
冒頭で登場した爆弾魔を阻止する話から、途中でちょっと遠回りしたかな、と思うけれども、最後にはそこに帰ってくるのか、という驚きがある作品ですね。
バーに登場する男性が、本当は(元は)女性なのだろうな、というのはわかっていたのですが、「これジョディ・フォスターじゃないのかな?」という疑問がずっと頭の中を渦巻いていて、エンドクレジットに彼女の名前がなかったのがショックで仕方がないです。
組織を大がかりに仕立てて、一つの犯罪を阻止するのが目的のように思われるけれども、主人公が最後に到達するのは、これが一つのループを維持するための壮大な仕掛けなのだ、ということで、そういう裏切りを楽しめばいいのかな。
ラストシーンで、主人公が老いた自分を撃つとき、これが自由意志なのかそうでないのか。きっとこれはループの一部であって、何も阻止したことにはならないのだろうな、という予感がありますね。このループの中で、組織とロバートソン自身は老いていくわけなので、本当の意味での自由意志なんてあるのだろうか、と見るものに疑問を持たせて終わるのが目的なんでしょうね。
ジェーンがジョンに出会った時点で、なんでこの二人が恋に落ちられるのか、というのが一番謎です。
でも、スタイリッシュにまとめられていて、楽しめたからまあいいか、という感じで。