タイの怪物 2作品「 リザード 」、「 ザ・レイク 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

「 怪物モノ 」2作品、「 Amazon配信 」100円枠から。

 

基本、あまり情報は入れたくないので「 予告編 」は 見ないようにしてるんですが、

 

( 予告編で「 見どころ 」を 全部出してたりするしね… )

 

「 怪物系 」は 怪物の出来が かなり重要なので 今回は 2作品とも「 予告編 」で確認してから 鑑賞。

 

その甲斐あって「 怪物 」に関しては 満足できましたよ。

 

 

ちなみに「 今月のセール 」では 取り敢えず、

未見の『 ミニミニ大作戦 』(69年版)は 観る予定。

 

 

 

「 リザード 」(タイ/2022)

 

「 巨大・トカゲ 」が出て来る 怪物ホラー。

 

 

祖父の葬式のため「 乾燥地帯 」の地元に帰って来た ラッパーの カオ

 

カオは いとこ・ジェーン、祖父の相棒・ヨー と共に、同郷の

「 YouTuber 」の フォン主催による「 地下水発見 イベント 」に 賞金目当てで参加することに。

 

だが、そこに 巨大なトカゲ型生物が出現し……。
 

 

序盤の「 悪徳?社長によって レーベルから 外される 」など

ラッパー云々は 少々 浮いてましたが、基本的には よくある

タイプの「 怪物モノ 」でしたね。

 

 

主人公・カオ の悪い所が「 地元に帰ってこない 」くらいで、

内容自体も まあまあ健全なため、「 ジャンル系 」としては

とっつき易そうな作品でした。

 

「 ED曲 」が ポップだったので もしかしたら 若者向けの

作品って事なのかも。

 

( タイの若者が「 巨大トカゲ 映画 」を観るかは疑問だけど )

 

 

「 乾燥地帯 」という設定が「 巨大トカゲの生態 」と 繋がっていたり、

 

祖父の エピソード 」により 程よく「 ドラマ性 」があったりと、この手の作品としては「 脚本 」も 比較的しっかりしてましたね。

 

 

肝心の怪物、“巨大トカゲ” も「 CG 」の クオリティが 結構

高く 見応えが 十分あったし、

 

「 暴れっぷり( 残酷描写 )」や「 演出面 」も まずまず。

 

ラッパー設定が 空気でしたけど フツーに 面白かったですよ。

 

 

〔『 リザード 』  「 タイトル 」、これ 貼っといて 〕

 

 

〔『 リザード 』  主人公・チーム。

ラッパーの カオ(中)と、祖父の弟子(左)& いとこ(右)〕

 

 

主人公たち ちょっと オシャレ。

 

 

〔『 リザード 』

見づらいが「 月にトカゲ 」と トカゲの「 滑空 首チョンパ 」〕

 

 

本作の 巨大トカゲ、「 トビトカゲ 」みたいに 空を飛ぶ

( 滑空する )んですよ。

 

 

〔『 リザード 』  闇夜に浮かぶ 巨大トカゲ

 

 

「 ジャケットのトカゲ 」より 3回りほど 小さいけど、

予算を考えれば これくらいが ちょうどいいかもですね。

 

 

〔『 リザード 』  巨大トカゲに 飲み込まれる ヨー

 

 

中盤、亡き祖父の残した「 水脈地図 」により 洞窟を発見。

 

そこで 祖父の相棒・ヨー巨大トカゲに食べられるという、チョット以外な展開に。

 

 

〔『 リザード 』  巨大トカゲ、地面から 出現 〕

 

 

「 前半 」とか こことかは チョット『 トレマーズ 』を思わせる場面でした。

 

 

〔『 リザード 』  巨大トカゲの顔アップ 〕

 

 

巨大トカゲの「 顔 」は 少し 恐竜寄りの 仕上がり。

 

 

〔『 リザード 』  パックンチョ 〕

 

 

こんな風に 暴れっぷりも イイ感じ。

 

 

〔『 リザード 』  昼は トラック上で グーグーグー 〕

 

 

演出も 「 クワイエットな サスペンス 」があったりと 緩急が

付いていて 悪くなかったです。

 

 

〔『 リザード 』  生きていた ヨー

 

 

ちなみに ヨー他、飲み込まれた人々は 生まれてくる 巨大トカゲの「 子供のエサ 」として洞窟で生きてます。

 

 

〔『 リザード 』  ヒロインの YouTuber・フォンの推理 〕

 

 

「 水不足 」の原因、それは 水ギライな 巨大トカゲが 洞窟内で

「 壁 」を作り「 水を閉じ込めていた 」から。

 

 

〔『 リザード 』  鳥だ! 飛行機だ! 巨大トカゲだ!〕

 

 

滑空してきた 巨大トカゲが 参加者の上を 通り過ぎると…

 

 

〔『 リザード 』  「 真っ二つ 」残酷 〕

 

 

ノドの下にある 突起により ひとりが 真っ二つに…。

 

 

〔『 リザード 』  腕チョンパ 〕

 

 

さらに「 爪による攻撃 」で「 腕チョンパ 」。

 

ここは 斜めから 斬られていたから、斜めに切断してほしかった。

 

 

〔『 リザード 』  終盤1、ツルハシ・アタック 〕

 

 

〔『 リザード 』  終盤2、シッポで 掴まれる フォン

 

 

終盤も「 展開 」が多いので まあまあ 盛り上がりますよ。

 

 

〔『 リザード 』  賞金は目の前にある 〕

 

 

最後は「 救出作戦 」の後、いろいろあって「 洞窟内の壁 」を爆弾で破壊し「 水 」を放出、

 

巨大トカゲは 水没して 地表にも「 水 」が噴出して…

 

みたいな感じ。

 

締めの やり取りは『 レプリコーン3 』の ラストと同じでしたが、フォンが ちゃんと ツッコんでいて しっかりオチていましたね。

 

 

次、2本目。

 

 

「 ザ・レイク 」

(タイ・オーストラリア/2022)

 

 

“水棲怪物” 系・ホラー。

 

「 町に “謎の水棲生物” が現れる… 」みたいな話。

 

「 怪物のデザイン 」に 惹かれたんですが、やっぱり良かったですね。

 

しかも「 人間サイズ( 子供?)」と「 巨大( 成体 )」と

2種類あり、

 

「 CG 」の他に 人間サイズのヤツは「 着ぐるみ 」が、

「 巨大 」の方も「 造形物 」があったりと「 怪物面 」は

満足度 高めでしたよ。

 

 

前半の『 グエムル 』のような「 怪物の暴れっぷり 」も

「 雑なカメラワーク 」は 残念でしたが 雰囲気は 良く、

 

“シリアス寄り” な話を含めて「 中盤以降も 期待できるぞ 」と思ったんですが、

 

その後は「 似たような構図 」、「 スローモーな演出の多用 」と 退屈を誘う内容。

 

後半の「 怪獣 」展開も 破壊っぷりが ショボくて ガッカリ。

 

 

おそらく「 自然と人間 」「 生物の共存 」みたいな テーマが

あると思うんですが、

 

「 怪物 殺せ 」コールは あるものの、基本 イイ人ばかりで

「 怪物に挑む 悪役 」が おらず「 エンタメ 」としては 盛り上がりに欠けるんですよね。

 

一方、「 ドラマ 」の方にしても カギになる 末っ子、メイ

説明が少なく「 結末 」も弱め( モヤモヤが残る )だったりと

 

「 怪物造形 」以外は かなり残念な作品でした。

 

 

 

〔『 ザ・レイク 』  「 タイトル 」、これも 貼っといて 〕

 

 

〔『 ザ・レイク 』  「 冒頭 」の 巨大怪物 〕

 

 

出し惜しみしない姿勢は イイんだけどな…。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  妹・メイが 拾ってきた「 巨大卵 」〕

 

 

一応、主人公は 3姉弟妹

 

それに 妻を亡くした 警部グレた娘環境調査員の男女

警察の指揮官 なんかも 登場。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  人間サイズの水棲怪物 出現 〕

 

 

前半は『 グエムル 』っぽい展開。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  尻尾アタック 〕

 

 

シッポで ビタンッと叩いたり、ブッ飛ばしたりする描写が

あるんけど、

 

誤魔化すためか「 雑 」な編集で 思ったよりは 心躍らず。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  水棲怪物 正面 〕

 

 

〔『 ザ・レイク 』  走る 水棲怪物

 

 

ここは カッコよかったね。

 

これで 期待するなって方が ムリですよ。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  シンクロ覚醒した & 訴える

 

 

怪物に襲われ ケガを負った 兄・ケンが 怪物と シンクロ?

 

怪物出現の前に 妹・メイが 行方不明になっていたため、

その「 シンクロ( 視点 )情報 」をもとに 隠れていた 怪物を 見つけ出して 確保。

 

町民から「 殺せコール 」が出るが、怪物を キズ付けると

ケンの方も ダメージを受けてしまうようで…。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  巨大な方の( たぶん親 )水棲怪物

 

 

「 中盤 」は デカい方が 再び現れて『 ジュラシック・パーク 』

みたいな展開に。

 

 

でも 迫力は あるものの 動きが少ない( あまり 暴れない )

うえに 長くて 飽きて 来るんですよね。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  「 卵 」を咥えようとする 怪物 〕

 

 

ちなみに、その目的は「 卵の奪還 」でした。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  町を ちょこっと破壊 〕

 

 

そこから 町に繰り出してきたんで「 怪獣展開 キター! 」と

喜んでいたら ぜんぜん 大した事ない…。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  怪物の咆哮 〕

 

 

こんな感じの「 イイ画 」が あったのが 唯一の救いかな。

 

この後、兄・ケンが「 卵 」積んだ車で 怪物を 町の外へと誘導して( 場所は わからん )事態は収束。

 

町も 怪物を慮って( 保護するため )「 丸っと 隠ぺいする 」

選択をします。

 

 

で、ここから さらに「 5年後… 」と続くんですが これが

長くてね。

 

 

〔『 ザ・レイク 』  5年後の メイ怪物

 

 

一応、警部による「 復讐 」展開では あるものの、

 

「 怪物は 己の中にある… 」みたいな 説教臭い場面

( 坊さんが 出て来る )で 少々 ゲンナリ。

 

ちなみに「 怪物は 昔からいて、うまく 共存していたらしい?」

みたいな オチでした。

 

「 怪物と人間を 繋ぐ 」役割(?)の メイが 口から 何か生き物 を出していたけど そこは よくわからなかったな。

 

 

という事で メッセージ性は ともかく「 エンタメ 」が弱いので

「 怪物造形 」以外では オススメは しづらい作品でしたね。

 

 

何にしても 結構な予算で しっかり作られてはいたので

今後「 タイの怪物映画 」は チェックしておいても いいかもしれません。

 
 
 

〔『 リザード 』  食用トカゲ&砂漠のトカゲ(同じ種類?)。

お腹のオレンジが キレイ、「 頭ひょっこり 」も カワイイね 〕

 

 

最後は『 リザード 』の「 かわいいトカゲ 」で 締めときます。