北近畿タンゴ鉄道が、4月1日より鉄道の運行事業を子会社に移譲したことで、「京都丹後鉄道」として生まれ変わりました。それを記念して、1200円で全線が乗れる「開業記念フリーきっぷ」が発売されているので、今日も「18きっぷ」は使わず、丹後鉄道沿線を乗り降りしてみます。
豊岡の駅で待っていたのは、KTR8000形の「はしだて2号」。次に停まる久美浜から特急となって京都へと直通する、展望室も付いたデラックスな車両ですが、持参の切符は自由席なら特急にもそのまま乗れるため、しばし豪華な車両の乗り心地を景色を見ながら堪能してみます。これだけでもう、とってもトクした気分。
次の久美浜では列車交換のため数分間停まったため、これ幸いと駅を観察してみます。和風建築の駅舎は観光案内所も併設されていて、活気に満ちています。ローカル線の駅が賑わっているのを見ると、何だか嬉しくなりますね。
普通列車も旅情を誘う2人掛けの転換クロスシート車が多く、乗り心地は上々。
適度にカブリツキも楽しんでみます。
長~い由良川の鉄橋はよく話題に上ります。
高台から海を見下ろす眺めも素晴らしく。
適度に乗り降りも楽しんでみます。まずは栗田。落ち着いた感じの駅舎に誘われますが、残念ながら窓口の営業は平日のみで、待合室も閉まっていて入れず。かろうじて外から覗き込むのみ
折り返して隣の丹後由良でも下車。ここも窓口は平日のみの営業ですが、待合室は開放。木材をふんだんに使った内装に癒される気がします。
「あおまつ号」にも乗ってみました。いわゆる「水戸岡デザイン」による観光列車で、「あかまつ号」と並んでここの名物車両となっています。なお、「あかまつ」の方は整理券が必要ですが、「あおまつ」は自由席です。
京丹後大宮で下車。駅名は、京都丹後鉄道になった今月1日に、「丹後大宮」から改称されています。駅舎は平安朝風の建物を模したとか。委託で窓口も営業中。
そしてこちらは与謝野駅。一瞬、そんな駅あったかな、と思いましたが、ここも今月1日より「野田川」から改称。
ほとんど陽も暮れたけど、もう一つ、「コウノトリの郷」にも下車。ここも今月1日より「但馬三江」から改称されました。駅舎は多少改修されましたが、基本的にはそのままで、国鉄時代からの木造駅舎が残る唯一の駅です。三セク化される直前の25年前にここで駅寝したことがあり、当時を懐かしく思い出しますが、今思えばよくこんな不気味な所で一夜を明かせたものだと。
そして最後にしっかりと夜の走行も堪能し、西舞鶴へ。明日は残り一日となった「18きっぷ」を使い、のんびり帰路へと向かいます。長かった旅も、無事に終わりそうです。