5月29日よりCanon社製OCT A-1が導入されました。1秒間に7000回のAscanをとることにより、赤血球の動きを見て、血流密度を測定するというものです。造影剤を使用するわけではありませんので、簡便に視神経周辺表層から深部、黄斑周辺網膜の表層から脈絡膜層まで、各部位の血流を測定することができます。勿論、絶対値を測定するわけではありませんので、前後の差、など同じ症例でどう変化しているかをみることができます。
私が見たいのは、水素の吸入により、体中のヒドロキシラジカルが水素と結びついて水となり、体外から排出される、それにとのない、よい活性酸素であるNOが働き、血管を拡張させる減少をとりたいということです。血管を直接みることができるのは、網膜だけです。眼科医は常に眼底を見て血流の状態を調べてきました。
それ以外の部位では、爪の下の皮膚が静脈を見るのに適していますので、血流スコープで血流が増えているのを観察したことはあります。しかし、それは数値ではあらわせません。
私は眼科医ですので、NTG(正常眼圧緑内障)は視神経流域の血流障害が原因であると考え、POAGと比較しました。NTGは30分水素吸入後視神経乳頭周辺の血流が増え、POAGや正常眼は増えず、逆にPOAGは黄斑周辺の血流が増えました。
この解釈として、NTGは血圧が低い人に多く、血流障害が原因で視野が悪くなる。一方、POAG,は眼圧が高いために血流が悪くなるのではないか?という考え方です。9月の緑内障学会に演題をだしていますが、今後も症例を増やしたいと思っています。
外にも、網膜色素変性症、加齢性黄斑変性症、突然の眼球運動障害、糖尿病網膜症、動脈硬化なども血流が関与していると考えています。

