レンガの壁が肌を守る | 子肌育Blog アトピーに負けない生活。

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レンガの壁が肌を守る


こんにちは。橋本です。


肌のいちばん外側の部分。


角層(角質層)とよばれる部分は、バリアとなって、肌の内側を守っています。


アレルゲン、刺激、微生物などが侵入してこないように。


そして、肌の水分が外に逃げないように。


なぜそのような、バリア機能が働くかというと、角層は「レンガの壁」のような構造になっているからです。


角層はレンガとモルタルの構造


レンガの壁は、レンガを積んであるだけではありませんよね。


セメントが、並んだレンガの間を埋めることで、しっかりとした壁になっています。


角層も、それに似たような構造になっているんですね。


角層に並んだ角質細胞。そのあいだを埋めるようにセラミド(角質細胞間脂質)で満たされています。


つまり、肌のいちばん外側。


「角層」を、頑丈な「レンガの壁」にたとえると・・・


並んだレンガ → 角質細胞


あいだを埋めるセメント → セラミド


ちょうど、そんな感じなんですね。


んで、セラミドは水分を、がっちり抱き込む性質があるので、肌がうるおうわけです。


健康な肌では、並んだ角質細胞のすきまが、セラミドで、ぴっちり満たされています。


そのため、きちんとバリアできます。


セラミドが少ないと、バリアは弱くなる


しかし、乾燥肌では、セラミドが少なくなっています。


抱きこめる水分量が少ないうえに、すき間が多くなるために、水分も逃げやすくなります。


そして、すき間が多いことは同時に、アレルゲン、刺激、微生物などが、外から侵入しやすくなることを意味します。


つまり、それにより、皮膚に炎症もおきやすくなるわけです。


さらに、このセラミドをうまく体内で作り出せない体質によって、バリアが機能せず、アトピーを引きおこしているケースがあること。


それが、近年わかってきています。


肌が乾燥するようなら、セラミド入りの保湿剤で、外からセラミドをおぎなう。


それも、「バリア機能を高める」「肌のうるおいを高める」ひとつの方法なんですね。