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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

3月のある休日、しづちゃんと新御茶ノ水の南インド料理店で待ち合わせ。

 

御茶ノ水駅聖橋口を出ると、ニコライ堂に出る。

母方の先祖がここの神父をしていたので、子供の頃、母に連れられて何度か来たことがある。

その先祖はロシア留学中にロマノフ王家の一族のお嬢さんと結婚したそうで、私の祖父も伯父も色が白くて鼻が高かった。

それが私の代になると、残念なことに”平たい顔族”に戻ってしまった。

 

本郷通りを駿河台に向かって歩く。

この辺りは日大理工学部と歯学部の本拠地。

 

右は理工学部のタワー・スコラ。

 

本郷通りから駿河台道灌道に右折。

 

今夜のお店は赤い外壁が目印のここ。

 

『インディアン・ストリートフード & バー ゴンド』は、八重洲にあった南インド料理の名店、『ダバ・インディア』の後継店の一つ。

もう一つの後継店は、飯田橋の『南印度料理 TOKYO BHAVAN』で、ここには訪問済み。

 

その時の記事は、こちら。

 

 

 

ドアをくぐると、正面に大きなオープンキッチン。

厨房では3人のインド人コックが忙しく料理の準備をしている。

 

2023年5月に開店した店内はとても新しく美しい。

壁は、赤、青、黄と鮮やかに塗られ、ゴンド・アートがその壁を彩る。

 

私たちのテーブルの横の壁にも、ゴンド・アートのクジャクの絵。

ゴンド・アートとは、インド中央部に住むパルダーン・ゴンドという先住民族により描かれた絵のこと。

 

とても寒い日だったのでビールを飲むかどうか迷ったが、やはり喉越しを求めて生ビールで乾杯。

 


小麦粉とひよこ豆で作られた、パニ・プーリ。

皿に散らされているのは、パクチー。

 

バルーンの中に、ソースを流し込んで食べる。

日比谷の『DIYA』ではクミン風味のビーツとヨーグルトのソースなのだが、ここはピリ辛のミントのソース。

 

ナスと青唐のパコラチャート。

ヨーグルトとチャツネのソース。

 

揚げた大きなナスがゴロゴロ。

青唐が入っているが、それほど辛くはないので私でも大丈夫。

 

生ビールを飲み干すと、インドの赤ワインをボトルで。

テイスティングをしたところ温度が高かったので、少し冷やしてもらってから飲むことにした。

 

インドのグローヴァー・ザンパが造る、ビジャイ・アムリトラジ、リザーヴ・コレクション、2019年。

サクラアワード2023で金賞を受賞している。

グローヴァーはインドに400以上あるワイナリーの中で、私が一番好きなヴィンヤード。

以前はグローヴァー・ヴィンヤーズだったが、ザンパを吸収合併してグローヴァー・ザンパになった。

 

ビジャイ・アムリトラジは、1970~80年代に活躍したインドを代表するプロ・テニス・プレーヤー。

シングルス自己最高ランキングは16位。

 

実はこのワインのぶどう違いを『ダバ・インディア』でも飲んでいる。

その時の記事はこちら。

 

 

比率は不明だが、使用ぶどうは、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、ヴィオニエ。

ヴィオニエを少量加えるブレンドは、コンサルタントのミシェル・ローランの影響だろうか。

 

アルコール度数は14%と高め。

 

紫を帯びた濃いガーネット。

熟したプルーン、カシスの香り。

濃厚な果実味、重厚なタンニンを持ち、酸は控えめ。

スパイスや黒い土のニュアンス。

久し振りに飲むグローヴァーはやはり濃い。

しづちゃんと過ごす、新御茶ノ水の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

3月のある休日、彼女と「丸の内ハウス」で過ごす楽しい午後の続き。

 

『鮨&バー 不二楼』を出て次に向かったのは、スパニッシュ・イタリアンの『リゴレット ワイン&バー』。

通路から店内を見ると、満席。

でも予約しているので、席はあるはず。

 

今日は暖かいので、テラス席も人気。

『リゴレット』のバーは廊下側がオープンとなっていて、ここで料理や飲み物を買ってテラスに運んで楽しむことができる。

 

重いドアを押し、中に入る。

 

「セラーの中を通って店に入るのね。涼しくて気持ちが良いわ」と、喜ぶ彼女。

温度変化と振動はワインにとっては良いことではないが、来訪客を喜ばせる効果は大きい。

 

ランチの時間は既に過ぎているが、店内は満席で賑やかな話し声が響く。

一つだけ空いたテーブルがあり、そこが私たちのテーブルだった。

 

料理を選ぶのは彼女に任せ、私はワイン・リストを検討し、スパークリングワインを選ぶ。

 

オーストラリア、ヴィクトリア州のアンドリュー・ピース・ワインズが造る、ウォーターホールズ・クリーク、ブリュット、ブラン・ド・ブラン。

 

完熟した洋梨や黄桃の香り。

口に含むと、フレッシュな酸を持つキリリと引き締まった辛口、そして後味には果実の仄かな甘み。

アンドリュー・ピースのワインは外れが無い。

 

真ダコのセビーチェが届く。

「今日のお鮨にタコは無かったでしょ」と彼女。

 

今はフランスでもタコが人気となり、国際的にタコの価格が上がっている。

そう思うと、タコが一層美味しく感じる。

 

次に届いたのは、兵庫県産ホタルイカと釜揚げしらすのマリナーラ。

「お腹がいっぱいと言ってなかった?」と私。

「でもホタルイカとしらすだなんて魅力的でしょ」と彼女。

 

確かに美味しいが、しらすの塩分が少し強い。

それだけに、スパークリングワインが進む。

 

ピッツァと一緒に届いたのは、マリー・シャープス、ハバネロソース、ファイアリー・ホット。

ユカタン半島南部にあるカリブ海に面した国、ベリーズの名産品。

辛さは、ホット(中辛)、ファイアリー・ホット(大辛)、ビーウェア・コマトスホット(激辛)の三種類がある。

 

ハバネロソースを振りかけて食べる。

美味いが、かなりホット。

 

最後の一杯を味わいながらも、話しは止まらない。

まったり過ごす、休日の午後は楽しい。

 

満席だった店内は、流石に15時半となると空席がちらほら見えるようになった。

最後のグラスを飲み干すと、店をあとにする。

 

好天の休日、まだまだ人出は多い。

 

テラスに出てみた。

そよ風が気持ち良い。

奥に見えているのは、「KITTE丸の内」があるJPタワー。

 

眼下には、東京駅丸の内駅舎。

彼女と過ごす、丸の内での楽しい休日の午後でした。

 

 

 

 

 

 

3月のある休日の午後、彼女のイタリア語のレッスンが終わる時間に合わせ、丸の内のお店で待ち合わせ。

 

向かったのは、「新丸ビル」。

休日の午後なので、人がとても多い。

 

それでも1階は何時もひっそりとしていて、この雰囲気が好きだ。

エレベーターで7階の「丸の内ハウス」に向かう。

 

今日の遅めのランチのお店は、『鮨&バー 不二楼』。

茅場町にある鮨の名店、『不二楼』の初の支店。

本店は紹介制の高級店。

 

今日はランチのコースをお願いしている。

 

彼女の飲み物は、スペイン、カタルーニャ州のクロ・モンブランが造る、プロジェクト・クワトロ、カヴァ。

私は三重県鈴鹿市の清水清三郎商店が醸す、作 純米大吟醸 雅乃智。

 

真鯛はレモンと塩で。

ここのシャリは好みの味と硬さと握り加減。

 

大トロは口の中でとろけてしまう。

 

コハダ。

光物は好物。

 

スルメイカは柚子と塩で。

 

車海老。

彼女はボイルした海老はあまり好きではないが、この海老はとても美味しいとのこと。

 

彼女の二杯目は、ニュージーランドのシレーニ・エステーツが造る、ソーヴィニヨン・ブラン。

私は、作 純米大吟醸 雅乃智をもう一杯。

続く握りは鯵。

大好きな光物に喜んで、撮影前に食べてしまった。

最近、彼女は私に触発されて料理の撮影をしている。

そこで彼女に「鯵の写真を送って」とお願い。

「いいわよ」と保存画像をチェックしていた彼女は、「あっ、私も撮影する前に食べちゃった」とのこと。

 

中トロ。

大トロに近いくらいの良いネタだ。

 

帆立。

「この帆立、とても美味しい」と、帆立が好きな彼女も絶賛。

 

玉子は立てて出される。

絶妙な甘さ。

 

カンパチ。

さっと塗られた煮切りで身が光り輝いている。

 

軍艦巻きは二貫一緒に届く。

雲丹とイクラ、痛風コンビだ。

現役時代は尿酸値が上限の7に張り付いていたが、引退後の今は5台で安定しているので安心して食べることができる。

 

穴子はふわふわで口の中で溶けてしまう。

 

手巻きのネギトロは手渡しで。

これでランチコースの握りは終了。

思った以上にお腹が満たされた。

 

味噌汁はお椀ではなく、カップ。

このまま手で持って飲むことができる。

 

〆はあがり。

ひとつずつ彼女と読み合わせ、知らない漢字が幾つあるかチェック。

 

板さんに今日の礼を述べ、店をあとにする。

彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

3月のこと、ちぃさんと丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で過ごす素敵な夜の続き。

ここは、M.O.F.、フランス国家最優秀職人賞受賞シェフ、エリック・トロション氏の東京店。

 

ヴィアンドは、蝦夷鹿、木の芽、ポルト酒。

大好きな蝦夷鹿に興奮が止まらない。

 

部位はウチモモ。

血の香りがする柔らかな肉が最高に美味い。

ジュとポルト酒のソースが旨みを引き立てる。

肉の上には山椒の芽。

添えられているのは、こごみ、アスパラソバージュ。

 

ヴィアンドに合わせ、赤ワインを選ぶ。

何だかエチケットが面白い。

 

カリフォルニア、サンタ・クルズのビリキーノが造る、スキュラ、2017年。

 

ビリキーノはイタリア語で”わんぱくな”という意味。

赤い海蛇が人間を食べている。

まさにわんぱくなエチケットだ。

 

エチケットの絵は古地図のよう。

何故かアルコール度数13%と三度も記されている。

 

プラム、カシス、プルーンの香り。

濃厚な果実味を予想したが、とても洗練された綺麗なボディ。

奥の深い、複層的なストラクチャーを持っている。

セパージュは、カリニャン62%、グルナッシュ33%、ムールヴェードル5%、ぶどうの樹の樹齢は約100年。

 

デセールが届く。

ここのデセールは何時も三種盛りなのが嬉しい。

 

淡雪のセミフレッド。

淡雪は白い苺。

セミフレッドの上に乗っている淡雪は少し赤みがある。

セミフレッドには、赤い苺のソース。

 

レアチーズケーキ。

生クリーム、金柑、ブルーベリー、淡雪添え。

 

生チョコレート。

 

自分のデセールを食べ終えると、スイーツが苦手なちぃさんから回ってきた皿も美味しくいただく。

 

デセールのあとには、再びシャンパーニュ。

 

飲んでいるのは、シャンパーニュ・ドゥ・カステルノー、ブリュット、ロゼ。

 

今日飲んだ三本のシャンパーニュとイギリスのスパークリングワインのミュズレはコレクションに加えることにしよう。

 

店長の大塚さんに見送られ、満腹満足で店をあとにする。

今夜のワインも料理も素晴らしかった。

 

ワインをたっぷり飲みお腹もいっぱいなのだが、とても楽しい夜なのでまだ帰りたくない。

そこでエスカレーターを二つ乗り継ぎ、「丸の内ハウス」に。

立ち寄ったお店は、魚料理の『Lub.Fish?東京』。

 

店内のカウンター席も空いていたが、ゆったりと座れるこちらの席を選択。

 

ワインをたっぷり飲んできたので、ここでは日本酒を選ぶ。

お通しがグリッシーニとクリームチーズというのが意外。

 

選んだ日本酒は、福岡県三井郡のみいの寿が醸す、三井の寿 +14 大辛口 純米吟醸。

スラムダンクの酒だ。

使用米は山田錦、精米歩合は60%、日本酒度が+14の辛口。

 

お腹はいっぱいなので、軽い酒の肴を選ぶ。

たこわさび。

 

梅水晶。

 

たこわさも梅水晶も好きな酒の肴で美味い。

 

二本目の日本酒は、奈良県桜井市の今西酒造が醸す、みむろ杉 DIO  Abita。

”Dio Abita(ディオ アビータ)”とはイタリア語で”神宿る”と言う意味。

今西酒造があるのは三輪三山の麓、長谷寺のすぐそば。

山田錦を60%まで磨いて醸した特別純米酒。

今西酒造には訪問したことがあるので、みむろ杉は馴染みのある酒だ。

 

サクッと飲むと、帰途に就く。

地下に降りると、多くのお店が既に営業を終えている。

 

行幸通り地下道に出て、帰路を急ぐ。

ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

3月のこと、ちぃさんと丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で過ごす素敵な夜の続き。

ここは、M.O.F.、フランス国家最優秀職人賞受賞シェフ、エリック・トロション氏の東京店。

 

二本目のワインを抜栓する。

今夜はシャンパーニュ・ディナーだが、このワインはシャンパーニュではなくちょっと珍しいもの。

 

イギリスのガズボーン・エステートが造る、ガズボーン、ブリュット、リザーヴ、2019年。

 

ガズボーン・エステートは、2004年にイングランド南部ケント州のアップルドアに設立された新しいワイナリー。

その評価は高く、バッキンガム宮殿での国賓迎賓会や2012年のロンドンオリンピックの開会パーティで、そしてエリザベス女王のプラチナ・ジュビリー、チャールズ国王の戴冠式で公式サプライヤーを務めるなど、イギリスを代表するワイナリーとなっている。

イギリスのワインだけあり、取り扱いはベリー・ブラザーズ&ラッド。

 

このワインを飲むのは二度目だが、このミュズレも収集しておこう。

 

美しい黄金色。

レモンやライムの香り。

ファーストアタックはキリリと引き締まった辛口、そのあとに熟した洋梨や蜜入りリンゴの豊かな果実味が続き、後味にはトーストや炒ったナッツのニュアンス。

ぶどうは、ピノ・ムニエ56%、シャルドネ35%、ピノ・ノワール19%。

イギリスのワイナリーとしては珍しく100%自社畑のぶどうを用い、瓶内熟成期間は2年以上。

 

二皿目のアントレは、近江鴨、とちあいか、熟成バルサミコ。

近江鴨は、滋賀県のブランド合鴨。

 

鴨のテリーヌはピスタチオ入り。

ソースは、15年熟成のバルサミコ。

添えられているのは、とちあいか、アンディーブ、レッドソレル。

とちあいかは栃木県のブランド苺。

 

鴨のテリーヌとガズボーンがとても良く合い、グラスが進む。

今夜は飲み方がちょっと早すぎるようだ。

 

ガズボーンを二杯飲んだ後は、次のシャンパーニュを抜栓。

 

メゾン・コレリーが手掛ける、ジュール・ピエルロ、ブリュット、プルミエ・クリュ。

 

このワインに関する情報はあまり無い。

輸入元のアークセラーズのホームページでも情報は限られている。

 

初めて飲むシャンパーニュなので、ミュズレをコレクションに加えることにする。

 

熟した洋梨やプラムの香り。

口に含むと、強い果実の凝縮感と熟成感、後味にはスパイスのヒントも。

ぶどうの比率は不明だが、シャルドネをメインにピノ・ノワールとピノ・ムニエが加えられている。

 

ところで、ここのワイングラスは南ドイツ、バイエルンのシュピゲラウ。

シュピゲラウのワイングラスは薄く軽く口当たりが良い。

それでいて丈夫な優れものだ。

 

三皿目のアントレは、白子、白菜、柚子。

 

白子の上にはカダイフのフライ。

白子の下には白胡椒味の白菜。

 

ヴァプールされた白子は口の中でとろける美味しさ。

ソースは柚子ヴィネグレット。

 

ポワソンは、桜鯛のポワレ。

 

皮目はパリっと焼かれ、身はジューシー。

バターとほうれん草のソースが色鮮やか。

 

野菜は、菜の花、蕪、人参、蓮根。

 

美味しい白子と鯛のお陰でジュール・ピエルロのグラスを次々と重ねてしまう。

 

東京駅丸の内駅舎に明かりが点り、一層美しくなっている。

ちぃさんと過ごす、丸の内の素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

3月のこと、ちぃさんと二重橋で待ち合わせ。

 

二重橋から行幸通りの地下道を通り、東京駅方面に進む。

 

向かった先は、行幸通り地下道から直結で行ける、「新丸ビル」。

 

エレベーターを5階で下りると、まずは『メゾン・バルサック』のシマウマにご挨拶。

今日も元気に草を、いやカーペットを食んでいる。

(『メゾン・バルサック』は5月に閉店しています。)

 

今夜のお店は『メゾン・バルサック』ではなく、お隣の『エリックス バイ エリック・トロション』。

ここはM.O.F.、フランス国家最優秀職人賞受賞シェフのエリック・トロション氏の東京店。

 

ディナーにはまだ少し早すぎる時間なので、店内は空いている。

 

店頭には何時も美しい生花が。

でも今日は菊の花が元気がない。

 

窓の外には東京駅丸の内駅舎。

その向こう側、八重洲地区も再開発が進み、景色が大きく変わっている。

 

店長の大塚さんに迎えられ、何時ものカウンター席に案内される。

目の前にはワイングラスが、その奥のワインセラーには銘醸ワインがずらりと並ぶ。

 

背中側の壁には、ブルゴーニュ、コート・ドールのグラン・クリュ街道の地図。

クラン・クリュ街道は二度、車で走ったことがある。

 

今夜はシャンパーニュ・ディナー。

大塚店長が用意してくれたシャンパーニュをカウンター上に並べてくれる。

右側の三本のロゼから一本を選び、あとは左側の二本と合わせた三本が今夜のシャンパーニュ。

 

三本のロゼから選んだのは、シャンパーニュ・ドゥ・カステルノー、ブリュット、ロゼ。

あとの二本、シャスネ・ダルスのロゼとマムのロゼは何度か飲んだことがある。

カステルノーもブリュットは二度飲んだことがあるが、ロゼは初めて。

 

1961年創業の比較的若いメゾンだが、2012年からはツール・ド・フランスの公式スポンサーを務めていることでも有名。

 

品質の評価は高く、イギリスのドリンクス・インターナショナル誌で”世界で最も賞賛されるシャンパーニュ・ブランド2019”で、クリュッグ、ドン・ペリニヨン、ポル・ロジェ等と並んで、ベスト30に選出されている。

 

ちぃさんと、今夜もいっぱい飲みましょうの乾杯。

 

カウンターの壁に明かりが仕込まれているので、写真ではワインの色がよくわからないが、美しいサーモンピンク。

フランボワーズ、ダークチェリーの香り。

豊かな果実味、活発な酸、切れの良い辛口、後味にはブリオッシュのニュアンスやぶどうの皮の心地よい渋み。

ぶどうは、ピノ・ムニエ51%、シャルドネ35%、ピノ・ノワール14%、瓶内熟成期間は48ヶ月と長い。

 

アミューズは、グジェール。

挟まれているのは、サーモンとディルが入ったレモンクリーム。

 

最初の一杯は瞬殺。

二杯目を注いでもらう。

 

第一のアントレは、甘海老、カリフラワー、コンソメ。

重信シェフのメニューはメインの食材が書かれているだけなので、どんな料理が届くのか想像するのが楽しい。

 

カリフラワーのムースの上には、甘海老。

甘海老はカイエンペッパーを加えて軽くマリネされている。

カリフラワーのムースを囲むのは、コンソメのジュレ。

皿の縁に散らされているのは、ライムの皮のパウダー。

 

甘海老の真ん中にはイクラ。

幾重にも重なる味のハーモニーが楽しい。

 

バゲットが届く。

美味しくお代わりもできるのだが、料理が食べられなくなるので食べ過ぎ注意。

ちぃさんと過ごす、丸の内での素敵なシャンパーニュ・ディナーは続きます。

 

 

 

 

 

 

3月のこと、彼女と日本橋の『大木屋 匠』で過ごす楽しい夜の続き。

 

”肉のエアーズロック”が程よく焼けると、お店の方が大きなナイフでカットしてくれる。

 

カットの様子を見ているだけで、食欲がどんどん湧き上がってくる。

 

これが焼く前の、”肉のエアーズロック”。
オーストラリア産リブロースを使用し、大きさは600gほどある。

 

カットし終えると、鉄板の中央に移し、「どうぞお食べ下さい」とスタートの合図。

 

鉄板の火は既に落としているが、余熱でどんどん火が入るので、赤い肉を多めに皿にとって味わう。

味付けは塩胡椒のみ。

これが肉本来の味を引き立てる。

 

赤ワインとの相性が良く、肉もワインも進む。

二度目に皿に取った肉は、だいぶ火が通っている。

 

飲んでいるワインは、国分グループ本社がスペインで開発した、お好み焼ワイン。

ぶどうは、テンプラニーリョ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン。

 

〆の料理は、”大木もんじゃ”。
”創業以来変わらぬ味の名物、11種類の食材が入った特製の大木もんじゃ。見た目通り食べ応え満点です”とのこと。

 

店の方が良くかき混ぜて準備完了。

 

鉄板が再び熱くなったところで、もんじゃを流し入れる。

ここのもんじゃの特徴は、土手を作って焼くのではなく、最初から全体をかき混ぜて焼くこと。

 

このくらい色が付いてくると、食べごろ。

なかなか美味い。

これでプチコースは終了。

もうお腹はいっぱいなのだが、ここで彼女が「何かもう一品食べたいな」と、恐ろしいことを言い出す。

でもここはコース料理だけでアラカルトメニューは無い。

 

お店の方に「アラカルトメニューは無いですよね」と話しかけると、「以前は無かったのですが、お客様からの強い要望を受け、ミニメンチカツを提供することとなりました」とのこと。

 

”大木屋メンチカツ”は4人以上で注文できる大木屋コースで出される大きなメンチカツ。

そしてこれが半分の大きさのミニメンチカツ。

キャベツの千切りに覆われたメンチカツは、ミニと言っても充分に大きい。

 

赤ワインを飲み干したので、クラフトビールを飲むことにする。

ここのクラフトビールは、スプリングバレー。

 

私は豊潤496、彼女はシルクエール。

メニューの写真とグラスが違うが、中身に変わりはない。

 

メンチカツは揚げたて。

半分に切り分け、皿に取る。

肉汁がジュワ~と流れ出る。

 

程よく焼けたキャベツも盛り付け。

人気のメンチカツだけあり、とても美味い。

 

スプリングバレーを合わせ、完食。

でも、もうお腹ははち切れんばかりにいっぱい。

彼女はビールを一口飲んだだけで、「もう飲めない」と言ってグラスを私に寄こす。

 

小さなデザートは、自家製ヨーグルコッタ。

ヨーグルトのパンナコッタなのだそうだ。

 

窓の外はすっかり夜が更け、仲通りを歩く人はほとんど居ない。

つい先日まで提灯の絵柄はモンスターストライクのモンスター達だったが、今は普通のヴァージョンに戻っている。

 

満腹満足で店をあとにし、帰途に就く。

寄木で造られた壁のパネルのデザインが面白い。

 

彼女がお腹がいっぱいなので少し歩きたいと言うので、地下から駅に向かわず、1階から仲通りに出る。

 

そのまま大手町に向かって散策。

ここは常盤橋タワー。

右隣で建設中の東京トーチは未だ全く姿を現していない。

彼女と過ごす、日本橋での楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

6回目のベランダ菜園の収穫。

 

もう残っている実は少なく、赤唐辛子は僅か16本。

しかも型は小さい。

これで今年の収穫は256本。

ピーマンは収穫漏れが1個。

既に日焼けで傷んでいる。

赤唐辛子は緑の葉に赤い実なので目立つが、ピーマンは緑の葉に緑の実なので見付けにくいのだ。

 

3月のこと、彼女と日本橋のお店で待ち合わせ。


向かった先は、「コレド室町2」の中にあるお店、『大木屋 匠』。

 

ここは日暮里の人気店、『大木屋』の支店。

日暮里は5人~7人でしか予約できないが、ここは2人から予約することができる。

 

コース料理のみで、名物はこの三品。

肉のエアーズロック、大木屋メンチカツ、大木もんじゃ。

でも大木屋メンチカツは4人以上の”大木屋コース”でないと出されない。

今夜は二人なので、注文できるコースは”プチコース”で、肉のエアーズロックと大木もんじゃ。

 

店内はオープンな空間のダイニングルームと、こちらの半個室タイプが並ぶエリアに分かれている。

 

私たちのテーブルは、半個室タイプの一番奥。

結局最後まで並びのテーブルには誰も来なかったので、静かに寛いで食事をすることができた。

 

窓の外には、福徳神社。

早咲きの桜が満開となっている。

 

まずはスパークリングワインを抜栓。

 

イタリア、ピエモンテのカペッタが造る、スプマンテ、キュヴェ・ブリュット。

 

フレッシュ&フルーティーな果実味を持つ、爽やかなブリュット。

ぶどうは、ピノ・ビアンコ、シャルドネ。

 

前菜は、”ネギまみれカツオのたたき”。
”大木屋創業から愛され続けている自家製ポン酢とネギたっぷりのカツオのたたき”なのだそうだ。

お店の方が「一人三切れずつ入っています」と丁寧に説明してくれる。

 

二人への取り分けは私の役目。

葱をどけてカツオを取り分け、次に葱をかぶせて盛り付け完了。

 

カツオが見えないので、取り出して撮影。

自家製ポン酢がとても美味い。

 

いよいよメインの、”肉のエアーズロック”が届く。
”肉ラヴァーズの間で有名な、大木屋リブロースステーキ。オーストラリア産リブロースを使用。肉そのものの旨味を実感いただけます。 ジューシーで柔らかな食感はくせになるほど!”とのこと。

「肉には手を触れないでください。ニンニクは焦げるので時々動かしてください」とのインストラクション。

 

このリブロースを見ていると、食欲が湧いてくる。

600gほどもあるのだそうだ。

 

片面が充分に焼けたところでお店の方が裏返し、焼けたニンニクを肉の上にのせてくれる。

 

スパークリングワインを飲み干すと、赤ワインを抜栓。

お好み焼きワイン、Oko-Wineという名前。

 

国分グループ本社がスペインで開発した、お好み焼きの甘いソースによく合うワインなのだそうだ。

 

果実味は濃すぎず、程良い酸とまろやかなタンニンを持つ、ミディアムボディ。

ぶどうは、テンプラニーリョ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン。

 

ワインが室温だったのでアイスバケットを出してもらい、温度を下げて楽しむことにする。

彼女と過ごす、日本橋の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

5月のある平日、AKKOさんと代官山のグラン・メゾン、『メゾン ポール・ボキューズ』で過ごす楽しい午後の続き。

 

アントレが届く。

温かいグリーンアスパラガスと帆立貝のサラダ仕立て、オランデーズソース。

 

帆立貝の厚みが素晴らしい。

帆立もグリーンアスパラガスも北海道産。

オランデーズソースの上に酸味のあるソースがかけられ、味に変化がつけられている。

 

熟成したシャンパーニュに合わせて楽しむ至福の時間。

 

飲んでいるシャンパーニュは、ポメリーの最高峰、キュヴェ・ルイーズ、1989年。

34年余りの熟成を経て、素晴らしい熟成古酒となっている。

 

ポワソンが届く。

 

温かなジューソースが注がれる。

 

天然真鯛のポワレ、ブイヤベース風ジューソース。

この身の厚みから察するに、かなりの大物の天然真鯛だ。

添えられているバゲットの上には、アイオリソース。

ブイヤベースにはアイオリソースは欠かせない。

添えられている野菜は、ポロネギ、ズッキーニ、赤と黄のパプリカ。

 

小食なAKKOさんには半量で作ってもらった。

 

ここで、AKKOさんご持参の二本目のワインを飲むことにする。

抜栓は早めにしておいてもらっている。

 

メドック第3級格付けの銘醸、シャトー・カロン・セギュール、1983年。

”サン・テステフのマルゴー”と称されるワインで、長期熟成に耐える骨太のワイン。

 

40年の時を経て、流石にコルクは脆くなっている。

ソムリエがピンセットを使いながら、丁寧に抜栓してくれた。

 

ルイーズの1989年とカロン・セギュールの1983年の並行飲み。

何とも贅沢な時間だ。

色はレンガ色に退色しているが、果実味はしっかり残り、古酒ならではの深い味わい。

古酒の楽しさを久し振りに実感する。

セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー31%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド2%。

 

ヴィアンドは、川俣軍鶏胸肉のローストとフォア・ド・ヴォライユのフィユテ、ソース・シュープレーム。

 

川俣軍鶏は福島県伊達郡川俣町の特産品。

軍鶏の上には、たっぷりのモリーユ茸。

ソースシュープレームは鶏料理に良く合う。

ソースシュープレームは、フォン・ド・ヴォライユ(鶏の出汁)にマッシュルームを加えて煮詰めたものをヴルーテに加えて、卵と生クリームを合わせたソース。

 

フィユテ(パイ生地)の中には、フォア・ド・ヴォライユ(鶏のレバームース)。

 

カロン・セギュールの古酒は優しい味わいなので、軍鶏料理との相性も良い。

 

ヴィアンドを食べ終えると、サプライズのハピバプレート。

5月生まれのAKKOさんのために、内緒でお店に頼んでおいた。

 

そして今日のメニューカルテに写真を貼り付け、プレゼントしてくれるのだ。

 

コース料理のデセールも届く。

 

フレッシュベリーのキルシュ風味、ホワイトチョコレートとヨーグルトのムース、オレンジのソースとヴェルヴェーヌのアイスクリーム。

ヴェルヴェーヌはレモンバーベナのフランス名。

 

食事の〆はミニャルディーズと、AKKOさんはエスプレッソコーヒー。

 

私はレギュラーコーヒーとミニャルディーズ。

コーヒーの写真は撮り忘れ。

グレープフルーツのゼリーがジューシーでとても美味しい。

 

今日飲んだ二本のワイン。

AKKOさんに感謝の素晴らしい古酒だった。

 

席を立つときに、この燭台に気がついた。

これは閉店してしまった西麻布の『レストランひらまつ レゼルヴ』のレセプション階に置かれていたものだ。

 

私たちが最後の客となってしまった。

一番右奥が私たちのテーブルだった。

先崎支配人、原田マダムに見送られ、店をあとにする。

代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』でAKKOさんと過ごす、素敵な午後でした。

 

AKKOさんの記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

 

今日は時系列を飛び越えて、5月の記事をアップ。

ご一緒していただいた方が記事をアップされたので、私も急いでアップすることにした。

5月のある平日のお昼、恵比寿に降り立つ。

 

気持ちの良い天気なので、恵比寿から駒沢通り、そして旧山手通りに入り、代官山方面に歩いて向かう。

ハリウッド・ランチ・マーケットの恐竜や動物たちは今日も元気。

 

『リストランテ ASO』の欅の木の緑が濃くなっている。

2月にここで食事をしたときには、刈り込まれた枝は丸裸だった。

 

待ち合わせまで時間があるので、「T-SITE」をチェック。

 

「T-SITE」を出ると、目の前にはハワイアンの『アロハテーブル』。

ここはドラマの撮影の人気のスポット。

 

目的の場所、「代官山フォーラム」に到着。

 

今日のランチの場所は、フレンチのグラン・メゾン、『メゾン ポール・ボキューズ』。

 

この階段を下ると、レセプションに至る。

 

このエントランスを見るだけで、今日の食事への期待が膨らむ。

 

原田マダムに迎えられ、バーに案内される。

ここでAKKOさんの到着を待つ。

 

今日はお隣のラウンジでは何かの食事会が開かれている。

美しく装った女性たちの華やかな話声が漏れ聞こえる。

 

AKKOさんが到着すると、先崎支配人に先導され、何時ものテーブルに案内される。

この写真はダイニングルームの一番奥から入口方向を撮影したもの。

ほとんどのテーブルに客が居たので、食後に人が居なくなってから撮影。

 

私の指定席は、ダイニングルームの一番奥のコーナーテーブル。

 

何時ものテーブルセッティング。

この金のプレートが好きだ。

 

今回ここに来た理由は、AKKOさんのワインセラーに眠る古酒を美味しい料理と共に味わうため。

AKKOさんが持ち込まれたワインは、シャンパーニュとボルドーの赤。

 

ポメリー、キュヴェ・ルイーズ、1989年。

ポメリーのフラッグシップ・シャンパーニュで、ルイーズはマダム・ポメリーの愛娘の名前。

アヴィズ、クラマン、アイの3つのグラン・クリュ畑の中にある、キュヴェ・ルイーズ専用の区画のぶどうのみを使用。

更にこれらのぶどうの一番良い果汁、クール・ド・キュヴェ(キュヴェの魂)のみを用いて醸造。

地下30m、全長18kmに及ぶカーヴで熟成され、瓶内熟成期間は8年と極めて長い。

 

34年の時を経ているので、慎重にコルクが抜かれる。

 

コルクはまだ健全で、ほっとする。

 

これだけの古酒となると、テイスティングも緊張する。

香りを確かめ、口に含む。

美味い。

ほっとして、ソムリエに向かって頷く。

 

シャンパーニュ用ではなく、大きなグラスに代えてもらう。

AKKOさんと乾杯。

こんな素晴らしいワインを一緒に味わわせてもらうことに感謝。

 

熟した花梨、アプリコット、シェリーの香り。

濃厚な果実味、長い余韻。

ガスは弱くなっているが、スティル・ワインとして飲んだとしても素晴らしい熟成古酒だ。

良いぶどうを使っていることがわかる。

セパージュは、シャルドネ65%、ピノ・ノワール35%。

 

シャンパーニュのお供は、グジェール。

 

三種のフロマージュを練りこんだグジェールの香りが素晴らしい。

 

アミューズ・ブーシュはプチポワの冷製ポタージュ。

 

黒胡椒のクリームとクルトンが浮かべられている。

冷たく濃厚で滑らかなポタージュが美味い。

 

ミネラルウォーターはペリエ、コンガスを選んだ。

 

温かいパンが届く。

このパンが美味しいのだ。

 

お供は、エシレバター。

 

AKKOさんと代官山のグラン・メゾン、『メゾン ポール・ボキューズ』で過ごす素敵な午後は続きます。