5月のこと、大学時代の友人たちと過ごす京都旅行の続き。
京都御苑を出ると、出町商店街へ向かう。
何を買いに来たかというと、阿闍梨餅(あじゃりもち)。
”阿闍梨”はサンスクリット語で”高僧”を意味している。
阿闍梨餅は、丹波大納言小豆の粒餡を、餅粉に鶏卵などを練り合わせた生地で包み鉄板で焼いた、京都市の和菓子店「満月」の半生菓子。
この三人は酒飲みだが、甘いものも好きなのだ。
焼きたてでまだ温かい。
お店の前で食べ、空き袋はお店のごみ箱に入れさせていただく。
次に向かったのは、この行列店。
店の前には二重になった行列。
そして私たちがいるのは、歩道の車道寄りにできた三列目。
そこに並んでこの写真を撮っている。
ここは、明治32年創業の出町柳の「ふたば」。
ここの名代豆餅、つまり豆大福を買いに来たのだ。
列が進み、三列目の先頭まで来た。
奥の部屋では菓子作り、売り場の奥では箱詰め、一番手前ではお会計。
10数人が忙しそうに立ち働いている。
名代豆餅を3個購入すると、出町橋で賀茂川を渡り、賀茂川と高野川の合流地点に向かう。
賀茂川は昨夜の豪雨で水量が多く、茶色に濁っている。
右の賀茂川の水が茶色なのに対し、左の高野川の水は青く美しい。
合流した鴨川でも色は混ざることもなく、二色のまま下流に流れている。
これが、「ふたば」の名代豆餅。
甘くなく、美味い。
豆大福を美味しくいただいたあとは、加茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)、通称下鴨神社に向かう。
糺の森(ただすのもり)の中の長い表参道を本殿に向かって歩く。
鬱蒼と茂る大木の並木道を歩くのは気持ちが良い。
”奈良の小川”は、発掘調査で見つかった平安・鎌倉時代の小川を復元したもの。
これが”奈良の小川”。
南口鳥居に至る。
鳥居をくぐり歩を進める。
緑に朱色が鮮やか。
楼門も立派。
まずは楼門横の”由緒記”をふむふむと読む。
楼門を抜けると、正面には舞殿。
中門を入り本殿に向かう。
本殿前で拝礼。
ここには干支(十二支)の社が祀られている。
私は午年なので、”うま年生守護社”にお参り。
御手洗池(みたらしいけ)側に出て帰途に就く。
池は大掃除中。
この池に浮かぶ水泡を形どったのが、みたらし団子。
友人たちと過ごす、楽しい京都の旅は続きます。