予定ではこのままさらに北上し、大間からフェリーで函館へ渡るつもりでしたが、天気が悪くなるようなので、今回は取り止め。



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もう一度しっかり、鉄道が開通するはずだったアーチ橋を観察。やっぱり列車で来てみたかったとしみじみ。



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来た道をそのまま引き返すべく、下北駅行きのバスを待ちます。何とかまだ天気はもっていますが、今にも降り出して来そうな空模様です。




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帰りもまた旧大畑駅で時間調整のため少々停車。おかげで中の様子もしっかりと見ることができました。月に一度は動態保存による運転会を行っているみたいだから、今度は是非ともそのイベント時に来てみたいですね。



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さらに下北から快速「しもきた」に乗って大湊線も引き返します。ここから乗る人は結構います。



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そして野辺地からは青い森鉄道に乗り換え、再び北を目指します。車両はセミクロスシート。



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このまま東北をさ迷うべきか迷ったけど、やっぱり北海道へ行きたくなって、青森から津軽線に乗り換え。この辺りから予報通り雨になり、大間行きを取り止めたのは正解だったかと。予定では3時間くらいかけて岬周辺を散策するつもりだったから。



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蟹田から北海道方面への接続があまりよくないので、時間調整を兼ねて三厩まで行って来ることに。




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JR北海道との境界となる新中小国信号場を過ぎると、北海道新幹線の高架橋が現れ、海峡線と合流する様子がわかります。いよいよ来年にはここにも新幹線がやって来るわけですが、在来線の扱いがどうなるのかとても気になるところです。



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ちょっとした峠を越えたり、のどかな田園風景が広がったりと、津軽線の車窓はとても魅力に満ちていて、国鉄形の40系というのもその魅力を後押ししているようです。昨年廃止された江差線の木古内-江差間を思い起こします。



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終点の三厩まで乗り通したのは、地元の人が2人居ただけ。折り返しの列車を待つ人は皆無で、シーズンは乗りつぶしを試みる旅行者が目立つものの、普段は随分と寂しい駅のようです。それでも駅が有人のため、それだけで心温まる気がします。



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折り返しは、途中の津軽二股で下車。



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津軽二股と海峡線の津軽今別は実質上同じ駅で、両駅は階段で繋がっています。



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この駅は、来年開業する北海道新幹線の「奥津軽」(仮称)駅になることが決まっていて、駅舎や駅前の整備が着々と進められています。今はまだ周辺にほとんど何もないけれど、近い将来景観がガラリと変わりそうです。



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新幹線のホームも急ピッチで建設が進んでいます。来年の今頃はもう当たり前のような感じで東京から新幹線が行き来していることでしょう。



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津軽今別のホームは、建設中の新幹線ホームの横に備え付けられる形でちょこんと設置されています。新幹線開業後は御役御免となるため、撤去されると思われます。



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津軽今別のホームから津軽線の津軽二股駅を見下ろしたアングル。新幹線開業後は同じ駅として統合されるのかどうか気になるところです。



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そして津軽今別に停まる数少ない「白鳥」に乗って北海道へと向かいます。ちなみにここから木古内までなら特例区間につき特急券は不要。



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青函トンネルを抜けると、そこは北の大地北海道。なお、木古内を過ぎると特急券が必要になるのでもちろん木古内で「白鳥」から降ります。



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そして木古内からは普通列車に乗り換え。昨年廃止となった江差線の末端区間を思い出しますが、来年新幹線が開業すると、残りの区間も第三セクターとなるため、ここも大きく変わることとなりそうです。




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右手に函館湾を俯瞰しながら函館山が見えてくると、函館へ来たな~、という気になります。



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函館に到着です。まだ明るいけど今日の行動はここまでとして、今夜は函館に泊まることにしました。



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宿は路面電車に揺られて約30分の、湯の川温泉の一角に。名高い温泉街でホテルや旅館がひしめき合っています。



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宿は一泊5000円以下と格安だったにも関わらず、部屋は随分と豪華な二人部屋。館内の設備も充実した本格的なホテルで、大いにトクした気分になります。



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大浴場はゆったりとした露天風呂もある本格的な温泉施設。この価格でこの設備はやっぱり信じられない思いです。ということで、今夜は心底贅沢三昧。幸せを噛み締めて。



下風呂 8:33 → 9:45 下北 10:22(快速「しもきた」) → 11:09 野辺地 11:41 → 12:25 青森 13:17 → 13:57 蟹田 14:19 → 15:00 三厩 15:19 → 15:35 津軽二股・津軽今別 15:45(特急「白鳥17号」) → 16:24 木古内 16:35 → 17:45 函館 → 湯の川温泉

気になっていたあの場所へ。



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横手を7時41分に出る北上線の列車でスタート。朝もこのくらいの時間だと楽ですね。



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北上線の車両はカブリツキがしやすいキハ100なので、適度に前面展望も楽しんでみます。錦秋湖のほとりを行く景色は素晴らしく、朝からテンションは上がりまくり。やっぱローカル線はいいですねえ。



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北上からは東北本線で盛岡へ出て、さらにIGRいわて銀河鉄道に乗り換え。「18きっぷ」では乗れないIGRも、さらに続く青い森鉄道も、「北・東パス」ならフリーパス。安くない運賃なのでとても助かります。



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八戸からは、大湊線に直通する快速「しもきた」に乗り換え。再びキハ100の登場となり、そのまま大湊線へと分け入ります。



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有戸を過ぎると車窓左手には青く澄んだ陸奥湾が。天気も良くこれぞ大湊線のハイライト。



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むつ市の中心街へは終点の一つ手前、下北下車が便利。かつてはここから大畑線が分岐していました。



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下北駅前からは、さらに下北半島の先端の大間方面へ行くバスに乗り換え。もちろん運賃は別払いとなりますが、どうしても行きたい所があるので。



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バスはかつての大畑線沿いを走り、旧大畑駅前にて時間調整のため数分間の停車。せっかくなので駅を少し観察してみます。駅前は少し寂しい感じですが、町自体はそこそこ大きく、鉄道だと若干不利な気がしてなりません。



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その後もバスは右手に海を見ながら岬へと続く道を淡々と走り抜けます。



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海沿いに開けた温泉街が不意に出現すると、そこは下風呂温泉。今日の最終目的地はここです。



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バス停を中心に温泉街が広がり、結構な賑わいを見せています。



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温泉の町らしく、公衆浴場もあちこちで見かけます。



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そして今回、どうしても来てみたかった所がここ。建設半ばで工事が中止され現在に至る大間鉄道のアーチ橋。だいぶ観光地化されているとはいえ、ここに鉄道が走り、駅ができるはずだったことを伝える確かな遺構。実現していたら、ここもさぞかし賑わっていたかもしれません。できれば列車に乗ってここに来てみたかったですね。



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その後も少し温泉街をブラブラし、今日は早めに宿へ。小さいながらも源泉掛け流しの濁り湯の温泉でのんびりゆっくり寛ぐことにします。



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宿は二食付きで7170円と格安だったので食事はあまり期待していなかったのですが、地元海の幸を使ったなかなか凝った料理に大満足。こうやって宿でのんびり過ごすのも悪くないですね。



横手 7:41 → 9:04 北上 9:08 → 9:57 盛岡 10:20 → 12:08 八戸 12:13(快速「しもきた」) → 13:54 下北 14:10 → 15:21 下風呂

いつもなら「18きっぷ」に使用可能期間を合わせる「北海道&東日本パス」が、この春は信越本線の一部三セク化の関係で使用期間を大幅に変更。その結果4月23日まで使えることとなり、せっかくなので「18きっぷ」の使用期間が過ぎてから使ってみることにしました。



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使える範囲はJR東日本と北海道、それに一部の三セクと私鉄だから、行先は東北から北海道にかけてがメインとなります。東北本線は散々乗って飽きた感じなので、上越ルートを選択。高崎から乗り換えた水上行はがら空きで、国鉄形の115系のボックスを悠々占拠できる贅沢ぶり。「18」シーズンではとてもこうは行かず、改めて今が完全なオフであることを実感します。




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水上から先となるとさらに乗客は少なくなり、全体でもほんの数名程度に過ぎません。「18シーズン」との格差がこれほど顕著な区間というのも珍しいかもしれません。




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下りは水上を発車すると、次の湯檜曽からトンネルに入り、しばらくは長いトンネルが続きます。



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引き続きさらに隣の土合もトンネルの中。ここは何度も訪れているので懐かしい想いでが多々あります。こんな感じでのんびりゆっくり、がら空きの道中を楽しみます。




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長岡で乗り換え、そのまま新潟へ。鈍行で来ると新潟も随分と遠くに感じますね。




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この先の接続があまりよくないので、少し寄り道して越後線の関屋へ。1999年に廃止となった新潟交通の廃線跡を訪ねてみるつもりでしたが、かつての東関屋の駅付近はマンションが建つなどすっかり変わり果て、もはや当時の面影は一切感じられず。廃止直前には何度も訪れた所なだけに、何だかちょっと寂しいような。




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新潟へ戻り、白新線経由で村上へ。そして羽越本線でさらに北へ向かいます。村上からは国鉄タイプの40系が登場。今回はこれに乗りたくてこのルートを選びました。




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40系のボックスシートからのんびりゆっくり日本海の眺望を楽しみます。雨になってしまいましたが、雨に煙る車窓というのも意外と悪くないものです。




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余目から陸羽西線に乗り換え、新庄を目指します。すっかり陽は暮れましたが、夜のローカル線というのも捨てがたいロマンに満ち溢れています。




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新庄からさらに奥羽本線を下ります。701系ロングの登場となりましたが、これだけ空いていると、どんな車両でも贅沢に思えてしまいますね。


今日はこのまま横手まで行き宿泊。初日ということで少しばかり飛ばしたけれど、明日からはもっとのんびり行こうかと。



東京 6:20 → 8:16 高崎 8:24 → 9:31 水上 9:47 → 11:46 長岡 12:39 13:55 新潟 14:01 → 14:09 関屋 14:48 → 14:56 新潟 15:40 → 17:01 村上 17:10 → 19:18 余目 19:23 → 20:11 新庄 20:14 → 21:42 横手

北近畿タンゴ鉄道が、4月1日より鉄道の運行事業を子会社に移譲したことで、「京都丹後鉄道」として生まれ変わりました。それを記念して、1200円で全線が乗れる「開業記念フリーきっぷ」が発売されているので、今日も「18きっぷ」は使わず、丹後鉄道沿線を乗り降りしてみます。



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豊岡の駅で待っていたのは、KTR8000形の「はしだて2号」。次に停まる久美浜から特急となって京都へと直通する、展望室も付いたデラックスな車両ですが、持参の切符は自由席なら特急にもそのまま乗れるため、しばし豪華な車両の乗り心地を景色を見ながら堪能してみます。これだけでもう、とってもトクした気分。




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次の久美浜では列車交換のため数分間停まったため、これ幸いと駅を観察してみます。和風建築の駅舎は観光案内所も併設されていて、活気に満ちています。ローカル線の駅が賑わっているのを見ると、何だか嬉しくなりますね。




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一旦福知山まで乗り通した後、特急「はしだて1号」で折り返し。車両は今や貴重な国鉄形の381系。今回の旅において特急の乗り比べが体験できるとは夢にも思っていませんでした。



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普通列車も旅情を誘う2人掛けの転換クロスシート車が多く、乗り心地は上々。




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適度にカブリツキも楽しんでみます。




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長~い由良川の鉄橋はよく話題に上ります。




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高台から海を見下ろす眺めも素晴らしく。




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適度に乗り降りも楽しんでみます。まずは栗田。落ち着いた感じの駅舎に誘われますが、残念ながら窓口の営業は平日のみで、待合室も閉まっていて入れず。かろうじて外から覗き込むのみ




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折り返して隣の丹後由良でも下車。ここも窓口は平日のみの営業ですが、待合室は開放。木材をふんだんに使った内装に癒される気がします。




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「あおまつ号」にも乗ってみました。いわゆる「水戸岡デザイン」による観光列車で、「あかまつ号」と並んでここの名物車両となっています。なお、「あかまつ」の方は整理券が必要ですが、「あおまつ」は自由席です。




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京丹後大宮で下車。駅名は、京都丹後鉄道になった今月1日に、「丹後大宮」から改称されています。駅舎は平安朝風の建物を模したとか。委託で窓口も営業中。



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そしてこちらは与謝野駅。一瞬、そんな駅あったかな、と思いましたが、ここも今月1日より「野田川」から改称。




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ほとんど陽も暮れたけど、もう一つ、「コウノトリの郷」にも下車。ここも今月1日より「但馬三江」から改称されました。駅舎は多少改修されましたが、基本的にはそのままで、国鉄時代からの木造駅舎が残る唯一の駅です。三セク化される直前の25年前にここで駅寝したことがあり、当時を懐かしく思い出しますが、今思えばよくこんな不気味な所で一夜を明かせたものだと。




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そして最後にしっかりと夜の走行も堪能し、西舞鶴へ。明日は残り一日となった「18きっぷ」を使い、のんびり帰路へと向かいます。長かった旅も、無事に終わりそうです。

「18きっぷ」の旅再開です。



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ホテルにて無料サービスの朝食をたらふく食べて、今日ものんびりとした旅立ち。松江から乗った山陰本線の米子行は、ボックスが主体の国鉄形40系。どこか懐かしい昔ながらの旅のスタイルに俄然テンションが上がります。




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米子から乗り換えた「とっとりライナー」も、車両は新しいもののボックスが主体の長距離向きな座席配置。とても空いていて相席になることもなく、おかげで実に快適な道中となっています。




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鳥取からはさらに浜坂行に乗り換え。こちらも40系の2両編成で、一昔前の時代に遡ったかのよう。山陽側に比べ「18」ユーザーの旅行者も少なく、穴場的な路線と言えそうです。




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桜が満開となっている駅があちこちでありますが、このところ毎日桜ばかり見ていることもあり、やや食傷気味な感じも。贅沢な話ではありますが。




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今日は、新しくなった餘部鉄橋の様子を見に行くことを主な目的としていて、ついでに時間の許す限り他の駅も適宜降りてみようかと思い、まずは秘境駅に認定された居組で下車。




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ここで降りるのも、全駅下車をしていた20年以上前以来のことで、当時の記憶はあまり残っていないものの、山中にひっそりと佇む堂々とした木造駅舎はやはり感動もの。棒線化により使用するホームは駅舎側の一本のみとなってしまったけれど、貨物ホームの跡や広々とした構内から、かつての栄華が偲ばれます。駅は集落から少し離れた所にあり、聞こえてくるのは鳥のさえずりだけ。何とも贅沢な時間が過ぎて行きます。




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反対方向から来た列車に乗り、隣の東浜でも降りてみます。




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ここの駅舎はコンクリートのシンプルな造りです。海岸沿いに位置し、先ほどの居組とは一駅隣にあるだけでひどく対照的です。




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駅を出ると、海岸までは目と鼻の先。荒々しい日本海が目の前に広がり、独りでぼんやりしたい時などは絶好の場所かもしれません。




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そしていよいよ新しくなった餘部に降ります。もはやこの駅自体が観光地化されているようで、列車には乗らない見物人がホームにもたくさん来ていました。




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かつての餘部鉄橋の一部を残し、「空の駅」として整備。ホームとは繋がる形で列車から降りたらすぐに大展望が望めます。鉄橋をそのまま流用しているため、下が丸見えになる所もあり、高所恐怖症の人にはキツそうです。




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眼下には餘部の集落と日本海が広がり、それはそれは見事な眺めです。




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このように、鉄橋の一部を残し、「空の駅」として生まれ変わりました。




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下の道路沿いには無料で見学できる鉄道の資料館があり、下は下でまた見所は多々あります。




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鉄橋から眺めた海は、近づいてみると随分と荒々しいことがわかります。かなりの迫力。




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かつて多くの撮りテツで賑わった「お立ち台」は今でも健在。列車が来る時間に合わせ、狙ってみました。実際に列車がやって来ると、何だかドキドキしてしまいます。




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十分堪能したので餘部を離れます。今度は何人かと連れ立ってワイワイ賑やかに来てみたいですね。




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次は隣の鎧で降りてみます。ここも居組同様、交換設備は撤去され、棒線化されました。




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駅舎は簡素な造りで、駅前も特にコレといった特徴はありません。が...




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地下道を渡りかつての上りホームへと出てみると、入江を見下ろす見事なまでの絶景が。設置されているベンチは、列車を待つためというより明らかに海を眺めるためのもので、その目も眩むような絶景は、本当に息を呑むほどです。これだけの眺望が望める駅というのも珍しいでしょう。




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ホームから直接下まで下りて行く道があり、下の入江までは比較的簡単に辿り着くことができます。下りて行くとそこは漁港で、周囲には家々が散見。なかなかのどかな所です。




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かつては港と駅を結ぶ物資運搬用のケーブル(インクライン)が設置されていて、今でもその跡が残っています。当時はさぞかし活気に満ちていたものと思われます。




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折り返しの列車に乗り、もう一度餘部鉄橋を渡って今度は久谷で下車。




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ここも交換設備や退避線は撤去され、単線使用の棒線化となりましたが、駅舎側の線路を撤去してしまったのが大きな特徴でしょうか。
駅舎側に人家はなく、その駅舎も今は本来の役目を終え、物置として使われています。駅舎側へ行くには一本道となりますが、その道路沿いにも人の住んでいる家屋はなく、踏切はもう事実上その役目を終えていると言えるでしょう。
でも構内は広く、貨物ホームの跡もあることから、昔はさぞかし活気があったように思われます。

夏草や兵どもが夢の跡。




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今日はこの後、豊岡まで移動。まだ時間的には早いけど、今日の行動はここまでとします。

現地でのんびり過ごしてみるのも悪くないと思い、今日は「ばたでん」の愛称で親しまれる一畑電鉄を乗り歩くことにしました。そんなわけで今日は「18きっぷ」ではなく、「ばたでん」の一日フリー乗車券(1500円)を使います。



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出雲市のホームに行くと、リニューアルされた5000系がお出迎え。「鉄子」のアニメ化スペシャルや「新・鉄子」でも訪れたことを懐かしく思い出します。




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リニューアルされた車内は、ナント座席が個室のようになっています。「お忍び旅行」向き?(笑)




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川跡で乗り換え、まずは大社線の終点の出雲大社前まで行ってみます。頭端式のホームの先にレトロチックな駅舎が建ち、これぞ終着駅といった感じでしょうか。改札ラッチが新しくなっていましたが、木製のあえてレトロ感を出したあたりが泣かせます。



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多少の改造はあるものの、ステンドグラスの窓がはめ込まれた西洋風の駅舎は基本的にそのまま変わらず、国の登録有形文化財に登録されています。




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そしてテツならばどうしても外せない所、平成2年に廃止となったJR大社線の旧大社駅を訪れてみました。一畑の出雲大社前駅から歩いて10分くらいの所にあり、廃止となって25年経った今も、現役さながらの風格を保ち今に伝えています。平成16年には国の重要文化財に指定され、ますます多くの人が訪れるようになったようです。それだけになおさら廃止は惜しまれ、できれば現役の駅として活躍を続けてほしかったですね。




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雨が降ってきたので、出雲大社の参拝は諦め、電車に乗り込み一畑電鉄の旅を続けることにします。一畑口に着くあたりから宍道湖がぴったりと寄り添うようになり、車窓を楽しませてくれます。




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とりあえず終点の、松江しんじ湖温泉まで乗り通してみました。JRの駅からは離れていますが、随分と賑やかな所で、駅前には無料の足湯も。




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本社や車両基地のある雲州平田駅に来てみました。構内では、現役を引退したデハニ50形が行ったり来たりしていて、何かのイベントが行われているようです。できればもう一度本線を走る姿を見てみたいですね。




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次に乗った電車は、宍道湖が見やすいようにとの、こんな座席配置をした車両でした。




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「新・鉄子」でも訪れた思い出の駅、伊野灘でも降りてみました。




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「新・鉄子の旅」第2巻・12話に出てきた場所はまさにここ。懐かしいナ。




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雨が酷くなってきたので今日はもうここまでにして、早々と温泉宿へ避難することに。既に切符のモトは取れたことだし、たまにはこんな風にあまり動かずにのんびり過ごしてみるのもいいかと。

温泉を存分に味わいたいとの思いから、かなりゆっくりめの起床。朝風呂もしっかり浴びて、極めて贅沢な一日の始まりです。



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ふとまた山陰へ行くのもいいかな、と思い、早くも九州から引き上げることにしました。これも気紛れ一人旅の特権でしょうか。




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下関に戻って来ました。とりあえずこのまま山陽本線を上ります。




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そして新山口から山口線へと折れます。国鉄仕様の40系気動車に早くも興奮気味。




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山口からはタラコ色の40系にバトンタッチ。ここからは本数がグッと減り、また編成も1両のみとなりますが、それでも余裕でボックスが占拠できる程度の乗車率しかなく、空いているのは嬉しいけれど、今後が心配になります。




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ローカルムードたっぷりの車窓はそれだけで最高に魅力的です。存分に堪能。




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桜もあちこちで見かけましたが、何だかもう「お腹いっぱい」といった想いも。何とも贅沢な話です。




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途中の石見横田では反対列車行き会いのため数分間の停車。一時的にだが昔ながらの木造駅舎との対面が果たせ、やたらと嬉しかったりして。




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益田からは上りの山陰本線に乗り換え。今度はレールバスタイプのキハ120。




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ちょうど日本海に夕陽が沈む時間帯にあたり、やや曇りがちながらもその様子がバッチリ拝めます。こうして車内からボォ~ッと眺めているのがいいのです。




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すっかり陽も暮れましたが、この闇夜の走行もロマンを掻き立てたりします。




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出雲市へ。今夜はここに宿を取りました。

気の向くままに方向変更。



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ふと気が変わり、九州へ行くことにしました。昨日までは山陰へ行く気になっていたけれど、こんなことができるのも、行先が自由な「18きっぷ」ならでは。九州も山陽みたいに鈍行でもいい車両が多く、嬉しくなります。




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本当は鹿児島を目指したつもりだったのですが、ふとまた気が変わり、別府あたりで温泉に浸かってみるのもいいかな、と思い、久留米で降りて久大本線に乗り換えることに。でも久大本線は大分まで直通する列車がとても少なく、ダイヤの都合もあって途中の天ヶ瀬で時間調整することにしました。




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温泉地の駅らしく、駅前には足湯と手湯が並んで設置されています。




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すぐ前を流れる玖珠川に沿って、温泉街が続いています。とても風情のある眺めです。




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そしてその玖珠川沿いには、こんな風に天然の露天風呂がポコポコ湧いています。これはその中の一つ「薬師湯」で、100円の協力金を箱に入れて誰でも入れる公衆浴場です。




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同じように、こちらも100円の協力金を入れて入るシステムの「神田湯」です。でも外から丸見えなので、昼間に入るにはかなり抵抗がありますね。




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由布院方面へ行く列車が来たので、とりあえず由布院まで乗ります。鈍行は特に本数が少なく、移動するだけでも結構大変です。




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由布院ではだいぶ時間があったので、駅前をブラブラ。ここは観光客が多いですね。




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大分へ抜け、さらに別府へ。今日はもう切り上げ、早々と温泉宿にチェックインしてしまいます。




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今夜のお宿は駅から歩いて10分くらいの温泉街にあります。税込で素泊まり4200円というオドロキの安さ。フロントも立派なちゃんとしたホテルです。




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1階にある広々とした大浴場は源泉掛け流しで朝まで入り放題。そして屋上には狭いながらも露天風呂が。この価格でこの設備。探せばあるものですね。ということで、今夜はのんびり温泉三昧。旅はまだまだ続きます。

今日は「18きっぷ」使いません。



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たまにはあまり動かずに、たどり着いた現地でのんびり過ごしてみるのも悪くないと思い、下関近郊のバスが乗り放題となる「しものせき観光1日フリー乗車券」を購入。船にも乗ってみたくなり、門司港行の便が頻繁に出ている唐戸へとやって来ました。




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ちょうど巌流島を経由する便が出るところだったので、すかさずそれに乗船。船に関してもこの後も何度か乗るつもりなので、こちらも乗り降りが自由にできる「トライアングル1日フリーパス」を購入。




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唐戸を出てから10分程で巌流島に到着。本州も九州もすぐそばだけど、ここは人家も宿泊施設もない無人島です。




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そして巌流島と言えば、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われたことで有名。はるか300年も遠い昔に想いを馳せて。




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すぐそばを大型の船が次々と通り過ぎて行きます。なかなかの迫力です。




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門司港へと渡り、今度は平成筑豊鉄道の「門司港レトロ観光線」を行くことにします。ここでも「1日フリー乗車券」(600円)を購入。1乗車300円なので、2回乗ればもうモトが取れる計算になります。春休みとあって家族連れに人気のようです。




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終点間近のトンネルではこんな演出も。短い路線ながらいろいろと楽しませてくれます。




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終点の、関門海峡めかりに到着。ここでも多くの人が折り返しとなる列車を待っていました。




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駅のすぐ前には、廃車となった旧形客車を活用した休憩所が。誰でも自由に寛ぐことができます。




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ちなみにこれが本日使用の各フリーきっぷ。バス、船、列車がそれぞれ乗り放題です。




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列車で一旦折り返した後、レトロチックな門司港の町もぶらぶらしてみたりします。



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その後はまた船で唐戸へと渡り、周辺も散策。港の近くで見つけた食堂は、フグを扱ったリーズナブルなメニューがズラリ。せっかくなので、格安だった「ふぐフライ定食」を頼んでみました。これで480円。




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関門トンネルを歩いて渡ってみたくなり、トンネルの入口へとやって来ました。ここは30年くらい前に一度来たことがあります。




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エレベーターで地下へ下りると、歩行者専用のトンネルへと続きます。往来は結構頻繁にあり、生活道路としても定着しているようです。




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トンネルの真ん中あたりが山口と福岡の県境となります。ここが海の底とはちょっと信じられません。




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15分もあれば対岸の九州へと辿り着きます。こうして見ると、本州と九州は随分と近いことがわかります。




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九州側のトンネル出入口は、「門司港レトロ観光線」の終着駅、関門海峡めかりから歩いて10分くらいの所。昼間は混んでいた列車も、夕方になると貸切同然のがら空きよう。


この後また船で下関へと戻り、今夜も下関に泊まることにしました。たまにはこうして近場をじっくり攻めてみるというのも悪くないですね。

昨日はその後岡山まで移動し、宿泊。そしてさらに西へと向かいます。



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岡山から乗った電車はこの地方独特の黄色い車両。2人掛けの転換クロスシートが多く、ロングシートばかりとなった東日本とは雲泥の差です。




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途中の糸崎で乗り換え広島へ。そして広島の隣にできた「新白島」で降ります。先日のダイヤ改定で誕生した新駅です。
上下でホームは完全に分かれ、中では互いに行き来することができません。乗車の際には気を付けた方がいいでしょう。



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同時に、新交通システムの「アストラムライン」にも「新白島」が誕生しているので、ここでそちらに乗り換え、これでもう一つの「新白島」も制覇となります。構造としては、JRの下り改札を出て下に下りると、アストラムラインの駅に繋がる形です。




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アストラムラインは、起点となる本通まで乗りました。降りたそこは、路面電車が頻繁に行き交う広島の中心街。このまま町巡りに繰り出したくなります。




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その中心街で何気に見つけたラーメン店。濃い味好きにはたまらない一品です。




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そのままアストラムラインで新白島まで舞い戻り、さらに西へと進路を取ります。とりあえずこちらでの新駅制覇の任務は終わったけれど、まだ旅は続けます。




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岩国を過ぎると瀬戸内の海が次第に近づき、車窓ぎりぎりの所まで寄り添います。迫力のある眺望は、これぞ山陽本線のハイライト。




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小野田まで来たところで小野田線に乗り換えることにしました。




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向かった先は雀田です。ここから出ている本山支線の列車がちょうどタイミングよく乗れる時間帯だったので、急遽こっちへ来た次第。何しろ今はこの本山支線、午後はたった1本しか列車がなくなり、簡単には乗れなくなったため、こうしたチャンスはできる限り活用したいもの。雀田に着くと、その貴重な長門本山行はドアを開けて発車を待っていました。




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乗客は僅かに地元客4人と、他にテツと思しき男性が1人だけ。午後の列車はもうこれしかないので、これが一日の乗客数の全てということになります。もっとも、終点まで歩いても30分あれば余裕で着けるので、列車がなくてもさほど困らないのかもしれません。




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走り出せば、終点の長門本山まではたったの5分。幾度となく訪れた長門本山ですが、何だかさらにいっそう寂しくなった気がしてなりません。ここは旧型国電のクモハ42が最後まで残った区間として、車両引退時にはとてつもない賑わいを見せたのも、今は思い出ですね。




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折り返して雀田に戻って来る頃にはすっかり陽も暮れて。




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今日はこの後下関まで移動。旅はまだまだ続きます。