MEN'S EX 連載
MEN’S EX 12月号が発売されました。
私の連載ページ ”中村達也の今、買いのアイテム” 今回はチェックジャケットです。
今シーズンは、英国テイストのカントリースタイルがクラシックのトレンドということもあり、
様々なチェックジャケットが、ジャケットのトレンドとして提案されています。
1月のPITTI UOMOで撮ってきた画像がありますのでお見せします。
ご覧の通り、ほとんどのサプライヤーが、大きい柄のチェックジャケットをトレンドとして提案していました。
これらの柄以外にも、前回のブログでご紹介したタータンチェックのジャケットもかなりのボリュームで
提案されていたので、PITTI UOMOの会場を見ると、チェックのジャケットが明確なトレンドとして打ち出されて
いるのが分かります。
英国テイストなので、見た目はツイード風のものが多いですが、リアルなツイードは少なく、
梳毛糸を使った柔らかい素材のチェックをソフトで軽い仕立てのジャケットにのせて、
現代的な英国テイストに仕上げたものが多く、以前のブログで紹介したトレンドのディティールである、
エルボーパッチを付けたチェックジャケットも数多く見られました。
このように、リアルな英国カントリースタイルをそのまま表現するのではなく、それらを咀嚼して時代性のある
クラシックスタイルに落とし込んだ、イタリアらしい英国調のジャケットスタイルが今シーズンのトレンドと
言えます。
実は、この大柄のチェックジャケットは、今シーズン突然トレンドとして浮上してきたものではありません。
数シーズン前から継続して提案されているものですが、今シーズンは特に多くのサプライヤーが力を入れて
展開していると言うのが実情です。
色はトレンドカラーである、ブラウンやベージュ、グリーンのチェックが多く、ネイビーベースにそれらの
トレンドカラーを挿し色に使ったチェックも多く見られます。
チェックのジャケットは、一見コーディネートが難しいと思われ、敬遠される方も多いと思いますが、
簡単に着こなすポイントがあります。
それは、シャツやパンツ、ネクタイなど、コーディネートするものにシンプルな無地のアイテムを選ぶことです。
おそらく多くの方が持っていると思われる、白やブルーのシャツ、シャンブレーやデニムのシャツ、
ミディアムグレイやライトグレーのサキソニーのパンツ、ベージュやオフホワイトのコットンパンツ、
デニムのファイブポケット、Vネック、カーディガン、タートルネックのニット、ウールのソリッドタイ、
スエードのシューズやブーツ。
これらのものがあれば、特にチェックのジャケットに合わせて買い足す必要はありません。
連載ページでも、なるべく簡単に着こなせるコーディネート例を3パターン紹介しています。

基本的には、このようにベーシックなアイテムでコーディネートし、あとはジャケットの色目によって
合わせる各アイテムの色目を多少変えていくだけです。
上のPITTI UOMOの画像では、チェックにチェックのシャツを合わせたり、ストライプのシャツをあわせたり、
柄物のネクタイを合わせたり、敢えて難しいコーディネートにしていますが、このような着こなしを
している人はいないので、ある意味プレゼンテーション的なディスプレイと言えます。
ネイビーのジャケットを上級者風に着こなす為にコーディネートするアイテムの色柄を色々考えるよりも、
洒落た感じに見えるチェックジャケットをシンプルにコーディネートする方が個人的には楽だと思っています。
ネイビージャケットを無難な感じではなく、上級者風に着こなすというのは結構難しいものです。
元々、BEAMSはトレンドに関係なく、柄物のジャケットを以前から豊富なバリエーションで展開してきました。
ショップスタッフのコーディネートを見ても、他のショップスタッフより柄物のジャケットを着たスタッフが多いと
思います。
チェックジャケットは難しいと感じられる方も多いと思いますが、少しでもチェックジャケットにご興味があれば、
是非一度ご試着いただき、スタッフのコーディネートの提案だけでも聞いていただければと思います。
チェックのジャケットと言えば、私も大好きなので毎シーズン新しいチェックジャケットを購入しています。
先日クローゼットの入れ替えをしていたら...
秋冬物だけでウインドウペーンやチェックのジャケットがこんなにありました。
数えたら14着、これ以上増えるとクローゼットに入らないのですが、毎シーズン新しいチェックジャケット
が入荷するので、悩みは大きいです(笑)、