ボディーソープは、どれぐらいに薄めて使うのがいいの? | 子肌育Blog アトピーに負けない生活。

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ボディーソープは、どれぐらいに薄めて使うのがいいの?


こんにちは。橋本です。


ボディーソープを、原液のまま使うのは、NGです。


スキンケアに重点をおいて考えると、水で薄め、泡立ててから、体を洗う。


それが、ボディーソープの理想的な使い方です。


でも、ボディーソープの裏面とか、注意書きなんかを見ても、「どれぐらいに薄めればいいのか?」


具体的な説明は、書いてありません。


希釈率が決まっていない理由


ボディーソープをどれぐらいに薄めるか。


水に対するボディーソープの割合を「希釈率(きしゃくりつ)」といいますが。


メーカーが注意書きなどで、その希釈率を指定していないのも、無理はありません。


それは、


使う人の体質

体の汚れ具合

泡の好み

洗い方


などなど、こういったことが、時と場合、個人差によって、大きく違ってくるからです。


理想的なバランスとは


水に対して、ボディーソープの濃度が濃いと、汚れを落とす力も、泡立ちも、よくなります。


しかし洗浄力が強いということは同時に、


皮脂天然保湿因子(NMF)セラミドなど、皮膚の保湿機能、バリア機能を支えているものも洗い流しやすくなる


ということを意味しています。


さらに、直接的に肌に与える刺激も、濃度が濃いほど、強くなります。


つまり、「洗浄力と泡立ち」、それと「肌への負担」、このバランスのいい所。


それが、使う人にとっての、理想的なボディーソープの希釈率なわけですよね。


実際に希釈して、泡立てるとどうなるか?


ボディーソープが、洗浄力や泡立ちを発揮できる希釈率は、実際には、けっこう幅があります。


ここで少し例を出してみます。


以下にあげた例にある「5倍」というのは、ボディーソープを、その5倍の量のお湯で薄めたことを意味します。


希釈率でいうと、20%


お湯に対して、20%の割合でボディーソープを溶かしたという意味ですね。


・ 【濃い】希釈率20% 5倍のお湯で薄める

・ 【中間】希釈率10%10倍のお湯で薄める

・ 【薄い】希釈率 5%20倍のお湯で薄める


では、実際の泡立ちを、いくつか比較してみましょう。


ダヴ


洗浄成分は、2012年3月27日に確認したものです。洗浄成分は、予告なく変更されることがあるので、注意してくださいね。


ボディーソープ:ダヴ

洗浄成分

石けん(高級脂肪酸カリウム)

高級アルコール系合成界面活性剤(ラウレス硫酸ナトリウム)


液性

弱アルカリ性


ダヴ: 5倍

ダヴ:5倍に薄めると


ダヴ: 10倍

ダヴ:10倍に薄めると


ダヴ: 20倍

ダヴ:20倍に薄めると



ナイーブ


洗浄成分は、2012年3月27日に確認したものです。洗浄成分は、予告なく変更されることがあるので、注意してくださいね。


ボディーソープ:ナイーブ

洗浄成分

石けん(高級脂肪酸カリウム)

高級アルコール系合成界面活性剤(ラウレス硫酸ナトリウム)


液性

弱アルカリ性


ナイーブ: 5倍

ナイーブ:5倍に薄めると


ナイーブ: 10倍

ナイーブ:10倍に薄めると


ナイーブ: 20倍

ナイーブ:20倍に薄めると



キュレル


洗浄成分は、2012年3月27日に確認したものです。


キュレルの洗浄成分は、過去に予告なく変更されたことがあったので、注意してくださいね。


ボディーソープ:キュレル

洗浄成分

高級アルコール系合成界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム)


液性

弱酸性


キュレル: 5倍

キュレル:5倍に薄めると


キュレル: 10倍

キュレル:10倍に薄めると


キュレル: 20倍

キュレル:20倍に薄めると



(参考)泡ポンプタイプのベビーソープ


洗浄成分

アミノ酸系合成界面活性剤(ココイルアラニンTEA)


液性

弱酸性


泡ベビーソープ

ベビーソープ(泡タイプ)


実用的な濃度には、幅がある


さてさて。いくつか比較してみると、こんな感じです。


やっぱり、ボディーソープが濃いと泡立ちがいい。


反対に、薄いと泡がタラタラになっていますよね。


ここで言いたいのは、「希釈率は、この割合がベストですよー」ということではありません。


実際に、ボディーソープが泡立ち、きちんと使える状態にできる希釈率には、けっこうな幅がある、ということです。


上にあげた例だけでも、希釈率5%~20%。


じつに、4倍の開きがあります。


これだけボディーソープの濃度を変えても、泡立てることができ、きちんと洗うこともできます。


にもかかわらず、希釈率を気にしてボディーソープを使っている人は、あまりいないと思います。


しかし、スキンケア、肌への負担を考えると、希釈率は重要です。


「自分にとっては、どれぐらいの希釈率が最適か」


中間的な泡立ちの希釈率10%(10倍)を基準に、いくつか試してみて、一度、理想の希釈率を探すのもいいのかな、と思います。


毎回、お湯とボディーソープを計量する必要はありませんが、どれぐらいの希釈率で使っているかを意識する。


薄めか、濃いめか。それとも、ほどほどか。


ボディーソープは、「製品選び」とか「洗い方」だけではなく、「どれくらいに薄めるか」、希釈率も気をつけたいですね。


ボディーソープは、洗面器の中で薄めて、手早く泡立てるのがいちばんです。


が、そのほかに計量しやすい方法として、こんな泡立て方もあります。


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