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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今日は泡を抜栓した。


何となくマカロニを入れたミネストローネを食べたくなったので、気軽な泡が合うと思ったのだ。


このカヴァ、アメリカン航空の機内ワインにも採用された実力派なのだ。


エチケットは透明なフィルムに印刷されており、とてもポップなデザイン。






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瓶内二次発酵のシャンパン製法で造られているだけあって、細かな泡立ちが気持ち良い。


口に含むと、かなりの辛口。


キレが良く、後味がすっきりしている。


瓶内熟成期間は12か月と、カヴァにしては長い。


ぶどうは、マカベオ35%、バレジャーダ35%、チャレロ30%。



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オリーヴ・オイルにニンニクを入れ、豚のショルダーベーコンのみじん切りを炒める。


好みの野菜とトマトの水煮をたっぷり入れ、ブイヨンを足して煮詰める。


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パスタは、色とりどりのマカロニを固めに茹でる。


茹であがったマカロニに、煮詰まったミネストローネを掛けると、出来上がり。


カヴァとの相性も良い。


今日も楽しい、お家ワインでした。






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今夜は気楽なボルドーを抜栓。


シャトー・レ・グラン・マルモン、2008年。


ACボルドーのワインだが、畑はアントル・ドゥ・メールの北東、標高110m、粘土石灰岩質土壌の南東向き丘陵地にあるそうだ。


ボルドーは、ジロンド川左岸はカベルネ・ソーヴィニヨン主体、ドルトーニュ側右岸はメルロー主体と覚えている。


さて、ドルトーニュ川とガロンヌ川に挟まれたアントル・ドゥ・メールでは白ワインが主体だが、赤ワインのぶどうは何なのだろう。


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セパージュを調べてみると、メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%。


色合いは非常に濃く、メルロー主体を思わせる深紅。


スミレの香りを持ち、口に含むととても滑らか。


タンニンはそれほど強くないが、充分なフル・ボディ。


ボルドーには手軽に飲むことが出来る、良質のワインがいっぱいある。


コスパワインは新世界ワインとの認識が強いが、ボルドーやイタリアにも良心的な造り手は多いのだ。


今夜も楽しい、お家ワインでした。







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芝公園の『東京プリンス・ホテル』にある、『満楼日園』(マロニエ)で彼女と過ごす、楽しい夜の続き。


二本目のワインは、彼女が好きなタイプのジュブレ・シャンベルタンを持ってきた。


彼女はシャンベルタン村のピノが好きだが、その中でも好みが厳しく、ストライク・ゾーンが狭いのだ。


選んだワインは、ドメーヌ・ルネ・ルクレール、ジュヴレ・シャンベルタン、2007年。


ルネ・ルクレールは伝統的な手法を守り、ぶどう栽培からワイン醸造まで、まさに手造りしている醸造家。



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とてもクリアーなルビー色。


複雑なニュアンスを持ち、ぶどう本来の果実味と熟成感を持つ。


これはまだまだ寝かせておきたい、長期熟成に耐えるワインである。


ベリー系の香りに、ほんの少し鰹節の旨味が混じり、余韻も充分にある好きなタイプ、と彼女にも好評。


自然酵母を用い、マロラクティック醗酵のあと、タンクで5か月間熟成。


新樽比率は低く(20~30%)抑え、18か月間樽熟。


瓶詰では、清澄も濾過も行わない。


やはり上質のジュヴレ・シャンベルタンは美味い。


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海老と帆立と烏賊の炒め物。


海老はぷりぷりで、帆立と烏賊はふんわりと仕上がっている。


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季節野菜の塩炒め。


元々は醤油味だが、他の料理とのバランスを考え、齋藤ソムリエが塩味に変えてくれた。


薄味で野菜の旨煮が活きている。



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和牛のオイスターソース。


柔らかで旨味がぎゅっと詰まった肉が美味い。



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〆は、酸辣湯麺。


ハーフサイズを頼んだが、それでも量が多い。


でも美味いので食べてしまう。


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彼女が頼んだ、餡饅頭が届いた。


彼女は、私が酸辣湯麺を食べている間に、フルーツたっぷりの杏仁豆腐を食べている。


「うわ~、こんなに大きい。ね、半分食べて」


お腹はいっぱいなのだが、彼女と一緒に食べてしまう。


素晴らしいワインに美味い料理。


今夜も楽しい、彼女と過ごす『東京プリンス』の夜でした。





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今夜は彼女と、芝公園の『東京プリンス・ホテル』で待ち合わせ。


私のカバンは重い。


何故なら、ワイン二本と保冷剤が入っているからだ。


ホテル内にある中華料理レストラン、『満楼日園』(これで”マロニエ”と読むのです!)にワインを持ち込んで楽しむことにしたのだ。


ホテルへのアプローチからは、東京タワーが間近に見える。


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目を右に向けると、愛宕山ヒルズやちょっと遠くに六本木ヒルズが明るく輝く。


東京の真ん中にありながら、この緑に囲まれた広い空間は貴重だ。


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ロビーで彼女と合流すると、1階にある『満楼日園』に入店する。


事前にワインの持ち込みを頼んでおいたので、責任者でソムリエの齋藤さんがすぐに迎えてくれる。


最初のワインは二人が大好きなフレデリック・マニャンが造る、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブラン・ド・ノワール、エクストラ・ブリュット。


フレデリックは元々好きな造り手だったが、一昨年に彼女と一緒にフレデリックに会ってその素敵な人柄を知ってから、一層好きになったのだ。


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グラスに注ぐと、それだけで甘い香りがテーブルに漂う。


しかし口に含むと、素晴らしい辛口。


アタックには黒ぶどうを感じるが、切れ味がとても良い。


和食が好きなフレデリックが、和食に合わせて造ったクレマンなのだ。


ピノ・ノワールはリュット・レゾネで栽培され、100%手摘みで収穫。


ドサージュは3mg/lに抑え、熟成期間は24か月。


このクレマンには、彼女もうっとり。


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クレマンに合わせた前菜は、くらげ、叉焼、蒸し鶏の胡麻ソース和え。


それにしても量が多い。


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小皿に盛り付け、彼女に渡す。


「ありがとう」と、彼女が微笑む。


その笑顔が見たくて、慎重にワインを選び、料理を選んだのだ。


楽しい『東京プリンス』の夜は、まだまだ続く。


この続きは、また明日。





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今夜は、以前にトルコの友人からいただいた赤ワインを抜栓した。


トルコは大好きな国だ。


既に、39回訪問しているが、何度行っても飽きることが無い。


トルコは地政学的にも、また日本との親近感、友好度合からも非常に重要な国なのだ。


トルコに行く度に新しいワインを探して飲んでいるため、私のエチケット帳にはトルコ・ワインが数十種類並んでいる。


アルコールの専売制が廃止され民営化されてからは、国際品種による良いワインが多く造られるようになり、今では種類がとても豊富になっている。


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このサラフィンは、大手のワイン・メーカー、ドルジャがシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローといった国際品種から良質のワインを造るために立ち上げた、特別なプロジェクトなのだ。


1989年に植樹を開始し、1996年が初ヴィンテージで1998年にリリースされている。


ワイナリーがあるのは、ヨーロッパ側の一番南西、ギリシャとの国境に近い場所。


サラフィンのワインは、既にシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンを飲んでいるが、どれもレベルが高かった。


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そしてこのメルローも期待に違わず、とても良質の赤である。


色合いは深紅。


ダークチェリーやブラックベリーの黒い果実の香り。


タンニンも重く、それでいて滑らか。


またイスタンブールに行きたくなった。


トルコの空に想いを馳せた、楽しいお家ワインでした。







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彼女と過ごす、丸の内の『センチュリー・コート』での夜の続き。


最初の料理は、季節野菜のバーニャ・カウダ。


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バーニャ・カウダはイタリア語。


おや、ここはフレンチだと思っていたが、イタリアンも出してくれるようだ。


でも、パスタは無い。


野菜の量もとても多いが、バーニャ・カウダ・ソースも驚きの量。


新鮮な野菜は甘みがあって美味い。






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地養鶏のフリット、タルタルソース。


旨味が凝縮されたような鶏肉が美味。



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そしてここの一番人気メニュー、ステーキ・サンドイッチ。


ミディアム・レアーに焼かれたフィレ肉が美味しそうだ。


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一切れ取ると、こんな感じ。


思いっきり口を開いてかぶりつく。


彼女はトーストされたパンを外し、ナイフで上品に切り分けて食べている。


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気が付くとワインが少ししか残っていない。


そこで私はカクテルを注文。


ポーランドのプレミアム・ウォッカ、ヴェルヴェデールを使って、ウォッカ・マティーニをオン・ザ・ロックスで作ってもらう。


ダウゴウスキー・ゴールドライ100%で造られたこのウォッカは、私のお気に入り。


ヴェルヴェデールとはポーランド語で美しいという意味であり、ヴェルヴェデール宮殿の名前でもある。



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ステーキ・サンドイッチを私が2切れ、彼女が1切れを食べ終え、残りは1切れ。


彼女を見ると、野菜でお腹がいっぱいになったので最後の1切れは貴方が食べてと言う。


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最後のサンドイッチ一切れは食べすぎだったようなので、マイ・プラザで車に乗らず、向かいの丸の内パークビルにあるブリック・スクエアを散歩する。



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奥に見える煉瓦造りの建物は、三菱一号館美術館。


ここにも歴史的建造物が保存されているのだ。


夜風が気持ち良い。


彼女と過ごす、丸の内の楽しく素敵な夜でした。





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今夜は、丸の内のマイ・プラザ、明治生命館で彼女と待ち合わせ。


ここなら彼女も自力で来ることができる。


今夜は軽く食事をして帰ろうということになったのだ。


でも、今夜行くお店は行き方が難しくてわからないと言うので、店のあるマイ・プラザの1階で待合せることにしたのだ。





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この左の古色蒼然とした石造りの建物が、明治生命館。


この歴史的建造物を残したまま、それを覆う格好で新しいビルが建てられているのだ。


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明治生命館の壁には、この建物が重要文化財であることを示す銘板が貼られている。



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明治生命館の脇の階段を下り、さらに地下通路を曲がって進むと、今夜のレストランに通じるコリドーに出る。


何度来ても、この通路を歩くと気分が高揚する。


彼女もここを歩くのが好きだ。


そして私は彼女と肩を並べてここを歩くと、幸せな気分になる。






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コリドーの突き当りには、店の名前の銘板がある。


でもまだ到着ではない。


さらに左折し、その先をまた右折して進むとようやく店の前に出る。


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まだ時間が早いので、他に客は居ない。


広いテーブル席に、二人でゆっくりと腰を下ろす。


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今夜はワインを1本だけにする。


ここはフレンチなので、ワインリストにも5大銘醸を始め、名だたるワインが揃っている。


でもそんな高価なワインは名前を見るだけにして、今夜のワインを選ぶ。


ボルドー、モンターニュ・サンテミリオンのシャトー・フェゾー、セレクシオン・ヴィエイユ・ヴィーニュ、2009年。


良いヴィンテージのヴィエイユ・ヴィーニュがあったので、迷わず選んだ。


シャトー・フェゾーは、ポムロールの銘醸、クロワ・ド・ゲィを所有するレイノー家のシャトーなのだ。


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まだ2009年と若いので、コルクの状態はとても良い。





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グラスに注ぐと、濃いめのルビー色。


ブラックチェリーの香り。


綺麗なタンニンを持ち、ほのかな樽香も心地よい。


とてもバランスの取れた赤である。


ぶどうはメルロー100%。


リュット・レゾネで栽培されたぶどうを用い、オーク樽で18か月熟成。


新樽比率は30%。


頼んだ料理がテーブルに届き始めた。


彼女と過ごす丸の内の隠れ家での楽しい夜の続きは、また明日。







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ワインショップでイエロー・テイルを見付け、思わず買ってしまった。


このワインを初めて飲んだのは、ある名門温泉ホテルの新装オープンの記念パーティーでのこと。


そのホテルは友人が社長を務めるホテルチェーンのひとつだったので、彼女と共に招待されたのだ。


ホテルに早目に到着しゆっくり温泉を楽しんだあと、会場に入ってびっくり。


私たちの席は、メインテーブル。


友人の社長に加え、有名企業の会社社長や、地元の代議士等が並んでいる。


お祝いのスピーチの後は、女優さんたちやエンテーテイナーが次々と現れ、歌や演劇が繰り広げられていく。


料理は美味しいが、飲物はビールや日本酒。


ワインは無いのかと聞くと、イエロー・テイルのシャルドネとシラーが出される。


これが、とても美味しく感じられたのだ。



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イエロー・テイルは、カセラ・ワインズ・エステイトの製品。


カセラ・ワインズは、1969年、イタリア移民のカセラ夫妻によって設立された。


現在では、家族経営のワイナリーとしてはオーストラリアでNo.1に成長している。


その背景としては、アメリカ、カナダで絶大な人気を獲得し、輸出で大成功を納めたことがあげられる。


因みにイエロー・テイルとは、ワラビーの俗称である。


解説が長くなってしまったが、コスパ抜群のイエロー・テイル、今夜も楽しいお家ワインでした。






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「ねえ、ゴディヴァがマカロンを作ってるって知ってた?」


「え、そうなの?知らなかった」



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「良かった、はいプレゼント」


「え、ゴダイヴァのマカロンを買ってきてくれたの」



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「アメリカ風に発音しないの」


「ありがとう」


ということで、彼女からの素敵なプレゼントでした。






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彼女に会食の予定が入っている夜。


一人で寂しく食事を済ませ、待ち合わせ場所に向かう。


何時ものように遅れてくるだろうと思いながら銀座八丁目のバー、『シェイク』のドアを開ける。


すると、オーナーの古田土さんと楽しげに話す彼女の声が耳に飛び込んできた。


「遅い、もう先にカクテルを頼んだわよ」


急いで時計を見ると、待ち合わせ時間にまだ1分ある。


でもそんな野暮なことは言わない。


「ごめん、銀座の灯りを楽しんで歩いてきたから時間がかかってしまった」


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古田土さんに何を造ってもらったのかわからないが、綺麗なグリーンの液体が彼女の前に出される。


古田土さんのシェーカーを振る姿は、何度見ても美しく飽きない。


私も自分でシェーカーを振ることがあるが、古田土さんの振り方とは異なり、上下で細かく二回振っている。







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私の前のカウンター上には、キープしてあるボトルが三本並べられている。


好きなアイラ・モルトと、スカイ・モルトである。


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まずは、アイラ・モルトのポート・エレン、5thリリースを味わう。


57度以上もある、シングル・カスク。


アイラ島のポート・エレンは1821年設立。


その蒸留部門は、1983年に閉じてしまった。


残った樽のモルトを用いてボトリングされるこのリリース物は、ファン垂涎の希少品なのだ。


ポート・エレンのあとは、アイランズ・モルトの中でも個性が強い、スカイ島のタリスカー25年。


これもピートに混ざった海藻由来のヨード香が強烈なワイスキーである。


彼女と過ごす銀座の夜は楽しい。


今夜も『シェイク』の夜は素敵に更けていきました。