ARFANGO ショールーム
今回もミラノのショールームをご紹介します。
BEAMSでドライビングシューズを展開しているARFANGOのショールームです。
アルファンゴのショールームはミラノの一等地で多くのブランドショップが並ぶモンテナポレオーネにあります。
モンテナポレオーネから建物の中には入り、重厚な大理石でできた階段を登ると、
階段の天井にフレスコ画が描かれています。
壁にも大きな絵画が飾られています。
絵に圧倒されていると、住宅の入り口のような重厚な木の扉の前にアルファンゴのサインが
出ています。
扉を開け中に入ると...
まるでお金持ちの邸宅のリビングのようなショールームです。
テーブルや棚の上にさりげなくサンプルがディスプレイされていてショールームという感じがしません。
GOYARDのアンティークのケースがさりげなく置かれ、その上にもサンプルがディスプレイされています。
商談テーブルには銀の器の上にスィーツが綺麗に盛り付けられています。
もちろん、私達の為に用意されたものです。
ミネラルウォーターもボトルではなく、ガラスのピッチャーに移してあり、
スタッフが丁寧にグラスに注いでくれます。
インテリアからゲストを迎える演出まで、アルファンゴのラグジュアリーなイメージを大切にしています。
商談の合間に考え事をして高い天井を見上げると
木彫りの彫刻が天井に施されているのに気が付きまました。
スタッフに聞いたところ、おそらく300年近く前に作られたものだということです。
天井にも圧倒されました(笑)。
アルファンゴは日本ではあまり有名ではないですが、本国ではCAR SHOEやTODSと並ぶ
ラグジュアリーなスポーツシュズを展開するブランドとして知られ、多くのセレブリティに愛用されています。
詳しくはこちらをご覧ください。 http://arfango.com/gallery/
近年では、あのラポ エルカンがデザインを手がける、ITALIA INDEPENDENTとコラボレートした
ダブルネームのドライビングシューズでも話題になったブランドです。
このアルファンゴ、既に今春夏BEAMSでドライビングシューズを展開しているので、
ブランド自体はご存知の方もいらっしゃると思いますが、2011年秋冬からはウィメンズでも展開します。
上の2枚の画像はメンズのモデルですが、このモデルをウィメンズで別注しています。
インソールは画像と同じメリノウールのファーのタイプが付いていますが、
普通の表革のタイプと交換ができるようになっています。
これもBEAMSのスペシャルリクエストです。
カラーは表革はブラックとネイビー、スエードはグレーとネイビーの展開です。
8月中~末頃に入荷する予定です。
ウィメンズのドライビングシューズはヨーロッパではポピュラーで、
特にイタリアではお洒落なオトナの女性が履いている姿を良く目にしますが、
日本ではある特定のブランド以外は本格的な作りのモノが少なく、
中々クオリティーの高いものを見つけることが難しいというのが実情です。
読者の皆さんの中でアルファンゴのウィメンズにご興味のある方がいらっしゃれれば、
是非奥様やパートナーの方にご紹介いただければと思います。
CESARE ATTOLINI ショールーム
今回もイタリアのショールームの写真を撮ってきました。
今日はクラシックな服が好きな人は皆知っている、
CESARE ATTOLINI のショールームをご紹介します。
アットリーニのショールームはミラノの中心地のPiazza San Babilaに近い
Via Visconthi di Modrone にあります。
エントランスにはアルネ ヤコブセンのSwan Chairが置いてあります。
オレンジのファブリックがクラシックな印象のエントランスを明るくしています。
エントランスの壁には誇らしげにアットリーニの服作りの写真が飾ってあります。
エントランスからショールームを望む眺めです。
バルコニーから見える中庭の緑が綺麗です。
チェアやテーブルは、さりげなく趣味の良いモダンファニチャーで揃えています。
アットリーニの服はナポリの伝統的なサルトリアの手法を守りながら、
モダンなシルエットのスーツやジャケットを仕立てるブランドなので、
ブランドのイメージとインテリアがマッチしているという印象です。
このショールームがナポリの有名なサルトリアのような重厚でクラシックなインテリだったら、
逆にアットリーニらしくないと個人的には思います。
ショールームには来春夏のサンプルがディスプレイされています。
アットリーニのショールームもベージュとブルーのグラデーションでサンプルを見せていました。
午前中からオーダーを始め、終わるのは午後2:00くらいなので
ショールームでいつもランチをご馳走になります。
ショールームの給仕さんが作ってくれる所謂 ”まかない料理” です。
これがなかなか美味しいです。
インサラータ ディ リーゾです。
直訳すると ”米のサラダ” です。
ライスに野菜やチーズを混ぜてワインビネガーやレモンをかけて混ぜ合わせているので、
イタリア風ちらし寿司?のようです(笑)。
食べやすくとても美味しいです。
パンはミラノで一番美味しいパネッテリアと言われている店のパンです。
アットリーニのスタッフは職人が変わって味が落ちたと言っていましたが、
それでも充分に美味しいパンです。
ブレザオラという、牛肉で作られた生ハムです。
赤ワインに漬けてから熟成させているそうです。
脂肪分が少なく、たんぱく質が多いので、ダイエットには向いているハムだそうです(笑)。
普段食べている生ハムと違う真っ赤な色に警戒してしまい(笑)、
様子見で2枚だけ盛ったのですが、これが中々美味しいハムで、
結局この後何枚も追加して食べました(笑)。
オリーブオイルとレモンをかけるともっと美味しくなるそうです。
ワインが好きな人にはたまらないつまみになると思います。
私がバイイングをしているクラシックな服を扱うショールームは、仕事が昼過ぎまでかかるとランチをを準備
してくれることが結構多いです。
近くでパニー二を買って来てくれる場合が多いですが、アットリーニのようにその場で料理を作ってくれる
ショールームもあります。
基本的にスローフードの国なので、まかない料理も適当なものではなく、
素材や味にこだわった食事が用意されます。
そして、美味しいワインが必ず出てきます。
私はアルコールが苦手なので飲めませんが、もしワインが好きな人であればランチから美味しいワインが
飲めます(笑)。
アットリーニはナポリなので、次回は水牛のモッツァレラをリクエストしたのですが、
モッツァレラはその日のうちに食べないと味が落ちるので、タイミング良くナポリから誰かが
持って来られる日でないと食べさせられないということでした。
アットリーニだけでなく、ナポリの多くのメーカーの人達も同じようなことを言います。
彼らは自分達の土地で作られたものにすごく誇りを持っています。
それが服作りにも現れているのだと、彼らの色々なこだわりに触れると感じます。
私にとってショールームで出されるランチをイタリア人スタッフと一緒に食べるというのも、
イタリアの文化に触れる良い機会であると思っています。
PITTI UOMO SNAP PART 4
先週の土曜日に無事帰国しました。
昨日は時差ぼけがひどく辛かったですが、今日は徐々に回復してきました。
今日はミラノでアップできなかった、ピッティ スナップ第4弾です。
イレブンティのマルコです。
ネイビーのニットジャケットにグレーのリネンコットンのヘンリーネックのTシャツ、
ライトグレーのデニムにホワイトのレザースニーカーです。
こんな感じの色落ちしたグレーのデニムも履いている人達を良く見かけました。
このネイビーのニットジャケット、かなり良かったです。
同じくマルコの翌日のコーディネートです。
全身をベージュ系でまとめたコーディネートです。
ベージュの微妙なトーンでコーディネートする提案も多く見られました。
今回もイレブンティのコレクションはかなり良かったです。
ライトグレーのジャケットのベージュのチノパンを合わせ、首にはスカーフを巻いています。
シューズはブラウンカーフのドライビングシューズです。
ライトグレーとベージュのカラーコーディネートも既に定着した感じがします。
浅いネイビーのジャケットにオフホワイトのパンツを合わせています。
昨年まではこのコーディネートにはホワイトパンツでしたが、
ホワイトパンツを穿いている人はかなり減りました。
足元はベージュのスエードを合わせています。
ベージュスエードのシューズを履いている人達もかなり増えています。
ネイビージャケットにホワイトシャツ、パンツはブラウンのチノパンを合わせています。
ベージュからカーキ、ブラウンのコットンパンツを履いている人達が確実に増えています。
カンタレリの企画のアントニオです。
ネイビーのダブルブレストのジャケットにホワイトシャツを合わせ、
デニムのファイブポケットを合わせています。
ピッティの会場では、意外とネイビージャケットにホワイトシャツというシンプルな
コーディネートの人達が多いです。
シューズはタッセルスリッポンですが、イタリアでは日本とは違いローファーよりタッセル
を履いている人の方が多いです。
この人もネイビージャケットにホワイトシャツです。
パンツはグレーのコットンパンツを合わせています。
イレブンティのマルコが履いているライトグレーのデニムやこの画像のような
グレーのコットンパンツも履いている人達も増えています。
ネイビージャケットにギンガムチェックのシャツ、かなり細身のカーキのチノパンを合わせています。
エルメスのHバックルのベルトをしています。
LEONのスナップでも以前から紹介されていますが、本当にこういう感じでコンサバなコーディネートに
ブランドのベルトをしている人達を結構見かけます。
カーキのチノパンにホワイトシャツ、スニーカーはオニツカのグレーのレザースニーカーです。
腰にニットを巻いていますが、シャツとパンツというシンプルなコーディネートの場合は
意外と腰にニットを巻くというのはコーディネートのポイントになります。
私もニットを着て暑いときはこのように腰に巻くことがありますが、シンプルなコーディネートを
地味に見せない効果があると思います。
今回は割とシンプルなコーディネートのスナップをお見せしましたが、チョットだけ意図があります。
パンツに注目して欲しいのですが、今まで以上にかなり細くなっています。
チノパン、ファイブポケット、カーゴパンツなど、カジュアルなパンツはかなり細くなっていました。
もちろん彼らの場合、細身のシルエットのパンツを更に細く直しているケースが多いです。
特に裾幅は確実に18cm以下の人が多かったです。
更に、それらの細身のパンツをロールアップして履いている人達も増えています。
ぐるぐる巻くのではなく、3cmくらいのダブルに見えるように軽く裾を巻いて履いている人達が多いです。
”スリムなパンツでを上品にロールアップ” というスタイルのオトナ達が増えていました。
もちろんピッティでそれらのパンツを履いている人達はファッション業界の人達なので、
それが一般的に広がるかどうかは分かりませんが、確実にパンツは細くなっている事実だけは
お伝えしておきたいと思います。
因みに、私はO脚なのでこんな細いパンツは確実に穿けません(笑)。
出張最終日
今日は午前中からASPESIのショールームでミーティングとオーダーでした。
人前にはあまり出てこないと言われている、ASPESIのデザイナーのアルベルト アスペジさんが私達の為にショールームまで来て、ミーティングに立ち会っていくれました。
ミーティングとオーダーが終わり、午後一時半くらいにショールームを出てタクシーでミラノのリナーテ空港に直行し、今ロンドンのヒースロー空港で乗り継ぎ待ちです。
今回はあっという間の13日間でした。
来年の春夏の傾向もほぼ見えてきましたので、後日レポートします。
ピッティやミラノで来年の春夏のサンプルやイタリア人のコーディネートを見ていると、今シーズン展開しているアイテムの中で今買っておけば来年も着られそうなアイテムがあるなという印象です。
それもあまり売れなかったモノのなかに結構あったりします(笑)。
昨日からセールですが、出社して残っていたら購入しようと思っています(笑)。
今日は最後に今回の出張で個人的に一番気に入ったジャケットをお見せします。
チェックのジャケット好きの私にはたまらない色柄です。
当然オーダーしました(笑)。
これから12時間のフライトです。
和食を食べてひたすら寝ます(笑)。
ipadからの投稿
PITTI UOMO SNAP PART 3
バイイングも順調にきています。
今日はPITTI スナップ第三弾です。
カーゴパンツにニットタイというコーディネートです。
日本ではあまり見る事のないコーディネートですが、ピッティの会場ではこの様なコーディネートの人を良く見かけます。
コットンのタータンチェックのジャケットに適度に色落ちしたデニムを合わせています。
今回のピッティでは、タータンチェックのジャケットを着ている人が増えていました。
この人もコットンのタータンチェックのジャケットを着ています。
若い人だけでなく、ある程度の年齢の人もタータンチェックのジャケットを着ていました。
画像が鮮明では無いですが、洒落たタータンチェックのジャケットに絶妙なボルドーのベストを合わせています。赤いスニーカーは個人的には?ですが、かなり洒落たコーディネートです。
エルボーパッチの付いたカモフラージュのジャケットを着ています。
昨年はこの様なワイルドなテイストのモノを着ている人も多かったですが、今年はほとんど見かけなくなりました。
ブルージャケットにグレーのウールパンツというベーシックなコーディネートですが、ジャケットがネイビーではなく明るいブルーなので洒落た感じに見えます。因みに、こんな色目のブルージャケットを打ち出しているサプライヤーが多かったです。
ダブルブレストのブレザーに色落ちしたデニムを合わせていますが、胸ポケットにはポケットチーフを挿しています。イタリア人はカジュアルなコーディネートでもチーフを挿す人が多いです。
二人ともネイビージャケットにホワイトシャツ、ネイビーのコットンパンツというコーディネートです。
意外とこういう色合わせをしている人は多くて、一見地味に見えますが、左の人のシューズがキルト付きのコンビのシューズだったり、右の人はポケットチーフを挿していたりと、地味にならないように考えてコーディネートしているように見えます。
ネイビージャケットにネイビーのポロシャツ、ライトグレーのチノパンにスニーカーというピッティで良く見かけるカジュアルなジャケットコーディネートですが、やはりポケットチーフを挿しています。
サックスブルーのジャージジャケットに濃い色のデニムのシャツを合わせて上半身をブルーのグラデーションでまとめています。パンツはベージュのチノパンです。イタリア人はブルーの使い方が皆うまいです。
まだまだスナップはあるのですが、ここで時間切れです、今日はアットリーニのオーダーからスタートです。
行ってきます。
iPhoneからの投稿
PITTI UOMO SNAP PART 2
前回に続きPITTIで撮ってきたスナップをお見せします。
綺麗なサックスブルーにホワイトのエルボーパッチ付のジャケットにホワイトのカーゴパンツを合わせて、ロイヤルブルーのドライビングシューズを合わせています。
個人的には色を合わせすぎているために野暮ったい感じのコーディネートになっているという印象をです。
ブルージャケットにホワイトシャツ、ネイビーのソリッドタイ、ベージュのコットンパンツというブルーのジャケットの着こなしのお手本の様なコーディネートです。
ワンボタンのジャケットが洒落ています。
上の画像と同じ人の翌日のコーディネートです。
ピンクのジャケットにもネイビーのソリッドタイがマッチしています。
最近のPITTIでは柄物のタイをしている人はひじょうに少なくなりました。
ベージュからブラウンのグラデーションでまとめたコーディネートです。
今年の秋冬のトレンド的な色使いでもあります。
ホワイトのエルボーパッチが付いたジャケットを着ている人も多く目にしました。
足元はブラウンのニューバランスです。
ライトブラウンのジャケットにダークブラウンのベスト、ベージュのパンツというグラデーションのコーディネート。
今回は暑い時期にも関わらず、ジャケットにベストを合わせている人もいました。
この人のコーディネート、個人的にも好きなコーディネートです。
コバルトブルーのジャケットににグリーンのパンツというカラフルなコーディネートですが、ホワイトシャツとダークブラウンのスリッポンという他のアイテムをシンプルな色づかいにしているので、あまり違和感の無いコーディネートになっています。
ライトブラウンのジャケットにライトブルーのパンツという一見ミスマッチのようなコーディネートですが、上の画像と同じく、シャツとシューズの色をシンプルな色でコーディネートしているので、全体にまとまり感のあるコーディネートになっています。
着込んだ感じのブルーのコットンスーツをノータイで着て、ベージュのキルト付きのスリッポンを合わせています。
キルト付きのスリッポンは今回多くのシューズメーカーが展開していました。
個人的にも来年の春夏はコットンスーツに注目しています。
まだまだ画像がありますので、PART 3
へと続きます。
今日は眠いので、この辺でお許しください(笑)。
ipadからの投稿
PITTI UOMO SNAP PART 1
今回はPITTIで撮ってきたスナップをお見せします。
カンタレリのアンジェロです。
ソラーロのスーツにデニムのシャツを合わせています。
シューズはホワイトバックスの様なブーツを履いています。
オラッツィオ ルチアーノの親子です。
オラッツィオさんはクラシックなベージュのスーツ、息子のピーノさんはソラーロのダブルのジャケットにタイドアップしてスリムなデニムを合わせています。
ラルディーニのルイジさんとセールスディレクターのエンリコです。
ルイジさんはブラウン系のグレンプレイドのジャケットにリネンのホワイトのベストを合わせています。
エンリコはソラーロのスーツにネイビーのソリッドタイというシックで正統派のコーディネートです。
ルイジボレッリのファビオです。
ネイビージャケットに赤いチェックのシャツ、ブルーのニットタイにかなりスリムなデニムを合わせています。
日本のファッション誌にも度々登場するプリモさんです。
絶妙なボルドーのチェックジャケットにシャンブレーのボタンダウンのボタンを外し、派手なプリントタイをしています。ポケットチーフもシャンブレーです。
イレブンティのパオロです。
ネイビージャケットにネイビーのポロシャツ、ベージュのチノパンというベーシックなアイテムでまとめたコーディネートですが、ジャケットもパンツもフィッティングやシルエットにこだわっているので、かなり洒落た感じのコーディネートに見えます。
イレブンティのマルコです。
ネイビーのニットジャケットにリネンのヘンリーネックのカットソー、パンツはスリムなシルエットのグレーのデニムにホワイトのレザースニーカーです。
アニセイのデザイナーのマッシモ ベッロです。
グリーンのポロとシューズが目立ちすぎない様にディティールに特徴のあるカーディガンを合わせてうまくまとめています。
これらの画像の中に来年の春夏のトレンドが反映されたアイテムやコーディネートがありますが、それはまた別の機会にコメントしようと思います。
まだまだ沢山のスナップを撮ってきましたので、次回PART 2で紹介します。
今日のルガーノは晴天でした。
ミラノに戻る電車の時間まで少しだけ
時間があったので、ホテルの近くの山にケーブルカーで登りました。
標高900mからの眺望です。
素晴らしい眺めでした。
ルガーノ
今日はコモのネクタイ生地のメーカーとの商談を終えてから、コモから車で30分のスイスのルガーノに来ています。
ルガーノはイタリアの国境から数キロの場所にあるので、言葉はイタリア語で料理もイタリア料理です。
銀行の多い金融の街でもあるので裕福な人が多く、フェラーリやランボルギーニ、マセラティなどの高級車が走っている光景をかなり目にします。
そしてルガーノにはこんなショップもあります。
ナポリのマリネッラです。
昨年の秋にオープンしたヨーロッパではミラノ、ロンドンに続く新しいショップです。
ナポリの本店を知る私にとっては、あまりにも綺麗で広いマリネッラは、ある意味マリネッラっぽく無い印象を受けます。
ミラノやロンドンに比べればルガーノは小さな街ですが、裕福な人達が多いのと、夏は観光客も多い街なので、私が思っている以上に売れるのかもしれません。
今日はあいにく雨で、傘をさしながらのリサーチでした。
泊まるホテルは湖畔にあり、こんな素敵なプールもありますが、とても寒くてプールどころかニットを買って着たいくらいの寒さです。
仕事でなければ、もっと良いシーズンにプライベートで来てのんびり過ごしたい上品な街です。
明日ミラノに戻り、月曜日からはショールームでのオーダーが始まり忙しくなります。
時間があれば、PITTIで撮ってきたスナップをアップしようと思っています。
PITTI UOMO スニーカー事情
昨年の6月のPITTIではアディダスのLA TRAINERが圧倒的な人気でしたが、
さすがに今回のPITTIでは昨年の半分くらいになったかなという印象です。
そんな状況の中、イタリアの定番のディアドラとホーガンを除いた中で圧倒的に多く目に付いたのがニューバランスのスニーカーです。
ご覧の通りニューバランスは今やイタリアではオトナのスニーカーの代表的なブランドになっています。
特にジャケットにスニーカーというスタイルにニューバランスのスニーカーを履ている人達が多いというのもこのブランドの特徴です。
そして以前ブログで書いた通り、日本のようにウンチクのあるモデルだけでなく、普通の量販店で売られているようなモデルを履いている人達も多いです。
これに関してはイタリアではウンチクではなく、ニューバランスのデザインやスタイルがファッションに興味のある人達にうけているのだと思います。
今回のPITTIでは、スニーカーを履いた人達が多いということだけでなく、協会自体がスニーカーを打ち出していました。
上の画像はPITTIのメイン会場の階段の壁面一面にディスプレイされた様々なブランドのスニーカーです。
これを見てもスニーカーというアイテムがファッションの中で重要なアイテムになってきているという印象を受けます。
10年前のPITTIでは考えられないような事ですが、今やジャケットコーディネートにスニーカーというスタイルを見ても何も違和感を感じないのは、それが時代性のあるスタイルだからなのかもしれません。
今年は日本もスーパークールビズでスニーカーが推奨されていますが、この機会にイタリア人の様にジャケットコーディネートにスニーカーを取り入れてみるというのも良い機会ではないかとPITTIの会場を見て感じました。
PITTI UOMO 3日目
商談やミーティングの合間に撮った画像をお見せします。
ORIANのブースです。
今回のオリアンは、ドレスシャツをほとんど展示せず、ビンテージライン
やデニムディビジョンのシャツをメインに展示しているため、オリアンとは気付かず新しいカジュアルシャツメーカーだと思って見ている人も多く、たいへん賑わっていました。
ディスプレイもこんなカジュアルな感じです。
FINAMOREのブースです。
フィナモーレはカジュアルとドレスが半々の展示でしたが、メインの目立つところには、新しく始めたジャケットとカジュアルシャツをコーディネートして展示していました。
綺麗な色柄のチェックシャツのバリエーションはなかなかいいです。
BELVESTのブースです。
ベルベストはいつもと変わらず、整然としたブースです。
まさに社風を表していて派手さはないですが、実直なベルベストらしいブースです。
シックな色柄のジャケットにチェックのシャツをコーディネートしたディスプレイでした。
LBMのブースです。
秋冬からビームスでも展開するエルビーエムのブースもブルネロクチネリと同じくらい賑わっていいます。
エルビーエムのブースはトレンドがわかりやすく表現された展示が特徴です。
トレンドのブルーのバリエーションからベージュ、ブラウン、差し色のレッドまで、次シーズンのトレンドカラーがわかりやすくディスプレイされています。日本ではまだ知名度は低いですが、イタリアでは急成長のブランドなので、数年前とは比較にならないほど賑わっています。
もっとたくさんお見せしたいのですが、長くなるのでまたご報告します。
明日はPITTI UOMO最終日です。
明日も朝一から会場に行って仕事です。
傾向も見えてきたので、少しづつご報告します。
今日は茶系のジャケットに鹿の子のプルオーバーシャツでした。
このジャケット、今日何人ものイタリア人に褒められました。
iPhoneからの投稿