こんにちは。
「心の育児」シリーズの講座でのご質問&答です。
Q
「子どもがマイペースで、見ていてもどかしいです。
習い事(スポーツ)をしているのですが、
上手にできなくても、
他の子より上達がおそくても、本人は気にしないのです。
『もっと、がんばればいいのに』と思って歯がゆいです。
他の子に負けても、本人はぜんぜんくやしくないみたいで…。
でも、子どもは『楽しい』と喜んで通っています。
楽しいならいいのかな?とも思ってやめさせずにいるのですが…。
これでいいのか?と子どもを見ていて不安になってしまいます。
どうしたらいいでしょうか?」(Uさん)
A
素晴らしいお子さんですね!
自分のペースでスポーツを楽しんでいる。
周囲の人と自分を比べないで、
自分の意志で動くことができて素敵です。
それに大人になってからも、
自分のペースでスポーツを楽しめそう。
将来、健康を維持できるのではないでしょうか?
「そうかもしれないと思うのですが…。」(Uさん)
でも、他のお子さんを見ると、比べて気になってしまうんですね。
「そうなんです。」(Uさん)
それは、無理もないと思います。
私たち大人も、子どもの頃は、比べられていませんでしたか?
きょうだいと比べられたり、よその子と比べられたり、
また、学校に入ったら、あらゆる面で比べられますよね。
「足が速い」「おそい」「背が高い」「低い」
「太ってる」「やせてる」「算数が得意」「苦手」
「国語が得意」「苦手」「図工が得意」「苦手」etc…
「比べられました…。(苦笑)」(Uさん)
私も比べられました。
比べられて、どうでしたか?元気が出ましたか?
「(笑)」(Uさん)
出ないですよね。むしろ、元気がなくなりますよね。
「自分ってダメだなあ」と自信を失ったりしませんか?
「はい。」(Uさん)
スポーツが得意な子は、30~40人くらいのクラスで、
たいてい、ごく一部。1クラスに4~5人くらいでしょうか?
そうすると、残りのほとんどの子は、「スポーツは苦手」「向いてない」「やりたくない」となってしまうかもしれません。
運動会でも、5人くらいで並んで徒競走をしたら、1位は1人。
自信を持てるのは1人で、
残りの4人の子は自信を失うかもしれません。
日本の運動会は順位をつけていますが、それでも親にできることがあります。
徒競走では、
「楽しそうに走ってたね」
「最後まで走ったね」などと、
順位に関係ない言葉かけをするといいなと思うのです。
「走ってる姿がかわいくて、見とれちゃったよ」でもいいかも。
フィンランドの校長が日本の学校を視察した映像が話題になっています。
・「日本の小学校の運動会を見たフィンランドの校長の反応が
真っ当すぎる」
2分20秒の動画です。
フィンランドの校長は、「順位をつける」ことに疑問を持ちます。
そして、こう話すのです。
「順位を付けたら、おそい子は『自分は運動が苦手なのだ』と思い、
運動すること自体をきらいになってしまうかもしれない。
スポーツの目的は、運動をして健康を維持すること。
運動に苦手意識を持ったり、きらいになったら、
将来の健康に影響するから心配だ」と。
お子さんがアスリートを目指す場合は、別かもしれないのですが。
「うーん、アスリートになってほしいわけではないですねー。」
(Uさん)
それなら、「楽しくスポーツの習い事に通っている」お子さんは、
将来、大人になってからも運動して、健康を維持できる確率が上がって、親として安心できることなのではないでしょうか?
「早く上達すること」や「他の子より上手になること」を
目的にしなくて、いいのです。
「たしかに、ほんとうは比べなくていいんですよね…。」(Uさん)
マイペースでスポーツを楽しめる、素敵なお子さんだと思います。
「少し安心してきました。
マイペースでおっとりしていることは、うちの子のいいところなのだと思えてきました。見守っていきたいと思います。」(Uさん)
「心の育児」シリーズの講座
「心の育児 コロナ編」 (ユーチューブで閲覧できます
「パートナーとのコミュニケーション 心を伝える7つのヒント」
2021年2月19日(金)10:00~11:30 オンライン
2021年2月19日(金)13:00~14:30 オンライン
「乳幼児から知っておきたい性教育のお話 心と体を守る女の子&男の子育児」
「自分の親とのコミュニケーション 大切な7つの知恵」(実父母・義父母)
母乳110番 母乳&混合なんでも電話相談
TEL 080~5413~8033 無料(通話料のみ)
・2021年1月8日(金)10:00~12:00
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