そもそも、皮脂とは? | 子肌育Blog アトピーに負けない生活。

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皮脂とは


そもそも、皮脂とは?


こんにちは。橋本です。


「皮脂が多くて」「皮脂でテカって」とかいいますが、そもそも皮脂とは、なんでしょうか?



皮脂腺(脂腺)で作られる


皮脂は、皮脂腺(脂腺)で作られます。


人間の皮膚には、毛穴がありますよね。


その毛穴は皮膚の中で、長い毛を包むように袋状になっています。


その袋の上から3分の1のところに、つながってくっついている袋。それが皮脂腺です。


皮脂腺は、多角形の細胞が集まって、ちょうどぶどうの房のような形でできています。


一部には、毛穴に付属したものではなく、直接、皮膚の表面につながっているものもあります。


皮脂と皮脂腺



皮脂腺は、体の場所によって違う


皮脂腺は、体一面に均等にあるものではなく、体の場所によって数が違います。


頭がいちばん多く、次に顔。


そして、胸や背中。わき。股などに、多く皮脂腺が集まっています。


赤ちゃんが脂漏性湿疹になりやすいのも、顔に皮脂腺が多いためなんですね。


そして、皮脂腺は中心部に集まりやすいのも、ひとつの特徴。


顔の中でも、一般的に「Tゾーン」とよばれる、額や鼻すじがテカリやすいのも、そのためです。



皮脂は油分


皮脂腺から分泌される皮脂は、油分です。


つまり、水分をはじきます。


油成分である皮脂が皮膚表面に出るため、角層中の水分の蒸発がおさえられます。



季節で分泌量が違う


皮脂は、1日に1~2g分泌されますが、分泌量は年齢や性別、湿度や気温に左右されます。


気温が高くなる夏は、皮脂の分泌量が増えます。


反対に、寒くなる冬は、皮脂の分泌量は減ってくるんですね。


それもあって、冬はより肌がカサカサしてくるわけです。


食事内容で分泌量が変わる


皮脂腺が皮脂を作るのに、血液の成分が使われます。


とくに、血液中の糖分脂肪分を取り込んで、皮脂が作られます。


そのため、甘いもの、油っこいものを多く食べると、皮脂の分泌量が増えることがわかっています。


皮脂の分泌が多いとニキビができやすくなります。


なので、ニキビができるようなら、「甘いもの、油っこいものを控えましょう」とよくいわれるんですね。



皮脂の役割


では、皮脂はなんのためにあるんでしょうか?


それは、髪や肌を保護するため。


皮脂が薄くコーティングすることで、髪、肌を保護して、うるおいが逃げるのを防ぐんですね。


肌は汚れとともに皮脂を洗い落としても、皮膚が正常なら、またすぐに皮脂が分泌されます。


しかし、髪の場合。長ければ長いほど。


髪にコーティングされた皮脂を、シャンプーで洗い落としてしまったら、どうでしょうか?


再び、皮脂が髪をカバーすることはありませんよね。


髪から落ちた皮脂の役割を補う。


それが、リンス、トリートメント、コンディショナーなどを使う目的なんですね。