千年以上の樹齢というオリーブの木が並ぶ畑に連れて行ってもらいました。
写真は、 「夫婦のオリーブの木」と呼ばれ、結婚するカップルが写真の
撮影に訪れる木なのだとか。
幹はふたつだけど、しっかり根っこでひとつにつながっているからでしょう
か。
オリーブの木は、スペインでは日本の杉のようなもの。
たくさんあるけど、樹齢のいった大木は神聖なものとあがめられています。
清少納言や紫式部の時代から、スペインの片田舎にずっと佇んできた木々。
神秘。
この畑にはもっと若い木々もたくさんあって、オリーブオイルが作られていま
す。
案内人の方の話では、世界各国から訪問者があるそうで、先日来たイタリア
人はオリーブオイル業界の人だったとか。
で、
この地方のエキストラバージンオリーブオイルについては、とってもよく理解
しています。
というのも、我が社のオリーブオイルは60パーセントが自社のもので、40パ
ーセントは、この辺りの会社から購入したものを混ぜているので。
で、ポイントは
イタリアの自社のエキストラバージンオリーブオイルの質を上げるために
ミックスさせているんだとか。
それはそれでアートとセンスだな、と思います。
シャンパンみたいに。
でも、それではなんだかその40パーセントのスペイン産エキストラバージン
オイルが日の目を見なさ過ぎてかわいそう。
スペイン人は、
ヤッホー、イタリア人が大量にうちのオイルを買ってくれた!
としか思っていないみたいなのです。
目先のことしか見えてないのか、なんなのか。
私は国をあげて、スペイン産のオイルを加える場合は、せめてその旨を
裏ラベルに記載するよう義務付けるとかすればいいのに、と思います。
売り手もプライドをもってほしい。
ほんとにいいものだから。