<もくじ>
- イントロダクション
- 「ファミコン探偵倶楽部」シリーズにおける位置づけと時系列問題
-
プレイ時間と難易度
-
チュートリアルがあまりない
-
ミステリーとしてどう?(一番の本題)
-
ホラー(オカルト)としてはどうなの?
-
で、面白いの?
◯イントロダクション
今回の話をスタエフで音声配信しています。
音声でお聴きになりたい方は↓コチラ↓にて。
◯「ファミコン探偵倶楽部」シリーズにおける位置づけと時系列問題
wikipediaによると
1988年に「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者」が発売。
1989年に「ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女」が発売。
と解説されています。
「うしろに立つ少女」は「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ第2段。
発売当時は「ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女」が正式タイトル。
「うしろに立つ少女」は発売当時(1989年)PartIIという位置づけだったんですね。
しかしちょっとややこしい問題があります。
ゲーム上の流れではpartⅡの「うしろに立つ少女」が先に起きた事件です。
発売が先だった「消えた後継者」が時系列では後になります。
発売の時系列とゲーム上の時系列が逆なのです。
ちょっとここがややこしい。
上の画面は「消えた後継者」にて初登場した「橘あゆみ」です。
しかし私(プレーヤー)とすでに出会っているという設定です。
ゲーム上の時間の流れではpartⅡの「うしろに立つ少女」で
私(プレーヤー)と橘あゆみがはじめて出会います。
↑「うしろに立つ少女」における橘あゆみ初登場↑
下はニンテンドースイッチ版「うしろに立つ少女」の画面です。
「1989/1998年度作品」と1988年よりも1989年の方を先に表示しています。
普通は1988年が先、1989年が後だと思います。
「ファミコン探偵倶楽部」を一連の作品としてみた場合、
1989年発売「うしろに立つ少女」→1988年発売「消えた後継者」
と任天堂が考えているように思えます。
私は素直にファミコン版の発売した順番で
プレーしました。
「消えた後継者」→「うしろに立つ少女」の順番です。
◯プレイ時間と難易度
・3日間のプレーでクリアー!(合計8時間15分)
1日目:3時間30分【6章途中】
2日目:3時間【9章途中】
3日目:1時間45分【事件解決=クリアー】
プレー時間が10時間を下回ってますから、
難易度は高くないでしょう。
ただし、私は「消えた後継者」を先にやっています。
つまり「捜査」・・・ではなく「操作」に慣れています。
◯チュートリアルがあまりない
しかも「消えた後継者」ではチュートリアルがしっかりしていました。
チュートリアルとはゲームをしている人に操作方法などを覚えてもらう段階のこと。
「ドラゴンクエスト1」で言えば最初で宝箱を開けたり、カギを使ったりしている場面です。
「消えた後継者」ではチュートリアルで20分くらいかかりました。
それくらい「操作になれる」作業がしっかりしていました。
他方、「うしろに立つ少女」はあまりチュートリアル部分がありません。
partⅡという位置づけが影響しているのでしょう。
ただしチュートリアル(というかイントロダクションの部分)で、
自分の名前は設定できます。
「消えた後継者」を先にやっていると
その名前を引き継くかどうか選択できます。
私は前作とおなじ「ありのこ弥太郎」というガチかっこいい(?)
名前を引き継ぎました。
「消えた後継者」のチュートリアルについては2回ブログ記事にしています。
興味があれば、参考にしてください。
◯ミステリーとしてどう?(一番の本題)
前作「消えた後継者」については
「ミステリーとして、特段すごい」ということはないと思います。
と評価しました。
今作
「うしろに立つ少女」はミステリーとしてグレードが上がっている
と思います。
もしかしてゲーム作成者がミステリーを研究してきたのかもしれません。
グレードが上がっている一例(いちれい)を。
ある謎に対しては「ミスリーディング」を<意図的に>にやっていると思います。
「ミスリーディング」とは「わざとだけどさりげなく、間違った解答に誘導する」ことです。
「ある謎」と書いたのはネタバレ防止のためです。
そもそも「うしろに立つ少女」における大きな謎は1つだけではありません。
このゲームのおける主な謎は3つ。
①女子高生殺人事件(犯人は誰か?)
②殺された女子高生が通う高校で流れる「うしろに立つ少女」のうわさ
③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉
この中で一番、謎として効いているのは
③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉
だと思います。
ミステリー作家の大御所に島田荘司(しまだそうじ)さんと
言う方がいらっしゃいます。
島田荘司さんが
「本格ミステリー小説」とは、物語の前段階に魅力的な謎が現れ、物語が進行して結末に向かうにつれ、
それが論理的に解体され、説明されていくという形式を持つ小説のことです。
この解体と説明の際の論理が、一定量以上に高度であるものを、他と区別して 「本格」と呼びます。
とおっしゃっています。
もし「うしろに立つ少女」を「本格ミステリーゲーム」と捉えると
物語の前段階に魅力的な謎が現れてるのは
③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉
だと思います。
この「うしろに立つ少女」はホラーっぽい(オカルトっぽい)
雰囲気も若干あります。
「③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉」の解決シーンは
ホラーっぽい(いや恐怖そのもの!?)です。
しかしミステリーとしての解答も合理性を持っています。
つまり
ミステリー要素+ホラー要素の融合がうまくいっている
のはミステリーとして高いポイントです。
案外、ミステリー要素+ホラー要素の融合がうまく行かないことが
ミステリー小説では多いので。
◯ホラー(オカルト)としてはどうなの?
私自身、あまりホラー(オカルト)に興味がありません。
見ても「怖い」と思わない性格なので。
ただ「うしろに立つ少女」の結末(解決)ではホラー(オカルト)要素があります。
先ほど挙げた①②③のうち、ミステリーとしては完全に解決しない部分があります。
この未解決部分がホラーチック(オカルトチック)です。
↑謎①女子高生殺人事件(犯人は誰か?)
↑謎②殺された女子高生が通う高校で流れる「うしろに立つ少女」のうわさ
↑謎③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉
このホラーチックな未解決方法はミステリーでもたまに見る手法です。
この手法を肯定するか否定するかは、各自の好みだと思います。
◯で、面白いの?
はい。
前作「消えた後継者」と同じく
かなり面白かった
です。
別に任天堂さんからお金をもらっているわけでもありません。
ステマじゃありません。
純粋に「面白かった」です。
↑
ちゃんと「消えた後継者」のブログの最後でも「面白かった」と書いています。
ありのこ【Mrガチぼっち】ニンテンドースイッチで30年ぶりにゲーム@arinoko1979184 ドラクエとマリオは日本の文化だ - Mr.ガチぼっちの放言チャンネル | standfm https://t.co/fN6VaRQOrn #DQ35th #ドラクエ #ドラゴンクエスト #RPG #スタエフやろうぜ #スタエフ拡散部 #すたエフ
2021年05月22日 20:37
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