子どものアトピーは、食事制限したほうがいいのか?を決めるための5ステップ
こんにちは。橋本です。
赤ちゃんや子どもの時期では、食物アレルギーがあると、アトピーが悪化する。
これって、けっこう知られていることですよね。
人からなんとなく聞いたり、雑誌で見たりして。
でも、「食物アレルギーがあると、アトピーが悪化する」というのは、必ずしも正しくありません。
赤ちゃんがアトピーなら、まず卵を食べさせるのをやめよう、牛乳をやめよう、というのは間違いです。
アトピーと食物アレルギーは、同じ病気ではなく、別の病気です。
しかし一方で、食物アレルギーがアトピーを悪化させているケースがあるのもたしかです。
血液検査の結果で、食事制限をしていませんか?
そこで、アレルギーの血液検査をして、「この食べ物にアレルギーですよー」という結果が出ると、食物アレルギーが決定したように思ってしまいます。
ですが、血液検査や皮膚テストだけで、食物アレルギーかどうかは、100%判定できるわけではありません。
食物アレルギーかどうかの判定。
そして、特定の食べ物を食べさせないようにするかどうか。
それは、必ず「食べて症状が出るか」「食べなければ症状が出ないか」のダブルチェックをすることで、はじめて決めることができます。
なんてこと、言われても。
なんか、わかるようでわからないですよね。
そこで、「自分の子どものアトピーは、食事制限をしたほうがいいのか?」を判定するための流れ。
それを、5つのステップでカンタンにみていきたいと思います。

STEP(1)あきらかな食物アレルギーを判別する
Q1:
特定のものを食べても、「1時間以内に出る赤み、はれ、その他のひどい症状」がない
→ 【YES】 ひどい症状が、すぐに出るわけではない
STEP(2)へ進む。
→ 【NO】 比較的すぐに、ひどい症状が出る
かかりつけのお医者さんと相談のうえ、設備の整った病院、食物アレルギーの専門医を紹介してもらう。
STEP(2)過剰な思い込みがないかチェックする
Q2:
「スキンケア」「薬を使う」「環境整備」の三本柱をバランスよくおこなう、標準治療をしても、症状がよくならない
注)食物アレルギーで悪化するという過剰な思い込みがないかをチェックします。
→ 【YES】 標準治療をきちんとやっても、よくならない
STEP(3)へ進む。
→ 【NO】 治療をすれば、症状がよい方向にいく
三本柱に重点をおいて、しばらくケアを続ける。
STEP(3)食物アレルギーの血液検査と皮膚テスト
Q3:
特定の食べ物に対するアレルギーが、血液検査やプリックテストで陽性(アレルギーの可能性あり)と判定された
→ 【YESその1】 数項目の食べ物で陽性と判定された
STEP(4)へ進む。
→ 【YESその2】 たくさんの食べ物で陽性と判定された
かかりつけのお医者さんと相談のうえ、設備の整った病院、食物アレルギーの専門医を紹介してもらう。
→ 【NO】 陽性と判定された食べ物はなかった
食物アレルギーの可能性は低いとし、かかりつけのお医者さんと相談のうえ、三本柱のケアの内容を、詳しく見直す。
STEP(4)食物除去テスト
Q4:
お医者さんと相談のうえ、アレルギーが疑われる食べ物を、1~2週間ほど試しにおうちで食べないようにする、「食物除去テスト」をしたら、湿疹があきらかに改善した
注)食物除去テストをする前は、なるべく治療で、皮膚をきれいな状態にしておくと、正しい判定がしやすくなります。
→ 【YES】 湿疹が、あきらかに改善した
STEP(5)へ進む。
→ 【NO】 変化があまりない
食物アレルギーの可能性は低いとし、かかりつけのお医者さんと相談のうえ、三本柱のケアの内容を、詳しく見直す。
STEP(5)食物負荷テスト
Q5:
お医者さんと相談のうえ、アレルギーが疑われる食べ物を、少しずつ食べてみる、「食物負荷テスト」をしたら、湿疹があきらかに悪化した
注)食物負荷テストをする前も、なるべく治療で、皮膚をきれいな状態にしておくと、正しい判定がしやすくなります。
→ 【YES】 湿疹が、あきらかに悪化した
ここではじめて、特定の食べ物がアトピーを悪化させていると、判断する。
「食物除去テスト」「食物負荷テスト」によって、現時点でアレルギーがあると判定された食べ物を、アトピーの治療として、しばらく食事に取り入れないようにする。
栄養士さんと相談のうえ、除去する食べ物の栄養を補うように、食事のメニューを工夫する。
約3か月ごとに、お医者さんと相談のうえ、食事制限を解除できないか、判断する。
→ 【NO】 変化があまりない
食物アレルギーの可能性は低いとし、かかりつけのお医者さんと相談のうえ、三本柱のケアの内容を、詳しく見直す。
ほんとに、食事制限したほうがいいのかなあ
このように全体の流れをみて、どのステップまで、実際にチェックをこなせているのかを知る。
あと何をすればいいか、お医者さんとよく相談する。
そうすれば、間違った思い込みによって、栄養不足になったり、むやみに手間が増えたり、治療が複雑になってしまう、なんてことが減らせるかと思います。
「食事制限したほうがいいのかなあ」と迷ってる方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
以上のフローチャートを、PDFファイルでも作りました。
印刷などして使いたい方は、ダウンロードできますので、どうぞ。
ダウンロード:
【フローチャート】食事制限したほうがいいのか?を決めるための5ステップ
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