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90年代のミラノ、フィレンツェ

今回は、前回の90年代のミラノの続きと、90年代のフィレンツェに関してです。



1998年、ミラノのEDDY MONETTI のディスプレイです。


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エディ モネッティは、ミラノの中心 ピアッツァ サンバビラ にありますが、本店はナポリです。


基本的なテイストは今も変わりません。


ミラノの富裕層を顧客に持つ高級店なので、当時からスーツを中心とした品揃えは圧巻でした。


この店も買う事が前提でなければ店の中に入れない雰囲気でしたが、当時私の知人が


この店のスタッフと知り合いだったので、毎回何も買わなくてもゆっくり店内を見ることができました。



チャーチの靴がディスプレイされていますが、シューズはチャーチをメインにジョンロブも扱っていました。


当時からイタリアでチャーチの人気は非常に高く、ほとんどの高級店にはチャーチが品揃えされていました。


イタリアの一流企業の役員や社長クラスの人達、皆さんが良く知っているイタリアのブランドのスタッフも


チャーチを履いていることを考えると、日本とイタリアでのチャーチの評価の大きな違いを当時から感じて


いました。



当時アットリーにのようなゴージの高いジャケットが出てきていましたが、上の画像を見て分かるように、


まだまだゴージが低いジャケットが一般的だったのが分かります。



1998年、フィレンツェのTIE YOUR TIE のディスプレイです。


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当時は、フィレンツェのメインストリートのトルナボーニ通りから少し入った場所に小さなショップを


構えていました。


店にはオーナーのフランコ ミヌッチさんがいつもいて、KITONやATTOLINI に別注したスーツやジャケットが


種類は少ないながら、センス良い色柄でチョイスされ目を引く品揃えでした。


今はフィレンツェのビスポークシューズブランドとして有名になったステファノ ベーメルも、


最初はタイ ユア タイのお抱え職人でした。



タイ ユア タイのディスプレイは、当時からボディーを使わず、ハンガーなどを上手く使い、


軽く柔らかく上質な雰囲気を演出するようなディスプレイでした。



移転した現在のショップでもそれは引き継がれていますが、残念ながらミヌッチさんが店にいたころに比べると


少しディスプレイの作りこみが雑になったような印象を受けます。



1997年、フィレンツェのセレクトショップ HAPPY JACK のディスプレイです。


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以前ブログでもご紹介した、トスカーナ地方の伝統的な素材である、カセンティーノを使ったアウターです。


特にこのオレンジとグリーンは、カセンティーの定番カラーで、当時から秋冬シーズンになるとフィレンツェの


ショップには、なんらかカセンティーノのナッピングウールを使ったコートやアウターが品揃えされていました。




1997年、フィレンツェの PRINCIPE のディスプレイです。

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当時プリンチペは、フィレンツェの中心のピアッツァ リパブリカの近くに、大きな店舗を構えており、


おそらくこの時期、イタリアのセレクトショップとしては最大級のショップでした。



品揃えやテイストは、フィレンツェでは最も英国色が強く、英国製品もたくさん品揃えしていたこともあり、


イタリア的な色っぽさは全く感じられないショップでした。


それが、ある意味他のセレクトショップとの差別化にもなっており、英国テイストの好きなイタリア人にとって


は、老舗の風格のようなものが感じられたのではないかと思います。



その後、2000年代に入り、プリンチペも他の場所に店舗を縮小して移転し、元の場所にはルイヴィトンの


大きなショップができました。



老舗のショップが移転したり閉店したりして、その後にメゾン系ブランドやナショナルブランドのショップが


できるというのが、2000年代以降イタリアで良く見られるパターンです。


因みに、元タイ ユア タイ のあった場所は、今はロベルトカバッリのショップになっています。




1999年、フィレンツェのサルトリア、LIVERANO & LIVERANO のディスプレイです。


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サルトリア(テーラー)を本業としながら既製品も売っているという、イタリアでは珍しい存在のサルトリアです。


イタリアのテーラーは路面に面しているところは非常に少なく、ほとんどのテーラーはアパートの一室や自宅で


アトリエを開いて、顧客中心にアポイントを取ってオーダーを受けていますが、リベラーノのようなオープンなテー


ラーは珍しい存在です。



リベラーノは、当時からPITTI UOMOに出展しているブランドのオーナー達の服を多く仕立てていたこともあ


り、当時は多くの日本の業界人達もここでスーツをオーダーしていました。


PITTI UOMO の時期に訪れると、日本人で溢れかえっていた時期もありました。



誰もが知っている有名な横綱が引退後、リベラーノで50着まとめてスーツをオーダーしたというエピソードも


私たちの間では有名な話です。



因みに、この年出張に同行した、元銀座店のマネージャーだった高橋もリベラーノでジャケットをオーダー


しました。


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アントニオ リベラーノも高橋も若いです(笑)。



1998年6月のPITTI UOMO の写真です。


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この年のPITTI UOMOは、DUKE OF WINDSOR がテーマで、多くのサプライヤーが、


サザビーオークションで落札したウインザー公の遺品をディスプレイしていました。



特にクラシコイタリアでは、ウインザー公のスーツを数体並べ、来場者の目を引いていました。


KITONは特に多くの遺品を落札していたので、PITTI UOMO の会場だけでなく、ホテル エクセルシオール


の一室を借りて、それらをお披露目していましたが、時間の余裕がなく、残念ながら私は見ることができません


でした。




そして90年代のPITTI UOMOでは、この人達もこんな感じでした。


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日本のファッション誌にも度々登場するプリモ グエルチレーナ です。


1999年6月のPITTI UOMOの時に撮った写真です。


若くて痩せていますね(笑)。



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当時彼がしていた時計です。


この頃、オメガのミハエルシューマッハモデルのスピードマスターが売り出されていたので、


プリモのように時計にこだわる人でもオメガをするのか、と思ったのですが、良く見ると


ロレックスのサブマリーナでした。


サブマリーナをオメガのシューマッハモデルと同じカラーリングでオーダーしたようです。


これにはちょっと驚きました。




そしてもう一人はこの人


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プリモと共に日本のファッション誌に度々登場する、エリッコ フォルミコラです。


1998年、PITTI UOMO のルイジ ボレッリ のブースの前で撮った写真です。


当時からベージュやオフホワイトの麻のスーツやジャケットを着ていた彼は、


会場の中でも一際目立つ存在でした。



シャツの襟の先をワザとはねさせた着方も、その後多くの人たちがするようになりますが、


当時から彼はそれを自然にしていました。


無頓着なのか、計算されているのか、全く分からないのは今も変わりません(笑)。




まだまだ当時の写真はたくさんありますが、とてもブログでは書ききれません。


また別の機会に書きたいと思います。



英国、イタリアときたので、次はパリにいきたいのですが・・・・


実は、90年代のユーロッパの写真は、パリが一番多いです。


年明け10日からは PITTI UOMO も始まり、私もイタリアに出張なので、


パリに関しては、また別の機会にアップしたいと思います。







今日は会社の大掃除だったので、こんな格好でした。


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ライトグレーのタートルにグレーのデニムで足元は先日購入した


アディダスのGAZELLE ORIGINAL。


こんな時、タートルネックのニットは便利です。


グレーのデニムは、2年前に購入したJACOB COHENの620の裾幅を最近細く直しました。


最近は前に買った色々なものを直して着ています。


ケチっているのではなく、クオリティーの良いものは長く着たいという気持ちが強いです。




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カジュアルなスタイルの時はアクセサリーが重要です。


最近購入したNAPOLEONERBAのカシミアのニットマフラーは


今日のようなカジュアルスタイルに最適です。


グレーのカラーもカシミアならではの発色で、すごく気に入っています。


肌触りはもちろん極上です(笑)。
















90年代のミラノ


今回は前回の90年代のロンドンに続き、90年代のミラノの画像をお見せします。



私にとってミラノを代表するクラシックショップと言えば、このDORIANIです。


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1997年のディスプレイです。


基本的なテイストは今も変わりません。


ミラノらしい正統派のクラシックを展開するショップですが、特筆すべきはディスプレイの作りこみの上手さです。


ディスプレイに対するこだわりは、他のショップとは比較にならないほど、コーディネートから細部の作り込みま


で、いつも完璧で全くスキがありません。


BEAMS Fのディスプレイも、以前からドリアーニのディスプレイを参考にしています。


ドリアーニは90年代、私がイタリアで最も好きなショップでした。




そして今日、日本で最も有名なミラノのセレクトショップと言えば、AL BAZAR です。


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1997年のディスプレイです。

アルバザールを最初に知ったのは、この1997年、ホテルに置いてあったミラノのショッピングガイドに


広告が載っていて、その写真がクラシックなスーツコーディネートだったので目に留まり、そこには


ABBIGLIAMENTO UOMO DONNA AL BAZAR と書いてあったのですが、


当時は全くイタリア語が分からなかったので、ショップの名前も分からず場所も分からないのに、


タクシーの運転手にそのガイドブックを見せ、とりあえずリサーチに行くことにしました。



アルバザールは意外に近く、泊まっているホテルからタクシーで15分くらいのところにありました。


ショップの外観を見ると、当時のミラノではあまり見かけられかった綺麗な色のジャケットや気の利いた


色柄のネクタイがディスプレイされていて、コーディネートも若さのあるスタイリングでした。



当然、店内を見たいので店の中に入ろうとしたのですが、そこからが大変。


当時のアルバザールは、日本人のお客などほとんどいなかったので、5人くらいいるショップスタッフが


皆私のことをジロジロと見ます。 厳しい視線に耐えながら店内をリサーチすると、当時BEAMSでも


扱っていた、GUYROVER、MACO、INCOTEX、DRAKES、PETRONIUS、


ANDREA DAMICO 等を展開しており、内装は昔の日本のトラッドショップのようで、


”こんな店がミラノにあったのか” という印象でした。



スタッフの中に一人だけ英語を話すスタッフがいて、顔を覚えてもらったこともあり、


その後、ミラノに行くたびに訪れるようになりましたが、当時はこんなに日本で有名になるとは全く予想も


出来ませんでした。



ミラノの中では、アルバザールは当時から ”アップデートされたクラシックスタイル” を提案するショップ


で、90年代は少なからず影響を受けたショップです。




そして、私にとって一番ハードルが高かったショップが、NEGLIA です。


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1998年のディスプレイです。


ネリアは、ミラノの中心のピアッツァ サンバビラの近くにあったショップなので、


仕事の合間に時間があればディスプレイをチェックしていました。



ネリアは、ドリアーニやアルバザールと比べると少し年齢層が高めのショップです。


KITONやBRIONI、ST ANDREWS などを展開していて、BROOCKS BROTHERS


のスーツやジャケット、シャツがオーダーできるという、他のショップと違う一面も持っていました。


カジュアルは早くからラルフローレンを展開していて、TINCATI と並ぶミラノスタイルの王道のような


ショップでした。



このショップのどこがハードルが高かったかと言うと、ネリアは一階が狭くネクタイ売り場でした。


地下がかなり広く、全ての洋服は地下で展開しているのですが、エントランスから店内に入ると、


店員が 「何を買いに来た?」 と聞きます。


私が 「店の中を見せて欲しい」 と言うと、「買わないなら見せられない」 と追い返されます。


ミラノのショップは基本的に、買うことが前提で店の中に入ることができる、という閉鎖的なショップが


多いですが、この店はそれが最も顕著なショップでした。



追い返されても一度は店内を見たいと思った私は、絶対に私のサイズの無い靴を買いたいと言って


店内に入りました。 サイズを聞かれても最初から小さいサイズなど無いので、


店員も「残念だけどあなたのサイズは無い」 という事になります。


買うつもりで入ったので 「店内を見せてもらっていいか?」と言うと店員も快く見せてくれました。


私にとっては苦い思い出のショップですが、このネリアも今年の初めに閉店しました。




閉店してしまったショップと言えば、ドゥオモの近くにあった GALTRUCCO です。


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1998年のディスプレイです。


ガルトルッコは、ドゥオモの目の前という、絶好のロケーションに大きな店舗を構えていました。


元々生地屋だったこともあり、3層の広い店内にはメンズ、レディースの生地が大量にストックされて


いて、ディスプレイがなければ、生地屋だと誰もが思うショップでした。



ディスプレイは、イタリア人が大好きなバーバリーを中心にディスプレイされていました。


バーバリーと言っても、当時イタリアで売られているバーバリーは、ジャケットやスーツはベルベスト、


パンツはインコテックスと言うように、コート以外のものは、ほとんどイタリアの有名ブランドで生産されていまし


た。 ある意味、英国の伝統あるブランドで生産はイタリアの有力ファクトリーと言うのは、イタリア人にとっては


理想的なかたちなのかも知れません。


ファクトリーは当時とは違うかもしれませんが、今もイタリアで売られているバーバリーは、


イタリアのファクトリーで生産されているものが多いです。



上の画像の下段は、ガルトルッコがモンテナポレオーネに店舗を構えていた時の画像です。


因みに、このジャケットはPIOMBOのジャケットです。


当時のミラノでは、ここまでブリティッシュ テイストの生地を使ったジャケットはあまり見ることは無かったので


新鮮だった印象が今でも残っています。



このガルトルッコも、90年代中頃に閉店してしまいました。


生地屋だったので、閉店当初は大量の生地ストックをミラノ中央駅の近くの倉庫に持っていて、


その中には、デッドストックの生地もたくさんあるという噂が流れましたが、真相は分かりません。


店舗のストックだけでも相当な量の生地があったので、一体どこに行ったのか、生地好きの私にとっては


とても気になります。



まだまだ、当時の様々なショップや人の写真があるのですが、このペースで書いていたらとんでもい長編


ブログになってしまいます。



次回も90年代のイタリアの続編の予定ですが、年末で仕事もたまっているので、


更新できるかどうか分かりません。


年内にもう一度アップできるように頑張ってみます。







今シーズンは英国調の柄のジャケットを着ることが多いので、クレープソールの靴の出番が多いです。


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特にブーツは微妙に色が違うブラウンを使い分けています。


10数年前に買ったものもありますが、今も充分履けます。


ソールがラバーなので、長時間歩いて楽です。


冬の海外出張には、必ず1足クレープソールの靴を持って行きます。





ブーツと言えば…


今日発売の MEN’S CLUB 2月号の連載 ”ビームス中村のミラーネーゼの頭の中”


今回のテーマは、今シーズン イタリアで大人気だったフルブローグのブーツに関してです。


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ご興味がありましたら、是非本誌をご覧になってください。



















90年代のロンドン

 

このところ締め切りのある仕事に追われ、社内の行事も多いためなかなかブログの更新ができません。

 

私も皆さんと同じく、せわしない年末を迎えています。


 

私がバイイングで海外出張に行くようになってから約20年経ちますが、初めて海外出張に行った時から海外のショップのディスプレイ写真を撮り続けています。


 

当時は当然カメラもフィルムだったので、今のように多くの写真は撮れませんでしたが、それでも各都市でチェックしなければならないショップのディスプレイは毎回必ず撮っていました。


 

今回は、90年代にロンドンで撮ったショップディスプレイの写真をお見せしたいと思います。


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1992年、ロンドンのジャーミンストリートにあるTURNBULL&ASSER のディスプレイです。
 

 

基本的には今も変わらないディスプレイです。
 

 

シャツの袖をクシャクシャにしたり、ネクタイを波打ったように曲げるディスプレイテクニックは、当時BEAMSでも真似たものです。
 

 

90年代の英国と言えば、右のようなマルチストライプやオルターネートストライプのシャツが多く、これに綺麗な色のネクタイを合わすコーディネートが新鮮に感じた時代でした。


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1998年、ロンドン サビルローのKILGOUR FRENCH&STANBURYのディスプレイ。
 

 

左はチョークストライプのダブルブレストにホワイトのダブルカフスのワイドスプレッド、サテンのシルバータイ。
 

 

右はライトグレーの2Bスラントポケットのスリーピースにホワイトのダブルカフスワイド、タイはネービー×ホワイトのドットです。


 

どちらも英国らしいエレガントでシンプルなコーディネートですが、今でも通用するコーディネートです。

 

 

この後、このキルガーフレンチ&スタンバリーは全面改装して、モダンなショップ(テーラー)になり、BEAMSでも展開していた、KILGOURという既製服のブランドを立ち上げて新しいイメージを確立します。


 

 

 

 

1996年、 ロンドンのピカでリーにあるCORDINGSのディスプレイです。


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コーディングスは、英国のトラディショナルなスポーツウェアからスーツまで揃うショップです。

 

 

バブアーやマッキントッシュ、グレンフェルなど、当時日本で人気のあった英国ブランドが最も多く扱われていたショップでした。


 

当時はブリティッシュスタイルがトレンドだったので、PITTI UOMOにも出展していてブラウンのモールスキンのパンツが大人気でした。
 

 

当時のイタリアのセレクトショップは英国ブランドの品揃えが今よりかなり多く、高級なショップには必ず英国の有名ブランドが品揃えされていました。

 

 

英国ブランドを展開することが、ある意味ショップのプレステージを上げる要因になっていたのですが、当時の日本ではあまり知られていませんでした。


コーディングスは今も当時と同じピカデリーありますが、最近はリサーチしていないので現在の品揃えは分かりません。

 

 

当時BEAMSでも展開していたので私がバイイングしていました。


 

 

 

 

1993年ロンドンのジャーミンストリートにあるビスポークシューメーカー FOSTER&SONのディスプレイです。


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当時も今もウインドウに飾ってある靴は基本的にビスポークのサンプルです。
 

 

当時はビスポークシューメーカーのディスプレイをチェックして、レディーメードの参考にしたものでした。


 

上の画像はライトブラウンやタンのカーフを使った靴が多くディスプレイされていますが、当時イタリアを中心にレディーメイドではこういった明るいブラウンの靴が人気でした。


 

 

 

 

1996年、 ロンドンのサビルローの ANDERSON&SHEPPARD のディスプレイです


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アンダーソン&シェパードは、当時から綺麗な色や柄の生地がディスプレイされていて、この写真も見たことが無いような綺麗なツイードの生地に眼を引かれ撮った写真です。


 

店内にはビンテージも含め、他のテーラーとは比較にならない程多くの生地がストックされていて、それぞれの生地にビスポークした人の名前が書かれていました。


 

当然見たこともないような生地も多く、アンダーソン&シェパードのセルべージが付いた生地以外は交渉すれば生地だけでも買うことができました。


 

私もどうしても欲しい生地があって値段を聞いたことがありましたが、とんでもなく高くて諦めた覚えがあります。


 

その後、知人がこの店で買った生地を譲っもらい、日本の工房で作ったスーツは今でも大切にしています。


 

 

 

 

 

1996年、ロンドンのスローン ストリートにあるHACKETTのディスプレイ。


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当時サビルローやジャーミンストリートの老舗ショップばかり見ていた私にとって、英国のクラシックスタイルを継承しつつ、若い感覚の色柄やアイテムを展開していたハケットは非常に新鮮でした。


 

特にこのスローン ストリートにあるショップは、当時ロンドンで最大級のショップで ”スローン レンジャー” と呼ばれていた、この地区に住む上流階級のご用達ショップでした。


 

そして、私が当時のハケットの印象が強く残っているのは、こんなエピソードがあるからです。

 

 

80年代から90年代中頃まで、ヨーロッパ最大の展示会は PITTI UOMO ではなく、パリで開催されていたSHEM(セム)という展示会でした。


 

当時、私が宿泊していたホテルが、パリのモンパルナスのNOVANOXという、フィリップスタルクがデザインしたプチホテルでした。

 

 

そのホテルを定宿としていたのが、ジェレミー ハケットと当時彼のパートナーであったロイド ジェニングスでした。


 

私は当然彼らを知っていましたが、ある日朝食を食べていると、ロイド ジェニングスが私の履いていた POULSEN SKONE の靴を見て、「どこの靴?」 と尋ねてきました。
 

 

私がポールセーンスコーンだと言うと彼らも興味を持ったようで、私たちの素性を聞いてきたので名刺交換をしました。

 

 

彼らは当時からBEAMSを知っていたので、それから展示会で会う度に挨拶を交わすようになりました。


 

当時の彼らのイメージは、ジェレミー ハケットは少し気難しい印象で、ロイド ジェニングスはフランクで温和な感じの人でした。


 

その後、ハケットはジャーミンストリートの老舗が撤退する中、ジャーミンストリートにショップをオープンさせ現在に至ります。



 

 

 

そして90年代のロンドンと言えば、NEW TAILORと呼ばれた新世代のテーラーの出現でした。
 

 

RICHARD JAMES・OZWALD BOTENG・MARK PAWELL・TIMOTHY EVEREST・JOHN PEARSE といった、新しい世代のテーラー達が伝統に縛られない新しい感覚のビスポークテーラーを開き、レディーメイドも展開したことで当時話題でした。


 

イタリアン クラシックが流行し始めるのと同じくらいのタイミングだったので、当時のファッション誌もこの二つのクラシックスタイルを同時に紹介していましたが、結果的にはその後世界的にイタリアン クラシックが全盛となり、日本でも所謂 ”クラシコイタリア ブーム” が起き現在に至ります。



 

 

 

当時の写真はかなりの枚数があり、英国好きの人達にとっては興味をそそる写真も多くあるので、また別の機会にアップしたいと

思います。


 

次回は同じく、90年代のイタリアのディスプレイを紹介したいと思います。







 

 

 

 

 

先日またオトナのスニーカーを買ってしまいました。


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ADIDAS GAZZELEのグレーです。

 

今シーズンのシーズンカラーのようで、以前購入したブルーに続き2足目です。


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平日はレザーシューズしか履いていないので、スニーカーはほぼ休日しか履きませんが、アディダスだけで6足、これ以外にディアドラやニューバランスやコンバース、スペルがなども持っているので、我ながらいつ履くのだろうと思ってしまいます。


今の悩みは収納です(笑)。















 










 

 



 

MEN’S EX 連載


MEN’S EX 1月号が発売されました。


私の連載ページ ”中村達也の今買いアイテム”


今月は ”膝上丈のテーラードコート” です。


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80年代後半に英国テイストのクラシックが世界的なトレンドになってから、


テーラードタイプのコートはオーバーコートの定番として復活し、その影響を最も受けたイタリアを中心に、


ヨーロッパでは最もポピュラーなオーバーコートとして近年多くの人たちに愛用されています。



特に90年代の後半からは、多くのサプライヤーが、軽く柔らかい素材で仕立てたテーラードコートの


バリエーションを増やし、積極的にテーラードコートを打ち出したことで、その人気は更に広がりました。



ここ数年、ドレスクロージングのカジュアル化という流れもあり、PITTI UOMOの会場や街中でも


ジャケットやスーツの上に軽い中綿入りのアウターを着る人が増え、クラシックなテーラードコート


を着た人が以前と比べ少し減ったという印象でしたが、昨年あたりからテーラードコートを着る人たちが


再び増えてきているという印象を受けます。

テーラードコートが再び注目されるきっかけとなったのが、今回連載でも紹介している


”軽快感のある膝上丈のテーラードコート” です。



私が1月のPITTI UOMOで撮ってきた画像がありますのでお見せします。


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ここ数年、ダウン等の中綿入りのアウターが流行する前は、”スポルベリーノ”と呼ばれる、


軽く柔らかい仕立てのテーラードタイプのコートが冬のアウターの主流でした。


その軽く柔らかな仕立ては継承しつつ、今シーズンは更に丈の短い軽快感のあるテーラードタイプのコートを


多くのサプライヤーが提案していました。



加えて、バックベルトやターンナップカフ、エルボーパッチなど、クラシックなディティールのモデルが


加わったことと、ジャケット同様に製品染めや製品洗いなど、更にバリエーションが増えたことも


再びテーラードタイプのコートが注目される要因となっています。



日本では、冬でもジャケットやスーツの上に着るコートはステンカラータイプのコートが主流で、


テーラードコートはなかなか一般的にならないですが、ヨーロッパでは日本とは逆に、ステンカラータイプの


コートを着た人は少なく、冬に着るコートはテーラードタイプのコートが主流で、イタリアでは特にその傾向が


強いです。



特に軽い仕立てのテーラードコートが出てきてからは、ジャケットやスーツに合わせるだけでなく、


ニットの上にジャケットやアウター感覚で着るカジュアルなスタイルも浸透しています。



上の画像の一番下は、ミラノのKITONのショップのディスプレイですが、中央のキャメルのテーラードコート


には、ニットとデニムのファイブポケットを合わせています。



このように、今やテーラードコートは、ドレス用のコートという枠ではなく、カジュアルにも着られるコートと


いう認識がヨーロッパ(特にイタリア)では常識になっていると言えます。



まだテーラードタイプのコートをお持ちでない方は、是非この冬チャレンジしていただきたいと思います。






と言うことで、今日は私もダブルブレストのテーラードコートを着て出勤しました。


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ダブルブレストですが、膝上丈でスッキリしています。



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バックベルトが付いているコートが個人的には好きです。


冬場に着るオーバーコートは、ほとんどテーラードタイプのコートしか着ません。


”スポーティー且つエレガント” が膝上丈のテーラードコートの魅力です。














プレス内覧会


先日、2012年春夏のプレス内覧会が開催されました。


プレス内覧会とは、BEAMSの全セクションの来春夏シーズンの展開商品を、媒体、スタイリスト、エディターの


皆さんに紹介する会です。



プレス内覧会は一般の方は見ることはできないのですが、今日はその一部を少しだけ、ブログをご覧の皆さんに


お見せしたいと思います。



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クロージングセクションのメインディスプレイは、ベージュのコットンスーツとブラウンのジャケットです。


来シーズンは、ベージュやネイビーのコットンスーツを提案しています。


ジャケットもブラウンとベージュの2色に絞った、同系色のコーディネートです。


ベージュやブラウンのカラーは、サファリやコロニアルというキーワードで、PITTI UOMOでも積極的に提案され


ていたカラーです。




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もはやカジュアルシャツの定番となった感のあるデニムやシャンブレーのシャツは、


色の濃淡、素材のバリエーションも含め、例年以上に豊富なバリエーションです。




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チェックシャツも豊富なバリエーションで展開しています。


来シーズンは、マドラス風のチェックもバリエーションに加わっています。




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デニムやシャンブレー、チェックに続くカジュアルシャツのトレンドがプリントシャツです。


2色づかいのシンプルなプリントシャツは、コーディネートしやすく、ジャケットのインナーにもお勧めです。




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昨年たくさん予約をいただきながら、色落ちの問題でキャンセルになったLARDINIのデニムジャケットは、


色の落ちにくい素材に変えて展開します。


シングルと上の画像のダブルと2モデルで展開します。




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チェック柄のジャケットも引き続き多くのバリエーションで展開します。


正面のベージュのチェックジャケットは、以前ブログで紹介したラルディーニのジャケットです。


このジャケット、既に多くのお客様に御予約いただき、キャンセル待ちが出る状況です。




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BRILLA オリジナルのイタリア製 キルトスリッポンです。


以前ブログでお知らせしましたが、イタリアではチャーチの SHANGHAI が注目されていることもあって、


来シーズンは多くのブランドでキルト付きのシューズが展開され、注目されています。


このBRILLAオリジナル以外にも、キルト付きのスリッポンを展開しています。




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今まではカジュアルセクションだけで展開していたNEW BALANCEですが、次シーズンから私達


クロージングセクションでも展開します。


今までカジュアルセクションではピックアップしなかったモデルを ”オトナのカジュアル目線” でバイイング


しました。 左はM576のシーズン限定カラーのブラウン、イギリス製です。 中央はM996のシーズンカラーで


ライトブルー、アメリカ製です。 右はM991のシーズンカラーでグレー×ブルー、アメリカ製です。


因みに、M991は今イタリアで最も人気があって売れているモデルです。




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ネクタイはコットンスーツや軽いジャケットとコーディネートできる、コットンやリネンのネクタイも多く


展開しています。


上の画像のようなシンプルなチェックからマドラス風のものまで、多くのバリエーションで展開しています。


勿論ビジネスにできるネクタイも充実しています。


スーパークールビズやカジュアルな傾向が強くなっても、ドレスの品ぞろえはしっかりやるのが私たちの


ポリシーです。





カジュアルセクションも少しだけ紹介します。


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今回カジュアルセクションのディスプレイで、私が最も気に入ったディスプレイです。


タイトフィットのリネンのフェアアイルのショールカラーニットに、カーキ色の細身のショーツです。


足元はビットのジュートソールです。


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エスパドリーユに代表されるジュートソールは、今年の春夏に続き来シーズンも多くのサプライヤーから


提案されています。


PITTI UOMOでも多く見られ、イタリアではレザーサンダルに代わるリゾート履きとして注目されています。


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カジュアルセクションでもこれだけ多くのバリエーションで展開します。


勿論、クロージングセクションでも展開しています。




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BEAMS PLUS のディスプレイです。


プラスにしては珍しく(笑) キレイな色のジャケットです。


”キレイな色をもっとやれ” と、うるさいオッサンのようにバイヤー達に言い続けてきたのですが、


ずっと相手にされていませんでした(笑)、やっと来シーズン少しキレイな色が増えました。



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足元は、ビームス プラス オリジナルの英国製ダーティーバックスです。


トレンドのキルトが付いていますが、取り外しができるので、ベーシックにも今っぽい感じにも履く事ができます。




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そして、私も大好きな REMI RELIEF のシャンブレーウエスタンです。


夏はデニムだと生地が厚くて着られないので、ずっと薄手のシャンブレーのウエスタンをプラスのバイヤーに


リクエストしていましたが、今年の春夏はダメージ加工のものしか展開がありませんでした。


”もっと普通に着られる加工がおとなしいタイプを展開した方が良い” と提案をしていたのですが、


一向に展開が無いので ”また無視されたか” と思ったのですが、ちゃんと聞いていました(笑)。


これは私もずっと欲しかったものなので、購入しようと思っています。





諸事情もあり、今回ブログでお見せできるのはほんの少しですが、春夏も皆さんにお勧めしたいアイテムが


たくさんあります。



メンズもレディースも店舗スタッフにお申し付けいただければ、既に来シーズンのラインナップの詳細が


見られるようになっています。



このよころ、やっと寒くなってきて、冬物もの真っ只中という感じですが、春夏ものにご興味がある方は、


是非店舗で来シーズンのラインナップをチェックしていただければと思います。





以前ブログでも紹介した、私が監修した BEAMS MEDICAL のウエブサイトが12月1日から


スタートしました。


ご興味がある方は、こちらをご覧ください。 http://www.beamsmedical.com/




















買えなかったニット


前回に続き、今回も自分が欲しくてオーダーしたのに買うことができなかったアイテムの話です。


今回買えなかったのは、ローゲージニットです。


そのニットがこれです。



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ALTEA のニットジャケットです。



アルテアは、100年以上歴史のあるネクタイ ブランドですが、近年は色柄のきれいなスカーフも有名です。


BEAMSでも毎シーズン アルテアのスカーフを展開していますが、早期に完売する人気ブランドの一つです。



アルテアは、PITTI UOMO でもかなり大きなブースを構えているのですが、いつもブースは多くのバイヤー


達で賑わい、他のブランドとは比較にならないくらいの豊富な色柄のスカーフコレクションは、ひときわ存在感


をアピールしています。



数年前からはニットコレクションも展開し、イタリアの有名セレクトショップでも扱われています。



今シーズンは、ローゲージニットがトレンドで、特にショールカラーのニットが人気ですが、


残念ながら、私はショールカラーが似合わないので、今シーズン購入するローゲージニットは、


このアルテアのニットジャケットと決めていました。



このニットをオーダーしたポイントは、ニットでありながらテーラードジャケットのように見えるシルエットです。


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ショルダーのラインが、パッドなしのジャケットのようになだらかにスロープしています。


ニットですがウエストもシェイプし、裾もヒップを包み込むようなラインです。


フロントカットは、丸みのあるカッタウェイ フロントです。




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背中のラインもテーラードジャケットのように綺麗に体に沿ったラインです。



ディティールも凝っています。


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ポケットは、テーラードジャケットのように丸みのあるパッチポケットで、


チェンジポケットのような小さなパッチポケットが付いています。




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袖は一つボタンで、スリットが入っているので、テーラードジャケットの開きみせのような見え方です。




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ニットなので袖丈つめができないのですが、袖口はラウンドしているので、折り返しても雰囲気がいいです。




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襟はテーラードカラーになっていますが、襟を立ててもバランスがいいように作られています。




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襟を立てるとスタンドカラーのようになります。


個人的には襟を立てた方がバランスがいいと思います。




このニットを買うことができなかった理由は、下の画像を見ていただくと分かります。


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私が一番小さいXSサイズを着た画像ですが、ご覧のとおりワンサイズくらい大きいです。


通常テーラードジャケットは44サイズを着ますが、このニットは46くらいの人が着ると良いバランスです。


ミラノのショールームでオーダーした時は、Lサイズのサンプルしかなかったのですが、


Lサイズを試着してみて、XSサイズであればフィットしたバランスで着られるのではないかと思ったのですが、


残念ながらXSでも大きいバランスでした。



最近は、日本の代理店も展示会の時には、日本人に合う 44や46サイズのサンプルを用意するケースが


多くなってきましたが、現地にショールームでオーダーする場合は、欧米人サイズのサンプルしかないので、


サンプルは 50かLサイズしかないというのは当たり前です。



体の小さい私たちは、大きいサイズのサンプルを着て、ある程度サイズ感を予想してオーダーするのですが、


42や44、XSといったサイズは、彼らにとっては予想できない小さなサイズなので、今回のように大きく上がって


きたり、逆に小さく上がってきたりするケースも多いです。



ということもあり、私の場合、海外のショールームでオーダーしたものは、入荷しないとサイズ感も分からない


ので、今回のように絶対に買おうと決めていても、入荷後試着して諦めるというケースも多いです。



私は買うことができませんでしたが、これからローゲージニットを購入しようと考えている方には


お勧めしたいニットです。



ハンドニッティングで編まれているので、非常にしっかりしていて型崩れも少ないと思います。


ジャケットのように着られますので、インナーにニットを着て、ニット オン ニットで着ても良いと思います。



カラーはベージュとグレーの二色です。


ご興味ある方は、是非店舗でお試しになってみてください。



と言うことで、また秋冬のワードローブ計画が狂ってしまいました。


いずれにしてもベージュ系のローゲージニットは欲しいので、サイズが合う他のモノをこれから探します。


購入した際は、皆さんにご報告します。





先日発売された MEN‘S CLUB 1月号から、私の連載ページが始まりました。


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”本物よりもミラネーゼなビームス中村のミラネーゼの頭の中


という長いタイトルです。




コテコテの日本人である私が、ミラネーゼというのもお恥ずかしい話ですが、


アメブロの人気ブログ、トガブロでも有名なMEN’S CLUB の編集長の戸賀さんが


直々にタイトルを決めてくださったので、恥ずかしながらミラネーゼになることにしました(笑)。



日本人はどうしてイタリアに魅了されるのか? をテーマに、私の考える今のイタリアを紹介していきたいと


思います。














買えなかったスーツ


バイイングの仕事をしていると、自分がすごく気に入ってオーダーするものが毎シーズンあります。


そういったものは、入荷したら必ず買おうと決めてオーダーするのですが、絶対に買おうと決めていても、


それがお客様の予約で一杯になったり、忙しくてなかなか店舗に行けないうちに完売になったり、


実際入荷して試着してみるとサイズが合わなかったりと、様々な理由で買えないことが多々あります。



今シーズンも、展示会でオーダーした時に絶対に買おうと決めていたのに、買えなかったものがあります。


その買えなかったものがこれです。


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LARDINI のコットンスーツです。


このコットンスーツ、画像を見ると分かるのですが、生地の裏が赤くなっています。



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ベージュとレッドの先染めの生地で、このような生地をイタリアではソラーロ、イギリスではサンクロス


と言います。




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上の画像の生地は、英国の生地メーカーが作る、リアルなソラーロの生地です。


ベージュのベースに赤い糸が表面に出てきて、かなり玉虫のような光沢のある生地です。



元々ソラーロは、亜熱帯地方の強い日差しを遮るために開発された生地です。


生地の表面に光沢をもたせることによって日光を反射させるのと、生地の色褪せを防止する機能を持った


生地だったのですが、現代では綾織のソラーロの生地よりもっと涼しく快適な生地はたくさんあるので、


今リアルなソラーロを亜熱帯地方で着たら、耐えられない暑さだと思います(笑)。



近年はイタリア製で薄く軽く、夏でも快適に着られるソラーロの生地が多く見られるようになり、


更に季節に関係なく、コットンなど様々な素材にのせたソラーロも見られるようになりました。



このソラーロ、イタリアでは以前からクラシックの定番的な生地で、特にサルトで仕立てるような人たちにとって


は、非常に好まれる生地であることから、以前はかなりソラーロの生地のスーツを着た人をPITTI UOMOでも見


かけました。



そして来年の春夏は、このソラーロが久々に復活していました。


6月のPITTI UOMOでは、久しぶりにソラーロのスーツやジャケットを着た人たちが多く見られ、


ほとんどのサプライヤーが、様々なソラーロのスーツやジャケットを提案していました。



私が撮ってきた画像があるのでお見せします。


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ご覧のとおり、ソラーロのスーツ、ジャケットを着た人やディスプレイが非常に多く見られました。



来年の春夏はベージュがトレンドカラーということもあり、ベージュのコットンスーツも非常に多く見られました。


そのベージュのバリエーションとしてソラーロが最注目されているという背景はあると思いますが、


私にとっては、長い間見慣れたソラーロも、これだけ広く既製服で提案されたことは今まで無かったので、


久しぶりに新鮮に感じ、自分もソラーロのスーツを着たい気分になりました。



そんなこともあり、このスーツを買う気満々で BEAMS F に行き、試着したところ、色も今シーズンの


トレンドの少し濃いめのベージュで、玉虫の色はあまり目立たず、生地もしっかりしているので、


コットンでも型崩れはしなさそう、ジャケットのフィッティングは何着か持っているラルディーニと変わらないので、


後はパンツだけ、パンツもいつも問題ないので丈を合わせるために試着したところ・・・


なんとヒップがきつく、それでも1㎝程度出せば全く問題ないのですが、このスーツが製品洗いなので、


ヒップを出すとステッチの跡が残りそうなので、パンツを脱いでステッチを見たところ…


やはりステッチの跡が残りそうでダメでした。



それでも諦めがつかず、製品洗いなので誤差があるだろうと、同じものを他店から取り寄せてみたのですが、


試着してもやはり同じサイジング、こういうときに限って誤差も無く正確に上がっているものです。



タイドアップ、ノータイの両方で、このスーツのコーディネートを決め、買う気満々でクレジットカードを持って


店舗に行ったのに、残念ながら買うことはできませんでしたが、来年の春夏は他のブランドでもソラーロの


スーツを展開しているので、今回は諦めることにしました。



このラルディーニのコットンソラーロのスーツは、今シーズンの私のお勧めのスーツです。 


ビジネススーツではないですが、タイドアップでも着られ、ノータイでカジュアルに着ることもでき、


ジャケットとして着ることもできます。



私は買うことはできませんでしたが、もしこのスーツにご興味がありましたら、


是非店舗でご覧になって、ご試着してみてください。






100 Secrets Of MACKINTOSH というサイトで、私がマッキントッシュの魅力についてコメントした


動画がアップされました。


ご興味がありましたらご覧ください。 http://www.mackintosh-uk.com/news/




















iPhone ケース


遅ればせながら、先月から仕事用の携帯をiPhone に変えました。


それまでずっとAUの携帯を使っていたのですが、社内の熱烈なiPhone 信者に以前から変更を勧めら、


iPadを使い始めてからその便利さを痛感したこともあり、思い切ってiPhoneユーザーになりました。



softbannkに乗り換えた途端、AUからiPhone 発売と4Sの発売と立て続けに新しい動きがあり、


ちょっと早まったかなとも思ったのですが、いずれにしろ全く使いこなしていない状況なので、


いろいろ文句を言う前に、まず使いこなせるようになることが優先と思い、まだ慣れないiPhone


と日々格闘しています(笑)。



iPhoneを使って思ったことは、手に持った時の携帯以上に無機質な感触です。


周りを見ると、皆様々なiPhone ケースを着けているので、私も色々探してみたのですが、


ギャルっぽいものやポップなものやチープなものはたくさんあるのですが、オトナが満足するような


質感のものは巷ではほとんど無いことに気づきました。



ネットで探すと、レザーやウッドなど、オトナが持てると思われるものも若干見つかるのですが、


意外と値段が高いのと、なぜかそういうものに限って品切れが多いというケースが多いです。


私のように、オトナが持てるケースを探している人は結構多いのかなとも感じました。



そんな中、BEAMSでもiPhone ケース を展開していることに気づき、色々探してみたところ、


お恥ずかしい話なのですが、自分の部署で展開している事をすっかり忘れていて、


早速店舗に行ってこのiPhone ケース を購入しました。



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muta というブランドのクロコダイルのiPhoneケースです。


mutaは、”ラグジュアリー&ユニーク” をコンセプトとするラグジュアリーグッズブランドです。




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裏側は特殊なウレタンゴムコーティングを施し、ズレにくくしてあると同時に強度を保つ仕様になっています。


真ん中にはmutaのブランドロゴが入っています。




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装着するとこんな感じです。


丁寧な作りなのでピッタリと収まります。 4Sにも対応しています。


リアルクロコなので、持った感じは何とも言えない良い感触です。


今まで無機質だったiPhoneが、途端に愛着の湧く持ち物に変わりました。



このmutaのiPhoneケース、イタリアでは日本以上にこのようなオトナが愛着が持てるiPhoneケースが


無いため、イタリア人からかなり好評で、必ず ”どこで売っている” と聞かれます。


クロコダイル好きのイタリア人ですから、こんなものがあれば彼らの興味を引かないわけがありません。




因みに、私はネイビーを選びましたが、こんなにカラーバリエーションがあります。


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女性も選べるカラーも揃えています。



リアルガルーシャも展開しています。


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ガルーシャ独特の質感と色合いが特徴です。



私のように、オトナが持てる気の利いたiPhoneケースがないと感じていた方は、


是非店舗で実物を見ていただければと思います。


これからの季節、クリスマスのプレゼントとしても良いと思います。





グレーと迷ったのですが、今回も結局ネイビーを購入してしまいました。


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意識して揃えている訳ではないのですが、結局手帳、名刺入れ、ペンケース、 iPhoneケース、


全部ネイビーです。


ペンは何本も持ち歩いているのですが、ブルーのインクはブルーのペンにしています。


私のブルー好きは止まりません(笑)。







今日は、この人が来年の秋冬のプレゼンで来社しました。


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日本のファッション誌にも度々登場する、プリモ グエルチレーナ氏です。


10kgダイエットしてかなりスリムになりました。




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イタリアでも有名なウエルドレッサーだけあって、ツイードの着こなしもさすがです。


色落ちしたデニムシャツを合わせるあたりは、とても67歳とは思えません。


私自身、デニムのシャツをタイドアップで着るというのは、彼から影響を受けた部分が大きいです。




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彼のシャツはすべてダブルカフスです。


デニムであってもダブルカフスというのが彼のスタイルです。



イタリアのウエルドレッサーには、スタイルに対して哲学みたいなものがあります。


新しモノ好きである反面、変わらないこだわりもある、このバランス感がイタリアのクロージングを


いつも新鮮なものにしていると感じます。



彼と知り合って10数年経ちますが、初めてあった時から彼の時代性のあるクラシックスタイル


に刺激を受け、それ以来ずっと彼の着こなしに注目してきました。



まだまだ現役で頑張るようなので、これからも新しい世代のお手本になるようなウエルドレッサーで


居続けて欲しいと思います。






















秋冬の買い物 6


昨年の秋冬から、カラーバリエーションで買い揃えている、あるアイテムがあります。



それは、最近のジャケットコーディネートには欠かせないアイテムで、


今回は更に後染めの加工にやられてしまい、オトナの2色買いをしてしまいました(笑)。


そのアイテムがコレです。


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ELEVENTYのフロントボタンのニットベストです。


このベスト、以前ブログで紹介した ”ティントフレッド” のVネックと同じ糸と加工のニットベストです。



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Vネックと同じティントフレッドによる ”ムラのある染め上がり” が気に入って購入しました。


右の濃いブラウンが、私が先日購入したVネックと同じ色です。



イタリアでは以前から、フロントボタンのニットベストをジャケットやスーツに合わせるのが定番的な


コーディネートでしたが、昨年くらいから久しぶりにラシックなスタイルを好む人たちの間で、


このフロントボタンのニットベストを合わせるスタイルが復活してきた感があります。



1月のPITTI UOMOで私が撮ってきた画像がありますのでお見せします。


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ご覧のように、ジャケットコーディネートにはフロントボタンのニットベストが欠かせないと思えるくらい、


ディスプレイも現地の人たちもフロントボタンのニットベストをジャケットに合わせています。



特にノータイでジャケットを着る場合は、シャツ一枚だと何となくコーディネートがあっさりして


物足りない感じになりがちですが、ニットベストを合わせるだけでコーディネートが格上げされた


印象になります。



更にスーツスタイルにおいても、イタリアの場合はスリーピーススーツを着ている人は非常に少ないのですが、


スーツにフロントボタンのニットベストを合わせて ”スリーピース風” に着こなすスタイルは、


以前から定番的なコーディネートとされています。


おそらく、彼らにとってはスリーピーススーツは堅く、重すぎる印象があるのかもしれません。



昨年の秋冬から、このブログでも何度か紹介してきたこともあり、今シーズンは、フロントボタンのニットベスト


を早い時期からお求めになるお客様が多かったこともあり、9月の初めには色サイズとも品薄状態になりました。



実は、このイレヴンティも当初は展開予定が無かったのですが、ティントフレッドの色の雰囲気が


あまりにも良かったのと、フロントボタンのニットベストの人気があまりにも高いので、


春夏から展開する予定だった、コットンのフロントボタンのニットベストと同じモデルを急遽オーダーをしたという


のが実情です。


という話は事実である一方、 実は、私がどうしてもティントフレッドのフロントボタンのニットベストが欲しくなった


というのも期中で展開した一つの理由です(笑)。



個人的に今シーズンはベージュからブラウンのカラーに注目しているので、ベージュとブラウンの2色を


購入しましたが、ブラウンとベージュと並ぶ今シーズンのトレンドカラーであるグリーンと、定番カラーである


ネービーも含め、4色で展開しています。


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リブの部分が浅く染まっているので、2トーンカラーのように見えるのも、このベストの特徴です。


デニムやチノパンと合わせたカジュアルなジャケットコーディネートにも相性が良いと思います。



このフロントボタンのニットベスト、今シーズンだけのトレンドではなく、来年の春夏もクラシックのトレンド


アイテムとして重要なアイテムです。



オーソドックスなタイプをお探しの方には、ジョンスメドレーやドゥルモアでも、フロントボタンのニットベストを


展開しています。



まだフロントボタンのニットベストをお持ちでない方は、是非今シーズンワードローブに加えていただきたいと


思います。





ということで、早速購入したイレヴンティのニットベストを着てみました。


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ベージュとブラウンの2色でまとめたコーディネートです。



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Vゾーンはこんな感じで、あまり柄や色を使わないで、ベージュやブラウンの色が引き立つことを考えて


コーディネートしました。
























MEN'S EX 連載


MEN’S EX 12月号が発売されました。



私の連載ページ ”中村達也の今、買いのアイテム” 今回はチェックジャケットです。


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今シーズンは、英国テイストのカントリースタイルがクラシックのトレンドということもあり、


様々なチェックジャケットが、ジャケットのトレンドとして提案されています。


1月のPITTI UOMOで撮ってきた画像がありますのでお見せします。



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ご覧の通り、ほとんどのサプライヤーが、大きい柄のチェックジャケットをトレンドとして提案していました。


これらの柄以外にも、前回のブログでご紹介したタータンチェックのジャケットもかなりのボリュームで


提案されていたので、PITTI UOMOの会場を見ると、チェックのジャケットが明確なトレンドとして打ち出されて


いるのが分かります。



英国テイストなので、見た目はツイード風のものが多いですが、リアルなツイードは少なく、


梳毛糸を使った柔らかい素材のチェックをソフトで軽い仕立てのジャケットにのせて、


現代的な英国テイストに仕上げたものが多く、以前のブログで紹介したトレンドのディティールである、


エルボーパッチを付けたチェックジャケットも数多く見られました。



このように、リアルな英国カントリースタイルをそのまま表現するのではなく、それらを咀嚼して時代性のある


クラシックスタイルに落とし込んだ、イタリアらしい英国調のジャケットスタイルが今シーズンのトレンドと


言えます。



実は、この大柄のチェックジャケットは、今シーズン突然トレンドとして浮上してきたものではありません。


数シーズン前から継続して提案されているものですが、今シーズンは特に多くのサプライヤーが力を入れて


展開していると言うのが実情です。



色はトレンドカラーである、ブラウンやベージュ、グリーンのチェックが多く、ネイビーベースにそれらの


トレンドカラーを挿し色に使ったチェックも多く見られます。



チェックのジャケットは、一見コーディネートが難しいと思われ、敬遠される方も多いと思いますが、


簡単に着こなすポイントがあります。


それは、シャツやパンツ、ネクタイなど、コーディネートするものにシンプルな無地のアイテムを選ぶことです。



おそらく多くの方が持っていると思われる、白やブルーのシャツ、シャンブレーやデニムのシャツ、


ミディアムグレイやライトグレーのサキソニーのパンツ、ベージュやオフホワイトのコットンパンツ、


デニムのファイブポケット、Vネック、カーディガン、タートルネックのニット、ウールのソリッドタイ、


スエードのシューズやブーツ。


これらのものがあれば、特にチェックのジャケットに合わせて買い足す必要はありません。



連載ページでも、なるべく簡単に着こなせるコーディネート例を3パターン紹介しています。


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基本的には、このようにベーシックなアイテムでコーディネートし、あとはジャケットの色目によって


合わせる各アイテムの色目を多少変えていくだけです。



上のPITTI UOMOの画像では、チェックにチェックのシャツを合わせたり、ストライプのシャツをあわせたり、


柄物のネクタイを合わせたり、敢えて難しいコーディネートにしていますが、このような着こなしを


している人はいないので、ある意味プレゼンテーション的なディスプレイと言えます。



ネイビーのジャケットを上級者風に着こなす為にコーディネートするアイテムの色柄を色々考えるよりも、


洒落た感じに見えるチェックジャケットをシンプルにコーディネートする方が個人的には楽だと思っています。


ネイビージャケットを無難な感じではなく、上級者風に着こなすというのは結構難しいものです。



元々、BEAMSはトレンドに関係なく、柄物のジャケットを以前から豊富なバリエーションで展開してきました。


ショップスタッフのコーディネートを見ても、他のショップスタッフより柄物のジャケットを着たスタッフが多いと


思います。



チェックジャケットは難しいと感じられる方も多いと思いますが、少しでもチェックジャケットにご興味があれば、


是非一度ご試着いただき、スタッフのコーディネートの提案だけでも聞いていただければと思います。






チェックのジャケットと言えば、私も大好きなので毎シーズン新しいチェックジャケットを購入しています。


先日クローゼットの入れ替えをしていたら...


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秋冬物だけでウインドウペーンやチェックのジャケットがこんなにありました。


数えたら14着、これ以上増えるとクローゼットに入らないのですが、毎シーズン新しいチェックジャケット


が入荷するので、悩みは大きいです(笑)、