《前編》 より

 

【「高次の情報」は身体感覚で】
 チャネリングにおいても、高次の情報はこの【身体感覚】で行うのです。 ・・・(中略)・・・ 。
 人間の耳は言語を聞きますが、聞き取れる音の範囲は、20~2万ヘルツだそうです。
 ところが、【身体感覚】(皮膚感覚)は、それ以上の波動を解析できるのです。 ・・・(中略)・・・ 。
【身体感覚】を上げましょう。 (p.108)
 身体感覚で受けるものは非常に繊細なものなので、口頭では表現しづらいもの。そんな審神状況を経験していない人々こそが、見えたとか聞こえたとかいう、あからさまな単純情報を直ぐに口外したがるのである。そしてそんな皮相な情報を互いに真に受ける人々が、スピ系の人々にはとても多いように思う。そういう人々は、低次元存在たちにとっての鴨になりやすいから注意が必要。
    《参照》   『死後体験Ⅲ』 坂本政道 (ハート出版) 《前編》
              【取得情報にかかわる霊格】
 ところで、どうすれば身体感覚が上がるのだろうか?
 【呼吸が現実を創っている】のです。【いのち】そのものである呼吸が、日々の現実を創っています。愛そのものである【ひ】(ひかり。素粒子。昔は素粒子を“ひ”と呼びました)を、呼吸として吐き出すことで現状のすべてが物理化され、それらすべてをまた吸い込んでゼロ・ポイント(=空)に戻しています。自動的に創造されます。
 これは、呼吸の質が素晴らしければ、各自の現状も素晴らしくなるということです。 ・・・(中略)・・・ 。
 そして、もともとの私たちはアゲアゲな状態が本質であり、呼吸の質も素晴らしいのです。これが落ちるとしたら、それはたった一つの理由だけ。それは、【何かをとがめる思い】だけです。(p.109-110)

 

 

【感じること】
 感じること、それは「頭」による思考とは違い、純粋に情報を得ている状態です。
 チャネリングも、感じる能力を使って情報を受け取っているのです。
 感じる能力にも段階があって、より中立な愛を持っているときほど、高次の情報を感じられます。「良い・悪い」というモノサシ(思い込み)が少しでもあれば、感じること自体が低次のものになります。
 つまりモノサシに感情反応することしか起こってこないのです。(p.156)
 より中立な愛に立脚して、身体感覚(五感)が鋭敏な状態になっている時は、悪しきことも未然のうちに回避している。それが鈍って来ると、ガツンって感じで悪しきことにモロに直面してしまうことがある。
 感じることを行って、すべてを知ろうとして生きていると、【皮膚感】というのでしょうか、物事が敏感にわかるようになるのです。(p.156)
「感じる」ということは、今に立脚している状態。「考える」ということは、今以外の過去や未来に囚われている状態。今を感じることは、宇宙の本質に導通する唯一にして最短の方法だろう。
 論理的に筋道だって考えることができる人は、「頭が良い」と評されるけれど、そんなのを当てにし依存しているだけであるなら、その両者共に、意識の進化はほぼ見込めない。
    《参照》   『死後探索2 魂の救出』 ブルース・モーエン (ハート出版) 《前編》
              【感覚という言語(ハートで知る)】

 

 

【自分自身のペースで】
 みなさん、他者の体験や著名人の理論や、私の話などは参考程度にとどめてくださいね。ご自分が、たった今興味あるもの、たった今欲求が湧くものを「自分のペース」でどんどん体験して、自発的に味わっていただければと思っています。すべては体験して知る世界だから。
 そして、いかなる領域(恋、仕事、お金、人間関係などの領域)から経験や体験に入っても、それは必ず、【いのち】の深みや高みを知りたくなり強く欲求するようになっていきますから、焦らなくても大丈夫です。
 あなたの自由意思で、あなた自身のペースを大切に生きてください。
マニュアルなどないのですから、他者や著名人のペースに振りまわされず、それでいて、全体で繁栄して進行していくという、最も大切なことを軸にして、それだけは見失わずに生きてください、心から応援しています。(p.189)
 これが、本文のクロージング。
 今、地球の波動環境は来月の特異日に向けて急速に高まりつつあるらしいけれど、このような情報を得たからと言って慌てても仕方がない。せめて毎日瞑想することくらいを欠かさずに実践する以外は、「自分自身のペース」で普通に生きればいいのだろう。

 

 

【「過去と未来」と「今」】
【過去と未来】と【今】は、存在する次元が違うんです。
【今】を「感じること」は誰もできますよね。でも、【今】を「考えてみましょう」となると・・・・、実は不可能なんです。
「いま」
 ・・・ね、もう通り過ぎちゃいましたでしょ。
今を考えることはできません。【今】は感じることしかできないんです。
【過去】は「思い出す」、【未来】は「想像する」ことができますよね。しかし、【過去】と【未来】は考えることはできる反面、「感じること」ができない。 (p.198-199)
 過去は「記録や記憶」にあるだけ。
 未来は「予想や想像、希望や恐れ」としてあるだけ。
 この物質過程で生きていると、「今」と「過去と未来」の存在の次元が違っていることに気づかなくなってしまう。
 存在の次元が異なっているものを、同じ時間軸上で結びつけるというご随意な作為を、人間は発明した。例えば、データを基にした未来予測。これに依存している限り、中今が空中分解しているのだから、人間は真の「創造者」にはなれない。

 

 

【奇跡が普通】
黒斎   過去と未来は、本当は関連性はないんです。原因と結果は本当は結びついていなくてもいいんです。
 それで、因果関係が理解できないときや、自分が保有する概念の中でストーリーを書き切れなくなったとき、人はそれを「奇跡」と呼ぶんです。 
Mana   そうですね。じつは、そっちが普通なんですけどね。
黒斎   うんうん。本当は奇跡しか起こっていない。 (p.211)
 現在の地球上での遅れた科学で説明できないものは、「奇跡」とすら言わず、「デタラメ」と言って一蹴してしまう人々が多い。ベクトル化された時間の概念を破棄することができないから、低次元な科学の論拠に依存(信仰)することで、「デタラメ」という決着に押し込めて、地球上のお粗末な概念体系を守り続けているのである。

 

 

【意識のシフト:3GからLTEへ】
 携帯電話の進化に合わせた、時代意識の切り替わりが語られている。
 3Gとは、第3世代ではなく、頭文字からとった3つのG、「義務」「犠牲」「我慢」のこと。
黒斎  「我慢」ができない、「義務」も怠る、そういう人は母として失格。認めちゃいけないみたいな、逆に、それがちゃんとできている人はエライ人、人徳のある人みたいな、そういう価値観。
お母さんにかぎらず、特定の立場における「義務」や「犠牲」や「我慢」ができていないと、「まだまだ人間ができちゃいないな」「もっと成長しなくちゃね」みたいに他人や自分を責めちゃうような、スポ根チックな考え方。
 そんな考え方が、これからどんどん変わっていくよって。
 で、「LTE」も、やっぱり単語の頭文字でした。
 新しい時代におけるキーワードはこの3つ。「L」は【LOVE:愛】、「T」は【THANKS:感謝】、「E」は【ENJOY:楽しむ・味わう】。

 人々のモチベーションは、これから「3G」から「LTE」に切り替わっていくよ、と。この意識の変化によって、世界中で「アリとキリギリスの逆転現象」が起きだすよ、って。
Mana  やった!! 私はずっとキリギリスでいたかったので(笑)。
 3Gは、本当に旧時代の意識。重い。重いのは次元が低い証拠である。
 LTEは、軽い。低次元の重さが好きな人は、軽さを軽薄と言うのだろうけれど、軽薄なのはそっちの頭である。
 「愛」と「感謝」と「楽しみ」は、本当に解き放たれた素晴らしい世界を創出するだろう。
 そもそも、今や、経済的な格差が名実ともに進行しているから、冠婚葬祭といった人間としての「義務」に元づく儀礼を十全に果たそうとすると、底辺側に敢然と君臨するチャンちゃんのような多くの人々は、本当に借金まみれになってしまう。だから、近年は葬儀を行わず直葬にする人が急激に増えているのである。
    《参照》   『おひとりさまで幸せになる人、ならない人』 柏木理佳 (幻冬舎)
             【葬式のこと】
 「経済的にキツ過ぎるけれど・・・」と、3Gに元づく価値観に重圧を感じながら生きるより、身の丈相応に自分自身が直葬を宣言しておけば、何も他者の葬儀などという義務に囚われる必要はない。旧時代の価値観に縛られたまま、身軽で自由な生き方を選択できないのは、時代状況を認識する知性の欠落が原因というよりは、3Gによって構築されている世間体という社会意識を墨守するしか能のない、見栄っ張りな愚か者だからである。
    《参照》   『ネガティブを愛する生き方』 伊藤美海 (総合法令) 《前編》
              【最も理想的な在り方:わがままの勧め】
 しかしながら、社会意識に縛られたまま、家柄だとか肩書きだとかの、魂の本質とは何ら関係のない“外衣”が大切な人々は、従来どおりの縛りの多い生き方を選択し続けるだろう。それも自由である。

 

 

<了>
 
 

  Mana(真名)著の読書記録

     『空 舞い降りた神秘の暗号』

     『空 天翔ける歓喜の弥栄』

     『深・古事記 神ながらの道』

     『宙が教える「受け取る」の仕組み』