<もくじ>

  • イントロダクション
  • 「ファミコン探偵倶楽部」シリーズにおける位置づけと時系列問題
  • プレイ時間と難易度

  • チュートリアルがあまりない

  • ミステリーとしてどう?(一番の本題)

  • ホラー(オカルト)としてはどうなの?

  • で、面白いの?

◯イントロダクション

 
皆様、ごきげんいかがでしょうか?
 
42歳Mrガチぼっちのありのこです。
私は末端出先機関に勤務する末端国家公務員。
 
「薄給に発狂」公務員。
そんなファミコン世代の薄給人間がゲームにお金を使いました。
 
「ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女」というゲームです。
 
今回は「ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女」について書いていきます。
 
 

◯「ファミコン探偵倶楽部」シリーズにおける位置づけと時系列問題

 

wikipediaによると

 

1988年に「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者」が発売。

1989年に「ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女」が発売。

 

と解説されています。

 

「うしろに立つ少女」は「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ第2段。

 

発売当時は「ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女」が正式タイトル。

「うしろに立つ少女」は発売当時(1989年)PartIIという位置づけだったんですね。

 

しかしちょっとややこしい問題があります。

 

ゲーム上の流れではpartⅡの「うしろに立つ少女」が先に起きた事件です。

発売が先だった「消えた後継者」が時系列では後になります。

 

発売の時系列とゲーム上の時系列が逆なのです。

ちょっとここがややこしい。

 

 

 

上の画面は「消えた後継者」にて初登場した「橘あゆみ」です。

しかし私(プレーヤー)とすでに出会っているという設定です。

 

ゲーム上の時間の流れではpartⅡの「うしろに立つ少女」で

私(プレーヤー)と橘あゆみがはじめて出会います。

 

↑「うしろに立つ少女」における橘あゆみ初登場↑

 

下はニンテンドースイッチ版「うしろに立つ少女」の画面です。

 

 

「1989/1998年度作品」と1988年よりも1989年の方を先に表示しています。

普通は1988年が先、1989年が後だと思います。

 

「ファミコン探偵倶楽部」を一連の作品としてみた場合、

 

1989年発売「うしろに立つ少女」→1988年発売「消えた後継者」

 

と任天堂が考えているように思えます。

 

 

私は素直にファミコン版の発売した順番で

プレーしました。

 

「消えた後継者」→「うしろに立つ少女」の順番です。

 

◯プレイ時間と難易度

 

・3日間のプレーでクリアー!(合計8時間15分

1日目:3時間30分【6章途中】
2日目:3時間【9章途中】
3日目:1時間45分【事件解決=クリアー】

 

プレー時間が10時間を下回ってますから、

難易度は高くないでしょう。

ただし、私は「消えた後継者」を先にやっています。

 

つまり「捜査」・・・ではなく「操作」に慣れています。

 

◯チュートリアルがあまりない

 

しかも「消えた後継者」ではチュートリアルがしっかりしていました。

 

チュートリアルとはゲームをしている人に操作方法などを覚えてもらう段階のこと。

 

「ドラゴンクエスト1」で言えば最初で宝箱を開けたり、カギを使ったりしている場面です。

 

 

「消えた後継者」ではチュートリアルで20分くらいかかりました。

それくらい「操作になれる」作業がしっかりしていました。

 

他方、「うしろに立つ少女」はあまりチュートリアル部分がありません。

partⅡという位置づけが影響しているのでしょう。

 

ただしチュートリアル(というかイントロダクションの部分)で、

自分の名前は設定できます。

 

「消えた後継者」を先にやっていると

その名前を引き継くかどうか選択できます。

 

私は前作とおなじ「ありのこ弥太郎」というガチかっこいい(?)

名前を引き継ぎました。

 

 

「消えた後継者」のチュートリアルについては2回ブログ記事にしています。

興味があれば、参考にしてください。

 

 

 

 

 

◯ミステリーとしてどう?(一番の本題)

 

前作「消えた後継者」については

 

「ミステリーとして、特段すごい」ということはないと思います。

 

と評価しました。

 

 

 

今作

 

「うしろに立つ少女」はミステリーとしてグレードが上がっている

 

と思います。

 

もしかしてゲーム作成者がミステリーを研究してきたのかもしれません。

 

グレードが上がっている一例(いちれい)を。

ある謎に対しては「ミスリーディング」を<意図的に>にやっていると思います。

ミスリーディング」とは「わざとだけどさりげなく、間違った解答に誘導する」ことです。

 

「ある謎」と書いたのはネタバレ防止のためです。

そもそも「うしろに立つ少女」における大きな謎は1つだけではありません。

 

 

このゲームのおける主な謎は3つ

 

①女子高生殺人事件(犯人は誰か?)

②殺された女子高生が通う高校で流れる「うしろに立つ少女」のうわさ

③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉

 

この中で一番、謎として効いているのは

 

③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉

 

だと思います。

 

 

ミステリー作家の大御所に島田荘司(しまだそうじ)さんと

言う方がいらっしゃいます。

 

 

 

 

島田荘司さんが

 

「本格ミステリー小説」とは、物語の前段階に魅力的な謎が現れ、物語が進行して結末に向かうにつれ、

それが論理的に解体され、説明されていくという形式を持つ小説のことです。

この解体と説明の際の論理が、一定量以上に高度であるものを、他と区別して 「本格」と呼びます。

 

とおっしゃっています。

 

 

 

もし「うしろに立つ少女」を「本格ミステリーゲーム」と捉えると

物語の前段階に魅力的な謎が現れてるのは

 

③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉

 

だと思います。

 

この「うしろに立つ少女」はホラーっぽい(オカルトっぽい)

雰囲気も若干あります。

 

「③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉」の解決シーンは

ホラーっぽい(いや恐怖そのもの!?)です。

しかしミステリーとしての解答も合理性を持っています。

 

つまり

 

ミステリー要素+ホラー要素の融合がうまくいっている

 

のはミステリーとして高いポイントです。

 

案外、ミステリー要素+ホラー要素の融合がうまく行かないことが

ミステリー小説では多いので。

 

 

◯ホラー(オカルト)としてはどうなの?

 

私自身、あまりホラー(オカルト)に興味がありません。

見ても「怖い」と思わない性格なので。

 

ただ「うしろに立つ少女」の結末(解決)ではホラー(オカルト)要素があります。

 

先ほど挙げた①②③のうち、ミステリーとしては完全に解決しない部分があります。

この未解決部分がホラーチック(オカルトチック)です。

 

↑謎①女子高生殺人事件(犯人は誰か?)

 

↑謎②殺された女子高生が通う高校で流れる「うしろに立つ少女」のうわさ

 

↑謎③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉

 

 

このホラーチックな未解決方法はミステリーでもたまに見る手法です。

この手法を肯定するか否定するかは、各自の好みだと思います。

 

◯で、面白いの?

 

 

 

はい。

前作「消えた後継者」と同じく

 

かなり面白かった

 

です。

 

別に任天堂さんからお金をもらっているわけでもありません。

ステマじゃありません。

 

純粋に「面白かった」です。

 

ちゃんと「消えた後継者」のブログの最後でも「面白かった」と書いています。

 

 

 

 

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