こんにちは。
ドキュメンタリー映画です。
胸に迫る作品です。
アカデミー賞を受賞してもいいのでは。
公式サイト…
予告編がこちら。
地下鉄サリン事件の被害者であるさかはらあつしさん(今も後遺症が残っている)が、加害者側の荒木浩さん(実行犯ではないが、実行犯と同じ宗教団体の信徒)と、友人のように旅をしながら対話する。
荒木浩さんは、宗教団体Aleph(アレフ)の広報部長。京都大学の学生だった頃に、オウム真理教の信徒となった。出家もした。
(今はオウム真理教はないが、その後継団体のアレフがある。)
さかはらさんと荒木さんの対話は、どこへ向かうのか?
【地下鉄サリン事件】 1995年3月20日、オウム真理教の一部の信徒たちが東京都の地下鉄3路線の5車両に猛毒のサリンを散布した。
13名が死亡(その後、寝たきりとなった重傷者がさらに1名死亡)、6千名の人が重軽傷を負った。
さかはらさんの真摯さ。
そして、荒木さんの誠実さ。
さかはらさんは、サリン事件の後遺症で苦しんでいるけど、
荒木さんを憎まない。
ただただ、荒木さんの本音を知ろうとする。
真剣に問いかける。
荒木さんが、ある問いかけに
「少し考えさせてください」「答は出します」と真顔で答えたとき、
胸を打たれた。
なんて誠意のある答え方なのだろう。
そして翌朝、荒木さんは本当に答えるのだ。
加害者側の荒木さんと、被害者のさかはらさんが、
列車の座席に並んで座り、語らう。
買い物したり、食堂で向かい合って食事をする。
川で遊んだりする。笑い合ったりする。
すごいことだと思う。
その様子を予告編で見て、「この映画を見よう!」と思った。
さかはらさんのご両親と会う荒木さん。
逃げないで向かい合う姿が、胸を打つ。
アレフの建物の中も映画に出てくる。
味付けしない、オウム食。(根菜とかゴマとごはんとか、納豆とか)
塩分は足りるのだろうか?
板の床。その辺で寝るらしい。
食事の味を楽しむとか、ふかふかの布団で寝るとか、
そういうことを避けるストイックさ。。。
今でも年間数十人、入信者がいるという。
サリン事件の後なのに、そうなんだと思うと驚く。
どうして荒木さんは入信したのか?
さかはらさんは、そこをたずねる。
荒木さんの、「心の中の迷いや疑問」がリアルだった。
その迷いや疑問を一人で抱えたまま、さまよっていたのだと思う。
京都大学に、オウム真理教の教祖の麻原彰晃さんが来て話したそうだ。
そんなことができたのかと驚いた。大学の中に入って話すとは。
荒木さんは、「正直、説法はよくわからなかった」と言いつつ、
近くで見た麻原さんに独特の感覚を持ったそうだ。
その独特な感覚の描写を聞くと、
麻原さんには、何らかの作用をもたらす影響力があったんだろうなと思った。
(「会うだけで危険」「集会に行くだけで危険」という説があるけど、
本当にそうなのかも。。。)
その話がリアルで少しこわいなと思った。
荒木さんの迷いに、何かがはまったのかも。
でも、10代、20代、人生の意味に迷うのはよくあることだ。
もう少し他の出会いがあれば…。
宗教家はいっぱいいるのだから、他の人に出会えればよかったのに。
それに、初対面の麻原さんを「ドロドロしていた」と表現した荒木さん。
それでも惹かれたのか。サリン事件の後も信じているのか。
どうしてなのだろう?
どうして麻原さんや、サリン事件の実行犯の人たちを処刑してしまったのか。もっとじっくり調べたり話を聴いたらよかったのに。
処刑は答にはならない。
ただ罰を与えるだけで、未来を開くようには思えない。
もしも事件を明らかにできたら、教祖が殺人を指示したことがわかれば、
荒木さんも納得してオウム真理教やアレフをやめたかもしれない。
遺族は「処刑してほしい」と思うかもしれないのですが。
その怒りはもっともだと思います。
でも、自分が犯した罪にとことん向き合い続けたとしたら、
それこそが贖罪になるのではないだろうか?
(麻原さんは向き合わなかったのかもしれないのですが)
さかはらさんの、「友人に対するように」話す態度が印象的だ。
荒木さんを人間として見て、荒木さんの人生も受けとめるように
話しかける。厳しいけれど、愛がある。
サリン事件の被害を受けて長年、苦しんできたさかはらさんだから、
自分と向き合ってきたさかはらさんだから、
荒木さんにあそこまで問いかけられたのだと思う。
それをまたカメラで映して映画にしているのだから、
荒木さんの覚悟は深い。
さかはらさんのお母さんは、画面ではほとんど語らないけど、
荒木さんを慈愛のまなざしで見ていた。そのシーンも胸にしみた。
荒木さんは、これからどうするのかな。
アレフに居続けるのだろうか。そこが居場所なのか。
他の可能性もあるのではないだろうか。
いろいろな人と会って、話せたらいいなと思った。
さかはらさんと荒木さん。
もちろん、カンペキではない。でも、
ひとりの人間同士として、正直に、誠実に、話す姿が胸に迫る。
もう一回観たいと思う。
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