BOGLIOLI プレコレクション
昨日は皆さんも良く知っている、このブランドの2012春夏プレコレクションでした。
そのブランドは BOGLIOLI です。
ここ数年、ファッションジャーナリストから ”イージーフォーマル”と言われ、
イタリアのクラシックスタイルで大きな流れとなっている、リラックス感のある
テーラードスタイルを牽引してきた代表的なブランドです。
日本でもジャケットやスーツに興味のある人であれば、知らない人はいないと言えるほど人気のある
ブランドです。
今回のプレコレクションは、ボリオリのベーシックモデルに限定したコレクションです。
プレコレクションなので生地のバリエーションも限られますが、
ベージュ~ライトブラウンのナチュラルカラーのバリエーションにサックスブルーとインディゴブルー
を加えた、クリーンなカラーバリエーションのコレクションでした。
生地はお見せすることはできないのですが、サンプルのディスプレイを少しだけお見せします。
照明が暗いので少しダークに見えますが、画像のベージュがもっと明るくてキレイなので、
ディスプレイはかなりナチュラルでクリーンな印象です。
プレコレクションはイタリアらしいカラフルなカラーの生地はほとんどありませんでした。
おそらく、メインコレクションには多少カラフルなカラーも出てくるとは思いますが、
ナチュラルカラーのバリエーションが多くなるのではないか思われます。
イタリアからはエクスポートマネージャーの GIANLUCA MODENA が来ていました。
ボリオリのネイビージャケットにウォッシュのかかったシャンブレーのシャツ、
パンツはベージュのチノパンを裾をロールアップして穿いています。
シューズは私も購入し、以前ブログでもご紹介した、
WALKOVERのダーティーバックスです。
ジャンルカの話では、イタリアでもかなり人気があり売れているそうです。
ウォークオーバーは、現在のオーナーがイタリアの会社なので、
イタリアの有名セレクトショップでの扱いも多いそうです。
ジャンルカはチノパンの裾をロールアップして穿いていますが、
クラシックなスタイルだと、このくらい細めの幅で少しだけロールアップしている
人達が多く、逆にグルグルにロールアップして穿くのはカジュアルなスタイルの
人達に多く、割と若い人達がそのようなスタイルでチノパンを穿いているケース
が多いです。
オトナはいくら流行といっても”節度のあるスタイルで”ということですね。
因みに、彼の着ているジャケットには赤いボタンが付いています。
二年前のボリオリのジャケットですが、
そういえばこんなボタンがオプションであったなという感じです。
ジャンルカには申し訳無いですが、この赤いボタン...
当時も引っかからなかったのですが、
今見ても全く引っかかりません(笑)。
ボタンと言えば...
以前コーディネートでお見せしたこのジャケット。
白い貝ボタンに付け替えました。
ボタンを替えるだけでかなり印象が変わります。
もちろん自分で替えました。
裁縫得意です(笑)。
GTA プレコレクション
今週から2012年春夏のオーダーに向けてのプレゼンやプレコレクションのため
海外メーカーの来日が続きます。
先日、GTA のプレコレクションを持ってイタリアのショールームの社長が来日しました。
そのショールームの社長は日本のファッション誌にも度々登場するこの人です。
PMG社の社長の PRIMO GUERCILENA氏です。
彼はイタリアのロンバルディア地方のGTAのエージェントで、日本のGTAのオーダーを取りまとめている
人物です。
プレコレクションとは、サプライヤーが正式なコレクションを発表する前に、限られたカスタマーだけに
次シーズンのコレクションを紹介し、早期にオーダーを受注するものです。
私たちはプレコレクションでオーダーすることで商品のデリバリーが早くなり、サプライヤーはファクトリーの
生産キャパに余裕がある時に生産できるというメリットがあります。
ブランドによっては、プレコレクションだけのモデルや生地を用意しているケースもあります。
当然、まだ2012春夏の展示会も見ていないので、この時期に2012年の春夏の傾向を予想しながら
オーダーするのはなかなか難しいですが、来期の傾向をサプライヤーの提案を聞きながら慎重にオーダー
を進めます。
GTAはBEAMSが展開するパンツメーカーの中でも INCOTEX、PT-01と並ぶ重要なブランドなので、
店舗スタッフの意見も聞きながらオーダーします。
生地を真剣に選ぶ店舗スタッフ達です。
店舗スタッフはこのオーダーに参加するために、今シーズンの消化状況を把握し、更にお客様の声をオーダー
に反映させるために具体的な要望を持って店舗の代表としてミーティングに参加しています。
店舗の意見を尊重してバイイングに取り入れるというのがBEAMSの伝統なので、このようなミーティングが
度々行われます。
まず、スタッフに全て選ばせて意見を聞いた後、バイヤーが来期の傾向を予測しながら具体的にオーダー
を入れていきます。
そのオーダーは、定番として確実に無くてはならないものもあれば、私たちが売って行きたいという
新たな打ち出しもあります。
私はクリエイティブディレクターであるとともに、バイイングチームの統括部長でもあるので、
その無くてはならない定番と新たな打ち出しのバランスを考え、バイヤーと打ち合わせをしながら
オーダーを進めます。
今回もなかなか良いオーダーが出来ました。
GTAは最近TWISTEDというラインが人気ですが、今回もなかなか良い内容でした。
新しいモデルのデザイン画も見ましたが、興味をそそられるモデルもあったので、
来月イタリアで実際にサンプルをチェックし、良ければオーダーしようと思います。
まだ春夏の真っ只中で秋冬もこれからだというのに、”来年の春夏にご期待ください”と言っても、
皆さんは全然ピンとこないと思います(笑)。
今月はプレコレクシャンが続くので、オーダーの詳細はお伝えできませんが、
トピックスがあればお伝えしようと思います。
今日のプリモのスタイルです。
ネイビーのダブルブレストのジャケットに淡いパープルのトラゥザースを合わせ、
淡いパープルのストライプのシャツにネイビーベースにパープルのドットのタイを
合わせています。
一見派手なコーディネートですが、ネイビーのカシミアのニットベストを合わせることで
パープルの分量を調整しています。
彼はいつも色を積極的にコーディネートに使いますが、分量の取り入れ方が上手いので
カラフルな色を使っても上品に見えます。
この辺がカラフルな色を使ってただ派手に着るイタリア人やイタリア人のような日本人(笑)とは違うところです。
彼が日本のファッション誌に登場するときは、頑張りすぎてチョット...?の時もありますが、
彼は本来シックでエレガントな装いも上手いです。
上の画像はMEN’S CLUB WEBサイトのファッションスナップです。
コーディネートの詳細と解説が見られますので、こちらをご覧ください。
http://www.mensclub.jp/fashion/snap/firenze76_10_0906
因みに1997年6月のPITTI UOMOで撮ったプリモの写真があります。
カラフルな色だけでなく、こんなベーシックなネイビージャケットのコーディネートも上手いです。
因みに、パンツはベージュのチノパンを穿いていますが、この頃もベージュのチノパンが
コットンパンツの定番でした。
私自身、イタリアらしいキレイな色づかいのコーディネートもシックなコーディネートも
彼に教えられたことが多いです。
彼も今年67歳、独身で20代の彼女がいるとは言え(笑)...本来はリタイヤする歳です。
まだまだ若いメンタリティーを持ってバリバリ仕事をしています。
ミラノのウエルドレッサーにはまだまだ頑張って欲しいと思います。
今日は暑くなるという予報だったので、
今シーズン初めてコードレーンのジャケットを着ました。
ブルーの鹿の子のシャツを着てリラックス感のあるコーディネートにしました。
天候や気温によって着る服を決めるので、毎日天気予報をチェックしながらコーディネートを考えます。
もし、今日が曇りだったらコードレーンのジャケットは着ませんでした。
MEN’S EX 連載
MEN’S EX 4月号から始まった連載、”中村達也の今、買いのアイテム”
先日発売された6月号のテーマは ”細身のチノパン” です。
まだ6月号を見ていない方の為に、連載ページはこんな感じの2ページです。
2009年の6月のPITTI UOMOまでは圧倒的にホワイトパンツがを穿いた業界人が多く、
ほとんどのパンツブランドがホワイトパンツをメインで打ち出していました。
2009年の6月のオーダーは2010年の春夏に店舗に並ぶもののオーダーなので、
必然的に2010年の春夏はホワイトパンツがほとんどのショップで多く展開されていました。
イタリアでしばらく続いたホワイトパンツ一辺倒の流れも、昨年の6月のPITTI UOMOでは
ほとんどのパンツブランドがベージュのバリエーションを増やし、積極的にベージュ系の
カラーを打ち出すようになり、トレンドに敏感な業界人が細身のベージュのチノパンを
身に着けるようになったことで、圧倒的なホワイトパンツの流行に変化の兆しが見られる
ようになりました。
パンツブランドのショールームのサンプルやディスプレイもベージュのバリエーションを増やし、
ホワイトパンツに変わるパンツのトレンドカラーとしてバイヤーやプレスにアピールしていました。
こんな感じで圧倒的にベージュをフィーチャーしていました。
更に、2011秋冬ではホワイトを生地のコレクションから外すブランドも増えています。
ブランド名は出せませんが、皆さんが良く知っている有名なパンツブランドです。
正確にはホワイトがコレクションから無くなるということではなく、
ピュアホワイトがオフホワイトや生成りのような薄いベージュに移行しているという表現
が正しいと言えます。
上の画像は昨年6月のPITTI UOMOで撮った画像です、。
右の人のような、股上が浅めで細身のチノパンを少し短めの丈で穿いている業界人が多く見られました。
また、裾をロールアップして短めの丈で穿いている人達もいました。
因みに、右から二番目の人もベージュのチノパンです。
上の画像はカジュアルなスタイルですが、こんな感じのチノパンにボリオリのような洗いのジャケット
を着ている人もいます。
また、洗いざらしだけではなく、キレイにプレスをかけて裾をダブルで仕上げた細身のベージュの
コットンパンツを穿いている人も増えています。
今シーズンは昨シーズンまでの圧倒的なホワイトパンツからベージュのパンツへと確実に色の
変化が起こっているので、読者の皆様にもそれをお伝えしたく、MEN’S EXの連載のテーマに
してもらいました。
ただし、ホワイトパンツはもう古いとか穿けないという訳ではありません。
まだまだホワイトパンツを履いている人はPITTI UOMOでも多いというのが事実です。
しかし、確実にホワイトパンツからベージュ系のパンツへ移行しているというのが実情です。
次の秋冬はそれがもっと顕著になると予想されますので、ホワイトパンツをお持ちの方は
次にパンツを選ぶ時の選択肢にベージュを入れていただければと思います。
因みに、今日は私の部署でもスタッフ3人がベージュのチノパンを履いていました。
そのうち二人は同じような格好でした(笑)。
デニムシャツにベージュの細身のチノパン。
そして、チノパンは履いていませんが...
デニムシャツを着たスタッフがもう二人。
今日、私の部署は3人ベージュのチノパン、4人がデニムシャツでした(笑)。
最近はベージュのチノパンにデニムやシャンブレイのシャツが私の部署の制服のように
なっています。
そして私も今日は細身のチノパンです。

デニムのシャツは着ていませんが、デニムのジャケットと合わせています。
シャツはインディゴ染めのチェック、ポケットチーフはシャンブレイです。
チョット合わせすぎでした...
”ウニ” という名のトラットリア
このところタイミングが悪く ”ドンチッチョ” の予約が3連敗。
それでもシチリア料理が食べたい時は最近この店に行きます。
そのトラットリアが西麻布にある ”Riccio di Mare”(リッチョ ディ マーレ)。
イタリア語で ”ウニ” という名のトラットリアです。
ある有名なスタイリストさんに教えてもらったトラットリアですが、コースの充実ぶりはちょっと驚きです。
この店のコースは小皿の前菜が11品、パスタ、セコンド、デザート、コーヒーという、
男性でも完食するのがたいへんなくらい充実しています。
普段イタリア料理はアラカルトでしかオーダーしないのですが、この店のコースは少しづつ
多くの種類の料理が食べられるので、いつもコースでオーダーします。
今日はそのリッチョ ディ マーレのバリューあるコースをご紹介します。
タコのカルパッチョ
薄造りのようにかなり薄くスライスしています。
ボリュームがあるように見えますが、
かなり薄くスライスしているので、
あっという間に食べてしまいます。
スタートからかなりおいしいです。
茄子のカポナータ
シチリア料理の定番なので毎回必ずコースメニュー
に入っている前菜です。
イワシのマリネ
南イタリアの代表的な前菜です。
ナポリでも良く出る前菜ですが、私はナポリでは食べません。
鮮度が日本で食べるのに比べると落ちるので、なんとなく食べる
気になれません。
イワシのマリネは日本で食べるのが一番おいしいです。
甘エビとオレンジのマリネ
すし屋ででるような鮮度の高い甘エビです。
醤油で食べてもかなりおいしいはずです(笑)。
カプレーゼ
これも南イタリアの定番です。
水牛のモッツアレラとセミドライトマトのカプレーゼです。
ドライプチトマトのカプレーゼはこの店が初めてです。
タラバガニのグラティナート
タラバガニにパン粉を付けてオーブンで焼いたシンプルな料理です。
パン粉の焼けた香ばしさと焼いた蟹の香ばしさがマッチしています。
アランチーニ
シチリアの代表的な前菜です。
簡単に言えばライスコロッケですが、
牛筋の出汁で炊いたライスを使っています。
マグロの生ハム
生ハムのように塩味が強いので、白ワインに合います。
トラーパニ風 魚介のクスクス
シチリアの伝統料理です。
以前ご紹介した魚介のフレーグラに少し似ています。
魚介の旨みがたっぷり出ています。
沖縄アグー豚の自家製ソーセージ
沖縄のブランド豚アグーを贅沢に使っています。
クセがまったくありません。
野菜のグリル
シンプルに茄子やピーマンをグリルした前菜です。
ここまで11品が全て前菜です。
画像は全て二人分で少しづつのように見えますが、パンもおいしいのでパンをセーブしないと
前菜でおなかいっぱいになってしまいます。
酒飲みにはこの前菜はワインが進むツマミになるようです。
そしてセコンドの前にパスタです。
海の幸のリングイネ
新鮮な海の幸がたっぷりなトマトソースのパスタです。
因みに、¥800プラスすると、この店の名物の生ウニのスパゲッティー二
が食べられます。
残念ですが、私は生ウニが苦手で食べられません...
パスタを食べてもうお腹がいっぱいというところで、更にセコンドが出てきます。
セコンドは肉と魚が選べますが、今回は魚を選びました。
マグロのカマのグリル
”もう食べられない” というところでこのボリュームです(笑)。
二人分とはいえ、ビステッカ フィオレンティーナのような大きさのカマです。
お腹がいっぱいでしたが、脂がのっていておいしかったので半分だけ食べました。
残すのがもったいないくらいのおいしさです。
この後、しっかりデザートの盛り合わせがでます。
デザート盛り合わせ
これだけ食べた後にこのデザートです(笑)。
デザートも抜かりなしです。
全部おいしいです。
デザートは別腹です(笑)。
この後に食後の飲みものが出てコース終了です。
かなり充実していて完食するのも大変ですが、驚くのはこのコースの値段です。
なんと、たったの¥4,000-です。
西麻布でレベルの高い本格的なシチリア料理を食べきれないくらい食べて、一人¥4,000-です。
余計なお世話かもしれませんが、この値段でやっていけるのか心配になります。
コースが安い店はワインが高い店も多いですが、ここはワインも適正価格です。
余程高いワインをオーダーしなければ、高くても一人¥7,000-~¥8,000-です。
因みに、私はアルコールが飲めないので、この日の会計が二人で¥10,600-でした。
シェフはシチリアのレストランで修行し、帰国してから魚を極めるために一年間すし屋で働いていた
そうです。
味は日本風にアレンジしていない本格的なシチリア料理です。
本場の味が好みの方には、この味とコストパフォーマンスは驚きだと思います。
お店には失礼ですが... こんなにおいしい本格的なシチリア料理を出して
値段も良心的なのにいつも空いています。
個人的にも応援したい店なので、もう少し混んで欲しいなと思います。
ご興味があれば是非リッチョ ディ マーレで一度このコースを食べてみてください。
東京都港区西麻布1-11-13
TEL 03-6863-3675
ブログを書きながら、自分の撮った画像を見ていたらお腹が空いてきました(笑)。
BEAMS HOUSE 神戸
今日はLUCUAメンバーズカードをお持ちの方の特別内覧会でした。
朝から館内は多くのお客様で盛り上がっていました。
丸ビルや新丸ビル、東京ミッドタウンのオープニングを思い出させるほどの盛り上がりです。
いよいよ明日4日がグランドオープンです。
皆様のご来店を心からお待ち申し上げます。
今日は午前中からLUCUA館内をリサーチして午後から神戸に行きました。
ゴールデンウィーク中だけあって神戸の街も多くの人たちで溢れていました。
神戸には昨年春にオープンしたビームスハウス神戸店があります。
関西地区以外の方はビームスハウス神戸店はご覧になったことがないと思いますので、
今日は少しだけ画像を撮ってきましたのでお見せします。
スーツやジャケットは首都圏の店舗と同じくらい充実しています。

ビームスハウスは現在、丸の内、東京ミッドタウン、神戸の3店舗ありますが、
この神戸店が最も空間を贅沢に使った店舗です。
商品量は丸の内店にはかなわないですが、広い空間でゆったりとリラックスしてお買い物ができるのは、
ビームスハウス3店舗の中でも神戸店が一番だと思います。
関西の店舗は、このビームスハウス神戸店、昨年秋に移転リニューアルした心斎橋店、明日オープンする
LUCUAとオトナのお客様がお買い物をしやすいショップが増えたと思います。
これからもBEAMSをご贔屓いただけますよう、よろしくお願いいたします。
大阪出張
今日は5月4日にオープンする大阪駅のLUCUAの内覧会でした。
オープンする前に少しだけLUCUAの店舗の画像をお見せします。





メンズはスーツやジャケットだけでなく、オトナのカジュアルウエアも充実しています。





レディースは画像のようなシンプルでシルエットの綺麗なウエアが充実しています。
メンズはHEP FIVEからの移転となりますが、今までHEP FIVEのロケーションに抵抗のあったお客様にも
是非ご覧になっていただきたいと思います。
明るくてたいへん商品が見やすい店舗です。

スタッフ一同皆様のご来店をお待ち申し上げます。
今晩はLUCUAのスタッフの激励食事会でした。


たいへん盛り上がりましたが、オープン前の準備で疲れて眠っているスタッフもいました(笑)

5月4日グランドオープンです。
皆様のご来店を心からお待ち申し上げます。
出張報告会
まだ春夏シーズンも真っ盛りというのに、私たちバイヤーチームは既に秋冬の準備にかかっています。
先日バイヤーチームが、ショップスタッフに次の秋冬の傾向とバイイングしてきたアイテムを報告する
半期に一度の出張報告会が開催されました。
店舗の営業が終わってから首都圏のショップスタッフが原宿のオフィスに集まり、
夜9時から報告会がスタートします。
地方の店舗や当日参加できなかったスタッフの為にビデオを撮って回覧します。
説明をするのは各セクションのバイヤー達。
この報告会が実質的な秋冬の販売に向けてのスタートになるので皆真剣です。
各バイヤーが撮ってきた画像をスライド形式で見せながら説明します。
こんな感じで現地で撮ってきた画像を見せながら、来期の傾向とバイイングしてきたアイテムを説明します。
店舗スタッフもこれが初めて聞く次シーズンの傾向です。
参加した首都圏店舗のスタッフは、既に来秋冬の傾向を大まかではありますが理解していると思います。
店舗に行かれたらスタッフに少し質問してみてください。
答えられなければ、おそらく寝ていたスタッフです(笑)。
この報告会がスタートになり、来月には全国のスタッフが集まって恒例の商品説明会が行われます。
更に平行して、連休明けから2012年春夏のプレコレクションが始まり、海外のメーカーの担当者
の来日が続きます。
春夏の商品を販売しながら秋冬の準備をして、更に来年の春夏のオーダーもするという、
この時期は私達バイヤーチームは3シーズンにまたがった仕事をしています。
そして、6月の第二週からはPITTI UOMOがスタートし、2週間のヨーロッパ出張に出ます。
年々仕事のサイクルが早くなっているように感じますが、私がバイイングや企画を行っている
クラシックを中心としたファッションは、毎シーズン大きな変化は無いですが、逆に小さな変化を見逃せません。
それを見逃さないことが ”時代性のあるクラシック” を提案するには重要です。
この時期は、次の秋冬の流れをもう一度頭の中で整理しつつ、来年の春夏に向けて小さな変化を見逃さず、
新しい流れを見据える大切な時期です。
今日はMEN‘S EXの撮影があり、ついでにカメラマンさんに
ブログ用の写真を撮ってもらいました。
プロの写真はやはり違います。
コンパクトデジカメでキレイに取れる撮り方を教わりました。
世界文化社の小澤達也さん、ありがとうございました。
今日はカンタレリのライトグレーのジャージジャケットで、
ライトグレーとベージュの2色でまとめたコーディネートです。
カンタレリのジャージジャケットはジャージと言わなければ
見た目は普通の生地のジャケットです。
他のブランドのジャージジャケットとは少し次元が違うというのが
私の個人的な評価です。
そして先日購入したWALK-OVERのダーティーバックスを履きました。
思ったよりトゥーのボリュームがあるな... というのがファーストインプレッションです。
春夏の買い物 6
先日久しぶりにポケットチーフをまとめ買いしました。
スーツの時は白のリネンや麻のチーフを挿すのが私のスタイルなので、
今回はジャケットやこれから仕上がってくるコットンスーツに合わせる事を考えたチョイスで購入しました。
今日は今回私が購入したチーフをご紹介します。
RODAのシルクプリントです。
ベースが無地に見えますが、洗いざらしのデニムのような色落ち感をプリントで表現しています。
元々サイズが33cm×33cmでしたが、胸ポケットに挿すとボリュームが足りないので、40cm×40cm
にスペシャルリクエストで変更してもらいました。
チーフのサイズは生地の厚みや素材よって変えるのがBEAMSのこだわりです。
この色以外にブラウン、サックスブルー、グリーン、パープルがあります。
AD56のタータンチェックのチーフです。
コットン50%、シルク25%、リネン25%で、シルクチーフに比べると厚みがある素材なので、
サイズは33cm×33cmでポケットに挿すと丁度いいボリュームになります。
この色以外にレッドとブルーがあります。
FRANCO BASSIのトリミングチーフです。
素材はシルク100%ですが、麻のスラブ糸を使ったような素材感をうまく表現したチーフです。
シルクとは思えないようなざっくりとした素材感が特徴です。
この色以外にオフホワイト、シルバーグレー、ライトブラウン、サックスブルー、ラベンダーと
カラーバリエーションも豊富にあります。
ELEVENTYの後染めチェックのチーフです。
コットンのチェック生地に後染めで色をのせたチーフです。
写真ではわかりませんが、後染めで洗い加工を施してあるのでかなりビンテージ風に仕上がっています。
ポケットチーフと言うよりはハンカチのようですが、後染めのジャケットやウオッシュのジャケットには
このくらいカジュアルなチーフを無造作に挿す方がきまり過ぎなくていいと思います。
この色以外にネイビーとブラウンがあります。
値段も¥2,940-(税込み)とリーズナブルです。
BRILLAオリジナルのカモフラージュチーフです。
このチーフは日本製ですが、私が素材選びから色出しまで行って作ったBRILLAのオリジナルです。
ツイルや平織りのシルクにプリントすると艶がでて、カモフラの色柄もはっきり出すぎてしまい
品がなくなるので、オックスフォードのような粗めの素材感のシルク生地にプリントすることで
カモフラージュの色柄が馴染むように仕上げました。
何度も生地に試し刷りを行って色を決めたので、かなりいい色出しができたと思います。
右のミリタリーグリーンのカラーが最も人気がありますが、カモフラ柄をさりげなく取り入れたい方は
私と同じネイビーや左のブルーのカモフラがお勧めです。
今回も結局ブルー系ばかり購入してしまいました(笑)。
いまオーダーで作っているコットンスーツもブルーとベージュなので、結局ホワイトとブルー系の
出番が多くなりそうです。
ポケットチーフに抵抗があるという方はまだまだ多いですが、ジャケットコーディネートは春夏の場合、
暑くなるにつれてシャツやポロシャツと合わせるシンプルなコーディネートが多くなります。
ひとつ間違えると地味で特徴の無いコーディネートになりがちなので、春夏は特にポケットチーフを挿す
ことでコーディネートが格上げされると思います。
挿し方など、難しく考えなくても大丈夫です。
最近はこんな風に普通に折りたたんで無造作に入れる挿し方もあります。
イタリア人もこんな入れ方をする人を最近良く見かけます。
特にネイビージャケットをコーディネートの軸としている方は、是非ポケットチーフを挿して着こなして欲しいと
思います。
最近はダブルブレストのスーツを着ることが多いです。
このSTILE LATINOのダブルブレストは、インポートのスーツの中でも私が
一番気に入っているモデルです。
生地はCARLO BARBERAのミディアムグレーのウインドウペンです。
ホワイトのシャツにベージュのソリッドタイをコーディネートしました。
グレー×ベージュは好きなカラーコーディネートです。
春夏の買い物 5
色々検討した結果、結局これを購入しました。
WALK-OVER ダーティーバックスです。
80年代中に私が購入したモノと比べると、ノーズが長くトゥーのボリュームもありますが、
新生ウォークオーバーはマークマ クナイリーがデザインしたダービーシューズなので、
先代と変わらないものを彼がデザインしても意味が無いということを理解した上で購入しました。
因みに、以前ブログでご紹介した80年代のウォークオーバーのホワイトバックスがこれです。
アメリカ好きの人達にとっては”似て非なるもの”という評価もあると思いますが、
アップデートされたものは、”良いところをなるべく評価して取り入れる”というのが
私のポリシーなので、あくまで”新しいウォークオーバー”という認識で購入しました。
ダーティーバックスを購入し、しばらく自分のイメージするコーディネートに取り入れ、
しっくりくればホワイトバックスも購入しようと思っています。
ウォークオーバーはBEAMSのカジュアルの店舗で展開しています。
今回ウォークオーバーと比較検討したのがこれらのシューズです。
BEAMS PLUS オリジナル ホワイトバックスとダーティーバックスです。
この靴はビームスプラスのオリジナルの木型を使って、英国ノーザンプトンのファクトリーで作られた
完全なオリジナルモデルです。
先代のウォークオーバーの雰囲気をうまく再現していますが、ソールがダイナイトソールなので、
重く、かえりも硬いのが気になり購入を見送りました。
ビームスプラスのスタッフがこだわって作った靴なので、より本格的なつくりの靴をお好みの方には
お勧めできるクオリティーです。
新色でグレーももうすぐ入荷するようです。
MARK MCNAIRY のホワイトバックスとダーティーバックスです。
これは新生ウォークオーバーのデザイナーのマーク マクナイリー自身の名を冠したブランドです。
ビームスプラスのオリジナルと同じく、先代のウォークオーバーの雰囲気をうまく再現し、
英国製でありながら軽く履きやすいのは気に入ったのですが、私にはイエローソールが少しお洒落すぎて
購入に至りませんでした。
他の人とチョット違うモノが履きたいというスタイリッシュな方にはお勧めです。
これはインターナショナルギャラリーで展開しています。
カジュアルなレザーシューズなので、これからのシーズン、スリッポンやスニーカーと同じ感覚で
ベージュの細身のチノパンやカーゴパンツに合わせて履こうと思っています。
ダーティーバックスを履くのも20数年ぶりです。
次の秋冬はラウンドトゥーのスポーティーなシューズが増えていますので、春夏だけではなく、
秋冬も活躍しそうです。
ご興味のある方は是非実物をご覧いただき、ご試着いただければと思います。
今日は柄物のダブルブレストジャケットを着ました。
昨年購入した大柄のグレンプレイドをキレイなブルーで後染め加工したジャケットです。
青みの強いオックスフォードのワイドスプレッドとブルーのグラデーションでまとめました。
リネンコットンの軽い素材なので、ジャケットのボタンを貝ボタンに換えようと思っています。
J&M DAVIDSON
今日は最近私が気に入っているベルトの話です。
そのベルトはブログでも何度かご紹介したこのベルトです。
J&M DAVIDSON のメッシュベルトです。
私がJ&M DAVIDSOのベルトに出会ったのは、今から20数年前の80年代後半です。
当時、J&M DAVIDSON や RALPH LAUREN が英国製のレザーメッシュベルトを発表し、
BEAMSでも J&M DAVIDSON のメッシュベルトを展開すると同時に、このベルトが英国の
どこのファクトリーで作られいるかという話になり、色々調べた結果、J&M DAVIDSON も
RALPH LAURENも当時の日本ではほとんど知られていなかった英国のファクトリーで
作られていることが分かりました。
そのファクトリーというのが、皆さんも良く知っている WHITEHOUSE COX です。
当時、ホワイトハウスコックスは、J&M DAVIDSON や RALPH LAUREN をはじめ、
英国やアメリカの名だたるブランドのファクトリーとしてヨーロッパやアメリカでは有名でしたが、
日本にはホワイトハウスコックスの代理店は無く、BEAMSも様々なルートを通じてオーダーしていました。
20数年前、私が購入したホワイトハウスコックスのベルトがこれです。
太い編みのレザーメッシュにゴールドのブラスのバックルが付いています。
ラルフローレンは当時このメッシュの帯を使っていました。
因みに、このバックルは現在もホワイトハウスコックスの定番として使われています。
素材はブラスですが、J&M DAVIDSON と同じウエスタンチップが付いています。
帯の幅は4cmあり、凝った編み方のメッシュです。
これらのベルトは今は全く使っていないのですが、”捨てられないコレクション” として
クローゼットで眠っています。
当時、レザーメッシュベルトは旬なアイテムだったので、ほとんどのスタッフが購入しました。
既にイタリア製のレザーメッシュも存在していましたが、英国製のマットなレザーの質感と比べると
光沢があり、色気が強すぎたため、本物はやはり英国製というのが私たちの認識でした。
ここ数年、アメリカ的なスタイルが世界的に注目されたことにより、レザーメッシュベルトが再び注目され、
現在は様々なベルトメーカーがレザーメッシュベルトを展開しています。
J&M DAVIDSON も数年前に代理店ができ再上陸しましたが、その際にまず最初にオーダーしたのが、
このウエスタンチップ付きのメッシュベルトでした。
現在は生産もスペインになり、ホワイトハウスコックス製ではなくなりましたが、しっかり編まれたメッシュ
とレザーの風合いは当時とほとんど変わりません。
バックルのデザインは変わらないものの、当時シルバープレートのものが付いていましたが、
今は素材がニッケルに変わりました。
それが質感という部分では大きく変わったところだと思います。
因みに、80年代後半に私が購入した J&M DAVIDSON のベルトに付いていた
シルバープレートのバックルとウエスタンチップがこれです。
バックルは現在と同じく J&MD と刻印が入っています。
ブライドルレザーの帯に付いていたものですが、帯がひび割れして使えなくなったので、バックルを
外して保管していました。
クロコダイルの帯にこのバックルとチップを付けたいと思い、どこかでオーダーで帯が作れないかと、
ずっと作ってくれるところを探していたのですが、ベルトのビスポークというのは国内外探してもなかなか
見つからず現在に至ります。
J&M DAVIDSON のメッシュベルト、値段は他のブランドより少し高いですが、他のブランドには無い
独特の雰囲気を持っています。
それは20数年前、私が初めて J&M DAVIDSON のメッシュベルトに出会った時と変わっていません。
様々なブランドのレザーメッシュベルトがありますが、私がこのベルトを今また愛用するのは、
このブランドの持つラグジュアリーなイメージが、今も少しも色褪せていない事によるところも大きいです。
J&M DAVIDSON のブランド プロフィールはこちらをご覧ください。
http://www.yagitsu.co.jp/brand/jamdavidson/
今日は久しぶりに春らしいカラーのジャケットを着ました。
ダルクォーレでオーダーしたサマーカシミアのジャケットです。
インナーは浅いネイビーのカシミアコットンのポロシャツです。
ラグジュアリーな素材感のものをスポーティーに着こなすというのが今日のテーマです。