進路に迷う年度替わりの今だから、進むべき道を教えてくれる猿田彦様に縁ある神社を東京近郊で探そう!
天皇家の祖であるニニギの尊が降臨された時、途中からお出迎えし、ボディガードと道案内をされたといわれる天照大御神の孫である猿田彦の神様には、様々な御神徳があります。
この神様は、興玉の神をはじめ、白髭明神、道別大神(道祖神)、塞の神など様々な別名を持つほど多様な働きをされる大神霊ということで、何と警視庁にも祭られているのだそうです。
本宮は三重県の鈴鹿にある椿大神社で、どちらの道に進むべきか迷った時、御祈願をすると周囲の人々の口や書物を通じて、進むべき道をおしえてくれる御利益があると言われています。
猿田彦神社だけでも全国に2000カ所あるそうですが、東京近郊では千葉県銚子市にある猿田神社が、大きな人間になれるように育ててくれる神様が居るパワースポットらしいので、早速折り畳み自転車を輪行袋へ入れ、JR総武線の電車に積み込んで行ってきました♪
※御朱印は初穂料300円、開門時間8
本殿
延宝8(1680)年に建立され千葉県の有形文化財に指定されている本殿は、正面3間×側面2間の三間社流造で、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に千木(ちぎ)、勝男木(かつおぎ)が載った構造であることが斜め前からの角度で見ても良くわかります。
また、標高40mの高台に位置し社殿を取り囲むようにスタジイが枝を広げる神社一帯は、「猿田神社の森」と呼ばれ境内全体が千葉県指定の天然記念物になっています。
本殿の周囲だけ見て帰る人は素人?・・・神社巡りの「通」と呼ばれている人たちは、「裏門」の鳥居を一度出て山奥へ向かう上り坂の道を進む、、、
そうです!、この100m先には「お水取り」と「お砂取り」ができる奥宮へ至る道の分岐点があり、さらに180m先には猿田彦命が降臨したとされる「元宮」こそ、真のパワースポットなのです。
※わざわざ奥宮まで行かなくとも、本殿周囲にある力石の奥にも「お水取り」可能な場所があります
奥宮への道
裏参道の上り坂を100m進んで行くと左手に木製鳥居と道標があり、ここから約30mほど鬱蒼と茂った木々を潜る斜面を降りていくと左側に「お砂取り」場が見えてきます。
昔の鉱山跡かと見違えそうに山腹に穴が開いており、大雨が降ったら崩れてきそうな状態になっているお砂取り場所ですが、、、
本ブログ管理者も「良識ある分量」という範囲内で、自宅の観葉植物(植え替え)用土としてミックスする分だけ、コンビニで貰ったSサイズのレジ袋に軽く詰めさせていただきました。
さらに50mほど急斜面の道を下って行ったどん詰まりの場所に、湧き水の池に囲まれた奥宮の祠が鎮座していました。
この奥宮の祠の左手奥から湧き出している清水が「御神水」です!
水は清らかですが、公式な水質検査は行っていないようなので、飲用水にする場合は煮沸が推奨されているようです。
夏場になると蛇、虻、蚊が集まってきて危険そうなので、この奥宮の場所で静かに心を落ち着かせながら「気」を吸収するならば、空気も冷たく清らかな冬の時季が最適かもしれません。
親鸞聖人もここに来て祈願のために籠ったのですね!・・・1232年に現在の銚子市船木(猿田町に隣接した地区)で、善阿弥という信者に頼まれて親鸞が来て阿弥陀如来を安置し、菩提樹の木を植え、「東光寺」という寺が建てられたと言われています。
ちょうど現在の茨城県笠間市稲田地区にて親鸞聖人がご家族とともに約20年お住まいになり、『教行信証』のご執筆と関東布教を進められた草庵(現・西念寺)の時代ですね。
親鸞聖人の基本スタンスは「神祇不拝」と言われていますが、その一方で「念仏を信じたる身にて、天地の神をすてまうさんとおもふこと、ゆめゆめなきことなり」と、神をことさらに否定する言動を戒めている事を示す資料もあります。
※「親鸞聖人御消息」第27通(浄土真宗聖典註釈版p.786)
再び急な坂の小径を上って80m先の裏参道に戻り、緩い上り坂をさらに180mほど進み、駐車場を過ぎると今度は左手に立派なコンクリート製の鳥居が見えてきました。
元宮(本宮)
遂に辿り着きました!・・・猿田彦神社の本殿裏門から280m山道を登った場所にある「元宮」こそ、真のパワースポットと言われている場所。
小さいながらも立派な祠の左側には、「猿田彦大神ご降臨の地」があり、土を盛ったような場所に小さなが祠が設けられていました。
当日は一日中「雲が多め」の天気でしたが、私が参拝したちょうどその時、一瞬だけ雲の間から太陽が顔を出し眩い光が差し込んできました!
俺ってもしかして、猿田彦命から歓迎されたのかな?・・・やはりこのパワーはタダものではない強さを感じます(このご縁に感謝申し上げます)。
いかがでしたか?
今回は、東京近郊で猿田彦大神を祭神とする大きな神社の1つとして、千葉県銚子市にある「猿田神社」をご紹介いたしました。
大きな人間になれるように育ててくれそうなパワースポットで、霊験あらたかな神様として信仰も厚く、鎌倉時代から下総・上総・常陸にわたる476ヶ村の総氏神として崇敬されてきたようです。
※明治時代は「無格社」(無格という格の神社。格が無い社という意味ではない)
自分の進むべき道を教えてくれる、進路に迷う年度替わりの今にピッタリの神社だと思った人は是非とも参拝してみてはいかがでしょうか?
神社で誓いを立てた後、勉強やお稽古事、子育て等に頑張ると、きっと霊力を貸してくれるでしょうし、挫折した時も魂を振るいおこしてくれると思いますよ!