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冒頭で登場した爆弾魔を阻止する話から、途中でちょっと遠回りしたかな、と思うけれども、最後にはそこに帰ってくるのか、という驚きがある作品ですね。

バーに登場する男性が、本当は(元は)女性なのだろうな、というのはわかっていたのですが、「これジョディ・フォスターじゃないのかな?」という疑問がずっと頭の中を渦巻いていて、エンドクレジットに彼女の名前がなかったのがショックで仕方がないです。

組織を大がかりに仕立てて、一つの犯罪を阻止するのが目的のように思われるけれども、主人公が最後に到達するのは、これが一つのループを維持するための壮大な仕掛けなのだ、ということで、そういう裏切りを楽しめばいいのかな。

ラストシーンで、主人公が老いた自分を撃つとき、これが自由意志なのかそうでないのか。きっとこれはループの一部であって、何も阻止したことにはならないのだろうな、という予感がありますね。このループの中で、組織とロバートソン自身は老いていくわけなので、本当の意味での自由意志なんてあるのだろうか、と見るものに疑問を持たせて終わるのが目的なんでしょうね。

ジェーンがジョンに出会った時点で、なんでこの二人が恋に落ちられるのか、というのが一番謎です。

でも、スタイリッシュにまとめられていて、楽しめたからまあいいか、という感じで。
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シュワちゃんのアクション・スターとしての大活躍を期待すると全然違うんですが、これはこれで楽しめる、という趣向になってると思います。ただ、宣伝の仕方やパッケージでシュワちゃんを売りにするのは止めた方がよかったな、と思います。どちらかというと「24」のファーストシーズンのラスボスがデニス・ホッパーだった、みたいな位置づけのところにいるので。

伝説的な正体不明の凄腕殺し屋「ガンサー」を殺して自分がトップになりたい、というブレイクによって集められた凄腕の殺し屋集団が、いろいろな作戦を立てるけれども、少しずつ返り討ちにあいながら、最後に意外な敵の正体を知る、みたいな話で、それを実録ドキュメンタリーを撮影しながら行う、という体裁を取るので、ちょっとブレアウィッチ的な趣もあるという。

途中までガンサーが全く現れないので、シュワちゃんはほとんど出ないのかな、と思っていたら、終盤になって全く様相が変わり、最後は出ずっぱり、むしろちょっとくどいな、と思うくらいに出ていました。

アクションでなく、コミカルなポジションで彼を扱おう、というのは評価できるポイントだと思いますが、ちょっと長ゼリフが多くてそこは魅力が出ていなかったかな、と思います。

それでも、それほど知名度の高くないB級キャストで変な連中をチームとしてまとめ上げた演出はそれなりに評価していいんじゃないかな、と思います。
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珍しくYahoo!ムービーのデータベースにはない作品をDVDで借りて見ました。英語タイトルORIGINと付いてますが、英語ウィキペディアもないような作品ですね。スウェーデン語わかりませんが、
BIEFFEKTERNA
がスウェーデン語のタイトルでしょうか。

スウェーデン発のSFホラームービーですね。ジャンルとしては「ラザロ・エフェクト」とかの系統なんですが、もう少し理知的に、日常性の中に埋め込まれた破綻を淡々と描いていく、ある意味青春映画でもあるんでしょうね。

理化学研究室で厳しい教授の元、助成金カットの危機に迫られて日々実験に追われる3人の学生。そのうちのジュリアとエリックはつきあっていて、しかもエリックは病に侵されている。エリックのがんが進行して余命がいくばくもない、とわかった瞬間、ジュリアの中の理性が飛んで、モルモットでさえも結果がハッキリしない新しい療法を試みようと。親友のレペッカも協力して、アパートで危険な治療を試みると。

しばらくすると、エリックの回復はめざましく、超人的な力をつけていくことがわかるのですが、それも束の間、副作用が半端ないことがわかり、アセり始めます。そのうちにエリックとジュリアの関係に妬いたレベッカは自分でも血清を打って体調がおかしくなったり、教授は3人の行動に気づいて問い詰めるが、同時にレベッカに気があったりして、次第に真相に近づいていく。

エリックの副作用を消す薬が作れるかも、という段階になって、ジュリアはそのプロセスでエリックが見せる凶暴性や、ウィルス拡散の危険を恐れて止める側に回るのだけど時すでに遅し…。

最後は教授、エリック、レベッカ3人の死体が、オープニングの幸せな日々と同じ浜辺に横たわり、レベッカにぎりぎりで命を救われたジュリアは自分が最も恐れていたウィルスの保菌者として永遠の命を得て歩きだす、という終末論的なエンディングで終わります。

ジュリア役のエメリア・ハンソンは、英語版ウィキペディアのページもないくらいにスウェーデン国内中心に活動中のようですが、ウィノナ・ライダーとララ・フリン・ボイルを思わせる美しさと同時に意志の強さを感じさせる、いい女優さんだと思いました。女優としてのキャリアは、レベッカ役のサンドラ・レッドラフの方が少し知名度が高いでしょうか。エリック役のリカルド・ビョルクは少しマット・デイモンを思わせる青臭さがあり、調子に乗るところと、死への恐怖でパニックを起こして利己的になるところ、両方をうまく表現していたと思います。

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後半にミイラがあんなに大量に動員されるとは思いませんでした。リュック・ベッソンが料理した「マミー」とも言えるような作品ですが、やはりシニカルなユーモアたっぷりのコメディーに仕上がりますね。

知り合いのエスペランデュー教授が死者復活の秘儀を編み出して博物館の卵から翼竜を復活させたころ、主役のアデルはエジプトに。ミイラを復活させて当時の医術で病床の妹を助けようとしています。ほぼインディー・ジョーンズ的な冒険を経てミイラをフランスに持ち帰ったころ、フランス国内は翼竜事件で大騒ぎ。ミイラを復活させるはずのエスペランデュー教授が逮捕されてしまったことから、脱獄作戦が展開。

翼竜を手なずけて教授の救出に成功したかと思うと、ハンターに撃たれて翼竜が瀕死の重傷、シンクロしていた教授も倒れてしまいます。ぎりぎりのところで復活の秘術が成功、ミイラが生き返るのですが、専門は原子物理学だという、このドタバタ。でも博物館のミイラたちも復活しているはずと、深夜の博物館に侵入。ドタバタの末、妹も生き返ってめでたしめでたし。

アメリカの映画と違って、ミイラが復活してもあんまりリアルな人間にならずにジャコメッティの彫像みたいなキャラクターが皮肉たっぷりのフランス語を流暢にしゃべるのが楽しいです。あと、ギロチンのシーンでは処刑人が容赦なくやられたり、アデルの入浴シーンでは案外てらいもなく裸を見せたり、ハリウッドとは感覚違いますね。

アデルにほれていたはずのズボロフスキーも最後は妹でもいいんじゃん、とか、宿敵役のマチュー・アマルリックが結構地味で存在感なかったり、ラストはタイタニックに乗り込むところで不穏な終わり方をしたりと、いろいろと引っ掛かりどころはたくさんあります。

原作がコミックシリーズだ、ということで、本当はシリーズ化したらいいと思いますが、役者さんたちのスケジュールを揃えて作り続けるのは大変なんでしょうね。
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なんといっても、ジェフ・ゴールドブラムが公聴会でしゃべっているのがいいですね。元祖「ジュラシック・パーク」を見て育ったスタッフ・キャストが集まってこのリブート・シリーズを熱い心で支えているのがよくわかります。

元の「ジュラシック・パーク」「ジュラシック・ワールド」が建設されたヌブラル島が地殻変動に見舞われ、まもなく噴火で滅亡する、というときに、放し飼いになってしまった恐竜たちをどうするか、ということで揉めていて、政府はマルコム博士の演説を聞いて、自然に任せることを決断するのですが、元の経営者、ジョン・ハモンドの同僚だったロックウッドがスポンサーになって、恐竜たちを別な島に移住させよう、ということになる。そこに前回のクレアとオーウェンが参加して、ヴェロキラプトルの「ブルー」を誘い出すのだけど…。

実はロックウッドの助手のミルズは恐竜たちを海外の資産家たちに売り飛ばし、ブルーの遺伝子を使って人間の指令を聞き分けて、統率力に勝る恐竜兵器を生み出そうとしていた。途中でその企みを知ったオーウェンたちはどう反撃するか…。

そして、ロックウッドの孫娘、メイジーにも秘密があって、恐竜たちの運命を左右する結果に。

前半のヌブラル島崩壊、恐竜たちが置き去りになるところは涙なしには見られません。後半が屋敷の中だけでスケール感は小さく、夜なので視界もよくないところで展開するのでホラー風味がだいぶ増します。

見ながら、子供部屋に隠れたメイジーのところに、改造恐竜のインドラプトルが来るところ、まるでムルナウのサイレント映画「ノスフェラトゥ」にそっくりだな、と思っていたら、メイキングでまさに監督の発想がそこにあったのだとわかって我が意を得たり、とうなずいてしまいました。他にジョン・バダム監督のフランク・ランジェラ主演の「ドラキュラ」も意識しているそうです。

一番の悪役である、ミルズを演じたレイフ・スポール、ずっとサム・ロックウェルだと思っていたんですが、クレジットを見たら全然違う人なのでびっくりしました。確かにサム・ロックウェルほどは芸達者な感じがしないんですが、顔があまりにも似てるので。

メイキングが豊富に付いているので楽しめましたが、クリス・プラットって本当に元気な人なんですね。現場が明るくなるのがよくわかります。
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かつての「ビートルジュース」のキリスト教版みたいなノリですが、美学的にはティム・バートンには遠く及びませんでした。

キリスト教の教義のように、敬虔な教徒たちは天国に迎え入れられ、不信心者が地上に残されてどうなるか、という設定で作られた、宗教ナンセンスコメディー、ということですかね。

悪役のアンティクライスト(反キリスト)にクレイグ・ロビンソン。もう下品なことこの上ありません。彼に見初められてしまったリンジー(アナ)が、いかに彼との結婚を回避するか、で策を巡らせる、というのがストーリーの筋立て。道具立てとしてはゾンビ化したお隣さんや大麻の売人になった弟など、限られた材料を使って、なんとかうまくやる、という行き当たりばったりな話。

最後にはビーストの作ったレーザー砲で世界の浄化にやってきたイエスを打ち落としてしまったり、神様とビーストが感電死したり、やりたい放題。

まあ、けしからん、というのはまじめなキリスト教徒だけで、宗教の持っているドグマ的な部分を笑いのめすのもいいんじゃないかな、と思ったりしました。

アナ・ケンドリックの、どんな出来事でも人ごとのように語るアパシーな部分をよく生かした、彼女のための映画、と言っても過言ではないでしょう。
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疎遠になっていた父と娘の逃避行。最初に見ていたときはしょーもない娘だな、という印象なんですが、だんだんそれがかわいく見えてくるのがムービーマジック。

最初に薬で飛んじゃって、人を殺した(と思った)娘が逃げるための金をせびりに父親に連絡を取る、というのがきっかけで、そこから場末感が漂うわけですが、禁酒を続けて保護監察中の父親が、その気になればいろいろバイオレンスできちゃう、というところで少しカタルシスがある、という感じでしょうか。

そのうちに、なんで娘がこんなにしつこく追われるのか不思議に思えてきて、どうやら最初の情報以上に裏がありそうだ、となるところで引っ張るわけですが。

どうも、このへんの父親のふっ切れ方があんまりわかりやすくないのと、殺したはずのチンピラのモチベーションやら、盗まれた金はどこに行ったのか、みたいなところが着地しないままにただ決闘に向かっているのが、全体としてしかけが機能していないように見えます。

メル・ギブソンはいろいろと差別発言やらでちょっと敬遠していたのですが、久しぶりに見ると、まあ古いタイプのヒロイズムを背負うキャラクターなら安心して見られるな、という感じで、最後は自分を犠牲にして娘を真人間に戻して終わるので、まあよかったな、みたいな終わり方です。

ロケーションがずっと砂漠なのがやや単調に見えましたかね。あと、娘がずっとスマホいじっていて、そこから足がつくだろう、みたいな知恵すら回らないのがダメダメだなぁ、とか、突っ込み所はけっこうある感じです。

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「マトリックス」シリーズのウォシャウスキーズが作ったSF?シリーズ。

冒頭での誕生から、ジュピターと名付けられた少女がロシア系移民としてアメリカでトイレ掃除をしながら貧困にあえぐ姿とカットバックして、宇宙のどこかの星で高貴な種が地球を見下している、みたいな光景が展開します。

これでどこかでクロスするのかな、と思ったらいきなりジュピターを暗殺しようとするグループと守ろうとするグループの三つ巴の争い。

地球に住んでいる平民としては、誰が勝とうとどうでもええわ、になりかけるところがなかなか辛いです。

地球はこの場合、「収穫」される側で、家畜なのですね。この構図で、いや人類は希少なのだ、尊い生物なのだ、と主張できるものかどうか。今の地球で言ったら、牛か、ミドリムシか、みたいな立場になるわけですからね。

単純に家族や友達の命を握られたから、地球の命運を誰かに譲る、とかで解決するわけでもなし、長い目で見たらどうなるのか、問題が何一つ解決しないわけで、当面のドンパチや、崩壊する惑星から女王様の命ひとつ救ったからといって、なんでしょう。

面白い部分もあるし、王位継承のためにあちこちで書類をもらったり事務手続きでたらい回しにされるところが目先が変わってよかったですが、それ以外は、ややありがちな話でした。

キャストで、「ファンタスティック・ビースト」のエディ・レッドメイン、「キングスマン・ゴールデンサークル」のチャニング・テイタムなどが、70年代のフレディ・マーキュリーみたいな濃いメイクで出演しています。
あーなるほど。ヤフーブログ、終わるんですね。

まあ、収益性があるとも言えないし、世の流行りからは取り残された感があったから、仕方ないのかもしれませんが、もともとこういうものは、収益性を求めてやるものでもないんですよね。

あとは、セキュリティーを確保するためのアップデートがだんだん困難になる、というあたりでしょうか。
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たまたまモスクワにいた若者が、エイリアン的な見えない存在と戦って、ほぼ一方的にやられているんだけど、そこそこ反撃して終わるお話です。

主役がほぼ若者で、最初はとにかくおびえて逃げ回る、という表現なので、ちょっと話が本格的に始まるまでイライラする展開にはなってます。

最初に建物の中で逃げ回っているときはガラスをぶちやぶってきたはずなのに、後半になったらガラス越しだと見えない設定がわかったり、この辺の表現どうなってるんでしょうね。

主役のエミール・ハーシュが、ジャック・ブラックを若くしたような感じで、その意味では決してイケメンではないのですが、それはまあリアリティーの範囲かなと。

意志があるかないかわからない強敵、というのはいろんな形で描かれてきましたが、電子レンジの火花のお化け、というのは少し新しいでしょうかね。足をつかまれたらすぐに黒こげになって炭になる人もいれば、ただ引きずられるだけの人もいて、だんだん相手がぬるくなっていく感じもありました。

相手の分析と反撃のための作戦が、あんまりキレがないので、ちょっと行き当たりばったりに見えてしまうのが残念ですかね。