報告が半年もできていませんでしたが、
高齢の飼い主さんが亡くなり、
半年以上、ひとり自宅に残ったジローくんに、
優しい里親さんが見つかりました。
高齢者さんはジローを
とても大切に思っていましたが
高齢者さん自身
身体が不自由になり・・・
散歩も行けなくなり・・・
認知症のような症状も
みられたようです。
ジローの皮膚病がこんなに悪化しても、
爪がこんなに伸びきってしまっても、
そのことを認識できなくなって
いたのかもしれません。
8ヶ月以上、
朝晩お世話に通ってくれた
ご近所さんと
猫サポーターさん。
おかげさまで、
怯えきっていたジローの顔には
表情が生まれました。
みんなが
ジローの幸せを願って
命をつないでくれました。
一時預かり募集のチラシを
動物病院や譲渡会や
夏祭りや、
尼崎大学や
みなさんがあちこちで
たくさん配布してくれました。
皮膚の状態があまりにひどく
ジローくんの写真は
あまり載せていませんでしたが、
今は毛も生えてきて、
表情がまるで違います。
里親さんのもとで、
毎日お散歩もできるようになり、
お友達もできたとのこと。
11回目のお誕生日、
ドッグカフェにあった
紫陽花の帽子をかぶった
ジローくんの写真が届きました。
猫がいるために施設に入れない
高齢者さんがいます。
猫を引き取ってくれるところは
ないでしょうか?
ケアマネさんからの相談が
年明けから
続いています。
今回は、
高齢者さんのお名前に
聞き覚えがありました。
詳しく聞くと、
尼崎市に野良猫の不妊手術ができた頃、
17年前から
熱心に地域のTNRをしていた方だと
気づきました。
ケアマネと訪問し、
お話しを伺うと、
まだ施設には入るつもりはなく
猫のためにギリギリまで、
できれば看取るまで頑張りたい
と。
チェックシートを
記入してもらいました。
紹介者はケアマネさん。
もしもの時、
『ペットを引き取ってもらえる人は
いますか?』
の欄は『いいえ』でした。
今まで私たちのところに
相談があったすべての方が
『いいえ』でした。
でも、
高齢者さんと
ケアマネさんと
ボランティアのつながりができて、
いっしょに考えることで
一歩前進すると思っています。
入院や死亡などで
猫たちへの餌やりができなくなって、
代わりにやってくれる人を探している、
そんな話しも聞こえてきます。
長年の活動の中で
やむを得ず引き取った猫が
5頭、10頭・・・と
多頭飼育になっている
ボランティアもいます。
餌やりさんの高齢化
ボランティアの高齢化に
どんな対策があるでしょうか?
もしもの時に備えましょうと
言いながら、
私たちの方が深刻な事態に
なっているのでは・・・
とても長い間
野良猫さんへの
不妊手術や
エサやりをしていた方が
自宅で倒れ、
そのまま亡くなったそうです。
外の猫たちのことをお願い・・
と、そのひと言を
ご主人に託して。
子猫が産まれている案件の
相談が増えています。
庭に産まれたてのような子猫が・・
ほとんど動かないです。
どうしたらいいですか?
あと数時間
もたない状態だろうと
思いながらも、
駆けつけた。
車移動で20分。
家の前で
相談者さんが待っていた。
庭の草むらに落ちていた
乳飲み子を
Tシャツの中にくるみ、
草をかき分け
他の子を探す。
近くで捕獲中だった
ふみふみさんが合流してくれて、
その乳飲み子を託した。
動物病院へ行き、
首元の化膿の治療を受け、
ミルクも飲んだとのことで、
何とかなるのかもと思ったが、
夜になって、
今、息を引き取ったという連絡。
仕方ないけど、
生きてほしかったと
関わったみんなが思う。
みんな
助けてあげたいと
思っている。
住民からの通報で、
子猫や負傷猫の保護に走る。
そんなボランティアさんは
とっても多い。
土日もなく、
夜中もなく、
走り回ることもある。
走り回って、
動物病院に運んで、
その医療費や保護にかかる費用は
ボランティアが負担するのが
当たり前。
そんな世界。
保護猫にかかる医療費の
公的助成金を要望している。
で、ようやく昨年
保護猫(健康管理支援)助成金として
625万円の予算案が
あがってきた。
が、、、
まさかの反対意見が出て
見送られた。
財源がないというならともかく、
尼崎市には
動物愛護基金(ふるさと納税)があり、
そこから毎年二千万円超の
動物愛護事業を行っている。
12年前、
その動物愛護基金を
作ろうとした時もそうだったけど、
内からも
外からも
恐ろしく反対にあった。
なぜ
いつも
こうなるのか・・
動物愛護基金の使い道は、
犬猫たちの命に関わることが
最優先されるべきだと思う。
地域住民も、
学校の先生も、
警察の人も、
子供たちも、
みんな
助けたいと思っている。
命を助けることより
優先されることなんて
あるのかな。
入院中の高齢者さんのお宅へ
残された猫さんのお世話に
通っています。
電車で2駅、毎日なので、
それなりに大変です。
高齢者さんは
猫がいるから入院はしない、
家で治療すると頑張っていましたが、
ドクターストップ。
入院前日、
心配そうに
高齢者さんの足元に
くっついていた
シマちゃん。
16歳。
この子もまた
飼い主さんのそばで
人生をともに
歩いてきた猫さん。
家族以上に
家族なんだ。
玄関のドアをあけると
ニャーとひと言。
今日もまた
飼い主は帰ってこない。
こんな時
猫は、
何を思うのだろう。
ほとんどなく、
猫と2人だけで生きている
そんな
高齢者さんも多いみたい。
誰ひとり
繋がりがなかったら・・
残された猫たちは、
どうなるだろう?
この活動で
ヒシヒシと感じているのは、
希望なき
孤立孤独社会。
もしも時、ペットはどうなるの?
みなさんも一度は考えたことが
あると思います。
では、具体的にどうしたらいいのか
わからない・・・
そんな方も多いだろうと思います。
私たちのところには、
一人暮らしの高齢者さんから
私にもしものことがあったら、
この子はどうなるでしょう?
心配で心配で、
どうしたらいいのかわからなくて・・・
と泣きながらの相談が
入ることもあります。
福祉の現場の方からは、
飼い主さんが亡くなり、
ペットが残されている。
引き取ってもらえるところはないですか?
という相談がとても多いです。
C.O.Nでは、
高齢者福祉の現場の方々の
アドバイスをいただきながら、
もしもに備えるチェックシートを
作りました。
もしもの時、
ペットはどうなるの?
を考えるきっかけにして
いただけたらと思っています。
ケアマネさんやヘルパーさんを通じて
ペットを飼っている高齢者さんにお渡ししたり、
ねこの譲渡会などでも配布しています。
例えば、ケアマネさんが、
ペットを飼育している高齢者さんに
チェックシートを渡してくれて、
相談したいという方ががいれば、
私たちにつながる仕組みになっています。
(対応は尼崎市内のみです)
わかりやすいと好評の
「チャックシートをかこう!」
のクリアファイルと
セットでお配りしています。
尼崎市在住の方を対象に、
高齢者とペットの相談窓口も
設置していますので、
すぐに解決策が
見つからないかもしれませんが、
もしもに備えて、
大切なペットのこと
いっしょに考えてみませんか?
飼い主さんが亡くなって
残されたペットが
保健所で処分されてしまう・・・
そんな悲しいことが
現実に起こっています。
あなたにもしものことがあったら、
あなたの大切はペットを、
守ってくれる人、いますか?
いっしょに
考えてみませんか?
*尼崎市外の方のご相談は、お住まいの自治体の動物愛護センターや動物愛護団体にご相談してみてください。