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 表紙に「アンドロメダ発!宇宙系自己啓発書」とあるけれど、正にそんな内容。宇宙人カレス・アビアンという鳥族からの教えを受けて著されている。著者が鳥族からのコンタクトを受けるようになったのは、元々鳥族の族長だったから。故に、本書内で、著者は鳥族から、親分とか、司令官とか、そちらの名前であるブライトンと呼ばれていたりする。
 つまり、著者は、地球進化と人類のアセンションのために、アンドロメダから、人間の肉体を纏ってこの地球にディセンションしてきた、ということ。その使命を果たす一環として、この本が著されている。
 スピ系を受け付けない人が「鳥族の宇宙人」なんて聞いたら、その時点で即「バッカバカしい」のような思いで、意識の断絶が起こるんじゃないだろうか。意識が進化していれば、想像=創造という基本方程式が理解できるはずだから、進化の先にある存在たちは、どのような姿かたちであれ、自らの望んだ姿かたちを取ることなど、出来て当然と理解できるはずである。如何なる物事に対してであれ、「バカバカしい」という思いが出てくるうちは、知性未熟を表明する揺るぎない証拠である。
 仮に、このような宇宙系自己啓発書が受け入れられなくても、ビジネス系の自己啓発書なら受け入れられるという人は、ビジネス系自己啓発書から学ぶより、この本から学んだ方が、より一層広範かつ深い理解に到達していることを実感できるはずである。2010年11月初版。

 

【「愛って、なに?」】
「愛って、なに?」
 私は、カレス・アビアンに聞いてみた。
「愛とは、あなたの心の中の光の分量です」
 声は、きっぱりと答えた。 (p.21)
 光と言っても、清らかさ、美しさ、明るさ、暖かさ、大きさなど、いろんな要素を含んでいる。
    《参照》   『女神と鳳凰にまもられて』 暁玲華 (アメーバ・ブックス) 《前編》
              【光を生み出す生き方】

 

 

【「光って、なに?」】
 「愛は、心の中の光の分量である」、と言うなら・・・
「光? 光って、なに?」
 私は質問した。
“トリさん”たちが伝えてきたのは、「光は情報」である、ということだった。
「私たちは、体に光という情報を蓄える図書館のような存在です。人のオーラというのは、その人の経験値のようなもので、オーラには、それまでに経験したことによって蓄えられた色が蓄積されています。七色のオーラは、七色の経験です。オーラはその人自身の歴史で、どんな経験をしたか、どんな人からどんな色をもらったかが、すべて体表から光として出ています」 (p.23)
 オーラが見えれば、どんな人なのか、愛ある人なのか、知的な人なのか、等いろんなことが分るらしい。
「キリストも仏陀も光っていました。頭の後ろに光の輪が描かれた絵が残っていますが、あれは光の含有量が多くて、体の外にまで輝いていたからです。つまり、彼らは、普通の人よりも愛の分量が格段に多かった。たくさんの人々を愛していたのです」 (p.26)
 じゃあ、自分の光(≒愛)の量を知るにはどうすればいいの?

 

 

【愛の分量を量る“ものさし”= 自分を好きかどうか】
「愛の分量と言っても、多いか少ないかなんて、わからないんじゃない?」
「いいえ、非常にわかりやすいです。まず、自分を好きかどうかが一つの目安となります」・・・中略・・・
「そんな、自分を愛しているかどうかなんて、自分でわかるものなの?」・・・中略・・・。
「簡単です。『私は自分が大好き。自分を愛している』、鏡に向かってそう言ってもらってください。躊躇される方がかなり多いだろうと思います」
 えっ? 自分を愛せない人が多い、ってこと?
「それに、地球では愛に制限があります。自分が愛している人がどのくらいいるか、数えてもらえばわかりやすいです。愛している人が両手の指の数に満たない人がたくさんいます」(p.27)
 自分のことが愛せなくて、愛している人もいないという状況になってしまうのは、生まれたときから、この地球を覆っている社会意識というコントロール・グリッドによって意識が縛られているから。
    《参照》   『アセンションの超しくみ』 サアラ (ヒカルランド)  《前編》
              【社会意識(コントロール・グリッド)という檻から出る】
 愛には本来、いかなる条件も制限もない。愛は無条件であるべきものなのに、「地球では、愛に条件や制限がある」のである。
    《参照》   『「運命の人」は宇宙が教えてくれる』 木村衣晴 (サンマーク出版) 《前編》
              【宇宙の「愛の方程式」】
 社会意識の変容を待っていても始まらない。志ある人は、率先して本当の愛(PUL: Pure Unconditional Love)を会得すべき。
    《参照》   『死後探索4』 ブルース・モーエン (ハート出版) 《前編》
              【PULから切り離されてしまう過程と「自己受容」の必要性】

 

 

【宇宙のバランサー:天の川銀河とアンドロメダ銀河】
「どこかの惑星に愛が不足していると、他の惑星の人達が一生懸命、宇宙のバランスを保とうと、決死の努力をします。この惑星の中や海底深くにも、停泊中の船がいくつも存在します。アンドロメダでは、地球と繋がっている星のいくつかは、すでに危険区域に指定され、地球の状況しだいでは、星自体がなくなってしまうかもしれません」
 天の川銀河とアンドロメダ銀河は、逆向きのスピンで結ばれるツインの関係だった。
「地球しだいで、銀河のバランスが狂ってくる可能性があるのです」 (p.42)
 銀河のバランスを保つために、この本や多くのスピ系本が著されているんだけど、地球善化によるバランス回復は、2017年現在、達成できているのだろうか?
 「愛の不足は、地球の問題ではなく、宇宙全体の問題です。」 (p.43)
 ところで、
 天の川銀河とアンドロメダ銀河は、人によって表現こそ違え、深い関係にあることは間違いないだろう。
    《参照》   『なぜ天変地異は起こるのか』 アマーリエ (ヒカルランド)
              【天の川銀河の役割】

 

 

【地球を救う教育】
「そうです。計算式や化学式、年号よりも大切なもの。つまり、人々を幸せにすることを基準にして教育が行われるなら、この星は変化をとげるでしょう」
「愛にもとづいているかどうか、ってことね」
「その通りです」 (p.57)
 その通りなんだけど、現在の地球上にある大国は、格差社会の底辺側にある人々の救済を志すどころか、いまだに軍備増強路線を驀進している。これじゃあ、どう考えたって“愛にもとづいている”なんて到底言えない。つまり、現在の地球を支配する者たちは、進化に逆行することを目指す、ダークサイド側なのである。

 

 

【“失敗”を経験するための人生もある】
「“失敗”を体験したくて生まれてきた人にとって、“成功”体験は必要ありません。なぜなら、今生の目的は“失敗”を味わうことですから。だから、その人にとっては、“失敗” がもっとも大切な経験になります。失敗よりは成功を望むことが正しいはずだという、社会の刷りこみにとらわれる必用はありません」 (p.63)
 地球生命系に生きるということは、二元性の世界を生きるということであり、それは、生まれ変わるたびに、男であったり女であったり、成功であったり失敗であったり、真摯な学びであったり素っ頓狂な遊びであったり、すべての両面を体験しつくすということなのである。
 この点をきちんと踏まえていれば、霊主体従という生き方の意味が分かる。
    《参照》   『数霊に秘められた宇宙の叡智』 深田剛史・はせくらみゆき (徳間書店) 《後編》<br>
              【 「霊主体従」 という “マイ岩戸開き” 】
    《参照》   『賢者たちのメッセージ』 光田秀編著 (PHP) 《前編》<br>
              【平穏な人生は、成長のない人生】

 

 

【カテゴリー1】
 カテゴリー1の惑星の1番の問題は、自分が自分の思うものであり、なんにでもなれて、どんなことでもできることを知らないことです。そして、うまくいかない現実に怒り、悲しみ、憤りのエネルギーを発して、惑星をネガティブなエネルギーでおおってしまいます」
「カテゴリー1とはなに?」
「惑星の成熟レベルを表します。1から9まであって、数が多いほど意識レベルが高くなります。残念ながら、地球はまだ幼稚園レベル、カテゴリー1に属する未開の惑星なのです」 (p.77-78)
 成熟レベルが低い惑星に、高度な科学技術が実現するだろうか? 仮に他の惑星からそれがもたらされたとしても、その科学技術は、破壊のために用いられてしまうだろう。故に、スターピープル達が鶴首して待ちわびているフリーエネルギー社会は、未だに萌芽の兆しすらない。
 この事実こそが、現在の地球社会の成熟度レベルを表している。
    《参照》   『これが無限の[光フリーエネルギー]発生の原理だ』 河合勝 (ヒカルランド) 《3/3》
              【日本への警告】
              【フリーエネルギーは封印する】

 また、地球を支配する「闇の支配者」にとって、フリーエネルギーは、決して世に出してはならない技術である。よって、ケッシュが開発したフリーエネルギー装置を潰すために、「闇の支配者」たちがイランを殲滅する戦争を企んでいることは、アルシオン-プレアデス <その53>の動画の中で語られている。

 

 

【最短距離の自己実現方法】
「私たちが自分の生命を100パーセント燃やし、何かに真剣に没頭して、どんなに困難に見える状況にもひるむことなく、勇気をもって飛びこむとき、かならずミラクルが待っています。・・・中略・・・。
 限界を超えて最大の集中力で現実を創造するなら、完全に退路を断つ。失敗してもどうにかなるように保険をかけておくと、最大限、自分を燃やすことができなくなります。もしも、宇宙のサポートを得て、最短距離で夢を実現したいのなら、迷いは禁物。自分を最大限に燃やしてください。宇宙で最大の力、“愛”を燃やすのです」 (p.100-101)
    《参照》   『宇宙パラレルワールドの超しくみ』 サアラ (ヒカルランド) 《中編》
              【リスクヘッジの陥穽】

 

 

【人生は何のためにあるの?】
「人生は何のためにあるの?」
私は・・・中略・・・精神的進化のため、って言われるのかと思っていた。
「人生は長い長い“集中力”の訓練の場です。・・・中略・・・ それは、私たちの“集中力”が、自分自身の“惑星”、つまり宇宙を創造するまで、永遠に訓練されるのです。
あなたが、あなたの星の創造神になるのです。
“集中力”をどんどん訓練していくと、やがてすべてを一瞬で創造し、私たちが、自分の惑星で、望み通りの花々と植物、動物など、あらゆる創造物をつくりだし、その世界から、さらに私たちの意識を進化させるための学習を続けていけるのです」 (p.103-104)
 これって、本書の準白眉だろう。
    《参照》   『レムリアの真実』 オレリア・ルイーズ・ジョーンズ (太陽出版) 《前編》
              【5次元での「つくる」】

 高次元な世界においては、“想像”即“創造”ではあるけれど、低次元の地球で、想像を創造とするためには、絶え間ない集中力が必要。
 この点を、このようにハッキリ明記している自己啓発書やスピ系著作って、ありそうで意外にないだろう。
 この地球に肉体を持って生きている高度なシャーマンさんって、何時間でも祈り続けることができる凄い集中力を持っているし、ゴルフのパッドなど全部カップインさせてしまう程度の念力など朝飯前程度に持っている。念力は訓練された集中力の賜物であるし、集中して長時間祈り続けるって、我々凡人にはそうそう簡単にできることではない。
 だからと言って、それで諦めていたら、この次元で生きている意味は希薄になってしまう。集中力あるいは没頭する習慣を高める訓練を、絶えず自分に課さなければ、魂(進化する意識)として、向上なき人生で終わってしまう。
   《参照》   『こんな恋愛論もある』 深見東州  たちばな出版
            【没入、忘我で顕現する動中の静】

 

 

【コンタクト:時空をまたがる意識の交錯】
 最終的には、コンタクトはどんどん精妙になって、それが自分の思いなのか、彼らのメッセージなのか、その境がなくなって、ふうっと思いが心に湧く感じになる。
「ええ、そうです。時間軸はまっすぐ進みません。過去の自分と未来の自分から、今の自分が情報を共有します。すべては同時に存在します」
 つまり、私たちは、意識するしないにかかわらず、自分以外の他者のテレパシーを受けとり、それを自分の意識や思いつきだと思っている。
 それは過去や未来の自分からだったり、別次元の存在だったりする。 (p.107-108) 
 「明らかに他者の意識が脳をよぎった」と明確に分かることもあるけれど、それはかなり稀だと思う。また、常に新しいことに取り組むようにしないと、過去の自分の意識に絡めとられて、前に進まなくなってしまうのではないだろうか。

 

 

【コンタクト内容の判別】
「もしも、メッセージを受けとりはじめたり、なにかを思いついたら、そのメッセージが“愛”にもとづいているかどうかを注意深く判断することが、大切です」 (p.108)
 このことは、数多のスピ系著作に書かれていることだけれど、それにもかかわらず脅迫じみた内容をお告げとして語る悪辣なスピ系人間や宗教団体信者が少なくないらしい。そういう人って、本を読まないのだし、そもそもからして知性や教養に乏しいのである。人格や教養に劣っていると、劣った人格をもつ人間の言葉に振り回され、劣った霊格の存在に憑依される。
    《参照》   『神界からの神通力』 深見東州 (たちばな出版) 《前編》
              【生活修行ができている人でないと】
              【日本の正神界】 《後編》
    《参照》   『宙が教える「受け取る」の仕組み』 Mana・雲黒斎 (晋遊舎) 《後編》
              【「高次の情報」は身体感覚で】
    《参照》   『不可視の王国《アストラル界》へ行こう』 ペガサス (ヒカルランド) 《前編》
              【知性を養う】