運動した後や、夏場…
滝のように流れ出る子どもの汗。
あれ?バケツの水でもかぶってきた?なんて…時も
「子どもってどうしてこんなにも汗が出るのだろう」と
思ったことはありませんか?
大人よりも暴れて運動量が多いから?
確かにそんな時もあるかもしれません。
ですが一番は、汗腺の数が関係しているのです。
そして、その汗腺の数は幼少期に育った環境が
関係しているとのこと。それは人種に違いというだけ
ではなく、日本人でも熱帯で生まれた人は現地の人と
同じぐらいの汗腺の数になるようです。
(感染の数=育った気候+遺伝)
つまり、寒い国で生まれ育った人は汗腺の数は少なく、
熱帯で生まれ育った人は汗腺の数が多い傾向に。
そもそも人間の体には、汗腺が全身に200~500万個
ほどあるそうなのですが…そのうち「汗をかく力」を
もつ汗腺(能動汗腺)は、日本人で230万個前後だそうです。
これが、ロシアだと約180万個、フィリピンで約280万個と
言われています。
この能動汗腺の数は、2歳半から3歳ごろまでに決まる
とされ、この時点で、大人と同数程度の能動汗腺が
確認されています。
(但し能動汗腺の数は、成長や環境によって変化
していくと話す教授もいらっしゃいます)
能動汗腺が特に密集しているのが、額や掌、足の裏。
頭からダラダラ汗を流すのも、子どもの靴下や上靴・
運動靴がすぐに臭くなってしまうのも、ここに繋がって
いるわけですね。
また、先ほども述べたように能動汗腺の数は、
子どもでも大人と同じぐらいできています。
大人と子どもでは対表面積が違うのに、
汗腺の数は同じ。つまり子どもは小さな体に、
汗腺の密度が高い状態で汗が排出されるので、
より汗っかきに見えるのです。実は、汗腺から
排出される量は、そんなに多くないようですね。
汗をかいた後は、あせもにならないように、
しっかり汗をふき取るようにしましょう。