フィレンツェの長い一日
そのままナポリの取引先が宿泊しているホテルでミーティング、
その後レストランに直行という、全く一息つく時間もない一日でした。
そのナポリの取引先とは先日ブログでも紹介したこの人です。
エリッコ フォルミコラです。
彼の宿泊しているウエスティン エクセルシオールの部屋まで行って商談です。
フィレンツェのエクセルシオールは格式のあるクラシックなホテルで、KITONのスタッフやイタリアのファッション業界の重鎮達も多く宿泊している高級なホテルです。
ロビーに入っただけで私の泊まっているホテルとは格が違うのがわかります。
部屋のバルコニーからの眺めも素晴らしいです。
先日彼がプレコレクションで来日した時にリクエストしたプリントのシャツ生地のグラフィックの確認と新しく用意された生地を再度チョイスしました。
結局一時間以上かけて生地をチョイスしたところでレストランの予約の時間になり、生地を日本に持ち帰ってオーダーする事になりました。
この時点で夜の8時半、この後エリッコの娘のエンリカも合流して夕食会でした。
話好きなエリッコは食べて喋りまくって3時間半(笑)。
最後は娘のエンリカに促され店を出ました(笑)。
仲の良い親子です。
このまま真っ直ぐホテルに帰ると思いきや、途中で知り合いに会い、また話こむエリッコ(笑)。
結局また娘に促されやっとホテルにたどり着きました(笑)。
私たちもホテルに帰ったのは12時半近く、今日は本当に長い一日でした。
今日はデニムジャケットを中心にしたコーディネートにしました。
このGTAのブルーのオックスフォードのパンツ、最近のお気に入りです。
初日終了
この時期のイタリアは8時まで明るいので、6時に仕事が終わってホテルに帰っても夕飯までリラックスした時間が過ごせます。
私の滞在しているホテルの屋上は小さなプールもあり、眺めもいいです。
因みにこんな感じです。
プールと言っても行水程度のモノですが(笑)、夕食までの一時間程度プールサイドでのんびりしているだけでも仕事の疲れが癒せます。
今日は6時過ぎまで仕事で夕食も早かったので、ゆっくりする時間もありませんでしたが、屋上に行ってみるとUAのスタッフが、ミーティングと称する楽しそうなひと時を過ごしていました(笑)。
楽しそうなミーティングです。
明日は私も情報交換という事で参加したいです(笑)。
PITTI UOMO 初日
初日はとにかく、くまなく会場を廻りブースをチェックします。
今日チェックしたブースの中から少しだけ画像をお見せします。
ISAIAは発色の良いブルー全面に打ち出していました。
KITONはCIPAというヴィンテージラインだけの展示でしたが、イザイアと同様に綺麗なブルーとワイドラペルのピークドラペルという特徴的なディティールが目をひきました。
KITONは人も多くとにかく賑わっていました。
賑わっているといえば、このブランドがナンバーワンです。
BRUNELLO CUCINELLIです。
ブルネロの服を着たモデルもたくさんいるので、ブースはいつも人であふれています。
こんなスタイルがブルネロの典型的なスタイルですね。
DRUMOHRは広いスペースに余裕の展示です。アーカイブのビスコッティ柄の壁紙が洒落ています。
HERNOはクリーンなヴィンテージカラーのサンプルをメインに展示していました。気になるモデルもたくさんあったので、たくさん試着しました。
そして私がいつも必ずチェックするブースがPIOMBOです。
ブースの中の写真は撮れませんが、PIOMBOの世界観が表現されています。普通に着れないような服もありますが、それも含めて素晴らしいコレクションです。
スタッフも達もお洒落です。
初日から勢力的に会場を廻り、画像もたくさん撮りました。
明日時間があれば、またご報告します。
初日はこんなコーディネートでした。
チェックのダブルブレスジャケット。
ブルーのシャツにチェックのコットンチーフ
シューズはベージュスエードのタッセルスリッポン。
MEN‘S EX 7月号 連載
先日 MEN‘S EX 7月号が発売されました。
既にご覧になられた方も多いと思いますが、今回はスナップ特集です。
BEAMSのスタッフもたくさん載せていただきました。
ありがとうございました。
私の連載 ”中村達也の今、買いアイテム” 第3弾は ”ジュートソールの靴” です。
ジュートソールの靴と言えば、代表的なモノは ”エスパドリーユ” です。
私と同世代の方は懐かしいと思う方も多いと思いますが、私が大学生だった80年代に爆発的にヒットした
アイテムです。
当時は洋服屋だけでなく、スニーカーショップや普通の靴屋でも売られていたほど人気があり、
男女を問わず、お洒落に興味がある人であれば必ず一足は持っていたアイテムでした。
ここ数年、レディースでジュートソールを使ったサンダルがヒットしていて、メンズでも昨年くらいから
ジュートソールを使ったシューズのバリエーションが見られるようになりました。
そして、今シーズンは南仏のリゾートスタイルがトレンドと言うこともあり、
ほとんどのショップでジュートソールのシューズが見られるほど、ヒットアイテムになっています。
今回のMEN‘S EX でコーディネートに使われているジュートソールの靴がこれです。
”JOYKS” のスリッポンです。
ボートモカシンタイプのジュートソールです。
左のデニムカラーのモノが掲載されていますが、右のターコイズブルーやホワイトもあります。
厳密にはインソールがジュートでなくキャンバスなので、ジュートソールとは言えないかもしれませんが、
ジュートソールのディティールを取り入れてソールのサイドにはジュートが張られています。
このジョイクス、誌面のコーディネートのように様々なスタイルに合わせられるので、
クールビズスタイルにもお勧めしたいアイテムです。
更にこんなジュートソールもあります。
”ALBEROLA” です。
今期たいへん好評で何度も追加オーダーしたヒットアイテムです。
素材はパイルでインソールもパイルなので、履き心地が抜群にいいです。
少しスペルガ風のデザインもタウンユースとして履くにはいいです。
アルベローラもインソールがパイルなので、本格的なジュートソールとはいえないですが、
ソールのサイドにはジョイクスと同様にジュートが張られています。
このアルベローラもスニーカー感覚で履けますので、クールビススタイルにはお勧めです。
このように、今シーズンは本格的なジュートソールだけでなく、ジュートソールのディティールを
取り入れたモノが多いのも特徴です。
今シーズンは上記の2ブランドだけでなく、カジュアルの店舗でも様々なジュートソールを展開しています。
”CALZANOR” のエスパドリーユです。
アッパーにシルクシャンタン風の生地を使っています。
作りは本格的なジュートソールです。
”GAIMO” のビットローファー風エスパドリーユです。
アッパーはスエードです。
画像のブラックの他にブラウンがあります。
上の画像のように、BEAMSでも今期は本格的なジュートソールとジュートソール風のモノを展開しています。
スリッポンのように履くか、サンダルのように履くかで選択肢も変わると思います。
色々なショップで特色のある様々なモデルが展開されていて、更にプライスも手ごろなモノが多いので、
ご興味のある方は真夏に向けて購入を検討してみてはいかがでしょうか。
今日出勤途中の電車の中で、向かいに座っていた人がジュートソールのスリッポンを履いていました。
どこのモノか分かりませんが、ビットローファー風のエスパドリーユです。
今シーズンは明らかに昨年と比べてジュートソールの靴を履いている人を見かけることが多くなっています。
来週月曜日からイタリア出張です。
前回1月の出張では現地で長文のブログを更新していましたが、実は仕事からホテルに帰っても
ゆっくり休む時間も無く、寝るのも遅くなってしまうような状態でした(笑)。
今回もなるべく更新する予定ですが、短めの投稿を回数多く更新しようと思っています。
深い内容は帰国後改めて皆さんにお知らせしようと思っています。
ツイッターのような投稿になるかも知れませんが、出来るだけ現地の雰囲気が伝わるような
画像もお見せできればと思っています。
それでは、次回からしばらくイタリアレポートです。
20年ぶりのNEW BALANCE
20年ぶりにNEW BALANCEのスニーカーを購入しました。
私がBEAMSに入社して間もない1985年に発売され、当時スニーカーのロールスロイスと言われたのが
ニューバランスのM1300です。
当時¥39,000-という、レザーシューズ並の価格のランニングシューズでしたが、ラルフローレンはじめ
多くの著名人が愛用していたこともあり、日本でもファッション業界の人達を中心に爆発的な人気を呼びました。
当時、私の先輩達も古着や放出品のカーゴパンツや、ヴィンテージのデニムに合わせてこのスニーカーを
履いていましたが、そのボッテリしたシルエットが私には理解できず、また自分のスタイルに合わなかった
事もあり、BEAMSのスタッフとして持っていなければならないマストアイテムのひとつだったのですが、
私にとっては全く興味の無いモノのひとつでした(笑)。
そして、私が初めてニューバランスを購入したのが1990年頃だっだと思います。
当時購入したものが今も残っていますのでお見せします。
ニューバランスの996です。
この時もまだニューバランスに興味があった訳ではないのですが、
当時、バイイングの出張で海外に行き始め、当初革靴だけで通していたのですが、
ヨーロッパの石畳の上での長時間のリサーチで足を痛めてしまい。
それ以降、石畳を長時間歩いても疲れないスニーカーが必要となりました。
スニーカーに詳しいカジュアルセクションのスタッフに、石畳を長時間歩いても楽で、
ファッション的にもそれなりに合わせやすいスニーカーは何かとリサーチをした結果、
ほとんどのスタッフがニューバランスという答えだったので、当時BEAMSで展開していた
996を購入したというのがエピソードです。
その後、あまりの履きやすさに趣味であるスキーに行くときもこの996を履いて行き、かなり活躍しましたが、
いつの間にか履くこともなくなり、捨てられないコレクションとして靴箱に眠っていました。
そんな私が再びニューバランスを意識し始めたのが、数年前からイタリアで始まったオトナのスニーカー
ブームです。
以前ブログでご紹介しましたが、現在もイタリアではオトナのスニーカーブームが続いています。
ディアドラ、アディダス、オニツカ、プーマ、コンバースといった有名スポーツメーカーのスニーカーが
人気ですが、その中でも2~3年前から急に人気が出て、PITTI UOMO の会場でも多く見かけるように
なったのがニューバランスです。
イタリアで撮ってきた画像があるのでお見せします。
ハイテク風のニューバランス。
白いレザーのニューバランス。
右の人はダークブラウンのニューバランス。
中央の白いシャツの人はベージュのニューバランス。
ミラノのセレクトショップで売られているニューバランス。
上の画像でもわかるように、イタリアで履かれているニューバランスは、
日本で人気のあるようなウンチクのあるモデルではありません。
日本のようなマニアックなスニーカー文化の無いイタリアでは、ブランドに対するこだわりはあっても
モデルに関してはカラーやデザインなど、見た目勝負です。
日本の洋服好きの人は履かないような、量販店で手ごろな値段で売られているようなモデルでも
普通にファッション業界の人達に履かれているのが実情です。
昨年の夏にイタリアで爆発的な人気であった、アディダスのLA TRAINERにしても、
このスニーカーがロスアンゼルスオリンピックの時に開発された、先進性のあるスニーカー
であったということは、おそらくほとんどのイタリア人は知らないのではないかと思います。
そういった意味では、ヨーロッパの中でスニーカーに対して日本人のようにこだわりがあるのは
英国人がそれに近い感覚なのかもしれません。
そして、20年ぶりになぜニューバランスを購入したか、
その理由は単純で、スタッフの一人が細身のチノパンに998を履いていてバランスが良かったということ、
さらに、998は9シリーズの中で最も細身であることも購入に至ったポイントです。
998は細身といっても、やはりアディダスやディアドラに比べればボリュームがあるので、
裾幅や丈の長さに注意しないと野暮ったくなります。
購入したものの、どんな感じで履こうか未だに試行錯誤しながら考えています。
スニーカーを裾幅や丈の長さなどボトムスとのバランスを考えてオトナっぽく履くというのは、
実は結構難しいです。
このニューバランス998、BEAMSのカジュアル店舗で取り扱っています。
ご興味があれば一度ご試着してみてください。
最近購入したこのパンツ気に入っています。
GTAのブルーのオックスフォードのパンツです。
久しぶりにカラーパンツを購入しました。
ベルトはダブルリングのリボンベルト。
シューズは今シーズン初めて履いたネイビーのレザーデッキです。
今日はオトナのマリンスタイルです。
プレス内覧会
今週水曜日から金曜まで3日間、2011秋冬のプレス内覧会が行われました。
プレス内覧会とは、日頃お世話になっている出版社各誌のエディターの方々やスタイリストの方々など、
メディア関連の皆さんに次シーズンの展開商品を紹介する、言わばメディア向けの展示会のようなものです。
今まで一般の方々は殆ど見ることの出来なかったプレス内覧会の会場の様子を少しだけお見せします。
レディースもお見せします。
このプレス内覧会は、次シーズンの商品をご紹介するだけでなく、バイイングや企画の意図や
私たちが提案したい来期の方向性をアピールする重要な場なので、プレススタッフやバイヤーたちも
熱のこもったプレゼンを行います。
私も3日間喋り続けて最終日はヘトヘトになりました(笑)。
来ていただいた方々の中には、商品に興味を持ってただ見るのではなく、時間をかけ熱心にご試着
される方も多いです。
今回も多くの方々がたくさんご試着いただき、様々な感想やご意見を伺えたことは大変嬉しく
かつ有意義な3日間でした。
毎回プレス内覧会に編集部全員で来ていただいているファッション誌の皆さんをご紹介します。
MENS’S EX 編集部の皆さんです。
LEON 編集部の皆さんです。
MEN'S CLUB 編集部の皆さんです。
前列の女子2名はビームスのプレスの受付嬢です。
編集長の戸賀さんのお気に入りです(笑)。
戸賀さんが一緒に写りたい言うので…
プレス内覧会にお越しいただいた皆様、お忙し中本当にありがとうございました。
そして、秋冬のプレゼンが終わったばかりだというのに、14日からはPITTI UOMOが始まります。
2012年春夏に向けて、また頭を切り替えなくてはいけない時期になります。
この週末は少しづつ出張の準備を始めなければなりません。
今シーズン着たくてオーダーしたベージュとデニムブルーのコットンスーツが2着とも失敗してしまい、
PITTI UOMOに持っていくものも予定が狂ってしまいました。
コーディネートを考えて持っていくものを決めなければならないので洋服屋の出張準備は大変です。
先日20年ぶりにこのブランドのスニーカーを購入しました。
後日ご紹介します。
鉄板焼き 高見
イタリアのサプライヤーの来日が続くこの時期は、彼らとの食事会が続き外食が多くなる時期でもあります。
10年以上前であれば、イタリア人の中には日本食が苦手でイタリア料理しか食べないというイタリア人も
少なくありませんでした。
最近のイタリア人は、こちらが気を使って 「今日はイタリアンにするか?」と聞くと
「日本食が食べたい」というケースが多いです。
私の経験上、イタリア人に「好きな日本食は?」と尋ねると、寿司、しゃぶしゃぶ、天ぷら、鉄板焼、
という答えが返ってくる確立がかなり高いです。
寿司と天ぷらはイタリアの日本料理店で食べられるので、レベルの差こそあれ
彼らにとっては馴染みのある食べ物だといえます。
しゃぶしゃぶに関しては、以前ミラノの”そごうブレラ” や”赤坂”があったころは、
ミラノで食べられたという記憶がありますが、今は現地の日本料理店に行っても
メニューのなかにしゃぶしゃぶが見られることはありません。
鉄板焼は消防法の問題があるらしく、設備自体が設置できないようで、今までイタリアで
鉄板焼きをやっている店を見た事がありません。
そんなイタリア人に有名な鉄板焼屋が、六本木の”モンシャルトントン(瀬里奈)”です。
イタリアのガイドブックに載っているらしく、数年前までは結構リクエストされることも多く、
イタリア人と何回も食べに行ったことがあります。
目の前で飛び跳ねるエビを焼くのを見て感動していました(笑)。
それ以外では、ミシュランの星を持っている”うかい亭”や老舗で昔から外国人の多い、
乃木坂の”ステーキ ハマ”などが人気で、何回もイタリア人を連れて行ったことがあります。
それらの高級有名店は確かに美味しいのですが、イタリアンで言えばリストランテよりトラットリアが
好きな私は、イタリア人のリクエストが無い場合は、この鉄板焼屋に連れて行きます。
広尾にある”鉄板焼き 高見”です。
実は、私がイタリア料理の次に好きなのが鉄板焼です。
以前は色々な鉄板焼屋に行っていたのですが、あるネクタイ屋の社長からこの店を紹介されてから
はまってしまい、イタリアンのドンチッチョと同様に通い続けている店です。
先日もオリアンの社長のフェデリコを連れて行きました。
高見はフェデリコもお気に入りの店です。
そのときに食べた料理をご紹介します。
あさりとキャベツのボンゴレ風
高見は食材にこだわっているので、あさりも3月から6月までの身が大きい時期しか出しません。
まるでハマグリのように大きい身です。
野菜の焼き方も繊細なので食感がいいです。
明石のたこ塩ガーリックオイル
ものすごく柔らかいたこです。
普通はキャベツと焼きますが、あさりがキャベツだったので
野菜を他のものに変えて焼いてくれました。
ずわいがにのコロッケ
ズワイガニと椎茸と野菜を衣に包んで、パン粉をつけて鉄板で焼きます。
揚げていないので正確にはコロッケ風ですが、このコロッケがめちゃくちゃ美味しいです。
房州産 活あわび焼
活あわびを肝バターソースでソテーしています。
食感とソースの味が絶妙です。
イタリアではあわびは無い(食べない?)ので、必ずその美味しさ驚きます。
ホルモンのキムチ豆腐炒め
柔らかいホルモンをキムチと豆腐で炒めたシンプルな料理です。
キムチを入れているので韓国もち(トック)も入っています。
見た目に反して濃さやくどさがなく繊細な味がします。
シンプルな味がお好きな方には塩焼きもあります。
飛騨牛のサーロインとヒレステーキ
色々な料理を少しづつ食べたいので、
一切れづつになるようにオーダーしました。
肉の下に見えるのはパンを鉄板でトーストしたものです。
このステーキ、イタリア人はその美味しさに絶句します(笑)。
この後、お好み焼きとネギ焼をオーダーしたのですが、
食べるのに夢中になり、写真を摂るのを忘れました(笑)。
お好み焼きとネギ焼に関しては最後にコメントします。
〆は焼きそばや焼き飯も美味しいですが、
今日はそばめし茶漬けにしました。
まず、そばめしを味わいます。
このそばめし、他の店のそばめしとはちょっと違います。
ものすごく美味しいチャーハンよりも美味しいです。
半分食べた後、だし汁を入れてお茶漬けのようにして食べます。
このだし汁がとんでもなく美味しいです。
有名な料亭で出すような繊細な味のだし汁です。
普通はそばめしにかけた時点で味が変わるので、
ここまで繊細なだし汁をかける必要はないと思うのですが、
それが高見のこだわりです。
写真を取るのを忘れたのでコメントをしますが、この店のお好み焼はお好み焼きの
観念を変えるお好み焼きです。
一言で言うと、繊細な食感と味のお好み焼きです。
ふわふわなお好み焼きという表現は、美味しいお好み焼きに良く使われる表現ですが、
高見のお好み焼きは、それに繊細な味付けという一言が加わります。
簡単に言うと、ものすごく美味しい出し巻き玉子を食べているような食感と味です。
ソースやマヨネーズを少なめにしていることもあり、生地の繊細な味が引き立ちます。
さらにあっさりした味がお好みであれば、しょうゆ味のネギ焼がお勧めです。
デザートも数種類ありますが、私のお勧めはブルーベリーとラズベリーのシャーベットです。
酸味とさらっとした食感と小豆がマッチしてとても美味しいです。
この鉄板焼高見、一言で称すると ”食材にこだわった繊細な鉄板焼” です。
シンプルな焼き物であっても、食感と繊細な味付けにこだわった鉄板焼きです。
有名人も多く来店する人気店ですが、スタッフは皆親切で丁寧な応対をしてくれます。
交通の便は良くありませんが、是非一度高見の鉄板焼を食べてみてください。
12:00クローズですが、呑み足らない人は鉄板焼きの裏でバーをやっているので、
こちらで深夜まで呑むこともできますよ(笑)。
鉄板焼き 高見
渋谷区広尾3-12-40
広尾ビル2F
TEL 03-5766-8120
久しぶりにGTAのカーゴパンツを穿きました。
雨の日はクリースがとれてもさまになるパンツを良く穿きます。
先日購入したBRILLAオリジナルのカモフラージュのチーフを挿しました。
このくらい控えめなカモフラづかいが私には丁度いい感じです。
ERICCO FORMICOLA プレコレクション
LUIGI BORELLI とのミーティングの翌日は ERICCO FORMICOLA の2012年春夏
プレコレクションでした。
エリッコです。
この日のエリッコのコーディネートは、ネイビーのダブルブレストのジャケットに
ネイビーのピンストライプのシャツ、ネイビーのソリッドタイ、パンツはオフホワイトの
コットンパンツ、シューズはブラウンスエードのフルブローグです。
胸ポケットには彼のトレードマークでもある、ナポリの刺繍職人がハンドでステッチ
を入れた白いリネンのハンカチーフを無造作に挿しています。
そして、これも彼のトレードマークでもある、柄にカラフルなレザーを使ったシニアグラスです。
以前、NEN’S EX でも紹介されましたが、彼は洋服によってこのシニアグラスのカラーを変えるので
色違いで同じシニアグラスを10色以上所有しています。
イタリアのオトナたちは、こういう日常使う持ち物に拘る人が多いです。
エリッコフォルミコラのプレコレクションは、彼がチョイスした通常のコレクションの生地以外に
シャツ生地メーカーのコレクションの中からも選ぶことができるので、かなり多くの生地バリエーション
の中から時間をかけてチョイスします。
通常のコレクション以外に、このスーツケースいっぱいの生地サンプルを持ってきます。
今回も5時間かけて生地をチョイスしました。
2012年春夏のコレクションは、ルイジボレッリと同様ドレスシャツ用の生地バリエーションは
しっかり組まれていますが、無地で組織に特徴のある生地や、コットンだけでなくリネン素材の
バリエーションが多いのと、定番的なストライプのバリエーションが多く、変化のあるチェックや
多色づかいのストライプなどはほとんどありません。
コレクションの生地だけから選んだ場合、無地ばかりのバリエーションになるので、
生地メーカーのコレクションからもピックアップしました。
カジュアルな生地に関しては、キレイなカラーのチェックのバリエーションが多く、
他のブランドと同じく、インディゴの生地がバリエーションに加わっていました。
そして、エリッコがデザインしたプリントのグラフィックやヴィンテージのプリントの資料を見ながら、
別注のプリント生地の打ち合わせをしました。
まず柄をピックアップし、プリントに使う色を何色か決め、私たちのリクエストに応じて
再度グラフィックを作り、イメージと違う場合は何度もグラフィックをやり直します。
最終的にOKが出た時点で生地にプリントをしてシャツを生産するという流れになります。
私は今まで、英国、フランス、アメリカ、イタリアの多くのシャツメーカーと取引をしてきましたが、
プリントの生地に対してこれほどしっかり取り組むシャツメーカーは彼のところだけです。
元々ナポリはマリネッラに代表されるように、プリントのネクタイが良く売れる土地なので、
ネクタイ工場を持ち、自らデザインもするエリッコにとっては、プリントのシャツ生地をデザインして
作るのはそれほど難しい仕事ではないのかもしれません。
今シーズンも2色づかいのシンプルなプリントシャツをエリッコ フォルミコラで展開しましたが、
大変好評で既に完売に近い状況です。
リクエストしたプリントがうまくいけば、2012年の春夏もプリントのシャツを展開すると思います。
いまからご期待くださいとは言えませんが、頭の片隅に留めておいていただければと思います。
出張でナポリに行くと、いつもエリッコと彼のファミリーが歓迎してくれます。
昨年の6月は、初めて彼の家に招待されました。
話には聞いていましたが、ナポリ湾を望む高台にあるアパートメントの最上階に住まいがあり、
屋上は全て彼が所有しています。
エリッコの家からの眺めです。
ナポリ湾が一望できます。
画像の奥に見えるテントの場所にテーブルをセットしてディナーを食べました。
エリッコとエリッコの奥さんが料理を作りましたが、サーブは給仕がしてくれたので、
ちょっとした眺めの良いレストランで食事をした感じです。
こんな環境で暮らしていれば日々のストレスも解消でき、色々なアイデアも浮かぶでしょう。
クリエイティブな仕事をする人にとっては最高の環境かもしれません。
ナポリの裕福な人達の暮らしを見ていると、単純に仕事や観光でナポリに行くのとはナポリという
土地の印象が変わります。
私自身彼と知り合うまでは、正直ナポリという土地に対してはネガティブな印象を持っていました。
そういった意味では、私の知らなかったもう一つのナポリを彼に教えられたと感じています。
今日は久しぶりに昨年オーダーで作ったウインドウペンのジャケットを着ました。
ブラウンにターコイズブルーとパープルの2色のウインドウペンが入った凝った生地です。
今日は天候も悪く雨も降りそうだったので、ファインなウールのジャケットに敢えて鹿の子の
プルオーバーのシャツを合わせ、リラックス感のあるコーディネートにしました。
LUIGI BORELLI プレゼンテーション
先週は2日連続でナポリのメーカーと2012年春夏に向けてのミーティングでした。
一日目は LUIGI BORELLI のFABIO BORELLI とミーティングでした。
ファビオ ボレッリです。
この日のファビオのコーディネートは、チャコールグレーの3Bスーツ、
ネイビーのピンストライプのワイドスプレッド、グリーンの小紋タイ、
もちろん、全てルイジボレッリの製品です。
それにしてもパンツが極端に細いです。
スーツはスミズーラなので、パンツは細く指定していると思いますが、おそらく裾幅は18cmくらいでしょう。
スーツはナローラペルで、ネクタイもナローシェイプなので鍛えた上半身がかなり誇張されて見えます。
個人的には上半身が誇張されすぎるので、バランスを変えたほうがエレガントに見えると思うのですが、
おそらく、彼が最も自分らしいと考えるスタイルなので、私がどうこう言うことではありません(笑)。
このバランスに彼独自の美意識や美学があるのでしょう。
彼は食生活に関しても相当ストイックです。
商談時にエスプレッソを出しても砂糖は入れません。
肉は脂身の多い牛や豚は食べず、皮を取った脂身のない鶏肉しか食べないそうです。
ナポリといえばモッツァレラがおいしいですが、脂肪分が多いので一切食べないそうです。
そして毎日プロテインを飲んで筋トレに励みます。
まるで格闘家の食生活のようです(笑)。
筋トレは毎日欠かせないので出張中のホテルもジムがあることが必須条件です。
イタリア人は食を楽しむのがライフスタイルの重要な要素ですが、
彼の場合はそれを捨てても体を鍛える何か理由があるのでしょう。
ルイジボレッリは毎回プレコレクションは無いので、今回も2012年のコレクションのプレゼンテーションです。
ルイジボレッリは数年前からトータルルックの展開をしているので、メインはシャツですが、
ジャケット、スーツ、アウター、ニットなどのデザイン画や素材のプレゼンもあります。
シャツはさすがにナポリを代表するハンドメイドシャツメーカーだけあって、
ドレスシャツが売れない状況であっても、かなりのバリエーションのドレス用生地を用意しています。
ただ、他のブランドと同様、柄物や変化のあるストライプはやはり少なく、無地や小柄、
ベーシックなストライプで組織や素材のバリエーションを増やしてコレクションを構成している印象です。
他のシャツブランドと同様、ルイジボレッリもLUXURY VINTAGEというラインで洗いのかかった
カジュアルなシャツを展開していますが、他のブランドに比べるとバリエーションが少ないです。
それは、他のシャツブランドに比べてルイジボレッリがトータルブランドとしての展開に力を入れている
からでしょう。
PITTI UOMOのボレッリのブースを見ても、今やシャツメーカーという印象は全く感じません。
スーツ、ジャケット、パンツ、アウター、コート、ニット、シューズ、と完全なトータルブランドです。
それをどのように評価するかは様々な考えがあると思いますが、専業メーカーにこだわって
経営が行き詰まり、身売り話がでている有名な高級シャツメーカーもあることを考えれば、
ブランドを維持し、経営を安定させるためにトータル化していくことは、これからの時代、
歴史あるブランドも考えていかなくてはならないことなのかもしれません。
もちろん、トータル化して元々の本業が疎かになってクオリティーが落ちるのことがあってはならないので、
それだけはしっかりした軸と信念を持ってやっていって欲しいというのが、バイヤーとしての願いです。
今日は気温も低かったので綾織のコットンのジャケットでした。
この時期は天候や気温によって着るものや靴を変えなければいけないので
コーディネートは結構迷います。
ジャケットが上品な柄なので、あえて色落ちしたデニムのボタンダウン
を合わせてリラックス感のあるジャケットコーディネートにしました。
今年の夏はスーパークールビズと言われていますが、
カジュアルで軽装になるほど、ベルトが重要になると思います。
これからのシーズンはメッシュベルトが個人的にお勧めです。
ORIAN プレコレクション
昨日、イタリア トレビゾのシャツブランド ORIAN の社長 FEDERICO ORIAN が、
2012年春夏のプレコレクションのため来社しました。
今日のフェデリコのコーディネートは、LARDINIのグリーンの後染めのジャケットに、
オリアンのDENIM DIVISONのチェックシャツ、パンツはPT-01のベージュのチノパンを合わせています。
シューズはSANTONIのベージュスエードのビットローファーです。
今回もショップスタッフの意見を聞くために、各店のスタッフがミーティングに参加しました。
皆真剣に生地を選んでいますが、店舗によってお客様の声も違うので
担当者は自店の意見を積極的にアピールします。
たまに、どう見ても個人的な趣味嗜好のチョイスも見られるので、
その場合は私たちが判断のうえ却下します(笑)。
オリアンはいつもプレコレクションの時点で70%コレクションが決まっています。
残り30%はPITTI UOMOで新たなコレクションが加わるので、
プレコレクションのオーダーは、私たちバイヤーチームにとって重要です。
最近のイタリアのシャツメーカーは世界的にスーツが売れない状況の中、
ドレスシャツでの新しい提案はほとんど見られません。
ドレスシャツはどちらかといえば、クオリティーの高い定番の生地をなるべく適正な価格
で提供することと、無地でも少し織りが変わっているものなど、小さな変化に留めています。
反面、スーツに代わり販売が好調なジャケットにコーディネートできるカジュアルなテイスト
のシャツに関しては、多くのシャツブランドが積極的な展開をしているというのが実情です。
”ドレスという軸はしっかりとキープしながら、新たな流れに沿った提案を積極的に行う”
というのが、最近のイタリアのシャツメーカーの傾向です。
現状世界的にドレスのマーケットは弱いですが、近い将来必ず何らかの形で戻ってくると思うので、
現在の状況で彼らの判断は間違っていないと思います。
ただ、私たちのバイイングに関しては、ドレスが弱いからといって、あまりカジュアルに偏ることは
良しとしないので、オーダーをする場合はその点には特に注意をしています。
ということで、ドレスは予想どおり新しい提案は無かったのですが、
クオリティーと小さな変化を重視したオーダーを行いました。
カジュアルは新しい提案もいくつかありましたが、サンプルを見なければ判断できないので、
PITTI UOMOでサンプルを見てから決めるために生地だけピックアップしました。
カジュアルシャツでは、オリアンが2011年春夏からスタートし、今シーズン日本のファッション誌でも
度々紹介されていた DENIM DIVISON に力を入れていました。
本人が着ているこのチェックのシャツもデニムディビジョンのシャツです。
チェックのシャツにインディゴ染めを施してあるので、ベースのホワイトの部分が薄っすらとブルーに染まり、
ビンテージ調の良い雰囲気に仕上がっています。
これはフェデリコが持ってきた2011年秋冬のサンプルですが、
このくらいハッキリとインディゴと分かる生地もあります。
ビームスでも展開しているので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、
このネームとタグがデニムディビジョンの目印です。
このデニムディビジョン、昨年6月のPITTI UOMOでかなり評判になったらしく、
今年の春夏は多くのヨーロッパのセレクトショップで展開されているようです。
イタリアは最近 ”ラテンなアメリカンテイスト” はひじょうに人気があるので、
デニムディビジョンが注目されるのも理解できます。
このオリアン、ビームスではメンズだけではなくウィメンズでも展開しています。
スキッパータイプのプルオーバーで七分袖のシャツです。
今シーズンはこのシャツが大人気で、初回オーダー分が完売して追加オーダーしました。
フェデリコはメンズのプレコレクションの後、ウィメンズのバイヤーと商談がありましたが・・・
メンズの商談の時には見られない、このはしゃぎようです(笑)。
彼も普通のイタリアの男ということですね(笑)。
今日は久しぶりにサックスブルーのカラーパンツです。
暑くなってきたので、ネイビージャケットにホワイトの鹿の子のプルオーバーシャツを合わせて、
爽やかに見えるコーディネートにしました。
先日テレビのニュースを見ていたら、百貨店で鹿の子のシャツをクールビズシャツとして打ち出していました。
鹿の子のシャツといえば、MEN‘S CLUB 6月号の54ページと55ページで
私が鹿の子のシャツをお勧めしています。
ご興味があればご覧になってください。