《前編》 より

 

 

【国旗について】
 日本というのは本当に不思議な国で、外国の国旗への毀損に対する法律は「外国国章損壊罪」が存在し、明確な刑法犯罪である。ところが、自国国旗(日の丸)に対する毀損を罰する法律は、存在しないのである。
 ・・・中略・・・。ちなみに、米仏独伊などの主要国においては、自国国旗に対する侮辱には、罰金や懲役を科す刑法や個別法が存在している。(p.178)
 普通に考えて“ヘン”。
 まあ、日本に関しては、こういう“ヘン”なことがたくさんある。
 天皇制を否定する左翼系の学者さんに、天皇陛下自ら文化勲章を与えていたりもするのだし、日本に原爆投下や絨毯爆撃を指令したアメリカの将軍に対してすら叙勲しているのである。
    《参照》   『自然に生きて』 小倉寛太郎 (新日本出版社)
              【大都市爆撃を指示した人物に勲一等瑞宝章!!!】

 

 

【コンクリート行政】
 日本政府による「国民の安全を守るコンクリート」への投資は、現在の日本国民を「所得倍増」というかたちで潤すのみならず、将来世代をも救うことになる。東日本大震災では、岩手県の普代村において「過去のコンクリートへの投資」が村人の生命を守ったケースがある。かつて、村人の猛反対を受けるなか、村長が15.5mの防潮堤と水門の建設を決断。結果的に、現在の村人の命が救われたのである。(p.212)
 この考え方は時代錯誤だろう。
 そもそも普代村では功を奏したとしても、洗掘によって倒壊してしまい機能しなかった防潮堤の方が多いだろう。
 財政政策だけの視点でコンクリ―ト行政を続けるのは単なるアナクロである。
 自然環境保護という視点の方がはるかに重要である。防潮堤に使う資金があるなら、住民が高台に移住できるようインフラ整備に使うべき。20年後の地球環境は、現在とは違ったものになっているのである。地球環境が変化した後は、貨幣経済自体意味がなくなっているだろう。(すでに、銀行を経由しないビットコインの時代は始まっている。)海面上昇という地球環境の激変を抑止すことができるフリーエネルギー技術が先んじて実用化されているなら、それは同時に乗り物においてUFOのような技術革新をもたらすから、道路整備の必要もないのである。
   《参照》   『バシャール スドウゲンキ』 須藤元気・ダリル・アンカ (VOICE) 《後編》
             【海面上昇】

 

 

【ジャパン・エキスポ】
 フランスでは毎年夏(7月上旬)に、マンガ、アニメ、ゲームを中心に、音楽やモードまでも含めたポップカルチャー、さらには書道や武道、茶道、折り紙などの伝統文化を合わせた、日本文化のフェスティバルがパリで開催される。その名も「ジャパン・エキスポ」だ。
 2010年のジャパン・エキスポは、わずか4日間で17万4000人を集めた。フランスはもちろんのこと、欧州全域から観光客がパリを訪れ、ジャパン・エキスポで日本文化を堪能するわけだ。(p.235)
 現在の欧州理事会議長で、元ベルギー首相のヘルマン・ファンロンパウ氏の趣味は「俳句」だという。
 最近は、日本に来て弁当箱を買ってゆくフランス人観光客も多いらしい。ベントウはそのまま通じる。
 ミシュランの評価が、フランス人を日本食文化に向かわせる要因の一つになっているのかも。
    《参照》   『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』 竹田恒泰 (PHP新書) 《前編》
              【世界一の美食都市・東京】

 

 

【「世界の中心の国」】
 「世界の中心の国」とは、軍事力で他を圧倒している国ではない。世界の人々がその国に憧れを抱き、文化やライフスタイルを「お手本」とした国があったとき、その国は世界の中心と言えるのだ。(p.239-240)
    《参照》   日本と韓国 <文化に関する雑記>
              ● 世界は日本化する? ( 世界史からみた文化の流れ )  ●

 マンガやアニメが世界中に拡散し始めた時期は、日本の高度成長期ではない。必ずしもバブル華やかなりし80年代に拡散していた訳ではない。むしろバブルが崩壊して日本経済が露骨に失速しだした1993年以降も、日本のポップカルチャーは、世界中に拡散を続けていた。このことから、文化伝播は必ずしも経済力には依存しないことが分かる。
 しかし今後、2020年オリンピックを目指して、日本経済が成長を続けるのであるなら、世界の日本化は顕著に進むだろう。そして、仮に、何らかの異変によって日本の経済力が削がれることになったとしても、地球風水である『ガイアの法則』によって、「日本は世界の中心」となることになっているのである。
   《参照》   『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《前編》
             【文明の盛衰を定める『ガイアの法則』を知っていたシュメールの叡智】
               ~ 【経度0度と経度135度の文明的特徴】
 

 

<了>