日本眼科学会総会最終日は朝7時45分からのモーニングセミナー「AMD診療の知と実践!」でした。大学の診療は3ヶ月連続の抗VEGF抗体硝子体内注射∔2か月に1回注射、その後

3か月に1回など、患者さんにとっては負担が大きすぎます。

開業医は3回連続は行っても、あとは、症状に応じての注射しか無理です。ベオビューに変えたらもう少し間隔が空くが、眼内炎が多いという矛盾した内容ですが、私としては高濃度水素吸入で、硝子体内注射の間隔をあけられると思っています。今後、AMDと水素吸入に関する演題を出す予定です。9時からはサブスペシャリティサンデー4の「前眼部検査機器をを使いこなす」を聞きました。前眼部OCT,シャインプルークカメラ、眼表面画像解析を使いこなす、生体力学特性解析装置でしたが、研修医への紹介という感じでした。

10:15からはサブスペシャリティサンデー2「緑内障診断update-新たな緑内障診断方法」、タブレット端末による視野検査;緑内障診断の新たな認知:若年者の色素緑内障が増えており、逆ブロック瞳孔が起こっているという話がおもしろかった。また、人は認知をしていないと見えないという話もなるほどでした。;緑内障診断における眼血流・循環のアップデートは、眼血流の低下が視野よりも早く緑内障を認知できる可能性があるという話で、私としては、もちろん、大賛成ですが、眼血流を治療として使えないだろうかという質問をしました。可能性はあると思いますが、現時点では、むずかしいということでしたので、このセッション終了後に東北大学の清田先生に、30分吸入前後の眼血流がどれ程増えるかというデータをお見せして、納得いただきました。;AIと緑内障診断はビックデータを活用して眼底検査とOCT検査からAIに判定させると眼科医以上の診断率になるというのは、さもありなんという思いました。早期診断はAIに任せた方がよいかもしれません。これは健康診断の眼底写真をAIが判定し、眼科医に送るという手法がよいのではないでしょうか?