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 えらく過激なタイトルが目についたので、読んでみた。2012年3月初版。

 

【予言と未来】
 本当にノストラダムスの予言はでたらめで、ノストラダムスはうそつきだったのでしょうか。(p.22)
 ノストラダムスは嘘をついていたのではなく、ノストラダムスが生きていた時点で、実際にそのような地球の未来を見ていた。黙示録のヨハネについても同様。
 予言者たちは警鐘を鳴らしますが、未来を変える権限までは与えられていないのです。彼らに見えていた未来が変更されるとしたら、2つの可能性が考えられます。地上の人々が自分たちの進む方向を変更するような選択をしたか、地上の人々以外の意思が働いて変更になったか。この2つ以外の可能性はありません。(p.24)
 ヨハネやノストラダムスによって予言されていた暗澹たる世紀末は変更されたのだけれど、その理由は、少なくとも前者ではない。
 地上の人々は、むしろ最悪の側へ向けてアクセルを踏み込むようなことをしていた。

 

 

【文明が進むと・・・】
 文明が進むとどうしても人びとの想念がマイナス方向に向かうというのは、地球人たちの文明の常だったようです。
 互いにいがみ合い、恨みや嫉み、憎しみが充満するような想念が向かうのがマイナス方向です。逆に、プラス方向は、互いに助け合い、分かち合う思いですが、このような想いで人々がいたら、地球神霊は快適に過ごせるようです。
 実際、マイナス想念に痛めつけられた部分が地球の病巣のようなものを形成し、その部分を外科手術で切除しなければならなくなる。それが、大陸が海の底に沈むような天変地異となるのです。(p.34)
 かつて、レムリアやアトランティスが海底に没した時は、これだった。
 現在の地球も、同様な過程を踏んでいる。
 違いは、前者の場合、限られた人々がアセンションしただけだけれど、現在は殆どの人々がアセンションすることを計画されていること。
 但し、一挙に同時にアセンションが起こるのではない。準備の整ったひとから順次アセンションしてゆくらしい。

 

 

【次元上昇とは】
 次元上昇とは何を意味しているのでしょう。実際、この三次元が四次元や五次元になる、というようなことが書かれている本もあるようです。毎日あくせく働いている人から見たら、「何をたわけたことを言っているのか。そんなことあるわけないだろう」と、腹が立つような内容です。
 でも、本当にアセンションは、私たちの文明の使命であったのです。長き地球の人々を導いてきた指導者たちの、いわば悲願であったのです。この辺りの事情は、今まで明かされませんでした。
 さまざまな教えや宗教を興して、教育してきた先生方は、「小学生レベルの地球を中学校レベルにしよう」をスローガンに、この文明の計画を立ててこられたのです。(p.38)
 次元上昇はアセンションと言い換えることができるけれど、現在の地球において進行しつつあるアセンションとは、
 アセンションの概念は、とても混乱して伝えられています。誤解を恐れずに簡単言うと、私たちの認識力が上がる事で波動が精妙になるのです。精神的な波動も、肉体波動も精妙になるのです。それに伴い、地球自体の波動も精妙になるのです。現在の私たちは、固い殻におおわれているかのような肉体をまとっているのです。アセンションすると、肉体を構成する物質そのものの波動が精妙になります。(p.45)
 この説明は、バシャールが「第3密度から第4密度へ、密度(周波数=振動数)が変わる」と言っている内容と同じである。下記リンクからバシャールの著作にリンクしています。
    《参照》   『あらたなる世界』 MARTH (コンフォート)
              【アセンション後の世界】

 

 

【アセンションが起こる3条件】
 霊的追い風が吹くことと、人びとの認識が変わること、さらに、地球神霊がアセンションを望んでいること。この3つがそろうとアセンションが可能になると言われています。(p.53-54)
 「霊的な追い風」とは、現在の地球が遭遇している宇宙の周期律的再来である特異なタイミングのこと。つまり、周波数の上昇過程に入っていること。(現在の地球が宇宙的な特異期間に入っていることは、誰でも確認できるだろう。例えば、現在、三日月の位置が変わっていることに気付いているだろうか。少し前までは、ほぼ右側だったけれど、現在の三日月はほぼ下側である。月は自然天体ではなく、人工天体だから、ちょっとお茶目をして位置を変えているのかもしれない。)
 地球神霊という言葉があるけれど、人間は単なる物質(肉体)存在ではなく、魂のインスパイアーあってこその生命体なのだけれど、地球も物質的存在というだけでない。魂としての存在なくしてガイアという生命体を維持することは出来ない。「地球神霊がアセンションを望んでいる」とは、神道的な用語でいうなら、「国常立が復権を望んでいる」ということか。
 最大のネックは、地上に住む「人びとの認識が変わること」である。20年前に比べたら、人類全体のスピリッチュアルな認識はかなり進んできてはいるけれど、天変地異を回避できるほどに多くの人々の認識が変わっているとはいえないような気がする。
 依然としてモノ・カネに固着した意識の人々が多く集うような地域は、ガイアによって選択的に放棄されてしまうかもしれない。

 

 

【日本は重要な場所です】
 日本は重要な場所です。今回の文明の最後に、既存の宗教を統合し、世界中に新たな発信をする地として予定されていたのが、日本だったのです。(p.74-75)
 「明治維新」を成し遂げた日本人は、「地球維新」を成し遂げる使命があるということなのだけれど、神道的なドグマなき生活形態が雛型となって、世界の宗教を統合することになるのだろう。
 「明治維新」は達成されたけれど、その当時、日本を開国に導くために情熱をもって行動した志士たちの数は、日本の総人口に比べたら余りにも少なかったはず。だから、「地球維新」のために、世界を開地球(宇宙文明へ向けてのディスクロージャー)に導くために行動しているライトワーカーさんたちや偏狭なドクマを超脱している日本人の数が、今現在それほど多くないとしても、決して諦めることはない。大難を小難に、小難を無難に変えつつアセンションを達成することは決して不可能ではない。

 

 

【人生途上での生命エネルギー注入】
 自由意志と個性を持つエネルギー体を魂と呼びます。魂の一部が霊体として私たちの肉体に入ってきます。霊体ももちろんエネルギー体で、「生命エネルギー」です。受精してすぐ生命エネルギーが入るわけではありません。・・・中略・・・。胎児に生命エネルギーが入ると、母体にはつわりという現象が起こることが多いようです。母体の霊体と胎児の霊体の波長が合わないために起こるようです。(p.88)
 これが、受肉する過程で起こる、最初の「生命エネルギー」の注入。
 人間の場合は、生命エネルギーの注入が誕生後も行われます。・・・中略・・・。6歳頃に地球環境で生きていくための最低限のエネルギーが入ります。いわゆる霊体の中の本能の部分です。
 15歳頃にさらに入ります。エネルギーは霊界に存在する自分の魂エネルギーから補充されます。このときに、以前の記憶の一部が入ります。・・・中略・・・、魂としての個性がはっきりしてくる頃です。(p.89)

 30歳頃に悟性と呼ばれる部分のエネルギーが注入されます。イエス・キリストやインド時代のブッダが本格的に活動を開始したのも、30歳を過ぎたころだったはずです。悟性の部分が充実し、法を説くことが可能になったと考えられます。最後に、人生の総決算として、50歳頃にも生命エネルギーの補充が行われると言われています。(p.90)
 上記にある各種のエネルギーは、アストラル体・エーテル体・コーザル体などの階層の違った生命エネルギー注入のこと。
 下記リンク著作を読めば、これらエネルギーの複雑な出入りによって、人類史に大きな影響を与えた宗教的霊性が作られていたことがわかる。
    《参照》  『仏陀からキリストへ』  ルドルフ・シュタイナー  風の薔薇
            【ゾロアスターの二人の弟子と、イエスの 「エジプトへの脱出」 の真相】

 

 

【世紀末破局の延期】
 満身創痍の地球に対し、天変地異をもう少し先に延ばしてほしいとお願いしたのは、実は地球神霊に対してだけではなかったのです。地球神霊だけではもう持ちこたえられないわけで、当然のことながら、太陽神霊、銀河神霊、さらには宇宙神霊までの承認が得られなければ、実現は不可能だったのです。実際にそれら上位の神霊からのエネルギー供給を増やすことで、地球を持ちこたえさせることが可能となったのです。(p.95)
 地球神霊、太陽神霊、銀河神霊、宇宙神霊を神道の神々に対比させるなら、国常立、天照、菊理姫、天常立になるんだろう。
 この本では、宇宙神霊のことを「オーム」と表現している。
 1999年に予定されていた地球の天変地異は、地球担当の先生たち全員が頭を下げてお願いしたことで延期されました。地球の外科手術は延期されたのです。(p.106)
 至誠の人々が真澄の心で神々に向かうことで承認が得られ、地球は天変地異を一度は回避していた。下記の著作は、その一例らしい。
    《参照》   『告 ― 真のつくり変え ― 』 日子八千代  文芸社
              【1999年7月、地球は蘇生された】

 

 

【「ダーク・エネルギー」こそが神だった】
 「宇宙に偏在するエネルギー」が、私たちが神と呼ぶ存在です。この言葉を聞いて、ピンときた人がいるかもしれません。「ダーク・エネルギー」を思い出した読者は相当勘が鋭いと言えるでしょう。(p.95)
 神を人格神的な存在と思いたいなら、神道的な名称を用いでそう思い込めばいいのだし、そんな宗教臭い呼び名はアホ臭いと思う人は、物理学的な解釈で理解すればいい。
 今の時代になって、「神とは宇宙に偏在する愛のエネルギー」であることが明かされました。これだけはっきり言われたことは、かつてなかったことです。(p.99-100)
 「ダーク・エネルギー」=「愛のエネルギー」と言うことになるけれど、科学者は未解明だからダークと言っているだけであって、闇とか邪悪を意味しているのではない。それどころか、「ダーク・エネルギー」は宇宙的流動(スピン)を司るエネルギーだからこそ「愛のエネルギー」なのだろう。

 

 

【天の川銀河の役割】
 どうも、地球は特別な使命を持った惑星のようです。・・・中略・・・。
 私たちの天の川銀河は、隣のアンドロメダ銀河とともに宇宙の心臓の役割を果たしていると言われています。天の川銀河が心室で、アンドロメダ銀河が心房だそうです。宇宙全体に血液を送り出すポンプの役割をしているというのですから、私たちは実はとても重要な場所にいるということなのです。(p.107-108)
 地球は、過去に何度もアセンションを失敗してきている。ポンプ役の地球の失敗は、宇宙全体に響いてしまう。
 地球とアンドロメダの相関に関しては、天の川銀河は女性でアンドロメダ銀河は男性と記述している著作もあるけれど、下記のリンクも面白い。
    《参照》   『死後体験Ⅱ』 坂本政道 (ハート出版)
              【地球の双子惑星】
    《参照》   『ガイアプロジェクト2012』 チャング・フィヨング (徳間書店) 《前編》
              【地球は、全宇宙のミニテュア】

 

 

【天変地異は起こります】
 天変地異は起こります。起こるべきものは起こるのです。実際世界中が大混乱に陥るかもしれません。もしかしたら地球は破滅してしまうのではないかと、世界中の人々が不安と恐怖の中に投げ込まれるかもしれません。
 でも、どんなことが起ころうと、行く方向さえしっかり見極めていれば、いたずらに恐れる必要はないのです。自らやるべきことを、着実に実行するだけでいいのです。そうすればアセンションへの扉は自然に開かれるでしょう。(p.118)
 この既述の後に、地球内部と外部の異星人の協力によって、地球の災害はコントロールされているけれど、それも限界に来ていて、今回の文明で今まで経験しなかったようなことが起こることも、やむを得ない状況になっている(p.120)と書かれている。
 『天と地と』 が地球を善化させようと協力体制を整えてくれていても、いかんせん、主体は個々の人間ひとりひとりであり、人類の意識の総体が、地球が進む過程(運命)を決定することになるのだろう。 

 

 

 

 著者のことが言及されている読書記録。
    《参照》   『2014年!』 宮城眞鼓 (たま出版)
              【あとがき】

 

 

 

<了>