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 現実的な世界に関する著作を読むより、この手の本を読みながら、ゆったり生きていた方がいいだろうと思う昨今。活字量は多くないけれど、読み返す度に、心に響く箇所が変わってくる著作。わずか1週間の間隔であってすらそうである。2013年1月初版。

 

【魚座のシンボル】
魚座のシンボルは、美の女神アフロディーテとその息子エロースが魚の姿に変化して結ばれたもの。エロースはキューピッドとも呼ばれる、愛の矢で運命を紡ぐ存在。魚座のあなたが、美しいものやロマンティックなものを求めてしまうのは、必然なのだ。(p.57)
 じゃあ、魚座の人はみんな面食い? かもしれないけど、現実を生きてきた期間が長くなると、少なくとも表面意識では、そんなふうには思わなくなっているだろう。でも、やっぱり、センスの悪さは耐え難い。それが魚座の本音。

 

 

【レベルの高いもののそばに身をおく】
あなたを幸せにしてくれる相手に出会うために、あなたがよりよき運命に心動かされるために、あなたはあなた自身の感受性を高めなければならない。
難解な学問や実利的な知識や方法論を勉強する必要はない。
美しいものを見る。高い理想をもった人に会う。センスのいい音楽に身を浸す。魂を刺激するような場所に出かけてみる。モチベーションの高い集団に属する。
そうやって、素敵なもの、レベルの高いもののそばに身をおくだけで、あなたの魂のレベルはどんどん上がってゆく。
自分を高みに引き上げてくれる存在を求めるようになり、つまらないものにはひっかからなくなる。
より美しいもの、より素敵な人、より正しい目標に出会うこと、それがあなたをよりよき運命に導いてくれる。 (p.25)
 チャンちゃんは、ビジネスマン時代に、魚座の本性に全然合わない合理的・論理的な頭の使い方ばかりしてきた。だからだろう。“感受性”はほぼ死滅に近い状態で生きていたといえる。
 地球の波動環境が高度に変わってゆけば、“難解な学問や実利的な知識や方法論”はほとんど役立たなくなるのである。左脳的な頭の使い方は、右脳的な機能に補佐されない限り、効果を持たなくなるだろう。アクエリアン・エイジは、分離の二極性から、融合の両極性に変化してゆく時代だからである。左脳はできるだけ休ませよう。
   《参照》   『アセンションへの切符』 野崎友璃香 (講談社) 《後編》
            【「二元性」から「両極性」へ】

 この本は、『魚座の君へ』というタイトルであるけれど、現在の地球の変容しつつある波動環境から見ると、何座の人であろうと、この著作から学ぶべきことは多いはず。

 

 

【無意識の海に潜れ】
無意識。「私」という意識が生れる前から存在している、すべてが混然一体となった海のような場所。ほとんどの人は忘れてしまったその場所と、魚座の魂は今もつながっている。
・・・中略・・・。
目の前の現実より、心の奥底にある無意識のほうが、あなたをはるかに気持ちのいい状態、いきいきとした未来に導いてくれる。だから、やりたいことがみつからないときは、無意識の海にダイブして、その声を聴いてみよう。
無意識の声を聞くには、その存在がもっともっと鮮明だった小さい頃の事を思い出すといい。
・・・中略・・・。
明かりを消して、目を閉じて、ぼんやりと遠い昔のことを思い出す。半分夢を見ているような時間を作り出す。そうやって、無意識との間にあるとびらを開くだけでいい。(p.27)
 半分夢を見ているような状態って、要は通常の意識を変性意識状態(ドリームタイム)に近づけるということ。
 変性意識状態になる方法にはいろいろあるけど、密教や神道では、真言(マントラ)や祝詞を唱え続けることでそれをやっていたりする。口を動かして声を出すのが嫌なら、部屋の電気を消して仄かに揺れるロウソクの炎をひたすら見続けるとか。

 

 

【夢が見つからないときは】
流されやすいといわれる魚座。でも、その性格は欠点ではなく、アドバンテージになる。
・・・中略・・・。
夢が見つからないときは、誰かの夢に乗っかってみよう。憧れの人がやろうとしている夢を一緒になって支える。仲のいい友人がめざしていることを自分もそのままやってみる。大好きな人と同じ目標に向かう喜びや苦しみを分かち合う。
すると、その夢が自分の体に沁みとおって、自分が昔からずっと抱いてきた夢のように思えてくる。
これは、自分がないということじゃない。
誰かのために自分を投げ出す。小さな自分から離れてもっと大きな存在と一体化する。そのことによって、魚座の魂は高みに駆け上がることができるのだから。(p.33)
 これって、魚座の性格傾向として書かれている内容なのだけれど、独立志向的であることよりも集団依存的な傾向が強い日本人全般に当てはまらないだろうか?
    《参照》   『文体とパスの精度』  村上龍・中田英寿  集英社
              【「パスと文体の精度」を高める独立型の繊細さ】

 

 

【ニジンスキーの人生目的】
踊りたい。
絵が描きたい。
ピアノを弾きたい。
詩を書きたい。
バレエを作りたい。
みんなを愛したい。
それが私の人生の目的だ。
  ヴァーツラフ・ニジンスキー 1890/3/12 生まれ 「ニジンスキーの手記」より (p.35)
 ~~たい。~たい。たい。たい。鯛になりタイ。
 だって魚座だもん。
 なぁ~~~んちゃって。
    《参照》   『ピーター・パンはセックス・シンボルだった』 松田義幸 (クレスト) 《後編》
              【「牧神の午後」】

 

 

【つながりを感じられるか】
会社や仕事を選ぶとき、人は何を重視するだろうか?
・・・中略・・・。
どんなに高い給料やいい役職を与えられても魚座のあなたはなんだかしっくりこない。
・・・中略・・・。
心の奥深くで相手とのつながりを感じられるか。
それこそが何よりも大きな決め手となる。
あなたが心から愛し、尊敬できるものとひとつになったとき、あなたの中に眠る力は最大限に発揮されるだろう。(p.39)
 そう、お金のために働くなんて100%あり得ない、と魂は思っているのに、現実には、お金のために好きでもない仕事をしてきたから、「もう、絶対にイヤ!」と思い定めてしまった。そうすると、プー太郎生活を墨守するようなことになる。チャンちゃんはそれである。因果は明確で、ごく自然な成り行き。
“心から愛し、尊敬できるもの”・・・・・ 不明。

 

 

【思い込み・こだわり・べき】
過去の思い込みやこだわり、「こうあるべき」は捨ててしまえ。
今この瞬間のひらめきを信じて、運命に身を委ねろ。
そうすればあなたは、誰よりも自分らしく生きていくことができるのだから。(p.55)
 どの星座の人であれ、生まれて以来、刷り込まれ続けてきた「こうあるべき」を代表とする"社会意識というコントロールグリッド"から出ないことには、本質的な自分自身の魂に出会うことは難しい。
 また、魚座の人だったら、社会意識による呪縛を、以前から、より強く敏感に感じていたはず。
    《参照》   『アセンションの超しくみ』 サアラ (ヒカルランド)  《前編》
              【社会意識(コントロール・グリッド)という檻から出る】

 「運命に身を委ねろ」に関して、下記リンクは参考になる・・・だろうか。
    《参照》   『運命におまかせ』 森田健 (講談社) 《前編》

 

 

【すべてを手放してゆく星座】
 魚座は12星座のいちばん最後に位置し、すべてを手放してゆく星座。誰かのために自分を捨てられる、自己犠牲、献身の心が深くきざまれている。
 そんな星のもとに生まれたあなたは、いつでも自分の小さな領域を捨てて、相手に全身全霊を捧げる準備ができている。 (p.75)
 すべてを手放してゆく心根があっても、どこに自分を捧げたらいいのか分からない人が殆どだろう。
 「それって、もしかしたら、本気で探してないから」 と言われると、
 「そんなことない」 とは言いきれないから、意地悪な意見に思える。
 まあ、いつか分かるさ。

 

 

【流れる水に住む魚座】
あなたは自分らしさという考えに囚われないほうがいい。
次々と姿形を変え、より大きなもの、他とひとつになることを求める魚座。
自分がこうだと思うものでも、それは一瞬の感覚でしかない。
次の瞬間には形を変え、出会うものに影響を受けながら日々変化していく。
・・・中略・・・。
他の人には自分がないように映るかもしれないが、それこそが魚座らしさなのだ。
水の星座であるあなたは、どんな色にも染まれる。
入れる器しだいで、どんな形にもピッタリと収まる。
常に変化してゆけるのだ。
中途半端なことや変わってしまうことを恐れる必要はない。
むしろ中途半端だと思い悩んだり、変わっちゃいけないと思い込むほうが危険なのだ。
あなたは流れる水のように、絶えず変化しながら自由に生きればいい。(p.105)
    《参照》   『数霊に秘められた宇宙の叡智』 深田剛史・はせくらみゆき (徳間書店) 《後編》
              【 水から学べ 「自由自在」 】

 占星術によると現在の地球は、約2000年を一期とする双魚期から宝瓶期へと移行しつつあると言われるけれど、魚座の水が水甕に流れ込むことで、バトンタッチが成されるのだろうか。いずれにせよ、水は時代を画す上でのキーワードである。
    《参照》   『地球大改革と世界の盟主』 白峰由鵬 (明窓出版)
              【水瓶座の時代】

 魚座の皆さん、干上がってしまいませんように。

 

 

 

  鏡リュウジ著の読書記録

     『魔女入門』

     『魚座の君へ』

     『オルフェウスの卵』

     『魂の言葉』

     『女神の法則』

 

        <了>