長期に及ぶ精神病院での入院から、自宅療養で更にボロボロになったあげく、


私がとった行動は

医師、看護師の助言は無視し

体を休めずに働くこと


太くなったせいか、スーツもパツパツになりながらも、面接を受ける

いつもはボロボロでヘロヘロなのに

よく応対できたと我ながら思い

自画自賛


面接を受けにいったという

行動力にかんしてはよくもまぁ

大胆な行動で良かったと思っている


結果も合格し

晴れ晴れ精神病を患いながらも

健常者を装い

多くの健常者達と働く


家では何もできなかったのに

働きにいくことはできた

仕事では注意されることや説教されることも多々あったが、そんな小さなこと、発病したときに比べれば、屁でもなかった

余裕だった


週末は健常者と一緒に街に飲みにいき

ナンパをして遊んだりもしたし

合コンしたりもした

まわりの方々は私を受け入れてくれた

面白い人といわれ、歓迎された

面白いのは確かなのだが、私は精神病者である

そのことは、周りは知らない

そのことから、症状が軽かったのねとか、薬が良く効いたのねとか、わかったふりして論してくる方々もいるが、決して症状が軽かった訳ではないと私は思っている



はじめての発病日前日

なんだか、いつもと違う

自分が自分でないみたいだ

そりゃあそうだ

明日、小泉総理大臣が私と面談すると決まった次第で冷静になれるはずがない

私は私ではなかった

何かに憑かれているようだった

友人といた

友人も私の異常さに気付いていた

お酒飲んでるの?

大丈夫?

友人と別れたあと

私は解放された

自由?になった

そして夜、近所のまわりを冒険した

事件は起きた


続く