹に据えかねています。 ただ、頭に血が上っていたら、問題解決に向けた話し合いが上手くいくはずがありません。お互いに言い分はありますが、一方的な主張をぶつけ合うのではなくて、頭を冷やして相手の立場を理解し合う必要があります。 この問題について言えば、戦前35年間の植民地支配、戦後73年間の国交断絶を通じて、100年以上にわたって日本は北朝鮮を敵対関係を続け、鬼か蛇のように忌み嫌い、人間扱いしてこなかったのです。一時期、日本人パスポートに明記されていた北朝鮮排除規定(Except North Korea)はその最たる一例です。 僕が北朝鮮と交渉した経験からいうと、彼らは核・ミサイル問題について「自分たちは国際社会から仲間はずれにされて、生き延びるためには核にすがるしかなかったんだ」と、正当な行為だと考えています。 拉致問題についても「拉致は生き延びるためにやむを得ずやったことだが、一方的に責められる筋合いはない」「日本は拉致被害者を返せというが、それなら先に戦前戦中に日本本土の炭鉱や金山へ強制連行した同胞を返してくれ」という認識のようです。 現在まで日本は「拉致問題は解決していない」「残りの拉致被害者を返せ」と主張しております。一方、北朝鮮は「拉致問題は解決した」「もう拉致被害者は残っていないから、日本の要求はないものねだりだ」という立場です。 日朝の立場は相容れませんが、何事も一方が絶対に正しく他方が絶対に間違っているということはないということは肝に銘じる必要があります。ただこの辺の経過を冷静にみると日本政府が今でも拉致問題解決が最大で最優先の政治問題だと言い続けることには私はいささかの違和感を持ちます。 ―― アメリカの圧力については、どう見ていますか。 石井 戦後の総理大臣は吉田茂から安倍晋三まで30人ほどおりますが、その中で対米自主外交を貫いたのは田中角栄ただ一人です。 田中はアメリカの頭越しに日中国交正常化をやって、米石油メジャーを無視して独自の資源外交も世界各国でやりました。アメリカからしたら、これほど「目障りな男」(Dangerous Jap)はいない。 だから潰されたのです。1974年に総理を辞める前の田中は訪問先のインドネシアで反日デモに遭遇しましたが、これはCIAの仕業です。 総理を辞めた後は1976年にロッキード事件で逮捕・起訴されましたが、これとてアメリカ側の意向がなければできることではない。むしろアメリカが震源地と言ってもいい。 それ以来、永田町には「この国で対米自主外交を貫いたら、内閣総理大臣は務まらん」という不文律ができてしまったのです。誰も彼も総理になったらまずワシントン詣でに行くようになってしまった。アメリカに安全保障上の負い目がある以上、服従するしかないのかも分かりません。 しかし自主外交は不可能ではないのです。現に田中は日中国交正常化を実現して、大きな財産を残しました。 問題は、時の総理が自分の政治生命を犠牲にしてでも日本の国益を追求する気概があるか、それを国民が後押しするかということなのです。 ―― 日本がこれ以上北朝鮮との対話を先延ばしにすることはできません。 石井 今こそ戦前35年の植民地支配、戦後73年の国交断絶で出来上がってしまった100年の氷を解かすべきときです。そのためには、日本の過去の悪行も潔く認識しながら、日朝対話に臨むことです。 重要なのは、日朝国交正常化交渉の再開です。これは北朝鮮の悲願ですから、金正恩も必ず求めてくるはずです。日本は賠償金を受けて立たねばなりませんが、金丸の言葉を借りていえば、国交正常化を遅らせた分だけ「利息」が高くつくのは仕方がない。 日本の総理大臣には三度目の正直として、今度こそ自主外交を貫く気概を持ってほしいと願っております。 (敬称略) (4月2日インタビュー、聞き手・構成 杉原悠人)「約束を破ったのは北朝鮮ではない、日本だ」PDF はこちら。A4x3枚分、印刷して配布に使ってください知能指数が奈落の底のような悪ガキ集団の安倍内閣の面々は言うまでもなく、最近の与党政治家からは聞いたこともないような石井氏の誠心誠意の正論に目が洗われる思いです。たとえこの石井氏の立場とは見解は違えど、主権者国民の代表として国会の議論の場に立ち、行政を担ってもらうには、我々はもう一度これぐらいの水準の人たちを選ぶ必要があるのではないでしょうか。 韓国ではすでに国民の力でそれを実現しました。安倍と同等のことをやった朴槿恵前大統領を刑務所に送り、文在寅大統領と参謀の文正仁氏のように、自分の政治生命を賭けて国のために尽くす人たちを国民が選びました。戦時中の自国の虐殺も認めて文在寅大統領が4月にチェジュ島で謝罪スピーチを行いました。 隣国にどんどん水をあけられる一方で、誰が見ても頭空っぽの安倍晋三という首相と独裁参謀を務める今井尚哉の政治は、記者クラブと大手広告代理店とテレビを利用していかに国民を騙し続けるかに既に5年以上も集中。国民はワイドショーでスポーツ・芸能ネタ、三面記事ネタに年中踊らされて、軍国化し始めている自国の危機にも気づかない。50年ぐらい一気に時計の針が戻されたかのように、甘やかされた二世の老害たちが何もかも牛耳る国に成り果てました。日本だけ20世紀に戻りたいんでしょうか。拉致被害家族にはこのインタビュー記事は素直に読めないかもしれません。拉致問題に関しては、政治の外で引き続き再会に向けて消息を知る手立てが講じられることを祈ります。死亡したとされる人たちはいずれも若すぎます。以前、横田めぐみさんとご両親は実は再会されていたという説をこのブログでも取り上げましたが、それが真実であることを願います。中丸薫氏による横田めぐみさん情報月刊日本5月号は、この記事以外も興味深いトピック満載なので、是非、バックナンバーも併せて買ってみてください。月刊日本2018年5月号

  • 03May
    • ”【湿布の副作用で「一生治りません」と診断される】”の画像

      ”【湿布の副作用で「一生治りません」と診断される】”

      これは重要な情報です。湿布なんて根本治療ではないのでほとんど意味ないから気休め程度と思っていましたが、そうではなく貼ったらこんな恐ろしいことも起こる(のでますますやめたほうがいい)というお話。ただし、この後遺症(副作用)が一生治らないというのは、現代医療の医師の判断なので、オールタナティヴなら治す方法はあるだろうと思いますが。

  • 22Apr
    • 明治の人々が大嫌いだった明治政府。以来、150年も日本を占拠してきた長州レジームの画像

      明治の人々が大嫌いだった明治政府。以来、150年も日本を占拠してきた長州レジーム

      2011年3月の福島の原発事故以来、パンドラの箱が開いて、これでもかこれでもかと長きにわたり国民が国に騙されてきた事実が表に出てきたわけですが、この機に乗じて2012年12月には戦後最悪としかいいようのない戦前回帰を悲願とする安倍政権が誕生。違憲・違法立法と汚職、不祥事にまみれ、嘘がばれたら開き直る。スピン報道として閣僚の不祥事も絶え間なく発生させて撹乱。そしてなぜか一番モラルの低い安倍晋三首相自身が「膿を出し切る」とかテキトーなことをほざいておいでですが、お前が膿の塊だろうと言われたりしてます。この反知性集団である安倍内閣閣僚らの大半は日本会議という極右組織のメンバーで、欧米の主要メディアではすでに何度か安倍政権が極右政権であることは大きく報じられているのはSNSでもよく知られるところ。「基本的人権などというものは間違っている」と言い合い、互いに拍手喝采する組織で、軍事独裁政権を恋しがり、戦前回帰をめざしている人たちですが、要するに、その低能ぶりを国内外の軍産複合体に大いに気に入られ、利用されているわけですね。リーダーを演じるには知性も教養もなさすぎ、芝居も下手すぎるのに大衆にアピールする必要があるので、大手広告代理店を投入してカバーしてありますが、もう見ていて恥ずかしいぐらい手の内晒しまくりです。甚だしい米国に対する隷属を貫き、血税を武器弾薬に使いまくる一方(しかも交渉能力ゼロなので常に相場より高額で)、アジア周辺諸国を見下し、ヘイトを拡散、おまけにお子様レベルの「日本スゴイ」自画自賛番組やキャッチフレーズを、御用タレントやキャスターの口を借りて連日マスコミが垂れ流す毎日…。いったいいつからこんな国になってしまったんだろう?…と考えると、第二次世界大戦前夜を飛び越えて、そっくりなことが起こっていた19世紀後半の明治の薩長新政権に行き着きます。安倍晋三が尊敬する吉田松陰が象徴的な言葉を残していますが、専守防衛で長年平和を守り、欧米列強とも対等に、情報分析と正論を貫いて外交政策を展開していた日本で、まさかの侵略思想だらけ。関良基氏による現代語で書くと…『…日本は神の国だから神風が吹く。一億玉砕しても魂が昇華されて七度生まれ変わっても必ず外国を打ち払う』『死んでも魂はまた帰ってきて、生まれ変わって外国を打ち払う』(『七生説』や遺書『留魂録』の中で。)『…蝦夷の地を開墾して諸大名を冊封し、隙をついてカムチャッカ、オホーツクを攻め取り、琉球も諭して内地の諸侯と同様に参勤させねばならない』(『幽囚録』)『朝鮮を攻めて古来のように盛んに日本に朝貢させ(なければならない)』※朝鮮が日本に貢いでいたという史実はありません。ほんの一瞬、弱かった頃の新羅に勝ったときの拡大解釈です。『北は満州の地を切り取り、南は台湾・ルソンの諸島をわが手に収め、漸次進出の勢いを示すべきである』まさにこの松蔭の妄想どおり、長州レジームが続く明治政権は海外侵略を重ね、結果的に新政権樹立からたった77年で、310万の国民と数千万の海外の人々を死なせ、日本の国を焦土としてしまったわけです。(吉田松陰像。29歳で死亡しているのに熟年男性のように描かれた肖像画が出回っていますが、実際の松蔭は右の写実的なほうが近いと思われます。)また、もっと読んでいて恥ずかしくなるのがこちら。『ロシアやアメリカとは戦っても勝てないから、ロシアやアメリカと貿易して損をするようなことがあったら、代わりに朝鮮や台湾を取って、そこからの利益で損失を補うべきだ』(兄・杉梅太郎宛て安政2(1855)年4月24日付書簡)いやはや、安倍政権になってからの自民党の姿勢そのまんまというか…。スネオイズムというかポチズム(←岩上安身氏の造語)というか、強きを助け弱気を挫く姿勢を貫く安倍晋三に代表される恥さらしな人格というか…。とにかく、私たちの原点はこんな明治ではなく、徳川の公儀の時代にこそあったのです。明治"維新"の欺瞞を知ると同時に、それでもこの国にはすでに立派な人材が何人も育っていたことを私たちはもっと知る必要があります。知れば、ちょっとホッとします。薩長閥の明治政権以来、日本の政治がどうなっていたのかは東北の人たちはずっと知ってたのかもしれません。戊辰戦争というのは一体なんであったのかが語り継がれているのです。それを強く実感したのは、たまたま3月にIWJ岩上安身氏による原田伊織氏のインタビューを視聴し、原田氏が2015年に上梓されて以来ベストセラーとなっている「明治維新という過ち : ~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト」を読んだときでした。公文書偽造で始まった明治維新! 現在も続く「官軍教育」の中で描かれた「偉人」たちの姿は「ウソ」ばかり!? 岩上安身による作家・歴史評論家・原田伊織氏インタビュー2018.3.8戊辰戦争と総称されるこの激しい内戦は、多くの戦から成るもので、鳥羽伏見の戦い、阿波沖海戦、甲州勝沼の戦い、宇都宮戦争、箱根戦争、市川・船橋戦争、上野戦争、北越戦争、朝日山戦争、二本松の戦い、会津戦争、秋田戦争、箱館戦争などが含まます。本物の売国奴らのために国が二分されてしまった大きな内戦です。武力鎮圧を必要としない場合でも、大久保利通は「血を流さなければダメだ」と強硬に武力行使にこだわったとのこと。とにかく明治の”志士”たちは皆、自身がいくつもの殺戮に手を染めていました。IWJインタビューのダイジェストだけでも、すでに私たちが知る明治"維新"というものが如何に嘘だらけなのかが出てきますが、書籍のほうは、鳥羽伏見の戦いに始まる戊辰戦争についても小説のように詳述してあり、会津や周辺地域の人たちが、なぜ150年たった今でも薩長、特に長州を許すことができないのかを知ることができます。「知ることができる」という表現では生易しいくらいに、これまでの自分の無知を心底恥じるようになります。東北の内戦だけでも読んでいて驚くのは、ついこの間まで需要もなかったこの国でいつの間にこれだけの武器が準備されていたのかと思うほどの銃撃戦。原田氏はテロリストらの私利私欲や狂信的な水戸学信仰を強調しているのですが、そこから見えてくるのは、誰がどれほど武器で儲けたか、不要な武力行使を焚き付けたのは誰であったか、ということです。(ここで思い出すべきは、グラバーや坂本龍馬、アーネスト・サトウですね。)原田氏は、武士道や武士に関してストイックなまでの思い入れがあるのと、意識的に感情をこめて書かれている向きもあるので、そのへんを割引いてファクトだけに注目しても、やはり無機質的に教科書で習った日本近世・近代史には矛盾することが多いことがわかってきます。東洋経済でも2月に歴史家の武田鏡村氏が「維新150周年式典の前に「賊軍の名誉回復」を|前のめりな政府に「東北・北陸」が違和感」という記事を出しています。末尾で「全国民一致で祝う「明治維新150年」にするためにも、今度はそんなことを言われないよう、「負けた側の貢献」についても積極的に評価していただきたいものです。」と控えめに書かれているのですが、いくつか関連本で真実を知ってしまうと、そもそも明治"維新"を祝うことすら間違っているし、その前に存在した江戸時代が明治以降いかに不当に評価されてきたかを思わずにいられません。なぜなら、その続きに武田氏が書いているとおり、「菅官房長官は『明治の精神』に学ぶことを勧めていますが、その精神には、軍国主義、侵略主義、愛国心があり、それが先の大戦につながっていったということを忘れてはならないことは、言うまでもありません。」というのが真実だからです。海外で数千万の人を殺し、310万の国民を死なせ、国を焦土にするような馬鹿な国になった、その源泉が明治の政変だったわけです。(東北出身の菅義偉が明治維新を美化するのは笑止千万ですが、戊辰戦争では東北の列藩同盟を裏切り、薩長側を利することになった秋田の出身では事情が違うのかもしれません。)世界一の地震大国に54基もの原発を建て、国土の半分を汚染し、6桁の棄民を出してなお、原発再稼働させるという狂気も源泉は同じです。私たちが本当に学ぶべき精神は、薩長の明治政府がぶち壊す前の時代に存在していました。徹底した専守防衛。他国に攻め込まなくてもいいほど国内産業を発達させた自給自足。そして開国に至っては前向きな議論と高い外交能力。他国を見下したり自国を卑下したりしない、柔和でありながら毅然とした大人の国。赤松小三郎のように、地方藩士でありながら身分制度を続ける現行制度を批判する建白書も受理されていました。それが薩長にかき回される前の日本でした。私たちの祖先と呼ぶべき人たちは、そこにいたのです。原田伊織氏以外の研究者らも指摘していますが、幕末と呼ばれている時代には、すでに日本は開国に向かい始めており、頭脳明晰な徳川官僚たちが英米と互角に外交を行っていたし、御三家を含む大名らも議会制の統治への合意が形成されつつあったのです。また、徳川政府はそもそも朝廷とはうまく役割分担できており、朝廷も行政は公儀(江戸幕府)に任せておきたかったのです。孝明天皇は外国嫌いで知られていましたが、1865年には情勢を理解し、通商条約締結への勅許を出しています。身分制度や縁故主義はありましたが、我々が思い込んでいるより身分間の移動は容易に行われていたし、江戸時代は地方分権も機能しており、庶民(その大半は農民)も今よりずっと簡単に訴訟を起こして裁判が行われていました。私たちの祖先の9割は農民だったというのに、政治史に専念する歴史学者というのは農村の暮らしをほとんど書きません。ですので私たちも習っていません。NHKのお江戸でござるのときの杉浦日向子先生のお話や、時代考証されていたタイムスクープハンターを見ていると、なぜこれほどまでに私たちは当時の庶民の暮らしを知らなかいのかと思わされたものですが、農村についての本を読めば更に目からうろこがおちます。(たとえば渡辺尚志著「百姓の力 江戸時代から見える日本」。そして農民と赴任してくる大名との関係を播磨で何度も現地取材したという玉岡かおるの小説「負けんとき: ヴォーリズ満喜子の種まく日々」)江戸時代は長期的には国はどんどん衰退していって、よくなることはなかったと書かれていた日本の歴史(中公文庫)…あれは御用学者が書いたものだったのでしょうか。実際には、開墾は奨励されていて、田畑は需要に合わせて増えたり、不公平にならないように、定期的に使う区画を交換したり、物流のための新しい職業を兼業したりするなど、農村は農村で、それなりに時代に応じて変化し、教育や防犯・警察機能に関しても、いまの中央集権よりうまく機能していた場合も多々ありました。女性の立場も明治に貶められるより男女対等なものでした。もちろん、村社会ならではの因習もあったようですが、江戸時代の一般庶民の武家に対する卑屈さや女性の虐げられ方のかなりが、明治以降に意図的に作られたイメージだとしか思えません。政治行政に話を戻すと、関良樹氏の「赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢」 に詳述してありますが、19世紀半ば以降の日本では、徹底した専守防衛を継続する一方で、英国式の最新式兵法も教えられ始めていました。藩士らも自由に幕府や大名に建白書を送ることができたし、身分の隔てなく能力により人員を採用することを提言しているものもあります。すでに立憲主義に基づく憲法草案もいくつか作られており、その一部はいまの日本国憲法より先を行っていたのです。(このあたりについては、「日本史に記されるべき赤松小三郎という志士 - IWJによる関良樹氏インタビュー」として別記事に書きました。)となると、いったい誰のために「維新」が必要だったのでしょうか。いわゆる近世から近代への移行はスムーズに行われようとしていたというのに。大政奉還は済んでいたし、それに賛同していた東日本でなぜ凄まじい内戦が起き続けたのでしょうか。新政権を倒したいなら江戸へ攻め入るならわかりますが、何が嬉しくて郷土を破壊されるような戦に巻き込まれたのでしょうか。そこには必然性はあったのでしょうか。薩長による倒幕は、フランス革命のように虐げられていた民衆が蜂起したわけではありません(飢饉のあとなどに起こった数々の一揆とは別物)。民衆のために下級武士が義勇軍を編成してが闘ったわけでもありません。というか、明治"維新"に関わった自称"志士"たち、つまり明治政変を起こした長州テロリストたちは、庶民から搾り取った米を換金した撫育金(ぶいくきん)で豪遊するような20代のチンピラたちでした。吉田松陰は今でいうISISのような組織を作ってしまったわけです。まさに英米から流れるカネで武装した若きイスラム原理主義者らが勝手にイスラム国(ISIS)などと称する国を作り、平和に暮らしている周辺諸国の一般庶民を襲って権力に酔いしれ雄叫びをあげている、あの状況です。歴史が書き換えられて"志士"となった彼らは、下級武士の中でも特に優秀であったわけではないので、どんな野望を抱こうが、実際にはトマス・グラバーのような武器商人や、アーネスト・サトウのような奇襲攻撃の訓練を手配できる人間がいなければ、270年も続いた政権を倒すことなどできなかったと思われます。(今以上に長期の平和ボケが長期政権側にあったのは確かですが、幕府側の軍は数でも装備でも勝っていました。)長老が君臨する歴史学者の学会や学説に縛られずに、幕末・明治を改めて研究した人たちがたどり着く結論は、昭和になって「明治維新」と呼ばれるようになったできごとは薩長テロリストらの私利私欲のための政変であった、ということです。そして、テロリストという駒を動かしていたのが、英国の軍事利権(←すでに植民地主義に対する国内批判に晒されていた英国政府とは別です)。 そこに寄与しているのが、第9代水戸藩主の徳川斉昭が作った水戸学(後期水戸学)。この水戸学というのは儒教に無理やり国家神道(日本古来の自然信仰である「神道」とは全く別物)を結びつけたような狂信的なもので、日本会議メンバーらであれば経典として崇めそうな内容のようです。斉昭はとにかく外国船は打ち払えという人で、当時の国際情勢を全く理解していないカルトでした。こう書いてくると山口県や水戸市の人たちに対する誤解や筋違いの恨みを生むかもしれませんが、こうした狂信的なテロリスト集団の最初の犠牲者は、萩藩や水戸藩の庶民でした。農民は無茶な年貢を搾り取られて貧困に喘いでいたし、幕府に恭順の意を示した武士らは弾圧されました。(徳川政権では実質、地方分権が機能していたので、藩のトップが無能であれば、民百姓は苦しむことになりました。) ちなみに「長州藩」という呼び方は実際には存在せず、これはテレビや出版社が作り出して普及してしまった呼称。通称は長州であり、長州人たちはときに長藩とも呼びましたが、正式名称は萩藩です。ではなぜ明治テロの中心となった長州ではそんな輩たちが育ってしまったのかというと、これはお金の動きが絡んできます。英国の武器商人にそそのかされる前提として、貧困に苦しむ庶民をよそに、搾り取ったカネ(検地の仕方を変えて増やした年貢のうち幕府に知らせず換金して溜め込んだ撫育金)で一部の官僚だけが贅沢をするという文化ができてしまっていたわけです。この撫育金は、今でも日本の国家の「特別会計」として受け継がれてしまい、有権者や納税者に内訳を知らせずお上が権力維持のために使うことがずっと許されてきました。(苫米地英人著「明治維新という名の洗脳」参照。)官房機密費も似たような性質を持っています。話を戻しますが、幕末から明治にかけて、私たちが学校で習って信じ込んでいることと、本当の史実とは明らかに異なるのです。もっというなら、薩長が作った明治政権は、江戸時代以前まで遡り、日本の歴史を書き換えてしまいました。IWJの関良基氏インタビューでも出てきますが、そもそも「幕府」というのは薩長が徳川政府やそれまでの武家の政権に押し付けた差別語で、それは朝廷の下僕として蝦夷征伐などに行ったときなどの仮の陣営を意味するといいます。江戸時代の人たちは徳川政府のことを幕府ではなく「公儀」と呼んでいたそうです。鎌倉や室町でも幕府とは呼ばれていなかったそうです。なのに私たちは当時も幕府と呼ばれていたと信じ込んでいます。また、長野や群馬という県名も、薩長が押し付けたもので、長野の場合は信州という名称を奪ったことになるそうです。この時代を語るには本当なら「明治維新」などという美辞麗句や、「幕府」などという蔑称を使いたくないのが研究者らの本音ですが、あまりに普及してしまったので、使わざるをえず、また本の見出しにも検索者らの目に留まるように出版社の提言どおり入れるしかなかったという事情があるようです。ということで、このブログでも、公儀とか明治の政変で統一したいところですが、途中から読む人の混乱を避けるために、あるていど妥協しています。さて、そんな政変で誕生した明治政権ですが、たとえ暴力革命だったとしても、本当に悪政を正して「維新(世のいろいろのことが改革されて、みな新しくなること。)」を達成したのであれば、なおさら、記録はすべて残して見せればいいはず。でも、公文書や教科書では薩長にとって都合の悪いことは書かれず、徳川時代の失敗を挽回したかのような美談に変わってしまっているのです。たとえば、私たちは幕府側が無知だったために、不平等な通商条約を結ばされたと歴史の授業で習いましたが、徳川の優秀な官僚たちは、欧米先進国どうしの標準である20%関税ですでに条約締結していたのです。でも長州が勝手に外国船を無差別攻撃して人命を含む多大な損失を与えてしまったので、国際法上の賠償金を公儀(幕府)が肩代わりして支払うことになりました。その額は当時の国家予算の半分もあったので、支払いの延期まで申し出る必要があり、その懲罰として、関税は2.5%にまで引き下げられました。これはすでに植民地化されていたインドや中国と同レベルでした。このためにイギリスから木綿が流入し、日本の木綿産業は壊滅しますが、この不平等条約の元でも高く買われ、日本を植民地化から救ったのが絹製品でした。薩長の攻撃対象であった佐幕派の地域で発展していた養蚕や絹産業のお陰だったのです。こういうことは習っていません。つまり、明治からの学校教育では、薩長に都合の悪い話は書き換えられて伝えられたわけです。これはメディアでも同じでした。このあたりは苫米地英人氏の「明治維新という名の洗脳」に書かれているので引用します。”…しかも、明治時代の言論統制は徹底されていた。例えば、新聞は内務大臣がその発行及び停止の無制限の権限を持ち、政府に関する批判はもちろん、元武士である官吏たちの横暴を暴露したり、揶揄しただけでも発禁処分とされてしまっていた。 新聞紙条例、出版条例、集会条例、保安条例の言論4法によって、すべての報道は完璧に政府の管理下に置かれていたのである。この内務大臣の権限は1945年まで、つまり明治の始まりから太平洋戦争敗戦までの70年間ずっと続いていたのである。”実はこれは坂本龍馬暗殺の理由がなぜ伏せられているのかについて言及している場面なのですが、明治の人たちはこうした言論統制下にあったということです。江戸の平和な生活をかき乱された人たちの憤怒も公式文書や新聞報道ではほとんど残らなくなりました。そして、敗戦の1945年どころか、未だにはびこる記者クラブという制度が引き続きこの国の報道姿勢を大きく歪めていることは周知の通り。 (さらに、安倍政権になってから、半分自作自演のスキャンダル・スピン報道の陰で、これら言論4法に成り代わるテロ等準備罪(共謀罪)などの悪法が数の力で次々と可決され、ことしは戦前の治安維持法より悪質な緊急事態条項を憲法にねじ込むつもりです。)しかも、明治の45年間を生きた人たちというのは、徴兵などない徳川政権下の平和な時代に生まれ育った人たちが大半で、薩長閥による縁故主義の圧政以前の問題として、特に江戸や京都においては、西郷隆盛が送り込んだ赤報隊による市中での無差別テロの悲惨さを忘れていなかった頃です。「赤報隊」というと、昭和以降の朝日新聞記者襲撃事件で知られますが、そのドキュメンタリードラマに登場する記者たちでさえ知らなかったりするほど、元祖赤報隊については義務教育では教えません。その代りに、目的のためには仲間や一般庶民の殺戮であろうと手段を選ばなかった西郷隆盛をヒーローに仕立てた大河ドラマを明治維新150周年記念としてやっていますが、赤報隊の真実を知るなら見るに堪えない欺瞞です。幕末の相楽総三率いる武装勢力、のちに赤報隊と呼ばれるテロ組織ですが、西郷隆盛の命を受けた相楽総三らが一般市民を襲って放火・強姦・強盗・殺人など繰り返し、徳川側を挑発し続けたのです。京都でも同じことが行われました。現代を生きる私たちは、動乱の時期には殺し殺されもあったのだろうと思ってしまいがちですが、今よりもっと平和が続き、武士の試し斬りなど滅多になかった時代、いきなり一般の商家などが次々と放火されたり、武装した強盗に襲われ、強姦・略奪にあって殺される状況を想像してみてください。住民たちは恐怖のどん底に突き落とされました。夜の江戸の町からは人の姿が消えたといいます。とうとう幕府側の命で庄内藩が薩摩藩邸を襲撃したことを知ったとき、西郷は膝を打って喜んだといいます。一般の学説では相楽総三が勝手にやりすぎたことにしてありますが、テロの後は決まって薩摩藩邸に逃げ込んでいたことが目撃されています。そしてISISのトップように、相楽総三は御用済みになったときに、首謀者の罪も被されて処刑されました。なぜこんなひどいことを行ったかというと、幕府側から政権奪取したかった薩長側が、岩倉具視らと作った偽の「討幕の密勅」を掲げたのですが(1886年10月14日)、同日に徳川慶喜が大政奉還を宣言してしまい、幕府に対する武力制圧の口実に窮したわけです。そこで、幕府を挑発し、武力で政権を乗っ取るために、騒乱を起こす必要が出てきました。(英国の武器商人にしてみれば、大量に注文した武器を使わせなければならないので、サトウは大久保や西郷を焚き付けています。)これが凄惨な戊辰戦争にまで繋がります。慶喜から江戸と京都の警護を任されていたのは庄内藩や会津藩だったので、庄内藩が赤報隊が逃げ込む薩摩藩邸を襲撃すれば、東日本を武力制圧する口実ができるからです。薩長としては平和裏に政権交代が行われてしまうと自分たちの出る幕がなくなる、これが大きな問題でした。いま上野公園に江戸でのテロを命じた西郷隆盛の像が立っていること自体、庶民の洗脳がいかに大成功したかを物語っているといえますが、明治維新150周年記念としての大河ドラマが「西郷どん」となってテロリストの親玉を賛美するとは、私たちはどこまでおめでたい国民なのかと思わされます。10年以内に隆盛像は撤去されていることを祈ります。余談ですが、早稲田大学をつくった大隈重信と、長州閥の井上馨(井上聞多)は同じ頃に亡くなったそうですが、大隈は演説が上手く、各地を旅するときに電車の中から遊説すると駅のまわりに人だかりができたそうで、葬儀のときにも大勢の人が弔問に来たそうです。一方、井上馨は国葬だったにもかかわらず、ほとんど誰も来なかったといいます。明治の人たちは薩長政権が何をやったか知っており、大嫌いだったということですね。本当は幕末・明治以降というのは非常に大量のデータが残っているので、政府が公文書を改ざんしようが隠蔽しようが、本当の歴史はかなり発掘できるそうです。昔からよく指摘されることですが、学校で教える日本史は、江戸時代までに時間を使いすぎて、明治以降の近代史は異様に端折って年度末にぎりぎり間に合わせていると思いませんか?たいして歴史の勉強を真面目にやっていなくても、尊王攘夷を叫び、外国船や外国人を攻撃しまくっていた人たちが「維新」を起こしたはずなのに、新政府ができるなり、海外で猿真似と嘲笑されるような西洋人のマネのオンパレードになったのはおかしいと思いませんでしたか?公武合体しているのに、徳川政府を朝敵扱いしているのはなぜなんだろうと思いませんでしたか?無血開城に異を唱えているわけではないのに、鳥羽伏見の戦いに始まって、戊辰戦争という大規模な内戦が起きたのはなぜだろう、そこまで江戸時代の武士たちは無駄な抵抗をする必要があったのだろうかと思いませんでしたか? 仕掛けているのは新政府側だというのは認識できていたでしょうか。このように、今の安倍政権同様、明治の新政権は都合の悪い記録はすべて破棄したり改ざんしてきました。そして、都合の悪い人間は片っ端から排除し、言うことを聞く人間を登用する。(とはいえ、薩長のテロリスト集団では行政を担える人材はゼロでしたから、優秀な徳川政権時の官僚らを使わざるをえませんでした。そのせいで、明治政府にもマトモな人たちが混ざっているわけです。)幕末や明治初期にはクビにするだけでなく、都合の悪い人間は恐ろしいほど次々に殺されていったわけですが、安倍政権下でもスキャンダルの陰で不審死する人が多いのは知られるところ。森友問題だけですでに7人亡くなっているといいます。バラバラの訃報が出るだけだったり、野党による公聴会で問われるだけでメディアが黙殺したりしているので、一般の国民にはほとんど見えてきませんが。明治政権が樹立した頃は、薩長政権ではありましたが、西郷も西南戦争で討たれ、大久保利通も暗殺されるに至り、体制は長州閥で占められるようになり、それがいま長州レジームと呼ばれています。薩摩藩はもともと密貿易の影響で島津斉彬だけでなく配下の武士らも開明的な人が多く、むしろ大久保や西郷のほうが少数派だったと言われます。なので、今の安倍政権のような明治政府には激しく抵抗したわけです。西郷も最後は明治政権の汚さに失望して故郷の武士らとともに西南戦争を闘うことになります。(ちなみに、原田伊織氏によれば、西郷隆盛というのは粘着質で、かなり嫌われていたとか。直接知る人たちが語った記録がたくさんに残っているそうです。また大久保は、精神を病んでいたのではないかと思われるほどの残忍さで次々と周囲の人間を殺しています。これは他の研究者も指摘しています。)我が国最初の総理大臣の伊藤博文(俊輔)に至っては、イギリス公使館を焼き討ちし、横浜焼き討ちを計画しました。吉田松陰門下生である高杉晋作、久坂玄瑞、品川弥二郎、井上馨もイギリス公使館焼き討ちに関わっています。幕府挑発のためであれば無実の人たちを焼き殺すなどなんとも思っていなかったのです。明治の日本政府の顔ぶれはそうしたテロリスト集団でした。 後年、伊藤は横浜焼き討ち計画に関し『そんなことはその頃は朝飯前の話だった』とジャーナリストに尋ねられてペラペラ喋っています。伊藤は、国学者の塙次郎も単なる噂話に基き暗殺していますが、こうした話は明治の自称志士たちには枚挙にいとまがありません。しかも、政敵とは呼べないような人たちまで勝手にライバル視して暗殺しまくっているのは、嘘に嘘を重ねて手にした権力を誰にも奪われないように疑心暗鬼になって必死だったとしか思えないところがあります。大久保と西郷に暗殺された赤松小三郎などは、薩長もみんな入れて、全藩参加の議会政治を提唱していた人なのです。立憲思想を持っていた人間がよほど邪魔だったのかもしれませんが、自分たちより優秀な人は次々殺されたとも言われます。明治天皇の父上である孝明天皇が暗殺された可能性は高く、記録によれば、実際に天然痘を患っていたそうですが、1866年の12月23日には快方に向かっていたとのこと。が、24日に見舞いに来た西郷と大久保に会い、25日に天然痘というよりはヒ素中毒のような苦しみ方で崩御しています。とりあえずは天然痘での病死説が優勢になっているようですが、あまりにタイミング良すぎるので暗殺説も消えません。そもそも風邪もひかないほど健康な人だったそうで、宮中の人が天皇の急病と急死に驚いたことを日記に書いています。そして15歳の明治天皇が担がれたわけですが、替え玉説も流れています。真相はまだはっきりしていませんが、本来、北朝という正統派であるはずの明治天皇が、たった一度、自らの意思を表明したときに「南朝を正統派とする」と宣言しているそうです。ネットでは、睦仁親王の頃の明治天皇とその後の明治天皇の写真の顔が別人のように違うとも言われて拡散されています。いずれにしろ、御所に砲弾を打ち込むという前代未聞の暴挙の末に孝明天皇から長州征討の勅命が出ていた(1864年と1866年)というのに、そんな長州が朝廷から討幕を命じられたはずはなく、岩倉具視と長州が言っている密勅は偽造だとバレています(鳥羽伏見の戦いで掲げられた錦の御旗も偽)。父である孝明天皇を亡くした15歳の睦仁親王(明治天皇)を実際に即位させたところで、長州人ら尊王思想などは全くなく、幼帝の政治利用しか考えていなかったことは、誰の目にも明らかです。さて、天皇の政治利用しまくりも含めて明治政権そっくりの安倍政権がことし2018年に明治維新150周年を祝うことになっています(森友・加計問題のせいか、今のところ思ったより目立ちませんが)が、何をもって150周年なのかちょっと謎。なんせ1867年から1868年へと年をまたいでイベントが集中してしまっていたので、ちょっと整理しましょう。大政奉還が1867年だったので、京都などでは昨年2017年に大政奉還150周年のイベントをやっていましたが、大政奉還は10月14日のことでした(同12月9日の「王政復古の大号令」というのは薩長の宣伝であって、原田氏によると実際には失敗しています)。翌1868年の3月13日になぜか幕府代表らしい勝海舟と西郷隆盛の会談があり、4月11日が江戸城無血開城。明治天皇の即位が大政奉還より前の1867年1月9日(孝明天皇の崩御が1866年12月25日)ですが、慶応4年(1868年)の9月になって「明治元年とする」と決められたので、1868年は1月1日まで遡って明治元年ということになったらしいです。年表では慶応4年で統一していることもあるようですが。(※明治5年までは旧暦を使っていたので、ここにあげている月日も旧暦のものとなります。)そんなわけで、2018年は"明治維新150周年"とされ、50周年、100周年の節目同様に長州出身の安倍晋三という総理大臣が居座っている必要があるわけですね。史上最大の不正選挙が疑われる2012年12月16日の衆院選で何が何でも9月に総裁になった安倍が勝利させてもらった理由はこういうところにあるかもしれません。吉田松陰を礼賛する安倍晋三が未だに首相の椅子にしがみついて国政を滅茶苦茶にしてくれているところですが、パターン化した目先のスキャンダルと国会冒涜に振り回されることなく、何が起こり続けているのかを理解するには、直接関係なさそうに見えても、やはり歴史を検証することは、絶対に必要なことだと思います。「勝てば官軍負ければ賊軍」とか「勝者が歴史を作る」などと言いますが、勝者が書いた歴史を検証することなく、この国はすでに150年も経ってしまいました。戦後民主主義では新たな学校教育が始まったはずですが、すでに70年の間、嘘を教えられてきた大人たちが次世代の教育を行うわけですから、司馬遼太郎が明治の時代をあり得ないほど美化してしまっても、当時を知り「こんなの嘘だ」と言える人はほとんど亡くなってしまってるわけです。真実が共有されていないから、マスメディアが流布する情報を簡単に信じ込み、何度でも騙され続けます。ここ2、3年、幕末から明治にかけての歴史の真実が暴かれるような断片的情報がSNSでは共有されてきましたが、書籍のように参考資料まで掲載したひとまとまりになった情報で、これまで洗脳教育で信じ込んできたことを洗ってみる必要があります。薩長のテロリストたちが樹立した未熟な政権が西洋礼賛に突き進む中で、失われてしまったものはたくさんあるのです。赤松小三郎の立憲思想に代表されるように、幕末にはすでに議会政治と立憲主義的な憲法構想が出てきていました。私たちが帰るべきところは、明治"維新"などではなく、そこなのです。大日本帝国憲法も、当時としては比較的民主的だったと言われていましたが、実は「国民を臣民とする」などというカルト的なもので憲法とは呼び難い内容であり、2千年遡っても日本人が自分たちを天皇の奴隷だと認識したことなどありませんでした。日本会議はこれこそ伝統だと信仰しているようですが、150年前に独裁政治をやりたかった連中が編み出したお話です。 日本に存在したのは自然信仰である神道と、伝来してから共存してきた仏教であり、また、江戸時代に朱子学を混ぜて身分制度に利用されてしまった儒教でしたが、国家神道ではありません。日本人ほどマスコミ情報を盲信する国民はいないと言われますが、煽られやすい理由の一つが、先人たちから受け継がれていた大事な知恵や情報が150年前を堺に途切れてしまい、伝承されなくなっているからではないでしょうか。つまり戦後の平和ボケだけが原因ではないということです。