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秋冬の買い物


ネクタイを入荷前に予約して購入するというのは、今まで一度もしたことはないのですが、


今週、その初めて予約をしたタイが入荷し、本日購入しました。


そのタイがこれです。



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LUIGI BORRELLI のカシミアのへリンボーン タイです。


ここ数年、私自身秋冬はウールやカシミアのネクタイばかり購入していましたが、


そろそろ無地のものは、色も素材も揃ってきたので、新たなカシミアタイを探していました。



そんな中、1月のイタリア出張時に知り合いのイタリア人が、フランネルのチョークストライプのスーツに


ヘリンボーンのタイを絞めていて、それがすごく洒落ていたので、どこのブランドか聞いたところ、


この ルイジ ボレッリ のカシミアのヘリンボーン タイでした。



その後、早速展示会でこのタイをオーダーし、昨年の秋冬 ルイジ ボレッリ の無地のカシミアタイが


入荷後すぐに完売状態になっていたので、入荷時期が確定した時点ですぐに予約を入れました。




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柄は幅が広いヘリンボーンです。


画像では白黒に見えますが、実際はホワイト×ネイビーです。


素材がカシミア(カシミア95% ウール5%)なので発色も良く、ネイビーの色目がはっきりとした、


かなり洒落た色柄です。



大検と小剣はヘムを手でまつる、ハンドロールで仕上げています。


イタリアでは ”SFODERATO”(スフォデラート)と言われる仕様です。


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カシミアやウールのタイは、このタイのように剣先の芯地と裏地を省いてハンドロールで仕上げると、


剣先が柔らかくなり、スカーフのような表情の仕上がりになります。



数年前は、こだわってハンドロールで仕上げると、「裏地がないので安っぽい」 とお客様に言われ、


自分自身はハンドロールが好きでこだわってオーダーたにも関わらず、お客様からは不評という


バイヤーにとっては大変苦い経験があります。



さすがに最近はそのようなことも無くなったので、今シーズンは多くのブランドでこのハンドロールの


仕様を積極的に取り入れて提案しています。



裏地の付いているものには出せない柔らかい表情は、 ”上質感””艶っぽさ” のようなものを演出し、


特にジャケットのボタンをはずし、剣先が見える状態の時には、上質なスカーフを巻いているような


何とも言えないエレガントな雰囲気を感じさせます。



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カンヌキ留めのステッチもピンクで、小さなところにも洒落感のこだわるのは、


さすがナポリのネクタイです。




私が購入したホワイト×ネイビー以外に、これだけカラーバリエーションがあります。


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素材がカシミアなので、どれも発色が良く、きれいな色だしです。


個人的には、今シーズンのトレンドカラーのブラウンも気になっています。




このタイ、実はすでに色々なところで皆さんもご覧になっているかもしれません。


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この画像はMEN’S EX の10月号の89ページの画像ですが、


このVゾーンのネクタイが、今回購入したこのタイです。




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この画像は、2012年秋冬のBEAMSのカタログのコーディネートですが、


ここで使われているのも ボレッリのヘリンボーン タイです。


ご覧のとおり、ジャケットコーディネートにも使えます。




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この画像も2012年秋冬のカタログのスーツコーディネートです。


これは同じボレッリのヘリンボーン タイのブラウンです。




私が気に入っているから、特に指示をして露出を増やしている訳ではありません(笑)。



今シーズンは、カントリーテイストがトレンドの一つになっているので、


ツイード柄のヘリンボーンもトレンドの柄の一つと言えます。


ただ、カントリーと言ってもリアルなツイードの素材感で提案するのではなく、


柔らかい梳毛やカシミアで提案するのが、時代感を反映した提案だと思います。


それを形として提案したアイテムの一つがこのタイだと言えます。



一つのネクタイでかなり長い話になってしまいましたが、BEAMSではボレッリ以外にも今シーズンは


ハンドロールのウールやカシミアのタイをたくさん展開しています。



まだ残暑が厳しいので、なかなかウールやカシミアのタイの購入を検討しようという感じではないと思いますが、


ご来店いただいた際には、少し気にしてチェックしてみてください。




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因みに、私はネイビーのチョークストライプのフランネルのスーツに素材感のあるホワイトシャツで、


シンプルですが素材感の良さとタイの柄が引き立つようなコーディネートにしようと思っています。







明日16日は、MEN’S EX × スローウエア × BEAMS F のスペシャルイベントが開催されます。


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お時間がありましたら、是非お越しいただければと思います。


詳細はこちらをご覧ください。


http://www.mens-ex.jp/info/110906_00.html
























金沢出張

9月9日、10日の二日間、金沢へ出張に行ってきました。


出張の用件は、BEAMSの金沢店のオープニングです。



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BEAMS 金沢店は、金沢の中心地の香林坊に昨日9月10日にオープンしました。



店内の様子も少しお見せします。


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メンズはドレスクロージングとカジュアルの展開です。


インポートブランドも充実しています。


ドレスだけでなく、オトナのカジュアルも充実したラインアップです。




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レディースは、Ray BEAMS、LAPIS BEAMS、BEAMS BOY と幅広い年齢層に対応した品揃えです。


カジュアルなデイリーウエアからオンシーンに着られるエレガントなウエアまで充実したラインナップです。






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11:00のオープン前には、こんなに多くのお客様にオープンをお待ちいただきました。


暑い中、お待たせして申し訳ございませんでした。





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多くのお客様にご来店いただき、店内は終日セールのような賑わいでした。


ご来店いただいたお客様、本当に有難うございました。



BEAMSにとっても20年来の念願であった金沢店のオープンです。



金沢だけでなく北陸地方の皆様、機会がありましたら是非BEAMS金沢店にご来店ください。








9日は金沢店のオープニングレセプションだったので、久しぶりにスーツを着ました。


少し光沢のある明るめネイビーのダブルブレストです。


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淡いブルーのシャツにブルーのグレンプレイドのタイを合わせ、ブルーのグラデーションでまとめました。


このタイ、5年前に購入したフランコバッシのウール シルクのタイです。


今でも気に入ってよくしています。



グレンプレイドのタイは、あまり馴染みがないかもしれませんが、スーツに合わせると


シックな雰囲気にまとまるので、お持ちでない方は是非チャレンジしてみてください。


今シーズンは、BEAMSでも様々なグレンプレイドのタイを展開しています。



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真夏の間、ずっとスーパークールビスだった反動もあり、今シーズンは今からスーツが着たいと感じています。


スーツは既に3着オーダー済み、ネクタイも欲しいものがたくさんあって迷っています。


迷っているうちに完売というのがいつものパターンなので、今シーズンはお客様やスタッフに遅れないように


買わなければと思っています(笑)。





















MEN’S EX 連載


MEN’S EXの10月号が発売されました。


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私の連載ページ、”中村達也の今、買いのアイテム” 今回はチェックシャツです。



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今シーズンは、チェックシャツを提案していないメーカーは無い言えるほど、


ドレスシャツメーカーもカジュアルシャツメーカーも様々なチェックシャツを提案しています。



1月のPITTI UOMOとミラノのショールームで撮ってきた画像があるのでお見せします。


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これはほんの一部ですが、ご覧のとおりイタリアらしいきれいな色だしのチェックから


アメリカっぽい、少し”くさい”色柄のチェックまで、様々なバリエーションのチェックが提案されていました。



イタリアはボタンダウンがあまり人気がないので、襟はワイドスプレッドが中心です。


ここ数シーズン人気のウエスタンシャツに加えて、新たにダブルポケットのワークシャツ風ディティールの


チェックシャツが出てきて、バリエーションが更に広がっているのも今シーズンの傾向です。



素材は上品なポプリンからカジュアルな起毛素材まで、幅広い素材に乗せて提案されていましたが、


その中でも特に多く目についたのが、ネルシャツのような起毛感のあるチェックシャツです。



今シーズンは、カントリーやワーク テイストがトレンドということもあり、


カジュアルな雰囲気の起毛感のあるチェックシャツが例年になく多く提案されていました。



ニットのトレンドである、ローゲージのニットやパンツのトレンドのベージュ系のチノパンと相性が良いのも、


チェックシャツが提案されている要因の一つでもあると思います。



このチェックシャツ、ここ数シーズン カジュアルシャツのトレンドであった、シャンブレーやデニムのシャツ


に継ぐカジュアルシャツの新たな提案として、ほとんどのシャツメーカーが力を入れて提案しているという


背景があります。



チェックのシャツを着なれない方は、難しいと思われる方も多いと思いますが、着こなしのポイントは


MEN’S EXの誌面で解説していますので、じっくり読んでいただければと思います。



今シーズンは、ほとんどのショップが様々なチェックシャツを展開していると思います。


ご自分のテイストやスタイルに合うチェックシャツを見つけ、是非今シーズンのワードローブ


に加えていただければと思います。



因みに、このチェックシャツのトレンドは来年の春夏も続きますので、一過性のトレンドではありません。


ご安心ください(笑)。



私は以前からチェックシャツが好きで、多くのチェックシャツを所有していますが、


今シーズンはローゲージのニットと合わせて、新たなチェックシャツを購入しようと思っています。



購入したらブログでご報告いたします。

















SECOND WALLET


私は普段長財布を使っていますが、パーティー、出張、結婚式など、なるべく手ぶらでいたいときは、


財布も中身を入れ替えて、普段使う財布とは違う ”SECOND WALLET” を持つようにしています。



パーティーや結婚式の時は、手ぶらかクロークにバッグを預けるので、貴重品は最小限にして


ジャケットやスーツの内ポケットに小さなセカンドウォレットをいつも入れています。



出張時は、イタリアはスリが多いので、必要最小限の現金といつも使っているカードをセカンドウォレット


に入れて、長財布はホテルのセーフティーボックスに預けます。



私にとって、スーツやジャケットの内ポケットに入る小さなセカンドウォレットは、


今やなくてはならない大変重要なアイテムです。


ここ数年使い続けてきたセカンドウォレットがこれです。


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このセカンドウォレット、実は今から10年前、ある会社の創立10周年の記念にいただいたノベルティーです。

その会社とは、DANIEL&BOBBRIEFINGの代理店である ”セルツ リミテッド”


創立10周年のノベルティーです。



ノベルティーと言っても、”こだわりのものづくり集団 であるセルツ リミテッドの創立10周年の


記念品ですから、ノベルティーと言うには失礼なくらい上質なものです。



革は、今はなき ”CARL FREUDENBERG” のボックスカーフをつかい、


日本の職人が一点一点手作業で作る ”ベタ張り” と言われる伝統的な手法で作られています。



私はこのコンパクトな財布と名刺入れとブックカバーをいただきましたが、


全て画像のように桐箱に入れられて、一点一点シリアルナンバーが入れられていました。


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この財布、10年前にいただいたものですが、当時でもおそらく商品として売られていれば


2万円以上するものです。



カールフロイデンベルグのボックスカーフの素材感と、ベタ張りで作られた薄くコンパクトな


つくりが気に入って、セカンドウォレットとしてずっと愛用していたのですが、


6月のイタリア出張の際に、とうとうカード入れのステッチのところから裂けてしまいました。


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出張後、この財布の代わりになるものを探していたのですが、


結局同じレベルで作られている、このセカンド ウォレットを購入しました。



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セルツ リミテッドがプロデュースする ”FARO””AMARO” というモデルの財布です。



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札とカードが脇から差し込む感じで2枚だけ入るような作りです。



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ベタ張りの薄づくりで作られているので、札とカードを入れてもこんなに薄いです。



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エッジももちろん職人が丹念に手で磨き上げています。



薄い上、サイズは折りたたむと、縦9㎝×横9.5㎝と非常にコンパクトなので、


ジャケットの内ポケットに入れても胸のシルエットが崩れません。


セカンド ウォレットは、ここが重要です。



ノベルティーでいただいた財布を使っていて、職人が一点一点丁寧に作ったベタ張りの薄づくりの財布が


気に入ってしまった私は、数年前から同じ手法で作られているFAROの長財布を使っています。



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”SPERIO” をという、コインケース付きの長財布です。


因みに、私はコインケースは使わないので、レシートや貴重品入れとして使っています。



FIN CALFという職人が手でなめしたカーフを外装と内装に使っています。


私は結構使い方が粗いのですが、角シボが入っているので傷が目立たず、


使いこむと非常にいい味が出ます。



ベタ貼りや革の薀蓄は書くと長くなるので、FAROの正規オンラインショップ、


”SELTS online” でチェックしてみてください。


アドレスはこちらです。http://shop.sellts.com/faro/?af=sellts_farotop



因みに、BEAMSではこのFAROの最高級素材のクロコダイルを展開しています。


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値段は勿論高いですが、実物を手にとってもらえばご納得いただけるクオリティーです。


海外ブランドのクロコダイルの財布よりも遥かにクオリティーが高いです。


私も余裕があれば、このクロコダイルでレザーグッズを揃えたいです(笑)。



シボが無く、カラフルなカラーがある ”ATENA” というカーフレザーのものも展開しています。


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特に赤は他のブランドには無い、かなりいい色だしの赤です。



最近はセカンド ウォレットとして使えるミニ ウォレットが、FAROだけでなく様々なブランドから出ています。


確かに財布をTPOで変えるというのは面倒ですが、内ポケットに収まり、ジャケットのシルエットを崩さない


ミニ ウォレットは、ジャケットやスーツを着る私にとっては非常に重要なアイテムです。



私の考えに賛同いただける方は、色々なセカンド ウォレットをご覧になって、ご自分に合うものを


使っていただき、それをもっと多くの人達に広めていただければと思います。





















EBERHARD

 

先日発売されたBegin の10月号は英国特集で、BEAMSの別注アイテムもいくつか掲載されているので誌面をじっくり見ていたら 、”お値打ち良品 大図鑑” というページに私も所有しているお気に入りの時計が掲載されていました。


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EBERHARD TRAVELSETOLO

 

このエベラール トラベルセトロ、クラシックな服が好きな人であれば、あの故ジャンニ アニエッリが愛用していた時計ということで知っている方も多いと思います。

 

また、ビッグフェースの流行の火付け役になった時計としても有名です。


エベラールは日本でそれほど有名な時計ではないですが、時計好きの多いイタリアでは絶大な人気があり、全生産量の70%はイタリアで販売されていると言われています。


1930年代にイタリア海軍の将校用のクロノグラフを供給していたという歴史的背景もあり、イタリアでは昔から根強い人気があり、ジャンニ アニエッリもエベラールのアンティークのコレクターであったということです。


以前からイタリアでのエベラールの人気の高さを見ていた私は、いつかBEAMSでも展開したいと思っていたこともあり、2003年から展開を始めました。

 

 

 


そして、3年前に文字盤のデザインに惹かれて購入したのが、黒文字盤のトラベルセトロ ビトレ ゴーシュです。


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このトラベルセトロ ビトレ ゴーシュは本来左利き用の時計です。

 

右腕にはめるのが前提なのでリューズが左側に付いています。

 

元々トラベルセトロは欲しいと思っていたのですが、大きめのスモールセコンドが12時の位置に付いている特徴的なデザインに惹かれて購入しました。


因みに、普通の右利き用はこちらです。



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デザインは、ムーブメントが元々懐中時計用だったこともあり、どことなく懐中時計のような顔つきです。

 

ムーブメントはユニタス6498と呼ばれる70年以上も前に開発されたものをベースに、高級時計やアンティークウォッチのみ使われるチラネジ(姿勢差を解消するためのもの)を装填しています。


スケルトンバックなので手巻きのネジを巻きあげると、ロービートのゆっくりとした動きが見られ、音もアンティークウォッチのような音がします。

 

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この時計、高級時計に比べれば、つくりや見た目は劣りますが(24万円台という価格並み)、

 

愛用していると何とも言えない味があります。


事実、イタリア出張時にこの時計を着けていて、色々なイタリア人に趣味がいい”と何度か褒められました。

 

大金持ちのジャンニ アニエッリが愛用していたということから考えても、価格ではない魅力がこの時計にはあるのかもしれません。

 

 

 


私がもう一本欲しいと思っているエベラールがあります。
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TAZIO NUVOLARI GRAND PRIX です。

 

1932年のモナコグランプリの覇者で、アルファ ロメオ8C2300を駆ってメルセデスに立ち向い、「天翔けるマントバ人」と言われ今もイタリアで英雄とされている、タッツォ ヌボラーリの名を冠したモデルです。

 

 

 


そして、私の愛車


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アルファ ロメオにゆかりのある時計というのもそそられます。

 

それにしても、色といい、デザインといい、スイスの時計でありながらイタリアの色気があります。


イタリアで知名度も高く、人気もある時計が日本であまり知られていないというのも、長い間イタリアでエベラールを見てきた私にとっては不思議なことです。


EBERHARDにご興味のある方は、こちらでブランドプロフィールをご覧ください。

http://www.diamond.gr.jp/eberhard/history.html

 

EBERHARD、BEAMSでも展開しています。

 

BEAMS HOUSE 各店舗で取り扱っていますので、ご興味のある方は一度ご覧になってみてください。


 




















 

































 

CHURCH’S SHANGHAI

 

今日は、最近日本のファッション誌でも度々紹介されている、

 

イタリアで爆発的な人気のこの靴の話です。


 

CHURCH’S SHANGHAI です。

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この”SHANGHAI”、新しいデザインの靴ではありません。

 

1929年、上海が英国の半植民地時代だった当時、発売されたモデルの復刻版です。


 

当時新品で買われ、持ち主に大事に履かれていたものが、後に修理の為にチャーチの工場に

 

持ち込まれ、その履きこまれた風合いを気に入ったチャーチが、”NEW SHANGHAI” として発表し、

 

イタリアのファッションに敏感な人たちに支持され、あっという間に大ヒットとなったモデルです。


 

現在、イタリアでは品薄状態が続き、日本でもまだ本格的に展開されていないので、

 

実物を見た人も少ないと思います。


 

今日は、実物を見たことのない方々の為に、BEAMSのプレスルームに1足だけある撮影用サンプルで

 

”SHANGHAI” のディティールを細部までお見せしたいと思います。

 


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トゥはラウンドトゥですが、結構ノーズが長いので、スマートな印象に見えます。


 


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履きこまれた感じを出すために、トゥがわざと反り返ったように加工されています。


 


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キルトも履きこまれた感じを出すために、先端を反り返らせる加工が施されています。


 


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アンティーク仕上げを施した後に、細かな傷をつけ、ダメージ加工を施すことによって

 

ヴィンテージ調の雰囲気を出しています。


 


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ソールもご覧の通り、何十年も履きこまれたような加工が施されています。


 


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ヒールも片減りしたような加工と、ひび割れした感じをうまく加工で表現しています。


 

この ”SHANGHAI” 実は英国製ではありません。

 

イタリア製で製法はマッケイです。


 

おそらく、このデザインとディティールの靴をチャーチの英国工場でグッドイヤーで作ることは

 

今でもできると思います。


 

ただ、この ”NEW SHANGHAI” は、その当時と同じものをそのまま復刻させるというコンセプトではなく、

 

長い年月履きこまれた風合いを出すことが最も重要だったのだと思います。


 

英国のファクトリーでは本格的な靴は作れても、このようなヴィンテージ加工を施せるような工場は

 

存在しません。


 

イタリアのシューズ ファクトリーでも、これだけ精巧なヴィンテージ加工を施せる工場は少なく、

 

結果的に、その少ないファクトリーの中から、チャーチが要求する靴づくりと加工技術のレベルを

 

持った工場で生産することになったようです。


 

価格も10万円以上するので、本格的な英国製の靴を追及している人たちにとっては、

 

”チャーチでイタリア製、マッケイ製法なのに10万円は高すぎる” と言われる方もいると思いますが、

 

実物のヴィンテージ加工を見てもらえば、モノづくりが分かる人たちにとっては理解できると思います。


 

このヴィンテージ加工は、ほとんど手作業で行われています。

 

靴になった状態で一度ウオッシュ加工を施し、革にアンティーク仕上げや細かい傷を

 

着けたり、ソールの傷やひび割れなどを再現したり、靴1足が出来上がるまで、

 

相当な時間と手間をかけてヴィンテージ加工を施しています。

 

その手間と時間の為に、どうしてもコストがかかってしまい、結果的に価格が10万円以上になってしまいます。


 

事実、この ”SHANGHAI” は、オーダーしてからデリバリーされる期間も通常の英国製のグッドイヤーより

 

かなり長い期間かかるというのが実情です。



 

この ”SHANGHAI” 、以前ブログでも少し触れましたが、1月と6月のPITTIやミラノのショールームでも

 

かなり履いている人がいました。

 


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左の人が履いているのが、”SHANGHAI” です。


 


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以前紹介したラルディーニのエージェントのダニエレさんも ”SHANGHAI” の愛用者です。


 


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ミラノのあるショールームのスタッフも ”SHANGHAI” を履いています。

 

かなりゆったりとしたカーゴパンツの裾をロールアップして合わせています。


 

”SHANGHAI” は、クラシックなテイストの人たちだけでなく、カジュアルテイストの人たちや

 

モードっぽい人たちまで、幅広いジャンルの人たちに人気があるのも特徴です。



 

チャーチショップだけでなく、現地のセレクトショップでもかなり展開されています。


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上の画像はブレーシアのセレクトショップ ”G&B PERONI” のウインドウ ディスプレイです。


 


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ミラノのセレクトショップ ”ERAL55” のウインドウ ディスプレイです。

 

”SHANGHAI” はコンビネーションのカラーの露出が多いですが、

 

画像のようにコンビネーションだけでなく、カーフやスエードの単色のものもあり、

 

このタイプを履いている人も現地では結構見かけます。


 

PITTIに出展しているシューズブランドのブースを見ても、”SHANGHAI風” のモデルを

 

展開しているブランドを多く見かけました。


 

それだけこの ”SHANGHAI” が靴業界に与えた影響も大きかったのではないかと予想されます。

 

因みに、来年の春夏は、このキルトディティールが靴のディティールのトレンドのひとつになっています。

 

これも明らかに ”SHANGHAI” がもたらした影響だと思います。


 

この ”SHANGHAI” 一つだけ大きな問題があります。

 

オーダーしているショップのほとんどが、すでに予約が埋まっていて入手が困難になっているようです。

 

さらに、追加オーダーは生産キャパの問題でできないようなので、今シーズン買えない場合は来年の春夏まで

 

手に入らないという状況です。


 

現地でも継続的に品薄状態が続いていますので、もしご興味のある方は、BEAMSも含め展開予定の

 

ショップにお問い合わせください。


























 















 

 

NATO ストラップ


真夏は外に出るだけでかなり汗をかきますが、腕時計をはめている手首も結構汗をかくので、




レザーのストラップの時計をしていると、この時期はストラップが汗を吸った状態になり




結構不快なものです。






スーツやジャケットに合わせる時は、クロコダイルのストラップが付いた時計を合わせるのが好きですが、




真夏はいつもメタルブレスの時計を身につけています。






その時計がコレです。




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ROLEXの GMT MASTER です。






真夏はジャケットやスーツはほとんど着ないので、どんなスタイルにも合うこの時計は重宝しますが、




さすがにずっと同じ時計をしていると、ちょっと気分を変えたくなります。




今持っている数本の時計に純正のメタルブレスを着けてみたりもしましたが、




どうもしっくりこないので、思い切ってカジュアルなストラップを購入して付けてみました。








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いわゆるNATO軍のナイロンストラップです。




右の無地のタイプは、スペックに忠実に作られたオフィシャルサプライヤーが生産するオリジナルです。




原宿のインターナショナル ギャラリーがあるビルの1階にある、こだわりの時計店




ワンミニッツギャラリーで購入しました。




左のストライプはネットで購入した、いわゆるレプリカものです。








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ネットで実物を見ないで購入したのと、値段がすごく安かったので、




とんでもなく安っぽいモノが届いたらどうしようかと思っていましたが、




ナイロンの素材感はオリジナルと遜色ない素材感です。






バックルやループは、形や大きさ、位置も忠実に作られていますが、オリジナルより若干光沢があります。




それでもよく見なければ、わからない程度です。






なぜストライプはレプリカを購入したかというと、画像のネイビー×グレーをオリジナルで探していたのですが、




散々探した結果、オリジナルはブラック×グレーしかありませんでした。






ブラック×グレーのオリジナルは、007でジェームスボンド(ショーン コネリー)がロレックスのサブマリーナ




にしていたという薀蓄があるので、時計にこだわりにある人であれば ”ネイビー×グレーのレプリカなど





あり得ない” ということになると思いますが、私の場合はマニアックな薀蓄よりも、




自分の洋服のスタイルに合う、このカラーコンビネーションであることが重要だったので、




躊躇せずネットでレプリカを購入しました。




それでも、とんでもないモノが届いたら、すぐに捨てるつもりでした(笑)。








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実際に時計に着けた感じは、こんな感じです。




艶消しのシルバーのケースとグレーの文字盤に、ネイビー×グレーのストライプがマッチしています。




結構気に入っています(笑)。






因みに、時計は10年前にBEAMSで展開していた ”Sinn”の40周年記念モデルです。




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カレンダーの下に入っている、1961-2001のインデックスが限定品のしるしです。




何とも言えない良い色合いのグレー文字盤に惹かれて当時購入しました。






世界限定1000本の限定品でした。




因みに、この時計のシリアルナンバーは、670/1000です。








ブラック×グレーの007モデルは、私が原宿のBEAMS Fに異動してきた当時は、




当時のマネージャーや顧客の方たちも良くしていたので、私にとっては馴染みのあるモノです。






このレプリカのストラップ、値段がなんと¥1,600-(税込)です。




色や柄もたくさん種類があるので、私のようにマニアではなく、色や柄を重視して選ばれる方にはお薦めです。




ご興味がある方はこちらのサイトをご覧ください。 http://www.chronoworld.jp/Page/GOODSDETAIL-333






ちょっとベタなサイトなので、こだわりあるマニアの方は見ない方が良いかもしれません(笑)。




因みに、このサイト、オリジナルのNATOストラップも販売していて、薀蓄もしっかり書かれているので、




ご興味があれば覧になってみてください。










ということで…




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今日はこの時計とグレーのカーゴパンツとニューバランスでした。




明日は久しぶりにスーツを着ようかと思います。






























































靴職人だった祖父


 

プロフィールにも書きましたが、私の父方の祖父は靴職人でした。

 

 

昭和40年代初め頃までは新潟でもまだオーダーで靴を作る人たちがたくさんいたので、私が幼少の頃祖父が靴を作っている姿を今でも記憶しています。


 

祖父が亡くなって30年近く経ちましたが、今でも実家には祖父の仕事道具が残っています。

 

 

今回帰省した際に祖父の靴職人としての仕事に触れるため、祖父が使っていた仕事道具を写真に収めました。

 

 

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もっと色々な道具があったと記憶していますが、今ではこれだけしか残っていません。

 

 

この中でも特に私の記憶に残っているのが中段左の包丁です。


 

祖父は仕事道具の中でもこの包丁を一番大切にしていたので、毎朝仕事を始める前に砥石を使って丁寧に包丁を砥いでいました。


 

なにも知らない幼少の私は、この包丁をカッターの代わりに紙を切ったりして祖父によく怒られたものです。



 

ラスト(木型)は実家の二階の壁に何十足も掛けられていましたが、今残っているのは数足だけです。


 

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左は今風に言えば、ラウンド スクエア トゥ、右はチゼル トゥです。

 

 

おそらく昭和30年代のラストだと思われます。


 

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女性の靴も作っていたらしく、上の画像はどちらも女性用のラストです。

 

 

下段はヒールのあるパンプス用のラストのようです。



祖父は私が生まれる前、日本でまだオーダーの靴が全盛だったころ、職人4人を抱える注文靴屋(今でいうビスポーク シューメーカー)でした。


 

その後既成靴が広まり、徐々にオーダーの仕事が少なくなるとオーダーの靴を作りながら、いわゆる九分仕立ての既成靴を作って売っていたそうです。


 

更に工業生産の既成靴が増え、徐々に九分仕立てのようなハンドメイドの靴が市場から消えていくと、多くの靴職人がそうであったように晩年は靴の修理が主たる仕事になりました。


 

その頃は私も小学校の高学年だったので祖父が靴の修理をしている姿は今でもはっきり覚えています。

 

 

祖父に頼まれ、おつかいで材料屋に材料を買いに行ったりもしていました。


 

職人だった祖父は、直しの靴の仕上げ磨きもしっかりやっていましたが、唾をつけて磨くスピッツ シャインは、祖父が ”ぺっと”唾をつけて靴を磨く姿がなんとなく汚く感じ、一体何をしているんだろうと思ったものです。


 

そして、中学生の頃は靴の直し方や磨き方などを教わり、自分が履いている安物のローファーのヒールの直しなどを祖父と一緒にしたり、靴を磨く最後の仕上げにブランデーを少し布に染み込ませて磨くと光るなどと教わったり、今思えば祖父の職人魂を少しだけ吹き込まれていたのかと今になって思います。


 

祖父は職人としてのプライドが高かったようで、オーダーで靴を作る人がいなくなり修理が専業になると、適当な既成靴の直しなどはテンションが上がらなかったようで、直し上がりの期日を守らないことも度々あり、器用だった母が夜なべをして簡単なヒール交換などをしていました。


 

たまに昔の顧客が来て、自分の作った靴の直しを持ってきたりすると俄然テンションが上がったようです。

 

 

私が高校生の頃、病気で倒れて仕事ができなくなりましたが、最後まで職人魂を持った人でした。


 

祖父が今生きていれば、私の仕事に活かせる話も色々聞けるのではないかと思うこともあります。

 

 

私が祖父の職人魂を受け継いでいるかどうかは分かりませんが、今回帰省して久しぶりに祖父の職人としての仕事に触れたことは、モノづくりということの大切さを再認識する良い機会でもあったと思います。









 

 

 

新潟のイタリアン?

新潟市に住む人であれば、恐らく皆が知っているイタリアンという食べ物があります。

このイタリアン、ここ数年東京のテレビやラジオでも度々紹介され、福山雅治も新潟にライブに来た時に食べたという噂もある食べ物です。

そのイタリアンがこれです。

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みかずきのイタリアンです。

見た目はミートソース スパゲッティーのようですが、麺は大阪に良くある太麺の焼きそばです。

その自家製の太麺とキャベツ、もやしを特製ソースで炒め、粉チーズで味付をし、白生姜を添え、特製のトマトソースをかけています。

食べた事のない人にとっては想像もつかない不思議な食べ物に思えるかもしれませんが、私にとっては帰省する度に食べたくなる懐かしい新潟の味です。

そして、食後のデザートはこれです。

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チーフナッツというアイスクリームです。

口どけ良い小豆アイスの上にソフトクリームをのせ、その上に砕いたナッツをのせています。

小豆アイスもソフトクリームもイタリアのジェラートのように口どけの良いあっさりとした味なので、とても美味しいです。

みかずきは新潟のファーストフードの元祖のような店です。

新潟にマクドナルドが初めて出来たのが1976年くらいだったと思います。

それまではケンタッキーフライドチキンはありましたが、新潟のファーストフードと言えば,みかずきのイタリアンでした。

私が中学生の時、下校の途中に良くこのみかずきに寄り、先生に見つかり生活指導を受けたものです(笑)。

このイタリアン、値段は¥320-です、
チーフナッツは¥200-です。
二つ食べても¥520-(笑)。

最近は東京の居酒屋でも "新潟名物イタリアン" という名前だけで全く違うものがメニューにある店があるようです。

東京にみかずきがあったら売れるのではないかと思っていたところ、東京や全国の百貨店に催事で出店しているようです。

詳しくは、みかずきのホームページをご覧ください。
http://www.mikazuki-go.com/index.html

新潟に行く機会のある方は、ぜひ新潟を代表するB級グルメ、みかずきのイタリアンを食べてみてください。




今日も海へ行きました。

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もうすぐ陽が沈みます。






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新潟の海


夏休みで新潟に帰省しています。

私の実家は新潟の古町という繁華街に近いところにあるのですが、そこから自転車で10分くらいのところに海水浴場があります。

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市内の中心地から最も近い海水浴場で、こんなに広い砂浜があるのに、
ご覧のとおり私を含めて4人しかいません(笑)。

まるでプライベート ビーチのようです。

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水もご覧のとおりキレイで透きとおっています。

新潟には海の家が建ち並ぶ賑やかな海水浴場もありますが、私は毎年この静かな海でゆったりとした時間を過ごすのが好きで、子供の頃から夏になるとこの海に来ています。

東京で暮らしていると、こんな人の少ない海で時間も気にせず過ごすことが本当に贅沢な時間に感じられます。

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夕方になれば日が傾いて、波がキラキラ輝きます。

これから日没まで太陽が沈むの見ているだけでリラックスできます。

なにも洒落たところもなく、
派手さも全く無い新潟の海ですが、
ここでスローな時間を過ごす事が、
私にっとってはとても贅沢な時間に感じられます。















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