2012春夏の買い物 1
天候も安定せず、暖かくなったり寒くなったり、毎晩翌日の天気予報を見ながら、
天候や気温をチェックして着るものを考えなければならないので、
この時期はコーディネートを考えるのが一番大変な時期です。
それでも気分は春夏なので、少し暖かくなったらすぐに着られるものを中心に、
出遅れないように春夏モノを買い始めました。
今シーズン初めて購入した春夏モノがこれです。
EMMETI のスエード シャツジャケットです。
このスエードジャケットは、シャツとジャケットをミックスしたようなデザインとディティールが特徴で
BEAMSの別注モデルです。
メッシュの裏地をテーラードジャケットのように背抜きの半裏仕様にしているので、
気温が高くなってポロシャツやTシャツを着ても快適に着られるようになっています。
「BEAMS別注モデルと言っても、どこかで似たモデルを見たな」 という方もいらっしゃると思います。
このシャツジャケット、実はベースモデルがあり、そのモデル自体は普通に完成度は高いのですが、
どうしても気になる部分があり、その部分をBEAMS用にモディファイしました。
ベースモデルは、フロントの胸にパッチポケットが付いていたのですが、
フロントの切り替え部分とポケットの形状と角度のバランスが悪く、
腰ポケットがサイドから手を入れるシンプルなディティールなこともあり、
フロントから見た時に、胸のパッチポケットのバランスにどうしても違和感を感じたので、
胸ポケットを無くしてシンプルなフロントに変更しました。
このシャツジャケットは、シャツのようなサイドスリットがディティールの特徴ですが、
ベースモデルはスリットが深く、ジャケットとしてして着たときにバランスが悪かったので、
スリットを浅くしてシャツとしてのディティールを保ちながら、ジャケットらしい雰囲気が出るように
修正をしました。
その他カフス周りなど微妙な修正を加えていますが、これだけでもベースモデルとは、
着た時の印象がかなり変わっています。
このエンメティ、実は昨年の春夏に展開したダブルブレストのジャケットも、
今回同様ベースモデルに修正を加えたBEAMS別注モデルでした。
そのジャケットが、以前ブログでも紹介したこのジャケットです。
スエードのパンチングレザーを使ったダブルブレストのジャケットです。
このジャケットは、ベースモデルがかなりボタン位置の低いジャケットでした。
そのバランスが、80年代のバブルの頃のダブルブレストのようなバランスで、
どうしても気に入らなかったので、ボタン位置を上げ、シェイプの位置も高くして、
今の時代感に合うようにモディファイしました。
バランスもシルエットも良くなり、かなり満足したものが出来上がったのですが…
あるセレクトショップが展開していた、ベースモデルそのままのボタン位置の低いモデルが、
あるファッション誌に掲載され、私たちの別注モデルが店頭に並ぶ前に話題になってしまい、
折角こだわってモディファイしたこのモデルも、大きな話題になることも無く、苦い思いをしました。
それでも納得いかない部分は修正を重ねて、満足のいくものをお客様に提案するというのが
私たちのポリシーなので、顧客の方々には評価され、気に入ってご購入頂いただけただけでも
時間をかけて修正した甲斐があったと思っています。
今回のシャツジャケットは、入荷後お客様の評判も良く、ネイビー、ライトブルー、ブラウンの3色展開ですが、
ブラウンに関しては、既にほぼ完売でキャンセル待ちも入っている状況です。
私が購入したネイビーとライトブルーは、まだ若干在庫がありますので、
ご興味があれば、是非店舗でご試着してみてください。
因みに、ライトブルーはMEN’S EX 4月号の55ページに掲載されています。
イタリアらしい、発色の良いカラーがお好きな方は、こちらの色がお勧めです。
ブラウンは少量ですが、4月の末ごろに追加入荷の予定があります。
詳細は店舗にお問い合わせください。
このエンメティのシャツジャケットは、値段も¥75,600-とイタリア製のスエードジャケットとしては
お買い得な値段です。
実際に着ていただくと、スエードはたいへん柔らかく、軽く着やすいジャケットです。
エンメティはファクトリーブランドなので、クオリティーとプライスのバランスが良いのも特徴です。
先日来秋冬のオーダーをしてきましたが、これが今まで以上に良いコレクションで、
かなりバリエーションを増やして展開する予定です。
内容はまだ言えませんが…(笑)。
このシャツジャケット、コーディネートは特に難しいことはなく、チノパンやカーゴパンツ、ファイブポケット、
チェックシャツやリネンシャツ、ポロシャツやTシャツといった、皆さんが既にお持ちだと思われるアイテム
との相性も良いです。
スエードジャケットは、4月に入ればすぐに着られるアイテムなので、まさに今買うべきアイテムだと思います。
スエードのアウターと言えば、バルスタリーノに代表されるドライビングブルゾンが定番ですが、
ブルゾンよりさらに軽く羽織れるシャツジャケットを是非一度お試しになってみてください。
日曜日のイタリアン
行きつけのイタリア料理の店は、日曜日が定休日の店がほとんどなので、
日曜日に外食となると、広尾の”鉄板焼き高見”や森下の”ベッラナポリ”でピザを食べるというのが
定番になっています。
それでも、どうしてもイタリア料理が食べたい時は、色々聞いたことのある店をチェックするのですが、
意外と値段が高かったり、評判の割には美味しそうでなかったり… と、結局日曜日に通えるイタリアンの
店は未だにありません。
先日ある同業者の方のブログで美味しいという評価の店を見つけ、店のサイトをチェックしたところ、
日曜営業で、さらに私が好きな南イタリア料理(サルデニア料理)だったこともあり、
自宅からはチョット遠かったのですが、早速予約を入れて行ってみました。
その店の名前は、SAPPOSENTU DI AKI (サポセントゥ ディ アキ)です。
店の場所は、地下鉄 新富町の近く、中央区役所の裏通りという、私にはまったく馴染みのない場所です。
日曜なので辺りは暗く、「こんな場所に店があるのかな」 と思いながら歩いていると…
ひと気のない裏通りにイタリアの国旗が見えてきました。
私の経験上 ”イタリア国旗を掲げている店で美味しい店はない” という固定観念があるので、
「チョット失敗したかな」 と思いながら店内に入ったのですが、店内はシンプルながら清潔感があって、
中々良い雰囲気の店です。
メニューを見ると、それほどバリエーションは多くはないのですが、
シンプルに分かりやすくメニューが書かれてあります。
初めての店は、料理のイメージをつかみにくい場合も多く、そういう店ではオーダーを失敗して、
美味しいのかどうか分からないうちに終わってしまうケースもあります。
そういう意味では、この店のメニューは難しいイタリア語をあまり使っていないので、
イメージがつかみやすく、イタリア料理に詳しくない人でも安心してオーダーができると思います。
まず食前酒(?)に、サルデニアのビールをオーダーしました。
ICHINUSA(イクヌーザ)というビールです。
日本のビールが大好きな家人が、大変おいしいビールだと言っておりました(笑)。
アルコールの飲めない私は、ビールのラベルのデザインに興味を示しつつ、
同じくサルデニアのミネラルウオーターのサンマルティーノのオーダーしました。
サルデニア料理に敬意をはらい、飲み物はサルデニア産からスタートです。
前菜一品目は、ヤリ烏賊のソテーです。
今回は二人でシェアしたので画像はすべて1/2人前です。
小さいポーションできれいに盛り付けられサーブされます。
こういうサービスは女性には喜ばれると思います。
味は烏賊の風味が良く、塩味も丁度良く、皿の底に敷いた細かく切った野菜が更に味を引き立てています。
前菜二品目は、ペッコリーノチーズのコロッケと牛蒡のスープです。
チーズの濃厚な味と、ソースの代わりになる牛蒡のスープがとてもマッチしています。
少し塩気の強い濃厚な味を、つけ添えの南瓜のムースが箸休めになるように添えられています。
パスタ一品目は、ホタルイカ、あさり、菜の花とカラスミのスパゲッティーです。
ホタルイカとあさりの味がしっかりでていて、カラスミの風味とマッチした美味しいスパゲッティーです。
パスタ二品目は魚介のフレーゴラです。
フレーゴラはサルデニアの郷土パスタで、ご飯粒のようなパスタです。
フレーゴラは東京でも数軒のイタリア料理店でしか扱われてなく、
イタリアでもサルデニア以外ではあまり知られていないパスタです。
味は濃厚な魚介のスープで美味しいですが、個人的な好みでは、
赤坂のラ・スコリエーラの魚介のフレーゴラの方が私の好みです。
セコンドは牛すね肉のトマトソース煮込みです。
すね肉をじっくり煮込んであるのでとても柔らかく、トマトソースも甘みと酸味と塩加減のバランスがよく
大変美味しいです。
すでにパスタでお腹が膨らんでいて、半分くらいでギブアップかとも思ったのですが、
結局骨の周りについている一番美味しい部分を削ぎ落とすまで完璧に間食しました(笑)。
デザートはイチゴのコンポートとグラッパのアイスクリームです。
イチゴのコンポートの甘さは女性好みの味ですが、アイスクリームはグラッパの香りがけっこう強く、
ただ甘いだけでなく、バランスのとれたドルチェです。
料理でお腹がいっぱいだったので、デザートは一品で充分でした(笑)。
私にとってサルデニア料理と言えば、赤坂のラ・スコリエーラや渋谷のタロスです。
特にラ・スコリエーラは、お気に入りのレストランで以前このブログでも紹介しましたが、
味は素材を活かした美味しい料理を出しますが、盛り付けやポーションは男性的で、
現地のものを日本的にアレンジせず、なるべくリアルに再現しようとしていますが、
このサポセントゥ ディ アキは、ポーションも盛り付けも女性的で(シェアして盛りつけていただいたからかもしれ
ませんが)、日本の女性が好む ”優しい味と雰囲気のイタリア料理店” といった印象です。
どちらが良いかは好みの問題なので、コメントするのは控えさせていただきます。
今回は二人で前菜二品、パスタ二品、セコンド一品、デザート一品を食べ、
私はアルコールが飲めないので、ワインは入れずにビールとグラスワインを二杯、
それにエスプレッソで、¥13,800-でした。
この味と内容を考えると、かなりコストパフォーマンスは高いと思います。
因みに、ワインリストも見ましたが、他の店と比べても価格設定が良心的でリーズナブルなので、
今回の料理にワインを入れても、それほど変わらなかったのではないかという印象です。
日曜日に通えるレストランが無かったので、なかなか良い店を見つけました。
家からはちょっと遠いですが、次回はまた違うメニューをオーダーしてみようと思います。
銀座、築地界隈で食事をされることが多い方は是非一度お試しください。
特にカップルで行かれる方にはお勧めのお店です。
そろそろ私も春夏ものを買い始めました。
次回からは最近購入した春夏のアイテムをご紹介したいと思います。
MEN’S PRECIOUS SNAP
昨年あたりから、PITTI UOMOのメイン会場のエントランス前に陣取るプロのカメラマンに交じって、
コンパクトカメラや一眼レフを抱えた、たくさんのプロではない(?)人達が、
スナップを撮る光景が見られるようになりました。
エントランス前の通路や広場はには、「写真を撮って欲しい!」 と言わんばかりのイタリア人たちが、
ワザとらしく用もないのに行ったり来たり、不自然なポーズをとってみたり、たむろしたり…
単純で分かりやすくて、なぜか憎めないオシャレ自慢のイタリア人達、
彼らの行動を見ていると結構笑えます。
まさにこんな感じで、オシャレ自慢のイタリア人達がスナップポイントに集まっています(笑)。
つい数年前までは、SCOTT SCHUMANのTHE SARTORIALISTや
GQのTOMMY TON’S STREET STYLE といった、
一部の有名ファッション フォトグラファー達が、ウエブサイトでスナップを公開したり、
日本のファッション誌がスナップ特集の為に写真を撮っているのが大半で、
一般のファッション業界人たちがスナップを真剣に撮っている姿は、それほど多く見られなかったのですが、
今ではヨーロッパやアメリカの業界人に交じって、韓国や中国を中心にアジアの業界人たちが、
エントランス前でカメラを構えてスナップを撮る光景が目立つようになりました。
今まさに、世界的なスナップブームが来ているという印象です。
そんなスナップブームと言われる中、先日新たなスナップ本が発行されました。
先日紹介したメンズクラブの4月号が、どこよりも早く来秋冬のスナップ特集を打ち出したのに対して、
メンズプレシャス スナップは、昨年の6月のPITTI UOMOで撮ったスナップを編集した、
これから本格的に始まる、春夏シーズンのコーディネートの参考になるスナップ本です。
内容は、エレガントなスタイルを追求するメンズプレシャスらしく、
スーツやジャケットスタイルだけに絞ったスナップで、
今のイタリアのリアルなドレスクロージングの傾向が分かりやすく編集されています。
今シーズンのBEAMSの打ち出しと同じ傾向も紹介されています。
ベージュのコットンスーツやソラーロのスーツ
コットンスーツを中心にソラーロも含め、ベージュ系のスーツは今シーズンのスーツのキーワードのひとつです。
明るく綺麗なトーンのネイビーやブルーのスーツ
ブルーのコットンスーツは明るいブルーを着た人が多く見られました。
ウールのスーツもダークネイビーではなく、発色の良い明るめのネイビーが今シーズンらしい色目です。
”クリーミーカラー” として紹介されているベージュからブラウンの同系色でまとめた
ジャケットコーディネート
派手な色柄を着た人たちはかなり少なくなり、ベージュからブラウンのトーンでまとめた人たちが
確実に増えています。
柄の大きいチェックジャケット
大柄のジャケットも、以前は派手な色を使ったものが多く見られましたが、
ブラウンやブルーを使ったチェックが主流になっています。
ニットや布帛のベスト
6月のPITTI UOMOは、日本のように湿度は高くはないものの、気温は30度を超えます。
そんな暑い中でも、ニットや布帛のベストを着た人達がかなり増えています。
細身のショーツ
少し短めで細身ショーツを履いている人達がかなり増えていました。
ジャケットにショーツというスタイルは確かに増えていますが、
少し”ゲイ”っぽい雰囲気がするので、現地でもこのようなスタイルは、
賛否が分かれているのが実情です。
いずれにしても、以前良く見られた ”太めでワイルド” なショーツは、
ほとんど見られなくなりました。
暑い6月のPITTI UOMOの会場でも、キレイな色柄のストールやスカーフを巻いた人たちが
かなり増えています。
以前は、イタリアでも春夏のストールやスカーフは、一部のオシャレに敏感な人たちのためのアイテム
という捉えられ方でしたが、今はコーディネートにアクセントを付けるアクセサリーとして、
一般的に広がっているという印象です。
ご覧のとおり、今シーズンの傾向を捉えたスナップが満載で、解説も非常に細かく書かれています。
カジュアルなスタイリングやモードなスタイリングのスナップは一切なく、
今のイタリアのドレスクロージングのリアルなスタイリングだけをスナップしているので、
普段ジャケットやスーツを着ている人たちにとっては、たいへん参考になるスナップ本だと思います。
個人的にも、ジャケットとスーツスタイルのスナップだけに絞るという着眼点は、
エレガントなファッションを紹介するメンズプレシャスらしさが出ていて良いと思います。
メンズクラブ、メンズプレシャスと、それぞれ ”らしさ” のあるスナップ本が出て、
これから発売される、日本の元祖スナップ本である ”LEON SNAP” が、
どのような内容でくるのか、今からチョット楽しみです。
MEN’S CLUB 4月号
昨日発売されたMEN’S CLUB 4月号
今回の特集は ”スナップの嵐!!”
1月に行われた PITTI UOMO や MILANO COLLECTION で撮ったスナップが
なんと74ページを使って特集されています。
巻頭ページには、”真似できない過度な着こなしやアウトオブトレンドのナポリターンな
親父は出しません”と書いてありますが、内容はそのとおり、すぐに使えて、着こなしの参考になる
スナップが多いです。
内容は上の画像のように、アイテムごとの傾向を解説して、その傾向に沿ったスタイリングを
解説を入れて載せています。
ファッション誌のスナップやウエブサイトのスナップは、歩いている人達を撮ったものも多いですが、
今回のメンズクラブのスナップは、ほとんどが一人一人に声をかけてポーズをとらせてスナップを
撮っているので、小さな写真でもコーディネートの細部が分かるところが良いと思います。
イタリア人は、自分を演出するのが上手いので、”写真を撮らせてくれ” と言うと、
ほとんどの人が身だしなみや髪の毛を整え、頼んでもいないのにポーズをとって、
「カッコよく撮ってくれよ」 と言わんばかりに自分を演出します(笑)。
このあたりは、控えめで自分を演出するのが下手な我々日本人とイタリア人の大きく違うとところです。
既に本誌をご覧になった方の中には、ちょっと前までのイタリアのスナップで見られた
「派手な色柄の服を着た濃いインパクトの強いイタリア人がいないな」 と思われる方も多いと思います。
確かにそういった人達はまだいますが、実際はかなり少なくなってきている印象です。
当のイタリア人たちも、派手で色気が強くて、見てくれ勝負という人たちは、
「チョット痛いな」 と皆が思い始めているというのが実情です。
イタリアで新世代のカリスマファッションリーダーと言われるこの人の着こなしも
最近変わってきていることがそれを物語っていると思います。
少し前までは、派手な色柄のジャケットやスーツを着て、ちょっと普通の人では思いつかないような
コーディネートがカリスマたる所以だったラポ エルカンも、最近はこのようなシックな着こなしが
多くなってきました。
ただ、良く見るとジャケットに柄が入っていたり、ジャケットのラペルがかなりワイドだったり、
ただシックということではなく、彼なりに今を表現するシックな着こなしがあるように感じます。
今回のスナップ特集も、そういったイタリア人たちの着こなしの変化のようなものを的確にとらえた
内容だと思います。
今回のスナップ特集は、今年の1月のPITTI UOMOやミラノで撮ったモノなので、
これから始まる春夏シーズンの参考になるものではなく、あくまでも来秋冬のコーディネートの
参考になるものです。
普通に考えれば、読者はこれから始まる春夏シーズンに最も興味を持っているので、
本来であれば春夏のスナップ特集をやった方が販売を考えても楽なはずなのに、
どこよりも早くこの時期に来秋冬の先出情報を74ページも使って特集したメンズクラブの心意気には、
賞賛の拍手を送りたいと思います。
今すぐに使える情報ではありませんが、的確に次の秋冬の流れを捉えているスナップ特集なので、
来秋冬に備えて保存版として購入されるのが良いと思います。
因みに、186ページには私の連載ページ
”ミラネーゼの頭の中” も掲載されています。
今回は、”そのまま真似すると危険のスナップの落とし穴” に関してです。
スナップ特集をご覧になったついでにチェックしてみてください。
次回は、新たに発刊されたスナップ本に関してコメントしたいと思います。
お知らせです。
2月27日(月) オンエアーの J-WAVE 「HELLO WORLD」 に出演します。
テーマは、”スーツ選びの基本” です。
過去にテレビは4回ほど出演しましたが、ラジオは初めてです。
ちゃんと話せるか、今からチョット心配で少し緊張しています。
当日お時間がありましたらお聴きください。
オンエアーは22:00~23:45です。
COTTON SUITS
前回のブログで今シーズン注目アイテムのコットンスーツをご紹介しましたが、
「ハードルが高そう」 「着こなしのイメージが湧かない」 という方もいらっしゃると思います。
今回は、皆さんが持っていると思われる定番アイテムを使って、
”難しくないコットンスーツのコーディネート”をご紹介したいと思います。
左の画像はMEN’S EXの連載ページに載っているタイドアップのコーディネートです。
右は現在のBEAMS Fのメインディスプレイです。
上の画像のように、ホワイトシャツにネイビーの無地のニットタイというコーディネートが最も定番的な
コーディネートです。
普通のシルクのネイビータイでも合いますが、コットンスーツのカジュアルな感じには、
ニットタイの方がより合うと思います。
シャツはドレッシーなブロードやポプリンより、ロイヤルオックスのような組織のあるシャツの方が相性が良く、
夏の暑い時期には、リネンやリネン混のシャツを合わせると季節感があって良いと思います。
シューズはドレスシューズよりタッセルのようなスリッポンタイプの方が相性が良いと思います。
上の画像のように、胸ポケットに白いリネンのハンカチを挿すとコーディネートが引き締まります。
コットンスーツにニットタイというコーディネートは、50歳以上の人たちには馴染みのある懐かしい
コーディネートだと思います。
60年代から70年代あたりのアイビーブームの時は、コットンスーツは夏のマストアイテムで、
当時はコットンスーツに白いオックスフォードのBDシャツに黒いニットタイというコーディネートが
定番コーディネートでした。
当時中学生だった私は、MEN’S CLUBの ”街のアイビーリーガー” 通称 ”街アイ” の写真を見て、
コットンスーツを着た大人たちに憧れたものでした。
因みに、私が大学生の頃、BEAMS Fでもコットンスーツは夏の定番アイテムで、
BEAMSのスタッフがコットンスーツをお洒落に着こなしていたので、
当時のBEAMS Fのイメージはコットンスーツでした。
ネクタイは絶対にネイビーでなければいけないという訳ではありませんが、まず最初はホワイトシャツ
に無地のタイを合わせると、コーディネートがまとまりやすくなるのでおすすめします。
ノータイで着る場合もホワイトのシャツを合わせるとコーディネートしやすいです。
上の画像は、オープンカラーのように見えるワンピースカラーを合わせていますが、
ウオッシュのかかったワイドスプレッドでも良いと思います。
夏の暑い時期は、台襟付きのポロシャツを合わせても良いと思います。
上の画像では、胸ポケットにデニムのチェックのチーフを挿していますが、シンプルなコーディネートなので、
ポケットチーフでアクセントをつけることをおすすめします。
シューズは上の画像のように、軽いスエードのスリッポンを素足で履くと、
軽やかなリゾートっぽいコーディネートになると思います。
このようなリラックス感あるコットンスーツのコーディネートの場合は、ベルトもメッシュやダブルリング等、
少しカジュアル感のあるレザーベルトを合わせることをおすすめします。
MEN‘S EX の連載でも、コットンスーツをセットアップで着ることを提案していますが、
上の画像のように、チェックのシャツにホワイトやオフホワイトのパンツを合わせると、
ベージュのジャケットを着ているようなコーディネートになります。
コットンスーツのジャケットを着ていると言わなければ、普通のジャケットコーディネートに見えると思います。
シューズは、画像のようなデッキシューズやドライビングシューズが良く合いますが、ホワイトバックスや
ダーティーバックスでも良いと思います。
ベルトはコットンスーツと同様、カジュアル感のあるレザーベルトが相性が良いと思いますが、
もっとカジュアルな布帛のベルトでも良いと思います。
上の画像はベージュのジャケットと相性が良い、ブラウン系のチェックシャツを合わせていますが、
ベージュのジャケットと合う色柄であれば、特に決まりはありませんので、自由に合わせてみてください。
個人的にはブラウン系のシャツで、全体をグラデーションでコーディネートしたり、キレイなピンクや
パープルのシャツと合わせても良いと思います。
今シーズンのトレンドであるプリントのシャツを合わせるのも良いと思います。
組下をパンツとして活用することもできますが、パンツはダメージを受けやすいので、
あくまでもジャケットをセットアップとして活用することをおすすめします。
今回の提案は、ほんの一例に過ぎませんが、コットンスーツのコーディネートのイメージが湧かない
方の為に、おそらく皆さんが既に持っていると思われるアイテムを活用した提案です。
ファッション上級者の方は、もっと違う着こなしもあると思われるかもしれませんが、
あくまでも ”難しくない” と言うのが今回のポイントです。
さらにステップアップしたコーディネートは、また別の機会にご紹介したいと思います。
コットンスーツは難しと考える方も多いと思いますが、スーツは女性のワンピースと同じで
上下が決まっているので、上下のバランスを色々考えなければならないジャケットコーディネート
比べると簡単だと個人的には思います。
ジャケットを何着かお持ちの方は、今シーズンは是非コットンスーツにチャレンジしてみてください。
MEN’S EX 連載 3月号
先日MEN’S EX 3月号が発売されました。
既にご覧になっている方もいらっしゃると思いますが、
私の連載ページ 中村達也”今、買い”のアイテム
今回のテーマはコットンスーツです。
ここ数年、ドレスクロージングがカジュアルな傾向に進む中、軽く柔らかいジャケットを中心とした提案が
多かったPITTI UOMOでしたが、昨年の6月のPITTI UOMOでは、久しぶりにスーツの提案が見られました。
そのスーツというのが、コットンスーツです。
ご覧のように、PITTI UOMOの会場でも、フィレンツェやミラノのショップでも、
積極的にコットンスーツが提案されていました。
色は圧倒的にベージュ系が多いですが、ネイビーやブルーのコットンスーツも見られます。
コットンだけでなく、コットンにウールやリネンをミックスした素材のスーツもあります。
もともとコットンスーツは、イタリアでは春夏の定番アイテムで、この時期は必ず店頭にコットンスーツが並び、
街中でも実際に着ている人も見られましたが、昨年の6月のPITTI UOMOでは、今までにないくらい多くの
サプライヤーが積極的にコットンスーツを打ち出し、会場のなかでもかなり多くの人たちがコットンスーツを
着ている姿を目にしました。
それと合わせるように、フィレンツェやミラノのショップディスプレイもコットンスーツがウインドウを
飾っていました。
コットンスーツが打ち出された背景には、ジャケットを中心としたドレスクロージングのカジュアル化に
対する反動があるように感じます。
軽く柔らかくコンフォータブルなジャケットは、チノパンやファイブポケットやカーゴパンツなどと合わせて
自由な着こなしができ、コーディネートの幅も広いですが、さすがにこれだけ長くジャケットの時代が続くと、
ファッション業界の人たちも、その反動から 「そろそろスーツが着たい」 という気分になっています。
それでもクラシックでドレッシーなスーツをいきなり着る気分ではないので、春夏の定番アイテムで
カジュアルな着こなしもできるコットンスーツが注目されているように感じます。
PITTI UOMO の会場でコットンスーツを着ている人は、タイドアップしている人もいれば、
ノータイに素足にスリッポンというコーディネートで着ている人もいます。
少し前に日本でも流行った、ドレッシーなスーツをノータイで着る ”センツァ クラバッタ” と違い、
今注目されているコットンスーツは、ノータイで着ても無理がないスーツとも言えます。
さらに、今季提案されているコットンスーツは、ジャケットと同じ軽く柔らかい仕立てのものが主流で、
製品洗いや後染めのものもあるので、ジャケットとパンツをばらしてセットアップで着ることもできます。
”スーツをセットアップで着るなんて邪道だ” と言われる方もいると思いますが、近年スーツの需要が
世界的に激減している中、皆さんが知っているような有名なスーツブランドの多くが、 BROKEN SUITS
(イタリア語でSPEZZATO)と謳って、ネイビースーツを中心にセットアップで着ることを真剣に
提案しているという背景もあり、既にイタリアではそれを実践する人たちも増えているようです。
と言うことで、私も今シーズンはコットンスーツが着たい気分です。
既に昨年の秋にBELVESTでスミズーラしたコットンスーツが、デスクの横のハンガーにスタンバイしています。
本当のことを言うと…
昨年の夏にコットンスーツが着たくてオーダーしたのですが、
ちょっとしたトラブルがあり…
シーズンが完全に終わったしまった10月末に仕上がってきたというのが真相です(笑)。
今シーズンはBEAMSでも様々なコットンスーツを展開しています。
ジャケットを何着もお持ちの方は、是非コットンスーツをお勧めします。
そう言われても…
コットンスーツをどうやって着ればいいの? という方もいらっしゃると思います。
次回は、難しくないコットンスーツのコーディネートをご紹介したいと思います。
ITALIA REPORT 5
店舗は春夏モノの入荷が始まっていますが、今シーズンはイタリアの大雪と高速道路のストライキなどが
重なり、デリバリーが遅れると言われていましたが、幸い順調に入荷しています。
この時期は、春夏モノを購入してもすぐには着られないものが多いですが、
私はこの時期、季節に関係のないシャツやネクタイやポケットチーフなどの小物を購入して、
今着ているものと合わせてコーディネートに取り入れるので、この時期でも毎日入荷をチェックして、
すぐに着られるものや使えるものを購入しています。
今回はイタリアレポート最終回です。
ベージュからブラウン、ライトグレーからミディアムグレーというカラーがメインの中、
挿し色として提案されていたカラーがボルドーでした。
今まであったワインレッドとの違いは、少しパープルを混ぜたようなトーンのボルドーが多いという印象です。
ベースカラーに使われているだけでなく、柄の中にポイントカラーとして使われているケースも多く、
様々なアイテムでボルドーのカラーが見られました。
2012年春夏のトレンドカラーでもあるオレンジが、来秋冬も提案されていました。
ベージュやブラウンと相性の良いカラーとしてオレンジが提案されていました。
春夏のトレンドカラーでもあるので、既にベージュやブラウンとコーディネートしている
人達も見られました。
存在感のあるカラーなので、上手くコーディネートすれば2012年の秋冬らしい提案のできる
カラーであると思います。
今回のPITTI UOMOの会場ではキャップやハットをかぶった人たちが多く見られました。
下段の画像のようなニットキャップをかぶった人たちは、ずいぶん前から1月のPITTI UOMOや
冬のイタリアの街中では良く見られました。
カジュアルなスタイルだけでなく、スーツやジャケットスタイルにテーラードコートを着てニットキャップを
かぶるという、私達日本人にはミスマッチとも思えるコーディネートが現地では良く見かける定番的なスタイル
でしたが、今回はハンチングや中折れ型の帽子をかぶる人達をかなり見かけました。
ファッション全体がクラシックなスタイルに回帰していく傾向の中、帽子が取り入れられているという印象ですが、
ニットキャップがイタリアで流行しても日本では全く受け入れられなかったと同様に、日本人の考えるイタリアの
クラシックスタイルのイメージとは遠いところにあるので、このようなスタイルが日本の中で受け入れられるのは
難しいのではと感じます。
それでも確実に帽子が、ファッションにこだわる人たちにとっては重要なアイテムになっている事実
だけはお伝えしたいと思います。
これまで5回に分けて1月のイタリア出張で感じたことをレポートしてきましたが、
より細かいポイントに関しては、またシーズンが近づいたら実際にバイイングしたものと絡めて
お伝えできればと思います。
イタリアでは昨年の春から発売された ALFAROMEO GIULIETTA
イタリアでは発売当初から大人気で、多くのバックオーダーが入ったということです。
私も昨年の6月にイタリアで実車を見ましたが、イタリアンデザインらしいグラマラスなラインは、
ドイツ車にはない色気があります。
AUDI A3やBMW 1シリーズが競合で、ドイツ車が大好きなイタリア人も一目置いている車ですが、
今でも ”イタ車は壊れる” という固定観念が強い日本では、同じお金を出すならドイツ車という考えは
中々覆せないというのが現実ですが、私自身MITOを購入して思ったのは、今やイタリア車もドイツ車並みの
剛性があり、テクノロジーも最新で、トラブルも全くありません。
日本でも販売が始まりましたが、デザインよりも堅実な車が売れる日本で、GIULIETTAが売れるのかどうか、
アルファ ファンとしては注目しています。
ITALIA REPORT 4
イタリアに続き、今週から国内の展示会が始まりました。
私にとっては、イタリア出張で感じとった来秋冬の傾向と、BEAMSとして提案すべきモノやスタイルを再確認
しながら、クリエイティブ ディレクターとしてBEAMSのドレスクロージング全体の方向性を固めていく重要な
時期でもあります。
今回もイタリア レポートです
ノープリーツ一辺倒だったパンツにも少し変化が出てきています。
圧倒的にノープリーツのパンツが多く、主流であることに変わりはありません。
そんな中、ほとんどのパンツブランドが、プリーツ入りのパンツを少しづつですが提案しはじめています。
プリーツと言っても、ごく浅いプリーツで、以前のような腰回りがゆったりするようなプリーツではなく、
あくまでもディティールとしてのプリーツという印象です。
パンツのシルエットはプリーツが入っていても現在主流のスリムなノープリーツと変わりません。
フロントにプリーツが入っていて、渡りから裾まではノープリーツと同じというのが、
新しいプリーツ入りパンツの特徴です。
ウールのドレスパンツではなく、コットンのカジュアルなパンツに多く見られるのも特徴です。
実はプリーツ入りのパンツの提案は、昨年の一月のPITTI UOMO でも既に見られましたが、
今回の PITTI UOMO では更に増えたという印象です。
ほとんどのパンツブランドが、ノープリーツの次の流れを模索しているという印象を受けます。
PITTI UOMO の会場でもトレンドに敏感な人たちが、既に浅いプリーツのパンツを履く姿が見られました。
2011年秋冬、2012春夏に続き、ベージュからブラウンのカラーが多く見られました。
ここ数シーズンでイタリアの定番的カラーとなった印象のベージュからブラウンのカラー。
オフホワイト、ナチュラル、ベージュ、キャメル、ブラウン といった明るい色からダークな色まで
幅広いトーンのカラーが展開さていました。
ベージュからブラウンの同系色でコーディネートするディスプレイの提案が最も多く目につきました。
数シーズン続いているトレンドカラーのライトグレーは、キレイなベージュとのコーディネート提案が
多く見られました。
ライトグレーからミディアムグレーのカラーには、画像のような発色の良いベージュと合わせる
コーディネート提案が多く見られました。
ベージュからブラウンの同系色コーディネートと、グレー×ベージュのコーディネートは、
今回のPITTI UOMOでは最も多く見られたコーディネートでした。
数年前までは、イタリアと言えば発色の良い派手な色づかいが象徴的だった時代もありましたが、
ここ数シーズンは、トーンを抑えたノーブルでエレガントなカラーとミリタリー系のカラーが主流となり、
以前のような ”派手な色柄で目立つことが勝負” というような人達が随分少なくなったように感じます。
クラシックはモードのような劇的な変化はないですが、毎シーズン少しづつ変化しています。
その小さな変化を見極めることが最も大切だと思っています。
それが ”時代性のあるクラシック” を提案するBEAMSの役割だと思っています。
次回はイタリアレポート最終回です。
懐かしい人と再会しました。
10年程前、BEAMSでも人気だったイタリアのシャツブランド ”MAURO BONAMICO” の
マウロ ボナミコです。
マウロ ボナミコ は、イタリアのボローニャ近郊のフォルリでハンドメイドのシャツを手掛けるブランドでした。
私も彼のシャツが好きで当時は良く着ていましたが、今から8年くらい前にブランドをやめ、
今はBEAMSでも展開している ”GV CONTE” というブランドで働いています。
2001年頃に彼と一緒に撮った写真があります。
マウロはちょっと貫禄が付きましたね(笑)。
彼はこの当時から、サルトリアで仕立てた肩パットも芯地もない、センツァインテルノのジャケットやスーツを
着ていました。
因みに、私が着ているジャケットは、当時気に入っていた”CASTANGIA” でスミズーラした
ジャケットです。
そして、以前のように二人で写真に納まりました。
20年も海外に出張に行っていると、色々な人との出会いや思いがけない人との再会があります。
そんなエピソードもブログの中で紹介していきたいと思います。
ITALIA REPORT 3
イタリア出張中の2週間、ほぼ毎日夕食はイタリア料理を食べます。
今回も一日和食を入れただけで、それ以外はすべてイタリア料理でした。
さすがにイタリアンが好きな私でも、帰国当初はいつも ”しばらくイタリアンはお休み” と思いますが、
結局1週間もするとパスタが食べたくなり、会社の近くのレストランでパスタランチを食べてしまいます。
昨日のランチも外出先で窯焼きのピザを食べました(笑)。
今回もイタリア レポートです。
2011年秋冬のアウターのトレンドの一つだったダッフルタイプのトグル付きアウター。
来秋冬も様々な素材にの乗せたり、ディティールを変えて提案されていました。
2011年の秋冬、イタリアでも日本でも爆発的な人気だったダッフルタイプのアウターが、
ローゲージニットのダッフルコート、”BARK”。
今回も多くのブースでBARK風のニットダッフルが多く見られました。
PITTI UOMO の会場でもBARKのニットダッフルを着た人を多く見かけ、BARKのブースも昨年同様、
まともにサンプルが見れない程、多くのバイヤーたちで溢れかえっていました。
下段のようなトグルではなく、フロントボタンでダッフルコート風のフードを付けたモデルを出してくる
サプライヤーもあり、素材ではダウンやムートンなど、バリエーションが更に広がっている印象です。
今回はPITTI UOMOの会場でムートンを着ている人や、ミラノのセレクトショップのディスプレイでも
ムートンが多く見られました。
イタリアでは定番のランチコートタイプやピーコートタイプ、上の画像のようなキルティングタイプや
ダッフルコートタイプまで、バリエーションも広がっている印象です。
この冬ミラノは日本と同じく寒さが厳しいこともあって、ショップディスプレイでも積極的にムートン
を提案していました。
2011年の秋冬はBEAMSでも、イタリアの”SARFLA”のムートンを展開しましたが、
30万という値段にもかかわらず早期に完売しました。
私も来秋冬は余裕があればムートンが欲しいです(笑)。
色柄のキレイなプリントのスカーフやストールがたくさん提案されていました。
ここ数年、ドレスクロージングがカジュアルな傾向に進む中、多くのネクタイメーカーがネクタイに代わり、
積極的にスカーフやストールを展開するようになりました。
来秋冬は多くのサプライヤーが、例年以上にプリント柄のスカーフやストールに力を入れて展開しています。
PITTI UOMOの会場でも、既に多くの人たちがプリントのスカーフやストールを巻いている姿を目にしました。
いわゆる、普通のマフラーと言われるものに代わり、プリントのスカーフやストールを巻いている人達が
かなり増えた印象です。
私もこの手のスカーフやストールは好きなので何枚か所有していますが、春や秋の肌寒い時期にも使えるの
で、普通のマフラーより長い期間使えます。
もしセールで良いものが残っていたら、購入しておくのも良いと思います。
私も出張から帰ってきて数枚購入しました(笑)。
次回もイタリアレポート続きます。
今回もイタリア裏情報です。
ミラノのヴィア スピーガを歩いていたら・・・
こんなモノを見つけました。
CHURCH’S の SHANGHAI のスリッポン?
と思ったら…
色も加工もかなり似た感じの ”CAR SHOE” のドライビングシューズでした。
2012年春夏のニューモデルのようです。
今回のPITTI UOMOでも、SHANGHAIのコピーやSHANGHAI風のシューズはたくさん出ていましたが、
2012年春夏はキルトづかいがシューズのトレンドなので、ある意味 ”いいとこどり” のドライビングシューズ
と言えます。
ヴィンテージ加工のキルトスリッポンと言えば…
2012年春夏 BEAMSでもこんなスリッポンを展開しています。
ホースレザーをアッパーに使い、ウオッシュをかけてヴィンテージ加工を施してありますが、
加工が上品なので、キレイな感じで履くことができます。
”さすがアルファンゴ” という感じの絶妙の味付けのスリッポンです。
2月の末までには入荷する予定です。
ご興味のある方は、店舗にお問い合わせください。
ITALIA REPORT 2
出張から帰って一週間、この時期は春物の入荷も始まって、店舗は秋冬のセール品と春夏の新規の商品が
同時に並びますが、イタリア出張から帰ってくると頭の中がもう来秋冬になっているので(笑)、
この時期でも秋冬物が買いたくなります。
店舗で来秋冬の傾向に合っていて、自分が持っていないものがあると在庫を探すのですが、
さすがに、この時期は在庫がなく買えないケースがほとんどです。
前回に引き続きイタリア レポートです。
ここ数年のPITTI UOMOのカジュアル傾向の中、以前はあれだけスーツのディスプレイが見られた
クラシコイタリア のブースを見ても、ほとんどスーツの提案がない状況の中、ISAIAだけが積極的に
スーツのコーディネートを提案していました。
今回は上の画像のようにすべてのコーディネートにストライプシャツを合わせており、
ここ数年、ホワイトやブルーの無地のシャツが圧倒的に多かった中、久しぶりにストライプのシャツ
が新鮮に感じました。
私も久しぶりにストライプのシャツが着たくなりました。
2011年の秋冬もフルブローグのシューズが注目されましたが、来年の秋冬も引き続き
ジャケットコーディネートやカジュアルなコーディネートにはラウンド トウのフルブローグが
提案されていました。
2011年秋冬は、トリッカーズのカントリーブーツを代表とするフルブローグのブーツが人気でした。
フルブローグのブーツの流れは続くと思われますが、ブーツだけでなく、上の画像のような
普通のオックスフォードタイプが増えている印象です。
スリムなパンツにボリュームのあるフルブローグというバランスで履いている人たちが多く見られました。
フルブローグのシューズという事でちょっとアイデアが浮かんで、あるシューズブランドで新しいモデル
のサンプルを依頼しました。
詳細はまだお話しできません(笑)。
2011年秋冬はショールカラーとの組み合わせで人気だったローゲージのケーブル編みニット。
2012秋冬は、更に様々なケーブル編みのニットが提案されていました。
ローゲージだけでなくミディアムゲージを含めて、様々なケーブル編みのニットがが見られました。
個人的には下段のようなローゲージのケーブル編みのタートルに軽い仕立てのテーラードコートを合わせて、
上品なニット オン コートのスタイルで着てみたいと思っています。
下段右の画像のように、来秋冬のトレンドとなりそうなコーデュロイのパンツとの相性も良いと思います。
次回もイタリア レポート続きます。
今回も裏イタリア情報です。
BEAMSでも人気のナポリのブランド STILE LATINO。
上の写真は、そのスティレ ラティーノをプロデュースするヴィンチェンツォ アットリー二(左) と
彼の長男のチェーザレ アットリー二(右)です。
ヴィンチェンツォはアットリー二家の長男で、テーラーリングのスクールでパターンから縫製技術まで
服作りを学んだ人です。
ヴィンチェンツォの長男チェーザレ(祖父と同名)は、昨年から父親の仕事を手伝うようになりました。
チェーザレは父親の仕事を手伝いながら、ミュージシャンとしても活躍しています。
今回のミラノでの商談後、最近彼のバンドが出したCDをもらいました。
因みに、右端がチェーザレ本人ですが、彼の左隣の小さな少年が二男のエミリアーノです。
チェーザレ アットリーニの孫二人がメンバーのCDというのも、チョット レアなCDです(笑)。
Youtubeでプロモーション ビデオがアップされていますので、ご興味があればチェックしてみてください。
曲名は ”let the music hold you” です。
MEN’S EX 2月号の90ページに載っている、ラポ エルカンが着ている
このダブルブレストのジャケットは、スティレ ラティーノだそうです。
チャーリーワッツなど、有名な人たちが着ている話は以前から聞いていたのですが、
ラポ エルカンが着ているという話は初めて聞きました。