こんにちは!
アラフィフ、ワーママのなおです。
障害を持つ6歳の男の子を育てています。
 
 
ブログを訪問してくださり、
ありがとうございますラブラブ
 
 
 
私のことを知っていただくために
ストーリーを書き始めました。
 
 
 
ここまでのストーリーはこちらから
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
語学を活かした仕事をしようと
思い立った私は、
勤めていた会社の仕事にもつながると考え、
コンピュータ関係の英日翻訳講座に通い始めました。
 
 
勉強を始めてみて、
改めて私はこの分野に興味が持てないことを
認識しました。
 
 
他の受講生はみんな
もともとシステムエンジニアなど
IT業界に携わっている専門家で
英語もできるから翻訳を学びにきた
という人ばかりでした。
 
 
私とは知識量が圧倒的に違いました。
 
そこに追いつこうという意欲も
持てませんでした。
 
講座終了後に、提携している翻訳会社の
トライアルを受けましたが、不合格でした。
 
 
 
会社で翻訳を頼まれたときに
講座で学んだことを多少活かせる機会は
ありましたが、さらに勉強を続けよう、
トライアルに再挑戦しようという気持ちには
なれませんでした。
 
 
翻訳に関わっていて気づいたのは、
1人で、ひたすら黙々と
リサーチ&翻訳するという仕事は
私にはつらいなということでした。
 
もっと人に会ったり、対話したり、
コミュニケーションをとれる仕事の方が
好きだなと思ったのです。
 
 
 
次に門を叩いたのは
フランス語の通訳スクールでした。
 
大学在学中に現役の通訳者としても
活躍している先生の授業を一度受けたことがあり、
通訳は憧れの仕事でした。
 
 
でも翻訳と違い、訳語の吟味も推敲もできない
本番一発勝負の通訳の仕事は
あがり症の私にはハードルが高く、
挑戦できずにいたのです。
 
毎週土曜日、1回3時間の授業で、
日本人とフランス人の先生が週替わりで
行います。
 
毎回大量の宿題が出るので、
平日は1日4~5時間、
仕事以外の時間はすべて
勉強にあてていました。
 
 

 
 
 
職場の人や友人からの誘いも断り、
人付き合いがすっかり悪くなりました。
 
たまに誘いに乗ったとしても
勉強が気になって楽しめませんでした。
 
 
 
通訳の勉強というのは、
語学自体を学ぶのはもちろんですが、
訳す題材についての下調べにも
ものすごく時間をかけます。
 
大統領選挙やEUについてなど
背景や関連する用語、人名などを
フランス語と日本語でどう表現するかを
Webや書籍などで調べて頭に入れておき、
いざ訳すときに対応できるようにするのです。
 
 
 
勉強の甲斐あって
1年後には上のクラスに進級しました。
 
授業は土曜日から平日夜になり、
仕事を終えた後に、
さらに頭をフル回転させなければならないのは
きつかったです。
 
 
 
授業の内容も一気にレベルが上がりました。
 
下のクラスでは訳す音声を事前に渡されて
事前に準備できることが多かったのですが、
上のクラスでは、いきなり初見で訳すことが
増えました。
 
もともと聞き取りは得意な方ではなかったので、
言葉に詰まって何も言えないということが
多くなりました。
 
 
 
 
 
周囲の人がみんなすごく見えて
どんどん自信をなくしていきました。
 
試験を受けて進級したのだから、
「自信を持ってやればいい」と
今なら、自分にそう声をかけてあげられると
思うのですが、当時は自分にダメ出ししか
できませんでした。
 
 
上のクラスで唯一楽しかったのは、
フランス大使館からゲストスピーカーを呼んで、
実践授業をしたときです。
 
このときのテーマが
「フランスの出生率がなぜ高いのか」で、
学生時代から関心があったテーマだったのです。
 
下調べしていても面白かったし、
調べていたヤマが当たって、
自分が担当した部分は、ほぼ訳せたのです。
 
それでしばらくは気持ちも上がって、
やる気が出たのですが、
そんなに急に劇的に状況が変わるわけでもなく、
スクールに通うのが苦痛になってきました。
 
 
好きで始めたフランス語を
嫌いになってしまいそうだったし、
仕事と勉強との両立の疲れもピークに
達していました。
 
 
通い始めて2年。
人付き合いも断ち、ひたすらストイックに
続けてきた通訳スクールを退学しました。
 
 
 
またしても挫折。
自分のダメさ加減に絶望しかありませんでした。
 
 
 
とりあえず仕事があるだけでも有難い。
ここでやっと、勤めてきた会社に
ちゃんと向き合う気持ちになりました。
 
 
 
ちょうどこの頃、会社が移転し、
オフィスのレイアウトが大きく変わりました。
 
今まで顔を合わせたことがなかった人と
席が近くなりました。
 
 
これがきっかけで夫と出会いました。
 
同い年で話が合い、すぐに親しくなり、
付き合い始めてから1年後に結婚。
 
 
いろいろとやり尽くして
落ち着きたいと思っていた
絶妙なタイミングでの出会いでした。
 
 
何か目標を持って突き進んでいるときだったら、
きっとこの出会いに気づけなかったでしょう。
 
 
また逆に、相手を見つけようと
必死で婚活していたときには
頭でっかちになって条件ばかりが先走り
この人と思える人には
出会えませんでした…
 
 
 
人との縁って不思議です。
 
 
やってみたいと思ったことを
次々と試しては塗りつぶし、
結婚もいいやと半ば諦め、
もう何もないというときだったからこそ、
この出会いを受け入れられたのだと思うのです。