《前編》 より
 

【多重存在への気づき】

 多重存在である私たちは、肉体界に肉体、アストラル界にアストラル体、メンタル界にメンタル体を持つ。それぞれの自分に気づき、繋がることが悟りであり次元上昇。つまり、本当の意味でのアセンションだ。(p.239)
 神智学の用語を用いたアセンションの説明。 だったら、これら3つの上に、「コーザル界にコーザル体を持つ」と入るはずだけれど、なぜかそこまでは記述されていない。
 アストラル界、メンタル界では分かりづらいなら、ヘミシンクにおけるそれぞれのフォーカスレベルを参考にしたらいいかもしれない。アストラル界とメンタル界は、フォーカス23~25に対応しているだろう。
   《参照》   『死後体験Ⅱ』 坂本政道 (ハート出版)
             【死後世界】

 

 

【肉体界に接しているエーテルオーラの色】
 オーラの意味は、赤は病気と言う人がいるが、これは間違いで、人にエネルギーを与えたり元気を与える色だ。青は、冷静な分析力があり、私たちは、誰かを疑っている時は青くなる。黄色は人を癒す能力。あなたと会っているとほっとすると言われたりする。日本人は比較的、この黄色系が多い。緑は、青と黄色の2つのオーラを併せ持った性格だ。そして、赤と青の2つのオーラが混ざると紫。占い師に多いと言われる紫は、人に元気になってほしいとエネルギーを与える赤と、分析力のある青。これが重なって紫になった。白は相手をまっさらな初心、つまり、原点に返らせる。・・・中略・・・。
 基本の赤、青、黄色。この三原色を印刷で混ぜると黒。オーラは、赤と青と黄色を全部配色よく混ぜると、金色になる。(p.256)
 色の意味合いについては様々な解釈があり得るので、固定的に捉えてしまうと偏狭になってしまう。
    《参照》   『幸せを手にする人は、「色の言葉」を聴いている』  武藤悦子  主婦の友社
 最後に書かれている金色生成のメカニズムは、簡略過ぎていただけないから、下記のリンクで補完しておきます。
   《参照》   『ネオスピリチュアルアセンションpartⅡ』 エハン・デラヴィ/中山康直/白峰由鵬/澤野大樹
               【白・黒・金】
 また、これがアストラルオーラになると、生涯を通して、ほとんど色の変化はない。メンタルオーラは、ほぼ変わることはない。 (p.256)
 「本来、オーラには色がない」と言う方もいるけれど、多分見ている階層が違うのだろう。

 

 

【万引きの心理】
「万引きをやっている人って、何か自分が人をいじめたりとか、悪いことを、ささやかだったとしてもやってたとすると、そんな自分が許せない。許せないなら、自分が許せない罪よりも重いものを、つまり、万引きという行為をすることで、自分の罪を絆創膏でカバーしようとする。それで、万引きして、商品を盗んだ瞬間にほっとするんだ。・・・中略・・・。でも、1日経過したら、『ああ、私、何てことしちゃったんだろう!』って、今度は、万引きをやったことが許せなくなる。万引きを許せないから、今度はもっとそれより少し大きな犯罪に手を染めて、心の傷の絆創膏にしようとする。・・・中略・・・。その繰り返しだよね。・・・中略・・・。そして、最終的には警察に検挙されて、初めて本当にほっとするのさ」
 自己破壊、『自傷行為』だ。 (p.264-265)
 買物依存症や万引きのメカニズムの根本は、念エネルギーが正しく使われなかったことに拠っているのだけれど、それだけではなく、上述のような心理に牽引されてもいる。

 

 

【波動スピーカーと遠隔ヒーリングと自己管理】
「音って縦波なんだよね。この縦波は1つの物体のある程度のカーブの上に置くと、横波になるんだ。横波の音波って、実は建物の裏まで響く。今、こういうふうに実験をやっているけど、距離を選ばない。つまり、この音は、音量を下げないまま50m先でも聞こえるんだ。私は、この実験に参加したことがあるんだよ。本当に50m、100m離れた先でも、今の小さなオルゴールの音が聞こえるんだ」
 波動スピーカーは、科学的に実証されている理論ではないため、購入者のほとんどからいい評価をされていても、依然として、オーディオマニアたちからは、酷評されることの多いスピーカーだ。
「ヒーラーの人でも、遠隔でされる方、直接、幹部に手を当てる方、2パターンあるけれど、遠距離でヒーリングする場合は、ある程度のカーブが必要になるんだ」
「何のカーブ?」 私が聞いた。
「それは、オーラのカーブさ」 (p.274)
 縦波の音を横波の音にするこの方法にビックリするけれど、ここで問題にしているのはこのことではない。
 遠隔ヒーリングができる人であるなら、オーラが綺麗なカーブを描いている必要があると言っている。つまり、常に安定した精神状態を維持できるほどの人でなければ、遠隔のヒーラーにはなれない。
「そう、自己管理が根底にあってこそだからね。そして、どんな人間が相対しても揺らぎのない精神状態。どんなに怒鳴られようが、どんなに嫌がらせをされようが、自分がどんなに不幸な時でも、お金がない時でも、体の具合が悪い時でも、態度を変えずに驕り高ぶらない精神状態になって人間として芯が立ったら、その上で、初めて遠隔ヒーリングもできる。精神世界を学ぶ姿勢が整うんだ」
「でも、遠隔ヒーリングって結構メジャーよね?」
「だから、今、言ったことができていないと、後でドツボにはまるから。いかに自分の自己管理をしっかりするかがヒーラーや精神世界を学ぶ人たちにとって、本当に大切になってくるんだよ」 タダシが優しい声で、でも、語尾明瞭に言いきった。 (p.284)

 

 

【日常生活。ここを決して忘れてほしくない】
 人間としての芯がしっかり立ったら初めて『精神世界』に触れることができる。
「サランたちもそういう意味では、日常生活をちゃんとやって、決まった時間に起きて、きちんと食事をし、その日1日を頑張って生きていくっていう世界に生きている。そうすると、しっかり私たちの芯が立ってくる。それによって、どんなに理解されない環境にいても、自分が揺れることがなくなるんだよ。
 生まれかわると何もかもゼロになって普通の赤ん坊になって、女になる、男になる。じゃあ、何で神はイエス・キリストに生まれようが、高僧であろうが、生まれかわると普通の人にさせるのかっていうと、この日常生活が私たちの魂を成長させて、霊レベルを上げるための最高のプログラムだからなんだよね。ここを決して忘れてほしくない」(p.279)
    《参照》   『転生会議』 光明・池田整治 (ビジネス社)
               【「神との一体化」計画】
    《参照》   『本を読む人はなぜ人間的に成長するのか』 ハイブロー武蔵 総合法令
               【人生の目的】

 

 

【霊感の強い子たちの原因】
「霊感の強い子たちの一番の原因は、1つ目は、小さい頃に、頭頂あるいは尾骶骨を強く打っているケースが多いね。2つ目は少し怖い話だけど、お母さんが浮気した場合、娘の霊感が鋭くなるかな」 (p.317)
 なんで?
「お母さんが自分の父親以外の違う男性と関係を持つと、セックスは1つの生命体を構成するための行為だから、電気のやり取りが、相手の男性と母親の間に発生する。セックスの後、母親が注入された、まったく自分の遺伝子とは違う電気が、母親から娘の方に流れてくる。すると、娘は、何かしらの違和感を肌で感じる。やがて、娘の感覚は鋭敏になって、違う電気に敏感になる。それで、自分とは異なる電気の固まりであるお化けを感知する。金縛りに遭いやすくなる」
 やっぱり! (p.317-318)
 性的関係を持った場合、その両者の間にもいろんなことが起こりうるらしい。
    《参照》   『死後探索2 魂の救出』 ブルース・モーエン (ハート出版) 《後編》
              【性的な関係を持った場合】

 

 

【心配して子どもを潰す愚かな親たち】
「それに、凄いエネルギッシュな母親に心配された娘は本当に大変なんだ。30代や40代になって自分が何をしていいのかわからない人の多くが、母親の念つまり電気に囲まれて、思考回路が止まってしまっている。この母親の念が原因なんだ。あるいは、父親なり、家族なり、誰か心配性の人の念がぼんぼん彼女に来た結果なんだ。子どもが『何をしていいのかわからない』って言ったら、『私かな?』って、『自分がこの子に念を飛ばしたかな?』って、そう周囲の人たちが思うような社会になったらいいのだけどね」
 誰かを助けたければ、心配するのではなくて、相手の能力を信じること。それが本当の応援となる。(p.349)
 心配は、不要であるばかりか、他損行為でもあり自損行為でもあるのだということを良く良く理解すべき。
    《参照》   『五十六憶七千万』 麻倉ケイト (光文社)
              【優】
              

 

【自分の出した念で・・・】
「『体がつらいつらい』って言っている人にね、『誰かを1年ぐらい前に妬んだり、恨んだりしたことありませんか?』って聞くと、たいがいの人が、黙っちゃう。つまり、そのくらい、自分の出した念が返ってきて、それに自分がやられているのさ。なぜかっていうと、相手が、『きゃぴきゃぴ』して幸せな人だと、周波数が相手の方が高いから、自分の念が相手に行かないで戻ってきて、自分がやられちゃうからね」 (p.368)
 もっと露骨な場合は、乗っている車が追突されてムチ打ちになり、「自分は運が悪い」とだけ思って、原因を理解しないのである。
「怨みの念だって自分のエネルギーだから、もったいないよね。そのエネルギーで明るく楽しい幸せな自分自身の未来を、全ての人に築いてほしいよね」 (p.370)
 念というエネルギーは、外に向けて放ってもクラインの壺のように自分自身に向けて戻って来るようになっている。このようなエネルギー循環の基本的認識があれば、おいそれと悪想念をぶっ放せないはず。逆にムチャクチャ愛念をぶっ放したら、どれほど素敵なことが起こるか、試してみる価値はあるだろう。
 エネルギー循環の法則をキチント理解する。倫理や道徳の問題ではない。

 

 

【25を超えてゆけ?】
「皆がアストラル界の王国に来た時用に『注意書き』として肉体界で出版された『25を超えてゆけ』って本がある」
「うん? わかったその本。それ25じゃなくて『22を超えてゆけ』」 私は笑い出した。
「ごめん、22だったかあ?」・・・中略・・・。
「そう、確か作者は 
辻麻里子さんで『22を超えてゆけ』
「この本の中に非常に的確に、あそこに行った時の情報の取り方っていうのが書いてあるんだ」 (p.383)
 『22を超えてゆけ』は、1回や2回読んでも、意味不明の箇所が必ずや残っているはず。スピリチュアルな研鑽が増えたところで、さらにもう一回読めば、その部分の意味が分かるかも。

 

 

【この世界を救うのは・・・】
 「惑星に命をかける勇敢なライトワーカーの皆様へ」という章の最後に書かれていること。
 光の存在であったあなた方は、地球でのワクワクする、アタラしい歴史のページを共に作り、自分自身のオーラの欠けている色を、きっと今世の体験から学ぶでしょう。知性だけではなく、肉体界だからこそ学べる経験と感情を味わい尽くしましょう。私たちは心を味わうために、ここにいるのです。感情を伴った知識こそ生きた知識ですから、悲しみや苦しみでさえも大きな感情体験として味わい尽くしましょう。そして、もしも、本当につらくなったり、人生に戸惑ったら、小休止。
 思い出してください。あなたは、『ただ、人生を楽しむ』それだけでいいのです。
 だって、それを見た周囲はあなたから多くを学ぶでしょう。この世界を救うのは、至極簡単。あなたが人生を楽しんで楽しんで楽しみ尽すこと。あなたが人生のマスターです。(p.408)
    《参照》   『情熱仕事力』 リコ・ドゥブランク (オータパブリケーションズ)
              【人生や仕事の成功者】

 肉体をもつ物質世界に生きているのだから、この世界を味わい尽くすことの中に、生まれてきた意味と価値があるのだろう。この世で存分に楽しく生きることから離れて、何事にも無関係・無感動・無機質な関わりに終始するような人生では、世界を救えない。

 

<了>

 

  ペガサス・著の読書記録

     『地球を救う愛のスイッチ』

     『不可視の王国《アストラル界》へ行こう』

     『シャンバラからの超レッスン』