スペインの食前酒と言えばこれ シェリー
今日は、シェリー酒について書いてみたいと思います。日本人ってシェリー酒、好きな人多いよね?日本酒となんとなく似てるから?とスペインのワイン業界の人にはよく言われます。でも日本のワインラバーの方々で、特にフラメンコとかスペインバルが好きというわけでもない方で、シェリー酒を飲んだことがある、という方はそんなに多くないんじゃないかなと思います。ちゃんと書くと、シェリーはワインではなく、酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)というもの。発酵の途中や発酵後にアルコールを加えてアルコール度を上げています。アルコール度の高いドリンクということで、ウィスキーやブランディーを思い浮かべられるかもしれません。が、蒸留酒ではないので、ちょっと違います。そしてシェリー酒と一口に言っても、アルコール度などで様々な名前がついています。辛口のものも甘口のものもありますし。≪辛口≫フィノマンサニーリャ(マンサニージャ)アモンティリャード(アモンティジャード)オロロソパロコルタードフィノとマンサニーリャは同じものなんですが、作られた産地が異なります。マンサニーリャは海外付近の産地のため、塩の風味が若干するというように言われます。この2つは薄い黄色。さっぱりきりっとした風味。アモンティリャードは、フィノやマンサニーリャを熟成させたものなので、琥珀色。風味にもヘーゼルナッツやクルミが表れます。オロロソは、アモンティリャードよりもさらに琥珀色。あまり上質でない白ワインなどに18、19度のアルコールを加えて熟成させます。パロコルタード。これは、各醸造所によって作り方が異なり、特徴がでるシェリー酒。アモンティリャードのような香りとオロロソのような丸みのある食感。スペインでは、シェリー酒は、ビノス・へネロソスと呼ばれています。が、スペイン南部で作られているので、バルセロナの人には飲む習慣がなくて、多分ビノス・へネロソス…何それ?な人が多いと思います。食前酒のような扱いですが、私は食中に飲むのも好き。揚げ物との相性が抜群です。油のべとついた重みが流される感覚。あ、冷たく冷えてるしとても飲みやすいのですが、アルコール度は15度~なので、調子に乗って飲みすぎると痛い目にあいます。