何日で肌は再生されるのか?
こんにちは。橋本です。
人間の肌って、傷ついたり、ダメージを受けても、時間がたてば回復しますよね。
とくに、こどもを見てると、「人間の回復力ってすごいな」と思います。
では、何日たてば、ダメージを受けた肌の表面は、元に戻るんでしょうか?
結論からいうと、個人差はありますが、20歳の成人で、約1か月の周期。
だいたい28日~42日ほどかかります。
新しい表皮細胞の誕生。
それは、約13日に1度の細胞分裂から始まります。
人間の表皮は、わずか0.1~0.2mm程度。
その、いちばん底にある「基底細胞」が、約13日に1度、2個に分裂します。
1個は、そのまま基底細胞としてとどまり、分裂したもう1個の細胞は、徐々に肌表面に向かって押し上げられていきます。
押し上げられた細胞は、細胞の形を押しつぶされたように変形しながら角層(角質層)へと上がっていきます。
最初の分裂から、角層まで上がるのに、約14日。
角層に届く頃には、細胞は核を失います。
ここで事実上、死んだ細胞となり、やわらかさも失います。
角層は、押し上げられて核を失った細胞が15~20層、ミルフィーユのように重なったもの。
核を失った細胞のやわらかさを補うように、細胞の間をセラミドが埋め合わせています。
セラミドが水分を保って、角層の柔軟さ、うるおいをキープしているわけです。
角層の中でも、さらに細胞は、上へ上へと押し上げられます。
最終的には、約14日後に、肌表面から「アカ」となって、はがれ落ちる。
つまり。
1)約13日に1度の細胞分裂。
2)分裂した細胞は、約14日間で角層まで押し上がる。
3)さらに14日間かけて肌表面まで押し上がり、はがれ落ちる。
これが約28日間をかけた「肌の再生サイクル」です。
よく、皮膚の新陳代謝。ターンオーバーなんて、よばれたりします。
ただし、肌の表面より深くまでダメージを受けると、この周期だけでは回復しません。
皮膚に炎症がおきていても、正常に回復しません。
そして、この肌の再生サイクル。
早すぎても遅すぎても、よくありません。
乾燥肌や湿疹では、肌表面が粉をふいたようになったり。表面の皮がポロポロとはがれ落ちたりします。
これは、再生サイクルが早すぎて、肌の再生が追いついていないわけですね。
薬や保湿剤を正しく使って、この肌の再生サイクルを正常に戻してやろう、というのがスキンケア。
皮膚に炎症やダメージのない状態を、まずは約1か月キープする。
そうすれば、新しい皮膚が表面にあらわれるわけです。
約1か月かかる肌の再生サイクル。ターンオーバー。
それを考えると、
「まずは、普通のスキンケアを1か月続ける」
そこで、初めてスキンケアの成果が見えてくるわけなんですね。