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 いわゆる日ユ同祖論の書籍であり、この手の本はもう何十年も前からいろんな人々が書いているけれど、近年は中丸薫さんなど皇族の方々が、この事実を認めた著作を書いているから、真実が公式に表に出つつある時代なんだろう。この本は新書だけれど中身は既存の図書にある内容とほとんど同じである。あまり真新しい記述はない。2013年3月初版。

 

【「スーパーDNA」を継承する国】
 予言者バラムが記した民数記の記述をいくつか引用した後に、下記のように書かれている。
 なんと「あなたを祝福する者は祝福され、あなたをのろう者はのろわれる」と。これはアブラハム・イサク・ヤコブに神が約束されたことばと全く同じではありませんか。さらに「ヤコブから一つの星が上がり」と、未来にメシアが誕生されることまで予言されました。
 バラムは、神の上からの力によって、イスラエル民族には他の民族にはない、アブラハムの祝福、特別な信仰の「スーパーDNA」が確かに受け継がれていることを予言したのです。このようにイスラエル民族には神の特別な祝福が継承されていくのです。これは現代にも続いているのです。(p.60-61)
 こういうのを読むと、大抵の人々は「つまり、ユダヤ教のイスラエル民族に関する選民思想でしょう」と思ってしまうんだろうけど、タイトルにある通り、日本はイスラエル民族が造った国だから、日本人は祝福されていると言っているのである。
   《参照》   『フォトンベルト 地球第七周期の終わり』 福元ヨリ子 (たま出版) 《前編》
             【カインとアベル】
   《参照》   『大使が書いた 日本人とユダヤ人』 エリ・コーヘン 中経出版 
             【「アヌービー」 そして イスラエルという国名の由来】

 

 

【『日本書紀』に託されたイスラエルの王たち】
 イスラエルの初代王サウル。日本書紀に記された仲哀天皇の記述は、このサウル王について語った語り部の言葉から来たのではないか。
 イスラエル2代目の王ダビデ。日本書紀においてダビデ王は、崇神天皇の記述の中に織り込まれている。
 イスラエス3代目の王ソロモン。このソロモン王もまた、垂仁天皇として、日本書紀の中に記録をとどめている。〔出典:『日本書紀と日本語のユダヤ起源』ヨセフ・アイデルバーグ著 久保有政訳〕 (p.67)

 

 

【アハズ王とヤロブアム】
 ダビデ王、ソロモン王の直系のアハズ王は、ユダの王たちの中でも、最も極悪の、異教の礼拝を積極的に推し進めた王として知られています。(p.99)
 紀元前933年、イスラエル12支族のうち10支族で構成された「イスラエル王国」の創始者ヤロブアムは、新しい王国の政策として、出エジプトを象徴する「子牛礼拝」を採用しました。
 さらに7月15日の「過越しの祭り」を一カ月ずらして8月15日に変更したり、レビ人以外してはならない祭司職に一般人を採用したり、周囲の異教の神々礼拝を行わせたりしました。(p.98)
 イスラエル建国の頃には保たれていた伝統が、アハズ王やヤロブアムによって崩れてしまったのだけれど、著者は、日本人の仏像を拝む偶像崇拝や、場所によってお盆がひと月ずれているなどの伝統文化は、「ヤロブアムの道」を継承してしまったがゆえの有様だといっている。
 なお、10支族をまとめて北王国イスラエルを建国したのがヤロブアムなのに対して、2支族で南王国ユダを建国したのはソロモン王の子レハブアムである。

 

 

【イスラエル発、アルザル経由、日本行き】
 北王国イスラエルの10支族は、国を離れアッシリアに移動し、アルザルを経由し、さらにユーラシア大陸を東に移動して日本へたどり着いたと著者は述べている。アルザルはエズラ記にある地名だけれど、現在でも具体的な場所は特定できていない。ゆえに、下記のような解釈をすることも可能である。
   《参照》   『失われたメシアの神殿「ピラミッド」の謎』 飛鳥昭雄・三神たける (学研) 《後編》
             【釈迦族とチベット族】 【アルザル】
   《参照》   『日ユ同祖論とミロクの世の真実』 船井幸雄・飛鳥昭雄 (学研) 《前編》
             【アルザルと地上世界との交流が始まる】

 著者は、「最初に日本に着いた10支族たちは、出雲を拠点とした」と考えている。それは著者の別書である 『古代出雲 イスラエル王国の謎』(学研)の中に詳しく記述されていたと記憶している。

 

【ホセア書の記述にみられる重要な点】

 ホセア預言の特徴は、「イスラエル」と「エフライム」が同じ立場で語られているところです。(p.207)
 十支族の指導者が、エフライム族であったことは明らかです。他の支族はそれに従っただけでした。ですから、ホセア書では「イスラエル」を指しながら「エフライム」と述べているのです。
 これは非常に重要な点です。 ・・・(中略)・・・ 。
 私たちは日本列島に渡来した時のリーダーがエフライムであることを、改めて認識する必要があります。
 なぜならば、ヨセフの子であるマナセとエフライムには、他の支族にはない、神からの特別な祝福が約束されていたからです。その祝福の血筋を与えられている人々が、「タカマガハラ」から来られ、古代史の歴史に結びついたに違いありません。(p.208)

 アブラハムの家系はアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフと続いているけれど、エフライムとマナセはヨセフの正妻の子。正妻の子を純直系とすれば、エフライムとマナセは正に純直系である。

 

 

【契約の箱】
 至聖所には契約の箱が置かれ、翼を広げた対のケルビム(天使)がこれを守っていました。(p.138)
 その「契約の箱」の中には「三種の神器」が入っていました。
◎十戒が記された二枚の「石の板」
◎祭司を決める時、一夜で芽を出し花が咲いた「アロンの杖」
◎荒野の40年間、安息日を除いて、毎朝天から届けられた「マナを入れた壺」
 がそれです。日本にも「三種の神器」があり、それは「八咫の鏡・草薙の剣・八尺瓊勾玉」です。(p.140)
   《参照》   日本文化講座 ④ 【 日本と古代キリスト教の関係 】
             【 御御輿とその中身 (神社の御神体) 】

 

 

【神道用語】
 神道用語にはヘブライ語起源と思われるものが多くありました。
 まず、「ハレ」と「ケ」で、「ハレ」は晴れ着などのめでたい用語で、「栄光」というヘブライ語です。「ケ」は世俗的で、ヘブライ語では「俗」のことです。
 神社などの依代(ヨリシロ)の「シロ」は神の乗り物、「ヨリ」は降臨するです。
 社(ヤシロ)はヘブライ語では「ヤハシロ」で神の斎場の意味です。
 神主(カンヌシ)は「カムナシ」で長の意味。
 禊(ミソギ)は「ミゾグ」で聖別する。
 祓う(ハラウ)は「ハーラー」で遠くに捨てるの意味です。
 さらに神道用語に限らず、大和言葉には、多くのヘブライ語との類似があり、その類似点を見ていると、偶然とは思えません。(p.154)
 p.151-152には、ヘブライ語と日本語に関する集約的内容が記述されていて、「いろは歌」に関する暗号も書かれているけれど、下記リンクに書き出してある。
   《参照》   『聖書の暗号は知っていた』 伊達巌 (徳間書店) 《後編》
             【いろは歌の暗号】

 

 

【もうそろそろ、ハッキリさせましょう】
 近年になって、十支族と日本の神秘を解き明かそうという多くのユダヤ人が、次々と自分たちの研究を発表するようになりました。(p.225)
下記リンクの書籍も、その例である。《中編》と《後編》に書き出してある。
   《参照》   『失われたアイデンティティ』  ケン・ジョセフ  光文社
 やがて時が来て、イスラエル政府が関与してくることでしょう。そしてイスラエルと日本両国の学者の間で調査が進められることになるでしょう。今ユダヤ人の多くは、その日が近づいていることを実感しています。(p.226)
 二千七百年の長い長い歴史を超越して、アジア大陸の西の端と東の端に置かれていた二つの民族が、今や合体し、「イスラエル十二支族」を完成します。これはまさに、地球が南北の極で安定を保っているように、人類の東西の極、すなわちユダヤ民族と日本民族が、人類始まって以来、初めてイスラエル十二支族として地上の統治が進められるということです。(p.231)
   《参照》   『うれしうれしで超えよう2012年の銀河パーティ』 中丸薫・中山康直 (徳間書店) 《後編》
             【日本の「後ろの正面」】
   《参照》   『この国を支配/管理する者たち』 中丸薫・菅沼光弘 (徳間書店) 《後編》
             【世界を一つにしてゆく】
   《参照》   『日本人ならぜったい知りたい十六菊花紋の超ひみつ』 中丸/アビハイル/小林/久保

   《参照》   『続2012年 地球人類進化論』 白峰 (明窓出版) 《前編》
             【戦後日本のアメリカによる占領計画を変えた伊勢神宮の御神宝】
   《参照》   『神の仕組み 神界再編と世界変革』 佐田靖治 (光泉堂) 《後編》
             【イスラエルの南北と日本の天皇家】
   《参照》   『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《前編》
             【シュメールの叡智と16花弁の菊家紋】

 

 

<了>