紙粘土をペタペタ塗って「奥宮」の崖を作る…鉄道模型レイアウトのパワースポット化!?※過去記事更新
各種ジオラマ制作や鉄道模型のレイアウト作りで、「崖」の表現に手っ取り早く紙粘土をペタペタ塗る方法で仕上げてしまう人も多いのではないでしょうか?
今回私が試作したのは、鬱蒼とした小高い丘の上・森の中を入り込んだ果てにあるパワースポットの1/150ジオラマ模型上における表現・・・
駅前に門前町を形成する大きな神社の荒魂を祀る「奥宮」が、崖っぷちの先端に存在するという設定です。
今は下界に遷宮されて大きな社殿を街中に建てているけれども、元々の神様がこの地域に降り立った場所・・・
大神社の発祥地に「奥宮(摂社)」として小さな祠が残っているような姿を想定しています。
※参考事例(北口本宮浅間神社、香取神宮、大平山神社など)
「祠A」を購入
先ず事前購入準備したのが、厚紙製だけど購入印刷と材質を活かした繊細な表現で、通常のプラスチック製模型に劣らぬクオリティと評判の、さんけい社から発売されている1/150ミニチュアジオラマキットです。
こちらは2種類の祠が組立制作できるようになっていますが・・・
左の7mm四方のモノは「卍型」が刻まれた‶仏″っぽい感じ、右の1cm四方の平入り屋根が乗った祠が神様を祀っているような感じの形状です(どちらも仕上がり高さ1.3㎝)。
部品が極小のうえ細かいのでピンセット必携!、かつ木工用ボンドを爪楊枝で受けながら、決して焦らずにキメ細かく丁寧に塗布接着しながら組み立てていくのがコツと言えるでしょう。
※ピンセットやボンド、爪楊枝は100円ショップのモノで十分です!
「末端崖」を表現
崖上の突き出た先端に存在するパワースポット(摂社「奥宮」)という設定ではありますが、このままでは「宙に浮いた(不自然な)状態」なので、次は崖の法面を修景工事に着手します。
先ずはホームセンターで購入した木片で基礎を打ち、その上から紙粘土をペタペタ塗って崖の形状を作っていく方法を今回は採りました。
既存の部分と色が合わないので、こちらも100均で購入した絵の具で着色!
(まぁ、「紙粘土」というくらいだから、水彩画用で十分かと、、、)
さらに「実物の崖」のような部分的な草地の表現を、以前に渋谷の東急ハンズで購入して使い余していたジオラマ制作用のスポンジパウダーを、適当にバラ撒いて木工用ボンドで接着。
まぁ、明るい光を当て「その部分だけ強調」するかのように目を近づけてじっくり見ちゃうと、今回施工部分だけ崖の色合いが微妙に違っているのがバレバレですが、、、
何となく「この部分だけ土砂崩落しちゃって、災害復旧(治山)工事をつい最近終えました!…みたいな雰囲気は残りながらも、遠目から見れば然程「違い」が目立たない程度まで(僅少予算の範囲内で)仕上げることができました。
奥宮までに至る参道沿いにある地場食材を採り入れた「神社カフェ」も、2008年から整備が始まっており、神前結婚式や団体参拝における直会場所(参集殿)として想定しています。
(以下は、未だ奥宮の鳥居が2020年に再建される前に作成した記事に使った写真を、そのまま掲載しています)
ちなみに、
念のために再確認しますが、
今回の記事は■模型上だけに存在する「架空都市」 におけるお話です。。。
いちおう、
架空「遠藤家“遠宮陣屋”跡」の再開発♪
という設定を想定しています。。。
( ■本ブログ内関連記事「陣屋・陣屋町跡」編 参照)
なんだろうなぁ。。。
徳川家から重要視された神社を管理する旗本級の扱い
( ■本ブログ内関連記事「久能陣屋」編 参照)なんだけど、
出自は仙台(伊達家)の家臣みたいな、、、
*仙台藩流で名付ければ「御礼野要害」→明治2年の版籍奉還で単に「(遠宮郡)神宮町」という地名に改称・改名したみたいな、、、(■本ブログ内関連記事「石岡市編」参照)
そうなれば、実際の封土統治は地元(埼玉)の名主級に“代官”職を委譲する(石高が低い旗本なので、領主側からの代官派遣は行わない)形態ということになり、
丘(崖?)下の街道沿い大商家(御礼野・神宮町地区)が実質的な陣屋機能(代官職)を担っていたと想定されます。
なので、「陣屋跡」と称してはいるが、実際には“在所屋敷跡”の再開発っていう感じかな?
↑
イメージ画像/久能山下にある旗本「榊原家」の在所屋敷跡
久能山下における領主旗本の在所屋敷と、
実際の封土統治を行った目代(代官)屋敷との位置関係を示した図
( ■本ブログ内関連記事「久能陣屋」編 参照)
*
資料出所:阿部正信 編「駿国雑志. 8冊」吉見書店、明42-45
↓
統治形態パターンの概略図
領主(旗本・大名)―代官(領民代表または領主側の派遣・任官)―領民
っと、
いうわけで、、、
(“前置き”の話が長くなりましたが・・・)
↓
に沿って、
2020年度事業として
『奥宮の森の再整備と災害復旧事業を企画』
ハード面の整備ばかりでなく、
「賑わい」を創出する為に
本ブログ管理者の「苗字」にちなんだ豆類を、
架空都市の「名産(特産)品」として設定、、、
↓
この「名産(特産)品」を用いた、
農家レストラン
またはカップルのデート等に使えそうな
洒落た洋風建築スタイルの飲食店を「神社カフェ」として企画してみました。。。
奥宮への参道に配置された「神社カフェ」には、オープンダイニングも設定されています。。。
※参考事例(来宮神社、報徳二宮神社、二荒山神社別宮「本宮神社」など)
提供メニュー案
(撮影用に判りやすく弁当形式にしてみました。。。)
本ブログオリジナル(?)「奥宮の森」開発案
開発コンセプト
設定に際して参考にした新聞記事
↓
<一緒に食べ・話し一体感>
「心の病を癒す」佐藤初女(さとう はつめ:元小学校教員)さんに聞く
(日本経済新聞2008年1月31日【夕刊】15面より要点抜粋引用)
なお、
下記『赤太字』部分が本ブログ提案施設開発コンセプトとして採用箇所。
・・・このような場所が、東京郊外の私鉄沿線(駅前に近いところ)に在れば良いなぁ・・・・と、本ブログ管理者は考えました。
*
”
ともに悲しみ、喜んで受け止める。
受け止められたと感じた時から、
自分で解決策を見つける
”
青森県弘前市郊外・・・岩木山のふもと、、、
心を病んだ人を温かい手料理と対話で癒してくれる施設
「森のイスキア」
:
うわさが広がり、
青森県外など遠方から訪れる人も多くなり、
自宅を増築して弘前イスキアを開いたが、
それでも多くの人を長期間受け入れることに限界があり、
『森に囲まれた自然の中に
集える場所があれば・・・』
と、強く思った。。。。
”
食べることは生きること。
食材の命をもらって、
食べる自分も生かされる
”
病気の時も
薬を飲んだり注射を打つよりも、
おいしいご飯を食べると
細胞が躍動する気がした
・・・・・
米も野菜も魚も食材は命であり、
私たちがこの命を口にすることで元気になり、生かされる。
:
本記事の趣旨に鑑みれば、以下は「蛇足」記載ですが、、、
佐藤氏いわく…
↓
・食事を大事にしている家庭には問題が起きない
(また、)
・苦しんでいる人は、信頼の出来る人に全てを話して聞いてほしいと思っている。
↓
(なので、)
・その人を諭したり、回答を出すのではなく、
・共に悲しむ
・共に喜ぶ
・自分をその人の身に置き換えて共感する。
人は、受け入れてもらったと感じたら自分で解決策を見つける。
:
聞くだけ聞くと、
目に見えるように表情・声の調子が変わり、後姿も元気になるそうです・・・
※
残念ながら、佐藤氏は2016年2月1日永眠し、現在は活動休止中との事です。
更に使い倒す
もう一方の「卍型」が刻まれた‶仏″をイメージしたかのような祠は、崖下の街(道端)に配置。
神仏分離、または駅前(街中)開発に伴い移転を余儀なくされた「寺址」を想起させるミニ公園化の状態を表現しています。
ちなみに、前出「遠藤家」の菩提寺としては(この鉄道模型ジオラマレイアウトの表現範囲外ではありますが)、亡き父方の故郷で先祖代々が眠る墓がある宮城県大崎市鳴子温泉の禅寺をルーツとした末寺誘致を想定。
さらに、祠と同じ会社から発売されている1/150ジオラマオプションキットの道路フェンスで囲い、より「実物の街」っぽい感じを少しでも極める努力を試みます。
いかがでしたか?
皆さんも是非とも、Nゲージ鉄道模型に代表されるような、ミニチュアの街をイメージしたジオラマ模型を制作する際には、今回ご紹介した「さんけい社」のキットを上手く使い倒して、他人とは一味違った個性あるモノに仕上げてみてはいかがでしょうか?