見積もりの必要性 | 【三原】智学館 代表兼「親のあり方セミナー」主宰平岡智彰

【三原】智学館 代表兼「親のあり方セミナー」主宰平岡智彰

2010年5月、土日限定の個別指導塾を自宅マンションを使って開校。週3回、4回と増え、2011年4月より週6回指導となりました。毎回の授業後の電話報告で「授業回数と同じ回数のお母様との会話」をさせていただいています。「生徒と親と塾」の三位一体指導がモットーです!

こんにちは!智学館です!

 

ウチの中学生は昨日で中間試験が終わり、今日から通常授業にもどります。

 

来週から結果が判明すると思いますが、新規の生徒も含め、みんなよく頑張ったと思います。

 

今日からは、次の期末試験に向けて準備をしていきます。

 

また頑張っていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

では本題に入りますね。

 

以前、ロシアのフィギュアスケートのコーチのコメントに共感したことがあります。

 

背景はよくわかりませんが1つのコメントについてです。

 

なにやら「鉄の女」と呼ばれるコーチで、練習がとても厳しいそうです。

 

かつて生徒たちに「先生は鬼だ!」と言われていたことを思い出したこともあり共感したのかもしれませんが…(笑)

 

何が厳しいかというと、本番の試合では使わない連続ジャンプを練習するんだそうです。

 

試合では2回連続までなのに、練習では3回連続や4回連続まで練習する選手もいるそうです(←今では当たり前ですが…)。

 

 

 

お気づきかもしれませんが、勉強も同じだなと共感したわけです。

 

鉄の女といわれるコーチのコメントがこうです。

 

「練習では150%、本番では110%」

 

随分と厳しい見積もりだなと思い、思わず計算しました。

 

110÷150=0.7333・・・

 

試合になると「持っている力の70%程度しか出ない」と見積もっているのがわかります。

 

私の感覚からすると相当厳しく見積もっています。

 

やはり、オリンピックといった大きな試合になると70%くらいを設定しておくべきということでしょう。

 

 

 

ちなみに入試の場合ですと、私は90%くらいを想定するようにしています。

 

500点満点のテストで計算してみますね。

 

合格ラインは7割の350点とします。

 

このラインをクリアするためには、入試本番の緊張感などを考慮して90%の力しか発揮できないと見積もるということです。

 

つまり、過去問をやるときなどは350÷0.9=388.8・・・くらいを目指す練習をするということです。

 

約390点になるわけですが、これって500点満点の78%に相当します。

 

ってことは、70点取れればいいテストに78点を取れる練習をするってことです。

 

 

 

入試に絶対はありません。

 

でも、絶対に近づけることはできるわけで、そのために緻密な計算をして練習していくわけです。

 

たとえばこんな感じです。

 

①制限時間を少なく設定してテストをする

②過去問2年分をテストする

 

 

 

①は50分のテストを40分でやる。

 

もちろん、その時間でも合格点を取ることを求めます。

 

問題選択、解く順番、見直しすべてを含めてです。

 

終了後の疲労感が全然違うほど集中力が必要です。

 

②は①を連続して2回ぶっ通しでやります。

 

①なんて比になりません。

 

ヘロヘロになります。

 

集中力に加え、勉強の体力をつける練習です。

 

「先生は鬼だ!」と言いたくなるのも私だってわかります。

 

「ライバルはここまではやってないやろ」と自ら認めます。

 

だからこそやるんです。

 

 

 

なぜそこまで必要のないことをするのか?

 

やり終えて目標をクリアした子どもたちの顔を見ればわかります。

 

自信に満ち溢れた顔をしていますからね。

 

「先生は鬼だ!」と何度も言いますが、不思議とお互いを激励しているようにも聞こえてくるんです。

 

今後受験生になる子にはまだ少し先の話ですが、こうやって合格を見積もっていく工程を知っておくといいでしょう。

 

 

 

では最後に質問です。

 

お子さんはテストになると練習の何%取れますか?

 

これは受験学年など関係ありません。

 

即答できる方は、今まさに成績が上がっている方でしょう。

 

即答できない方は・・・

 

いやいや、まだまだ成績を上げるチャンスがある!と考えたらいいと思います。