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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

今月のこと、彼女と銀座の馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』で過ごす楽しい夜の続き。

 

ポワソンに合わせるワインは、人気の造り手の白。
ジェラール・ベルトランがラングドック・ルーション地区で造る、シャトー・ロスピタレ、ラ・クラープ、グラン・ヴァン・ブラン、2020年。
 
ジェラール・ベルトランは人気の造り手で、元フランス代表のラグビー選手の経歴を持つ。
今や14のドメーヌを所有し、ラングドック・ルーション地区にある6つのドメーヌはビオディナミに転換済み。
シャトー・ロスピタレは、ジェラール・ベルトランのフラッグシップと言えるワイン。
「ジェラール・ベルトランには一度お会いしたね」と私。
「覚えていない」と彼女。
「フランス大使公邸でのパーティーの時に来られていたワイン醸造家がジェラール・ベルトランだよ」。
「えぇっ、そんなに有名な人ならもっとお話しすればよかった」。
 
熟したオレンジや洋梨、ハーブの香り。
力強い果実味、豊富なミネラル、スパイスやトーストのニュアンスを持ち、余韻は長い。
セパージュは、グルナッシュ・ブラン50%、ブールブーラン40%、ヴェルメンティーノ10%。
アペラシオンがラ・クラープだけあり、ブールブーランが多く使われている。
ぶどう栽培はビオディナミで、バックラベルにはビオディナミ認証のデメテールとオーガニック認証のユーロリーフが付いている。
 

パンが届く。

星野シェフの時はバゲットだったが、鈴木シェフに交代し、プティブールになった。

 

ポワソンは、高知県産イトヨリのバプール、白ワインソース。

 

イトヨリダイの特徴である黄色い線が綺麗に見えている。

鯛の名が付いているが、鯛ではなく鱸の仲間。

ふわっと柔らかな白身にブールブランソースが良く合う。

 

緑はプティポワのピューレ、赤い野菜は赤キャベツのスプラウト。

 

アンチョビソースとトマトのタルト。

手で摘まんでいただく。

 

白ワイン二種の並行飲みも楽しい。

右は、シャトー・ロスピタレ、ラ・クラープ、グラン・ヴァン・ブラン、2020年。

 

左は、ドメーヌ・ド・シャトノワ、クレマン、ムヌトゥー・サロン・ブラン、2021年。

ぶどうは、ソーヴィニヨン・ブラン。

 

ヴィアンドに合わせ、赤ワインが出される。

今日の肉料理に合わせて竹内支配人が熟慮の末に選んだワインは、ドメーヌ・アルロー、ブルゴーニュ・パストゥグラン、2020年。

 

ドメーヌ・アルローは、モレ・サン・ドニのトップ生産者の一人で、三代目の現当主、シプリアン・アルローは100年に一人の逸材と評される醸造家。

 

華やかな赤系果実の香り。

パストゥグランとは思えないほどの果実の凝縮感と熟成感を持ち、しっかりとした酸とタンニンも心地よい。

これは今まで飲んだ中で最高のパストゥグランだ。

セパージュは、ピノ・ノワール50%、ガメイ50%、熟成は樽で14ヶ月。

モレ・サン・ドニとシャンボール・ミュジニィの樹齢30年のぶどうを使用。

ぶどう栽培はビオディナミで、バックラベルにはビオディナミ認証のビオディヴァンとオーガニック認証のユーロリーフが付いている。

 

ヴィアンド用に、二個目のプティブール。

 

ハンガリー産マグレ・ド・カナールのロティ、アピシウスソース。

何時もはフランス産なのだが、今夜は何故かハンガリー産。

 

鴨の焼き色が素晴らしい。

鴨のアピシウスソースは、17世紀ローマの美食家アピシウスが愛したと言われる料理。

オレンジはニンジンのピューレ。

 

『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』の先代シェフ、現在の『ジャルダン ポール・ボキューズ』のシェフ、星野さんの鴨肉のソース・アピシウスのYouTubeがあるので貼り付けておく。

 

 

付け合わせは、ジャガイモのガレット、スティックセニョール。

 

マグレ・ド・カナールのソース・アピシウスは最高に美味しく、ドメーヌ・アルローの濃厚なパストゥグランが良く合う。

 

今夜のデセールは、フォンダンショコラとキャラメルのアイスクリーム。

 

熱々のフォンダンショコラは大好物。

 

切り分けると、チョコレートソースがとろけ出てくる。

 

熱いフォンダンショコラに冷たいキャラメルのアイスクリームは素晴らしい組み合わせ。

 

濃いコーヒーで今夜を締めくくる。

 

気が付くと、広い店内はほぼ満席。

やはりレストランは活気がある方が楽しい。

 

竹内支配人に見送られ、満腹満足で店をあとにする。

 

外堀通りを数寄屋橋交差点に向かって歩く。

振り向くと、「マロニエゲート銀座1」はひと際背が高いので、先ほどまで食事をしていたレストランの窓が見える。

 

ここまで歩いてきた訳は、数寄屋橋公園の桜を見るため。

 

公園と呼ぶには狭すぎて、歩道の植え込みと言った方が良い場所だが、何本かある桜の樹は満開となっている。

彼女と過ごす、日本橋でのお花見と銀座の馴染みのフレンチでのディナーの楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

お花見関連記事は時系列を飛び越えて、当月中にアップすることに。

今月のこと、今夜は彼女と銀座の馴染みのフレンチでディナーの約束。

 

その前に、日本橋三越本店で待ち合わせ。

 

正面エントランスを入ったところにある椅子に座り、彼女の到着を待つ。

彼女と合流すると、館内を抜け目的の場所に向かう。

 

天女(まごころ)像の前には、天女の屏風。

館内にはパイプオルガンの音色が響き渡る。

 

天女の像の後ろの中二階でパイプオルガンが演奏されている。

奏者は、高橋美智子さん。

 

日本橋三越本店を出て向かったのは、江戸桜通り。

 

日本橋三越本店、三井本館、日本銀行本店などが立ち並ぶ通りのソメイヨシノは満開を迎えている。

 

特に日銀本店前の桜は花付きが素晴らしい。

日銀の建物が高くないので日当たりが良いのだ。

花が濃すぎて日銀の緑の屋根が見えない。

 

近付いて撮影。

枝が頭の高さまで垂れているので、花を目の前で愛でることができる。

 

「今年は一緒にお花見が出来て嬉しい」と彼女。

 

そう言われると桜が一層美しく見える。

 

外堀通りに出ると、江戸桜通りを振りかえって撮影。

そろそろディナーのお店に向かうことにしよう。

 

車でパピュ~ンと向かったのは、「マロニエゲート銀座1」。

外堀通り沿いにあるので、一度も曲がらずに直進で到着できる。

ここにある馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』が今夜のディナーのお店。

 

開店後間も無くの入店なので、先客は一組だけ。

一時間後には多くのテーブルが客で埋まった。

 

外は夕焼け。

4月になり陽が長くなった。

 

何時ものテーブルに着く。

今夜は鈴木シェフの特別メニューと竹内支配人のワインペアリングをお願いしている。

 

最初のワインは、シャンパーニュ。

 

イヴ・ジャック、ラ・キュヴェ・セレクション、ブラン・ド・ブラン。

私が大好きな造り手のシャンパーニュを選んでくれた竹内支配人に感謝。

 

イヴ・ジャックは、コート・デ・ブラン近郊のバイエに本拠地を置く、家族経営のメゾン。

 

ぶどうはシャルドネ100%。

使われているぶどうの収穫年は、2019年、2020年、2021年。

デゴルジュマンは、2023年12月20日。

ドサージュは、10g/ℓ。

 

素晴らしい泡立ち。

柑橘系の爽やかな香り。

口当たりはキリリと引き締まった辛口。

その後に豊かな熟成感、ブリオッシュや炒ったナッツのニュアンスが現れる。

やはり素晴らしいシャンパーニュだ。

 

春満載のアントレが届く。

 

新玉葱のムースの自然な甘みが美味い。

ジャンボン・クリュの塩味が良いアクセント。

添えられているのはスナップエンドウの新芽。

 

千葉県産ハマグリ、コンソメのジュレと共に。

緑はスナップエンドウとソラマメ。

 

ハマグリが驚くほど大きく、口いっぱいに旨味が広がる。

 

シャンパーニュを飲み干すと、お勧めのソーヴィニヨン・ブランを注いでもらう。

ドメーヌ・ド・シャトノワ、クレマン、ムヌトゥー・サロン・ブラン、2021年。

 

ムヌトゥー・サロンはロワールのサンセールの西に隣接するアペラシオン。

サンセールやプイィ・フュメと同じくキンメリジャン土壌で、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールが栽培されている。

ドメーヌ・ド・シャトノワは1560年からクレマン家が運営する由緒あるドメーヌで、現当主は15代目。

所有するぶどう畑は60haと広く、栽培はリュット・レゾネ。

 

柑橘系の爽やかな香り。

キリリと引き締まったフレッシュな果実味、活き活きとした酸とミネラル。

後味にはグレープフルーツの皮の苦み。

これはロワールの上質のソーヴィニヨン・ブランだ。

彼女と過ごす、銀座の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、友人たちと広尾のメキシカンの名店、『サルシータ』で過ごす楽しい夜の続き。

ここは日本におけるメキシコ料理の第一人者、「メキシコ料理大全」の著者、森山光司さんのお店。

 

フローズンマルガリータのピッチャーは二つ目。

濃厚なフローズンマルガリータを大きなカクテルグラスに注ぎこむ。

 

またまた乾杯。

今夜のメンバーは、きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。

 

お店の新しいスタッフが料理の順番を間違えて〆の肉料理を先に出してしまったので、おかしな食べ方になったが、サラダが届く。

サボテンのサラダは、ウチワサボテンを使ったサラダ。

 

ウチワサボテン、トマト、オニオン、フェタチーズ。

チポトレ・オレガノ・ドレッシングがかけられている。

チポトレは、燻製にした唐辛子。

 

悪魔に取りつかれた海老。

チポトレチレのソースで海老が煮込まれている。

 

唐辛子マーク1本の料理だが、見た目ほど辛くはなく、旨味が強い。

 

フローズンマルガリータをガバガバ飲むと、酔いが回ってしまった。

森山シェフにお礼の挨拶をし、店を後にする。

 

やはり森山さんのメキシコ料理は美味い。

ここにはまた来なければだ。

 

帰途に就いたはずが、ラーメンの話しで盛り上がり、そのまま北千住へ。

『サルシータ』では17時30分から飲み始めたので、この時計を見ると三時間近く食事を楽しんでいたことになる。

 

北千住では西口で食事をすることが多いが、最近は東口も賑やかになってきた。

 

向かったのは、やきあご塩らー麺の『高橋』。

 

開店した直後は行列の人気店だったが、ラーメン激戦区の北千住、最近は客が少ないのが心配。

今夜も一人だけの先客が帰ってしまい、残るは私たち四人のみ。

 

最初に出されるのは、焼きあご出汁。

香りも味も素晴らしい。

 

リセットビールで乾杯。

あ、ちぃさんはレモンサワー。

 

ここのビールは一番搾り。

フローズンマルガリータをたっぷり飲んできているが、場所が変われば冷えた生ビールが美味い。

 

焼きあご塩ラーメンお茶漬けセットが届く。

 

豚骨と鶏ガラのスープに、焼きあごや煮干し、昆布を合わせて仕上げた濃厚な焼きあごスープが美味い。

 

京都の老舗製麺所と共同開発した特注麺。

これがスープによく合う。

 

麺を食べ終えると、お茶漬け。

 

あられとワサビをのせる。

 

そして、残った焼きあご塩らー麺のスープをかけて出来上がり。

これが美味いのだ。

 

完食。

今夜も食べ過ぎてしまった。

 

重いお腹を抱えて駅に向かう。

四人ともハイテンションで話が止まらない。

フローズンマルガリータの効果は絶大。

 

ここからお家は遠い。

居眠りして電車を乗り過ごさないように気を付けなければだ。

友人たちと過ごす、広尾と北千住の楽しい夜でした。

 

 

ご一緒した、きゅーちゃんの記事はこちら。

 

 

ピエール・ロゼさんの記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、友人たちと広尾のお店で待ち合わせ。

 

広尾橋交差点に来るのは久し振り。

 

広尾商店街入り口にある「ヴィノス・ヤマザキ」が閉店してしまっている。

と思ったが、帰りに店の張り紙を見ると、改装のため休業となっていた。

 

広尾橋交差点から有栖川公園方向に歩を進める。

突き当りのお店は、「ブーランジュリー・ブルディガラ」の本店。

 

この「ブルディガラ」が今年(2024年)の6月に「新丸ビル」に開業したのが、『ブルディガラ丸の内 ザ・レストラン』。

好きなフレンチで、何度か訪問している。

 

向かい側には、「ザ・セラー広尾」。

虎ノ門に本拠地を置き、虎ノ門、六本木、広尾に販売店を展開するワイン専門店。

 

開店時間となり照明が点いたので、階段を下り入店する。

ここは日本におけるメキシコ料理の第一人者、「メキシコ料理大全」の著者、森山光司さんのお店。

このお店を教えてくれたのは、ショーコさん。

 

店に入ると、死者の日の人形たちが迎えてくれる。

これを見ると、映画「リメンバーミー」を思い出す。

 

今夜の私たちのテーブルはお店の一番奥。

前回来た時もこのテーブルだった。

 

メンバーが揃い、メキシコのビールで乾杯。

今夜のメンバーは、きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。

 

きゅーちゃんとちぃさんはコロナ・エクストラ。

ピエールロゼさんはテカテ。

私はドスエキス・アンバー、濃厚な黒ビール。

メキシコでも何時もドスエキスを飲んでいた。

 

ビールのお供は、チップス&サルサとグアカモレ・ディップ。

自家製トルティーヤ・チップスがたっぷりあるので、これだけで結構お腹が満たされてしまう。

 

アボカドを粗く潰して塩とライムで味付けしたディップ。

 

定番のサルサソース。

 

タコスは二種類を注文。

左側が、ポークカルニータス。

右側が、きのこ。

 

お供は三種のソース。

 

そして、4種のホットソース。

左から二本目は、『サルシータ』特製の激辛ソース。

 

私はきのこのタコスに、チョルーラのホットソースをかけていただく。

チョルーラはそれほど辛くないので私でも大丈夫。

 

にんにく唐辛子オイルで炒めた三種のきのこが入っている。

 

ビールの次の飲み物は、フローズンマルガリータをピッチャーで。

 

各自のグラスに濃厚なフローズンマルガリータを注ぐ。

 

四人で乾杯。

 

9月とはいえまだまだ残暑が厳しく、キンキンに冷たいフローズンマルガリータが嬉しい。

ここのはテキーラがたっぷり使われているので濃くて美味い。

でも酔いが回るのが早いので要注意。

 

ここで問題が発生。

食事の一番最後に出すように頼んでおいたメイン料理がサラダやシーフード料理よりも先に届いてしまう。

新しいフロアスタッフは経験が少ないようで、料理を出す順番に無頓着なようだ。

メイン料理は、鶏肉のモレポプラーノ。

 

4種類の唐辛子、ドライフルーツ、ナッツをベースに、チョコレートを加えたソースはメキシコの名物料理。

胸肉と腿肉が入っているので、私がそれぞれ四つに切り分ける。

 

これは『サルシータ』に来たら必ず食べる料理。

最高に美味い。

友人たちと過ごす、広尾の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、日本橋のリストランテ、『代官山ASO チェレステ日本橋』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

今夜は菊池シェフの特別コース料理と大友支配人・ソムリエのワイン・ペアリングをお願いしている。

 

プリモピアットが届く。

 

ポモドーロ・フレスカと自家製サルシッチャ、ルルロッソを練りこんだキタッラ、てしおのアクセント。

ルルロッソは北海道留萌産の小麦。

てしおは、北海道天塩町のべこちちファクトリーが作る、ゴーダタイプのチーズ。

 

サルシッチャとフレッシュな完熟トマトがたっぷり。

キタッラがもちもちで美味い。

 

濃厚なパスタにブルゴーニュの果実味豊かなピノ・ノワールが良く合う。

 

合わせて飲んでいるのは、フレデリック・ルプランス、サヴィニー・レ・ボーヌ、2021年。

 

大友さんが次のワインを抜栓し、デキャンタージュしてくれている。

 

ボルドー、ムーリス・アン・メドックの、シャトー・ブリエット、クリュ・ブルジョワ、2010年。

 

ムーリスはマルゴーとサンジュリアンの間のジロンド川から離れた丘の上にある村。

シャトー・ブリエットはムーリスで最高クラスに位置づけられるシャトーで、長期熟成タイプの伝統的な造りに定評がある。

 

バックラベルにはクリュ・ブルジョワのシール。

アルコール度数は14.5%と高い。

 

少し紫を帯びた濃いガーネット。

カシス、プラム、ダークチェリーなどの黒果実の香り。

果実の強い熟成感、穏やかな酸、強いがまろやかなタンニン。

コーヒー、紅茶、シガー、黒い土のニュアンス。

伝統的な熟成ボルドーが美味い。

セパージュは、メルロー54%、カベルネ・ソーヴィニヨン35%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド4%。

熟成はバリック(新樽30%)で12ヶ月。

 

新しいフォカッチャが出されたので、よもぎのフォカッチャを2切れもらう。

彼女も2切れ追加している。

食事量が私と同じなのに、どうしてこんなに綺麗なフォルムを保っていられるのか不思議だ。

 

セコンドピアットは、おびら和牛のタリアータ、やん衆にしん漬けのトンナートソース風、かぼちゃのニョッキを添えて。

 

おびら和牛は黒毛和種で、留萌のブランド牛。

旨味が凝縮され柔らかく最高に旨い。

部位はオオモモ。

 

やん衆にしん漬けは留萌の伝統料理。

トンナートソースはピエモンテ州のツナを使ったソース。

 

添え物は、かぼちゃのニョッキ、万願寺唐辛子、茄子、かぼちゃ、ルッコラ。

 

ドルチェが届き、驚く。

私の皿には、ハピバメッセージ。

 

大友支配人が私の誕生月を覚えてくれていたことに感謝。

 

紅茶のムースとバートレットのコンポート、ほうじ茶のジェラート、キャラメルのソース。

これは留萌の風景を表現しているのだそうだ。

紅茶、アールグレイのムースは抹茶のパウダーで覆われ、これは留萌の丘。

その周りにはココアのクランブル。

 

白いのは、メレンゲで作られた風力発電の風車。

手前のコンポートは、北海道産の洋梨、バートレット。

ここのドルチェは何時もはお洒落系なのだが、今夜はお茶目系。

 

紅茶のムースの中にはチョコレートムースが。

楽しく美味しいドルチェだ。

 

食後のコーヒーと小菓子が届く。

菊池シェフが私たちの部屋に顔を出され、ご挨拶。

 

濃いコーヒーがいっぱいになったお腹を癒してくれる。

 

小菓子は三種。

お腹はいっぱいでもスイーツは別腹。

 

気が付くと、メインダイニングは満席の賑わい。

 

お店の前で、大友支配人と記念撮影。

 

今夜の菊池シェフの料理も素晴らしかった。

そして大友さんが選んでくれたワインは料理によく寄り添ってくれた。

 

今夜も少し街を散策して帰ることに。

東京トーチの建設現場では、まだ建物の姿は全く見えない。

 

こちらは、既に完成している常盤橋タワー。

 

道の反対側、常磐橋公園には渋沢栄一像。

一万円札でご尊顔を目にすることが増えたので、敬意を表して日銀本店を背景に撮影。

作者は彫刻家の朝倉文夫氏。

彼女と過ごす、日本橋の素敵な夜でした。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、日本橋のリストランテ、『代官山ASO チェレステ日本橋』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

今夜は、菊池シェフの特別コース料理と大友支配人・ソムリエのワイン・ペアリングをお願いしている。

 

ストゥッツィーノが届く。

 

合わせて飲んでいるのは、イタリア、ロンバルディア州のカステッロ・ボノミが造る、フランチャコルタ、キュヴェ、ヴェンティ・ドゥーエ(22)、ブリュット。

 

ジビマグロのカルピオーネ。

上に乗っているのは、グリーンパパイア。

カルピオーネは北イタリアの郷土料理で、日本でいえば南蛮漬け。

ジビマグロはキハダマグロの幼魚。

 

牛肉の生ハム、ブレザオラ。

ブレザオラは菊池シェフのお手製。

ブレザオラの下には、和梨。

 

秋田県産の稚鮎。

これが鮎、と驚く。

食べてみると、この苦みはまさしく鮎。

身も内臓も綺麗に濾され、とてもクリーミー。

 

パンとホイップバターが届く。

 

焼きたてのパンが美味い。

 

ホイップバターは大きなボウルからスプーンで掬って受け皿にぼてっと置かれるのだが、サーヴする人によって上手い下手がある。

本当に上手い人は綺麗な卵型になるのだが、今日の出来栄えはまだまだ。

 

二種類目のワインは、アルザスのトリンバック、ピノ・グリ、レゼルヴ、プール・ヒラマツ、2017年。

 

トリンバックは1626年創業で13代続く名門。

レゼルヴは厳選されたぶどうのみで造られる、上級クラスのシリーズ。

 

2017年は4月中旬の霜の被害で収量が大幅に減少したが、被害を免れたぶどうはその後の良い天候により、高品質のぶどうとなったとのこと。

 

熟した洋梨やパイナップルの香りに熟成からくる軽いエステル香。

熟成した濃厚な果実味、複雑なストラクチャーがボディに膨らみを持たせる。

ここまで熟成したピノ・グリを飲むのは初めてかもしれない。

 

甘エビと水ダコのマリネ、赤肉メロンのガスパチョ、西洋わさびのアクセント。

 

ガスパチョの上にはキャビア。

エディブルフラワーが美しい。

 

ガスパチョの中にはダイス状のメロン。

 

甘エビもたっぷり。

 

これは水ダコ。

 

途中から小さなスコップに盛られた西洋わさびを加え、味変をして楽しむ。

 

焼きたてのフォカッチャが届く。

彼女も私も、ヨモギのフォカッチャとプレーンフォカッチャを一切れずつ。

 

続いてのワインは、予想外のものが出された。

彼女がブルピノが好きと知っているので、大友さんがサヴィニー・レ・ボーヌを抜栓してくれた。

 

フレデリック・ルプランスは、ブルゴーニュのオート・コート・ド・ボーヌに本拠地を置く、小さなワイナリー。

フランスでは評価の高いワイナリーだが、生産量が少ないので日本にはほとんど入荷していない希少品。

 

フランボワーズやレッドチェリーの香り。

弾けるような果実味と程よい凝縮感、綺麗な酸が洗練されたボディを形作る。

やはり良いブルピノは美味い。

彼女と過ごす、日本橋の素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、日本橋のお店で彼女と待ち合わせ。

 

早めに日本橋に行き、お買い物。

 

まずは福徳神社を訪問。

 

今日は参拝者が多い。

 

福徳の森は小さいが、緑の中を散策できるのは気持ちが良い。

 

小高く盛土された森の中には石畳の小径が整備されている。

 

お買い物の場所は、芋屋金次郎。

7月に高知に旅した時に、かずみさんにここは高知のお店だと教えていただいた。

だから芋ケンピなのかと納得。

今までは知らずに買っていた。

 

人気のお店で何時も行列ができている。

 

買い物を済ませると、今夜のお店に向かう。

日本橋の南東側では、日本橋中地区市街地再開発事業が急ピッチで進行中。

 

今夜のお店は日本橋北詰めの「日本橋三越本店新館」の最上階。

 

最上階の広いスペースには素敵なレストランが三っつ。

 

その内、今夜予約しているのはこのリストランテ。

 

お店の前に何やら目立つ展示が。

北海道増毛郡増毛町の国稀酒造とのコラボ企画なのだそうだ。

この熊の頭は木彫り。

 

『代官山ASO チェレステ日本橋』は大好きなリストランテ。

 

大友支配人に迎えられ、何時もの半個室に案内される。

 

半個室から見るメインダイニング。

開店時間に入店したのでまだ客はほとんど居ないが、今夜も満席の予約なのだそうだ。

 

今日もいつものテーブルセッティング。

と思ったら、木製の塗り物のスプーンが置かれている。

どんな料理にこれを使うのか、興味津々。

 

セルヴィエットにもチェレステの刺繍。

今夜は菊池シェフの特別コース料理と、ソムリエでもある大友支配人のワイン・ペアリングをお願いしている。

 

彼女が到着し、大友支配人がスパークリングワインを注いでくれる。

 

最初のワインはイタリア最高級のスプマンテ、フランチャコルタ。

美味しいフランチャコルタなので、在庫が切れそうになったのを今夜の私たちのために1本キープしておいてくれたのだそうだ。

 

イタリア、ロンバルディア州のカステッロ・ボノミが造る、フランチャコルタ、キュヴェ、ヴェンティ・ドゥーエ(22)、ブリュット。

カステッロ・ボノミはフランチャコルタで唯一のシャトー・ワイナリー。

自社畑22ヶ所のシャルドネがブレンドされたキュヴェ。

 

アプリコット、パイナップル、蜜入りリンゴの甘い香り。

果実の熟成感、豊かなミネラル、伸びのある酸味。

これは上質のフランチャコルタだ。

ぶどうはシャルドネ100%、熟成はシュール・リーで24ヶ月、瓶内で6ヶ月以上。

彼女と過ごす、日本橋のリストランテでの素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、ちぃさんと丸の内のブーランジュリー・レストラン、『ポワン・エ・リーニュ』で過ごす楽しい夜の続き。


二種類目の赤ワインは、カリフォルニア。

 

オニール・ヴィントナーズが造る、ファイアブランド、カベルネ・ソーヴィニヨン、2020年。

オニール・ヴィントナーズはワイン一家の三代目、ジェフ・オニールが2004年に設立したワイナリー。

 

熟したダーク・チェリーやプラムの香り。

果実の凝縮感が素晴らしく、樽のニュアンスも心地よい。

ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン、栽培はサステナブル農法、熟成はアメリカン・オークの樽で9ヶ月間。

 

赤ワインとパンはまさに血と肉、最高の伴侶。

 

最後はスパークリングワインで乾杯。

ちぃさんは何故かグラスを二つ持っている。

 

飲んでいるスパークリングは、フランスのCFGV(コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン)が造る、ルネ・ラフランス、ブリュット。

今夜もいっぱい飲んでしまった。

数えてみると、スパークリングワインを3杯、白を1杯、オレンジを1杯、ロゼを2杯、赤を2杯。

 

気が付くと、店内は満席の賑わい。

 

満腹満足で店を後にする。

すると店長さんが追いかけてきて、紙袋を二つ渡してくれる。

「人気のアンビザーとフィナンシェです」とのこと。

「アンビザー、大好きなので嬉しいです」とありがたくいただく。

 

紙袋を二つ合わせて”ポワン・リーニュ”を撮影。

”エ”が抜けているが、それもご愛敬。

”ET”は袋の側面に書かれている。

写真を見ると、「ザ・ペニンシュラ」のお店の前で撮影している。

 

「今夜は飲みすぎだね」などと言いながら帰途に就く。

 

のはずが、何故か北千住。

 

向かったのは、「北千住マルイ」。

 

ここで”ビア・アップ北千住 2024”が開催されているのだ。

 

参加しているクラフトビールのメーカーは8社。

北千住にある「さかづきブルワリー」も出店している。

 

発券所でチケットとカップを購入。

 

埼玉県川口市の、「麦酒工場ぬとり」

 

ちぃさんと乾杯。

このカップは厚みがあり、頑丈。

一つ450円もする。

 

次は福島の「イエロー・ビア・ワークス」

 

再び乾杯。

どちらのクラフトビールも美味しかった。

来年は素面で飲みに来たいと思う。

 

サクッと飲むと、「北千住マルイ」をあとにする。

 

翌日の朝、『ポワン・エ・リーニュ』でプレゼントされたパンを食べることに。

 

アンビザーはオリーブオイルと黒糖風味のなめらかこしあんパン。

クラシックフィナンシェは焦がしバター、アーモンド、バニラが香るクラシックな味わい。

どちらも最高に美味しく、プレゼントしてくれた店長に感謝。

ちぃさんと過ごす、丸の内と北千住の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、ちぃさんと丸の内のブーランジュリー・レストラン、『ポワン・エ・リーニュ』で過ごす楽しい夜の続き。

 

続く料理はシーフードマリネ。

 

今夜のシーフードは水蛸。

 

広げるとこんなに大きい。

 

そして真鯛。

 

さらに甲烏賊。

 

ワインはスパークリング、白、オレンジを飲んだあとは、ロゼ。

素晴らしい作り手のワインが出されてびっくり。

 

E.ギガル、コート・デュ・ローヌ、ロゼ、2021年。

 

E.ギガルは北部ローヌを代表する人気の造り手。

 

濃い目のサーモンピンク。

ラズベリーやダークチェリーの香り。

フレッシュな果実味、柔らかな酸、伸びやかな余韻。

やはりE.ギガルのワインは美味い。

ぶどうは、グルナッシュ70%、サンソー20%、シラー10%。

ぶどう栽培はリュット・レゾネ。

熟成はステンレスタンクで18ヶ月。

 

二籠目のパンが届く。

 

コンプレ(奥)、石臼挽き全粒粉40%、サワー種で発酵させたカンパーニュ。

ハニーオーツ(右)、オーガニックオーツ麦と蜂蜜入り、植物性のパンドミ。

フィユ(手前)、北海道産小麦”はるゆたか”100%のリッチな角食パン。

 

肉料理用には赤ワイン。

大きなグラスが届く。

 

スペイン、ムルシア州、フミーリャのボデガス・アルセーニョが造る、マイペット、テンプラニーリョ、2022年。

首を傾げたパグが可愛い。

 

ボデガス・アルセーニョはワインの名産地、フミーリャで最も古いワイナリー。

フレッシュな果実味、まろやかなタンニン、ミディアムボディの洗練されたワイン。

ぶどうはテンプラニーリョ、栽培はサステナブル農法。

 

岩中豚(いわちゅうぶた)のグリル、マスタードソース。

岩中豚は旨味が強く柔らかいので、多くのシェフが採用し、色々なレストランで食べることが多くなった。

 

ほんのりピンクの火入れが食欲を誘う。

岩中豚はSPF(Specific Pathogen Free)豚。

 

肉は厚みがあり、かなりのヴォリュームがある。

添えられているのは、グリーンアスパラガスとズッキーニ。

 

テンプラニーリョを飲み干すと、再びE.ギガルのロゼ。

ロゼでもしっかりとした果実味があるので、豚肉に良く合う。

 

三籠目のパンが届く。

 

フィユ(左)、北海道産小麦”はるゆたか”100%のリッチな角食パン。

グランノワ(右)、テーブルパンとしても楽しめる大型くるみパン。

レザン(下)、国産小麦100%のミルキーな生地に自家製ラムレーズン。

どのパンも美味いが、もうお腹はいっぱい。

ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、ちぃさんと二重橋前で待ち合わせ。

私の記事にも、ようやく秋の兆しが訪れました。

 

向かったのは、「新丸ビル」。

 

ハッピーアワーの立看に目が釘付け。

ここはビストロノミー・スタイルのカジュアル・バル、『ミタン バイ エリック・トロション』。

M.O.F.(国家最優秀職人賞)に輝くエリック・トロション氏の名を冠するお店だ。

ここも気になっているお店だが、今日はここではない。

(ここにはこの後、三度訪問しています。)

 

今日のディナーのお店は、ブーランジュリーの『ポワン・エ・リーニュ』。

 

ここはブーランジュリーであると同時にバール・ア・パンでもあり、店の奥に飲食スペースがある。

 

店長がテーブルに案内してくれる。

今夜のテーブルは、一番奥。

四人用のテーブルでゆったりと食事を楽しむことができる席だ。

 

まだオフィスアワーの終了前なので客は私たちだけ。

でも今夜も満席の予約。

 

まずはスパークリングワイン。

フランスのCFGV(コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン)が造る、ルネ・ラフランス、ブリュット。

 

CFGVはタンク内二次発酵のシャルマ方式を開発した、ユージン・シャルマ氏が設立したスパークリングワイン・メーカー。

以前とエチケットが変わったのでよく見ると、以前は無かったブラン・ド・ブランの表記が加わっている。

 

ちぃさんと今夜もいっぱい飲みましょうの乾杯。

グレープフルーツ、レモン、青リンゴなどのフレッシュな香り。

果実味、酸、ミネラルのバランスの良い爽快なスパークリング。

ぶどうは、ユニ・ブラン。

 

最初のパンが届く。

ここでは、パンは三種類ずつ出される。

 

左はレジェルテ、マスカルポーネを配合したふわふわ生食パン。

上はルパ、ロースト小麦胚芽を配合した香ばしい食事パン。

下はグランノワ、テーブルパンとしても楽しめる大型くるみパン。

 

二種類目は白ワイン。

オーストラリアのデ・ボルトリが造る、17 ツリーズ、ピノ・グリージョ、2021年。

爽やかなシトラスの香り、トロピカルな果実味を柔らかな酸が包む。

 

このワインを6本買うと、オーストラリアに木が1本植えられるシステムとなっている。

デ・ボルトリはイタリア移民のヴィットリオ・デ・ボルトリが1924年に創業したワイナリー。

だから、ぶどう品種の表記がピノ・グリではなく、ピノ・グリージョになっているのだろう。

 

ぶどう栽培はサステナブル農法、ワインはヴィーガン・フレンドリーとなっている。

セパージュは、ピノ・グリージョ92%、リースリング8%。

 

前菜が届く。

 

前菜8種の盛り合わせ。

今回頼んだコースは一挙に25%値上げとなったが、料理の内容が良くなっている。

 

シャルキュトリーは、プロシュート、コッパ、ソフトサラミ。

 

真ん中はボロネーゼ、手前は左からスモークサーモン、パテ・ド・カンパーニュ、キッシュ、ブッラータ。

 

三種類目はオレンジワイン。

 

ルーマニアのクラメレ・レカシュが造る、オレンジ・ナチュラル・ワイン、2022年。

クラメレ・レカシュは1447年創業の、ルーマニア最大規模のワイナリー。

 

ぶどう栽培はオーガニックで、EUのユーロリーフとフランスのエコサートの認証マークが付いている。

酸化防止剤無添加で、ヴィーガンにも対応。

 

ブラッドオレンジやルビーグレープフルーツの香り。

まろやかな果実味にしっかりとしたタンニン、オレンジの皮のニュアンスがボディを引き締める。

セパージュは、リースリング46%、ソーヴィニヨン・ブラン30%、マスカット・オットネル18%、ピノ・グリージョ6%。

ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。