「18きっぷ」の旅再開です。



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ホテルにて無料サービスの朝食をたらふく食べて、今日ものんびりとした旅立ち。松江から乗った山陰本線の米子行は、ボックスが主体の国鉄形40系。どこか懐かしい昔ながらの旅のスタイルに俄然テンションが上がります。




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米子から乗り換えた「とっとりライナー」も、車両は新しいもののボックスが主体の長距離向きな座席配置。とても空いていて相席になることもなく、おかげで実に快適な道中となっています。




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鳥取からはさらに浜坂行に乗り換え。こちらも40系の2両編成で、一昔前の時代に遡ったかのよう。山陽側に比べ「18」ユーザーの旅行者も少なく、穴場的な路線と言えそうです。




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桜が満開となっている駅があちこちでありますが、このところ毎日桜ばかり見ていることもあり、やや食傷気味な感じも。贅沢な話ではありますが。




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今日は、新しくなった餘部鉄橋の様子を見に行くことを主な目的としていて、ついでに時間の許す限り他の駅も適宜降りてみようかと思い、まずは秘境駅に認定された居組で下車。




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ここで降りるのも、全駅下車をしていた20年以上前以来のことで、当時の記憶はあまり残っていないものの、山中にひっそりと佇む堂々とした木造駅舎はやはり感動もの。棒線化により使用するホームは駅舎側の一本のみとなってしまったけれど、貨物ホームの跡や広々とした構内から、かつての栄華が偲ばれます。駅は集落から少し離れた所にあり、聞こえてくるのは鳥のさえずりだけ。何とも贅沢な時間が過ぎて行きます。




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反対方向から来た列車に乗り、隣の東浜でも降りてみます。




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ここの駅舎はコンクリートのシンプルな造りです。海岸沿いに位置し、先ほどの居組とは一駅隣にあるだけでひどく対照的です。




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駅を出ると、海岸までは目と鼻の先。荒々しい日本海が目の前に広がり、独りでぼんやりしたい時などは絶好の場所かもしれません。




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そしていよいよ新しくなった餘部に降ります。もはやこの駅自体が観光地化されているようで、列車には乗らない見物人がホームにもたくさん来ていました。




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かつての餘部鉄橋の一部を残し、「空の駅」として整備。ホームとは繋がる形で列車から降りたらすぐに大展望が望めます。鉄橋をそのまま流用しているため、下が丸見えになる所もあり、高所恐怖症の人にはキツそうです。




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眼下には餘部の集落と日本海が広がり、それはそれは見事な眺めです。




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このように、鉄橋の一部を残し、「空の駅」として生まれ変わりました。




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下の道路沿いには無料で見学できる鉄道の資料館があり、下は下でまた見所は多々あります。




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鉄橋から眺めた海は、近づいてみると随分と荒々しいことがわかります。かなりの迫力。




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かつて多くの撮りテツで賑わった「お立ち台」は今でも健在。列車が来る時間に合わせ、狙ってみました。実際に列車がやって来ると、何だかドキドキしてしまいます。




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十分堪能したので餘部を離れます。今度は何人かと連れ立ってワイワイ賑やかに来てみたいですね。




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次は隣の鎧で降りてみます。ここも居組同様、交換設備は撤去され、棒線化されました。




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駅舎は簡素な造りで、駅前も特にコレといった特徴はありません。が...




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地下道を渡りかつての上りホームへと出てみると、入江を見下ろす見事なまでの絶景が。設置されているベンチは、列車を待つためというより明らかに海を眺めるためのもので、その目も眩むような絶景は、本当に息を呑むほどです。これだけの眺望が望める駅というのも珍しいでしょう。




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ホームから直接下まで下りて行く道があり、下の入江までは比較的簡単に辿り着くことができます。下りて行くとそこは漁港で、周囲には家々が散見。なかなかのどかな所です。




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かつては港と駅を結ぶ物資運搬用のケーブル(インクライン)が設置されていて、今でもその跡が残っています。当時はさぞかし活気に満ちていたものと思われます。




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折り返しの列車に乗り、もう一度餘部鉄橋を渡って今度は久谷で下車。




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ここも交換設備や退避線は撤去され、単線使用の棒線化となりましたが、駅舎側の線路を撤去してしまったのが大きな特徴でしょうか。
駅舎側に人家はなく、その駅舎も今は本来の役目を終え、物置として使われています。駅舎側へ行くには一本道となりますが、その道路沿いにも人の住んでいる家屋はなく、踏切はもう事実上その役目を終えていると言えるでしょう。
でも構内は広く、貨物ホームの跡もあることから、昔はさぞかし活気があったように思われます。

夏草や兵どもが夢の跡。




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今日はこの後、豊岡まで移動。まだ時間的には早いけど、今日の行動はここまでとします。