総合的に基礎のしっかりした秀でた良書で、内容的にもタイムリーな良書。 買ってから1か月近くも“積ん読”してしまったのだけれど、著者名の由来が書かれたプロフィールを読んでいたら“積ん読”はしていなかった。2019年7月初版。
【東京オリンピックは開催される】
2020年あたりに何か起こりそうだと察知した人の数が増えて、その人たちの、それを阻止する真剣な祈りなどが磐長姫に力を与えたことにより、なんと、最悪のことが起こるタイムラインは消えました! 首都がまだ東京でも大丈夫なタイムラインにシフトしたのです。
つまり、2020年までに、東京が壊滅するような戦争や大地震は起こらない、ということです。東京オリンピックもつつがなく開催されるでしょう。(p.3)
3・11東日本大震災を予言していた松原照子さんや、下記リンクの田村珠芳さんなど、多くの人々によって語られていた“東京オリンピックは行われない”というタイムラインからはシフトしたのだということ。
『日本が分割統治される人類最終戦争が始まりました』 田村珠芳 (徳間書店) 《前編》
【東京オリンピックは・・・】
なぜ、悪しきタイムラインからシフトできたのか?
本書のタイトルがその答え。
【磐長姫の復活】
磐長姫の復活は、隠されていた魂の領域の復活であり、今まで現れることのなかった智慧と力の復活でもあります。(p.4)
本書では、これまでほとんど語られることのなかった謎多き磐長姫を3つのレベル(人格神、精霊、地球神)から解説アプローチして、その深淵なる女神像を明らかにしていきます。(p.4)
このような内容が記述されているのだから、本書を自ら紐解く人々は、良き側へのシフトをより一層加速させることに貢献できるだろう。
本書は、古事記や縄文、女神などのブームに乗った、単なる神様の復活のお話ではもちろんありません。読んだ人の魂を復活へと導いていくエネルギーブックなのです。(p.5)
スピ系の著作は、程度の差こそあれ、みなエネルギーブックだけれど、本書は内容が充実しているからコスパ面でも秀でている。
たかが飲み物を味を変える程度のありふれた能力者のイベントを体験するために、多額の参加費と交通費を使うくらいなら、本書を購入してじっくり読んだほうが千倍マシである。
【魂の領域を司る磐長姫】
磐長姫は、心よりももっと奥にある、魂の領域を司ります。
・・・・・(中略)・・・・・。
磐長姫がないがしろにされてきたのは、まさに魂がないがしろにされていたからです。磐長姫が見えにくい魂を司る神様ということで、「見えにくい」から「見にくい」に転じ「醜い」とされたのです。(p.33)
人間は、肉体、心、魂で構成されている。
神智学の用語で言うなら、「魂」は「コーザル体」。
「見にくい」理由が、「魂」を司る神様だから、という記述は極めて重要。
下記リンクに、そこまでの記述はなかった。
『目覚めた魂』 滝沢泰平・鳴海周平 (ワニ・プラス) 《前編》
【「醜い磐長姫」の真意】
【瀬織津姫と磐長姫】
《心と魂》
心が汚れていたのでは、魂とは繋がることはできません。・・・・・(中略)・・・・・。
心の浄化は、瀬織津姫の担当です。何せ大祓の祝詞に登場する神様ですからね。
ですので、まず瀬織津姫の封印が解かれました。(p.34)
汚れを祓う瀬織津姫の封印が解かれたので、2019年初冬の今、海外でも日本でも長年悪事をなしてきた汚れた連中の炙り出しが行われている。
拙著『瀬織津姫とムー大陸再浮上』の中では、心の浄化にたくさんのページを割きました。今回は、それをさらに進めて、魂(磐長姫)と再び繋がるためには(再生するためには)どうしたらよいかについて、お伝えしていきます。(p.36)
《水脈と鉱脈》
鉱脈も大地の一部なので、磐長姫がお守りしていました。磐長姫は、金属神でもあったのです。
鉱脈を奪いたい人たちにとって、それを守る神様ほど厄介で怖い存在はないでしょう。渡来人にとって、磐長姫は、水脈を守る瀬織津姫と同様に、いてほしくない存在でした。それもあって、磐長姫を封印しようとしました。(p.74-75)
【見えない次元に真実がある】
天上の世界では、魂がすべてです。でも、この世の中は、肉体がすべて、目に見えるものがすべて、のような風潮がありますね。(p.38)
でも真実は、「見える世界はホログラムであり、見えない世界こそが実体」なのです。
日本が誇る、超古代の宇宙文明を生きたカタカムナ人(原日本人)は、「形(カタ)あるものは、すべて目に見えない潜象のカム(有限宇宙球の外側に拡がる無限で根源的な力)の分身(ナ)である」という世界観を持っていました。
見えない次元に真実がある、ということです。この世はその現世(うつしよ)、鏡なのです。(p.38)
“天上の世界では、魂がすべてです。” とあるけれど、地球のシフト(アセンション)が完了すれば、磐長姫が表に出て魂が現われる世界になる。邪悪な人がシフト後の世界に生き残っていたら、反って辛いだけである。
【人格が宝】
【君が代】
「君」が何を指しているのかで、この歌は全然違った意味になります。
もちろん諸説ありますが、私は「君」とは、
キ=目に見えない世界=気=魂=磐長姫
ミ=目に見える世界=実(身)=肉体=木花開耶姫
だと解釈しています。
つまり、君が代とは、目に見えない「気」と、目に見える「実」の融合する世界のこと。気が先に来るということは、体主霊従ではなく霊主体従の世界であることを表しています。(p.47)
諸説は、君とは、「天皇」であるとか、「イザナギとイザナミのキミ」である、など。
一部をリンクしておきます。
『カタカムナ 言霊の超法則』 吉野信子 (徳間書店) 《後編》
【『君が代』】
『「君が代」その言霊は、潜在意識を高次元へと導く《光の種子》となる!』 森井啓二 (ヒカルランド
【「あ」と「わ」の回転】
君が代は、国家というより、祈りの歌なのです。
そしてその中心にいるのは、言うまでもなく磐長姫ですね。
巌のように長く続く世、つまり、「イワ・ナガ」の世です。(p.49)
【国常立尊と磐長姫】
この世に存在するものは、すべて陰陽(=対)でできていて、陽だけで成り立つことはありません。それは、神様も同様なのです。
独神は、すぐに天に帰られます。・・・・・(中略)・・・・・。
それに「トコタチ」という言葉は、「とこしえに立ち続ける」、つまり永遠、安定、という意味もあります。陽のエネルギーのみで、そのような永遠の安定がなされるとは思えません。それに釣り合う陰という下へのベクトルが必要になります。
ということで、磐長姫の登場です。
国常立尊の大きな陽のエネルギーに対抗できる陰のエネルギーを持つ女神は、磐長姫以外には考えられません。何せ、山や森や岩だけでなく、地球自体を守る女神さまですから。
大きな活躍をされる男の陰には、必ず、しっかりとした女性がいるものです。出口王仁三郎氏の『霊界物語』においては、国常立尊の妻は、豊雲野尊となっていますが、私は本当のパートナーは磐長姫だと確信しています。激しい神様には安定のエネルギーが必要なのです。豊雲野尊は独神で、すぐにお隠れになられましたから、安定にはほど遠いでしょう。(p.40-41)
卓見!
【奥宮】
国常立尊と磐長姫は、饒速日と瀬織津姫、イエス・キリストとマグダラのマリアのような関係だったかと思います。(p.41)
国常立尊の別名は、国底立尊と言います。(p.41)
国底立尊という神名が出てきたので、以下をリンクしておきます。
『天皇祭祀を司っていた伯家神道』 船井幸雄・推薦 〈七沢賢治〉 (徳間書店) 《後編》
【 「国底立神」 と新創世記 】
【底の国、根の堅洲国】
【レムリア(ムー)とアトランティス】
自然と調和していたレムリア文明の象徴が磐長姫、華やかなアトランティス文明の象徴が木花開耶姫、2神をあてはめることができるのです。・・・・・(中略)・・・・・。
2本から暗示される日本、そこに今、生を受けている日本人は、過去世で2つの文明 ―― ムー(レムリア)文明、アトランティス文明 ―― を生き、その時に強い後悔の念を抱いて、今度こその思いを胸に、日本に転生してきた魂たちが多いのです。・・・・・(中略)・・・・・。武力の時代、男性性に偏った世界を終わらせるために続々と日本に結集していると言っていいでしょう。 (p.75-76)
「レムリアとアトランティス」を対比的に表現するなら、「磐長姫と木花開耶姫」、「自然と科学」、「女性性と男性性」になるだろうか。
新たな地球文明は、2本の統合によって生み出される文明。
【諏訪大社・前宮にて】
そして、前宮に訪れたときから私は感じていました。ここには、ミシャグジ神だけでなく、ある一角に、別の神様が封印されていると。
それが、なんと、磐長姫だったのです! (p.80)
ミシャグジ神については、下記リンクなどで語られていたけれど、ここに磐長姫も封印されていたとは。
『伊勢神宮に秘められた謎』 坂本政道 (ハート出版) 《前編》
【諏訪大社・上社前宮 にて】
【ミッションを担った魂】
私たちはこの地球に、自分の進化や魂の同志との再会や、カルマの克服のためだけに来ているのではありません。人類の集合意識の浄化と、地球の進化発展の役目もあるのです。そのミッションを担った魂は、あえて災害の多い土地を選んで来ます。
そして、大難を小難にするように、その土地の神様や地球神と繋がり、神の聖なる計画に協力するのです。地球や人々にとって最善のことが行われるように、自分の内を整え、仕事や生き方を通じて、場を照らします。
自分の境地の深化が、地球の進化に貢献します。 (p.91)
地球の進化に貢献するのであるなら、自分の内を整え、自分の境地を深化させることに専心する。
スピリチュアルなイベントを主催する人々で、このようなことをはっきり語っている人に出会うことは極めて稀である。
境地の低い者がすることといったら、スピリチュアル市場を自らの餌場として活用し、劫を積むことくらいだろう。
【「聖ジャーメイン」と「まありん」】
聖ジャーメインが宇宙の第7光線の紫の光を照射して、ネガティブなエネルギーを浄化し、光へと変容してくれています。
第7光線は、青(男性性)とピンク(女性性)の光が混ざり合ってできる明るい紫色で、特に地球上における問題のある地域の浄化と変容を促します。(p.95)
著者さんのペンネームについて、プロフィールに、「グラストンベリーに旅したとき、「光の体験」をして「まありん」と呼びかけられ、アーサー王の物語に出てくるマーリンと同じ名前であることに驚きつつ、敬愛するためにも使わせていただくことにした」 と書かれている。
マーリンはセント・ジャーメインである。
『レムリアの叡智』 オレリア・ルイーズ・ジョーンズ (太陽出版) 《前編》
【紫色の炎】
地球を救済するために、「まありん」さんが実践している、紫色を用いた簡単な「意識(意色)ワーク」のやり方も記述されている。
【磐長姫とナーガ族】
精霊としての磐長姫と同じエネルギーを持つものに、インドの龍蛇族のナーガ族がいます。「ナーガ」という言葉は、日本語の「長い」に由来すると言われています。(p.96)
磐長姫は、ナーガ族の中でも、特に力を持つ王族である、ナーガ・ラージャと深い関係を持ちます。ナーガ・ラージャは、イランからインド、東南アジアや日本に至るまで、広範囲に住む龍蛇族です。
スサノオに退治された八岐大蛇も、ナーガ・ラージャに属します。 (p.97)
タイのワット(寺院)には、階段の両側の手摺に長~~い蛇さんが造形されている所が少なからずあるけれど、磐長姫と同じエネルギーの同族であるということを知っていれば、違和感は消えるだろう。
そもそもからして、龍蛇族は安定した平和な縄文時代を主催していた神々である。
八ヶ岳に住んでいる浅川嘉富さんの著作は、龍蛇族時代の再来を招く役割を担っている。
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