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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『夕陽のガンマン』を観ました。

 

手下のおかげで脱獄したインディオは、難攻不落と言われるエル・パソの銀行を襲撃しようと画策。

一方、高額の賞金が掛かったインディオを狙う凄腕の賞金稼ぎ、モンコとモーティマーが出会う。利害が一致した二人は賞金を山分けにする事で手を組む。

モンコはインディオの一味に潜り込むが、モーティマーとグルになっている事がインディオにバレてしまい……といったお話。

 

冒頭の一文、

 人命が軽視された所では時には殺人が金になった。そこで“賞金稼ぎ”が生まれた。

これが本作の、かつ多くの西部劇の世界観の全てです。

法を執行する側の力が及ばないので、気分次第にバンバン撃ち殺したところで裁かれるには至らないものの、仇討ちや復讐の的にはなってしまうシステム(?)は、本作を含めた西部劇の特徴です。

つまり、西部劇には生粋の善人がいないというか、そんな人はさっさと殺されてしまうような世界なのです。

 

そんな世界ですから、悪役として描かれるインディオはさておき、主人公的なポジションにあるモンコやモーティマーもフツーに悪人寄りです(笑)。

そんな似た者の二人が出会い手を組むに至りますが、その間にあるのは打算だけ。

昨日の敵が今日の友になるような、青臭い友情ごっこめいたものは皆無なのがいいんです。

帽子を撃ち合うシーンは緊張感が漂い(子供の客観的な意見が笑える)、ああまで相手を挑発しておきながら、その直後に同じ部屋で飲んでたりするんだから、色々と飛躍するなぁと(笑)。

 

緩急の激しいドラマチックな展開はないので、人によっては退屈な作品に思えてしまうかもしれません。

台詞の量も(比較的)少ないので、そんな作風に拍車が掛かります。

特にモーティマーにはインディオを追う理由もあるのに、それをペラペラと喋る事はしない。特に近頃の映画(テレビドラマを含む)を見慣れている人にとっては、これを説明不足に感じるんだろうけど、そんなバックボーンがあるほどキャラへの理解度が高まるのも分かります。

けど、そんなものがなくても成立するドラマもあるんですよ。

モーティマーならまだしも、モンコなんてキャラ説明が皆無に等しいですしねぇ(笑)。

 

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Blu-ray版は映像特典満載で、吹き替え音声が2種収録されています。

 

今回は吹替で鑑賞したんですが……初代『ルパン三世』のキャスティングってスゲー豪華だったんだなと、今さらながらつくづく実感しました

『ミッドウェイ』を観ました。1976年版の方ね。

 

ハワイの真珠湾攻撃に成功してから約半年。アメリカ軍による東京への爆撃を機に、山本五十六大将はMI作戦を提言。アメリカ本土を目指し、連合艦隊をミッドウェイ島に向ける。

一方、日本軍の暗号解読に成功したアメリカ軍は、日本の艦隊の進路がミッドウェイ島である事を突き止める。

しかし、真珠湾攻撃で受けた太平洋艦隊の被害は甚大で、物量に劣るアメリカ軍は策を練りつつ、3隻の空母からなる艦隊を出撃させ……といったお話。

 

真珠湾攻撃から約半年後に起きた、ハワイ(諸島)の北西にあるミッドウェー諸島で起きたという、ミッドウェー海戦を描いたお話です。

映画としては何の関連もありませんが、現実に即して考えてみれば、本作は“トラ!トラ!トラ!2”といったところでしょう(笑)。

 

前作(のような存在の)『トラ!トラ!トラ!』同様、日米それぞれの視点からミッドウェイ海戦の経緯を描いていると謳っていますが、間違ってはいないものの、作風はまるで異なります。

前作はアメリカがボロ負けしたという史実がありながら、それでも日本側への配慮(どころか畏敬の念)を感じさせる描写が多く、判官贔屓というか、いわば戦勝国としての余裕すら感じさせましたが、今作にはそんな傾向は感じられません。

日本側の監督もいないし、純日本人のキャストは三船敏郎さんただ一人(その他の日本人役は日系外国人)、何より日本人のセリフが英語ってんだから失笑モノですよ。

内容が内容だけに、『トラ!~』は当時のアメリカ国民からはブーイングの嵐だったようですし、同じ轍は踏めないという反省から、こういう作風になっちゃったのかもしれませんね。

 

本作も戦争映画にジャンルされる作品ですから、ふんだんに戦闘シーンがあります。

おそらく軍の協力を得た上で実存する乗り物や兵器を使っているんでしょうが、本作で映るそれら全てが本作のために撮られたものではないんですよね。

本物を強調する意味で戦争当時の記録映像を流用するのは良かったにしても(本作のために撮った映像の画質をわざわざ落として映像の差を軽減したんだとか)、『トラ!~』の映像をそのまま使ってるのにはポカーン…。

本作のために相当な労力を以て作られたシーンも多々あるはずなのに、このせいで、それらも実はどっかから拾ってきた映像なんじゃないの?と穿った見方をしてしまう人も少なくないと思います。

そこまでケチるなら、2時間未満に収めれば良かったのにねぇ。

 

この頃の、規模の大きい戦争映画は有名どころの俳優を起用する割には、人間ドラマが希薄という特徴があります。

それ故、特にこの時代に大ヒットした戦争映画って、女性客ってどれほどいたんだろう?と思うんですよね。いたとしても、どこが面白かったのか聞いてみたいものです。

本作に関しては、ガース大佐の息子であるトムが日本人の女性と結婚したいと言い出すという、ちょっとした人間ドラマがありますが、おそらくドンパチになんか興味ゼロの女性を引き寄せるための作戦なんでしょう(笑)。

だからって、コテコテな悲恋ドラマとして描かなかったのは正解。曖昧なままで終わったのは良かったと思います。


キャストは変更されているものの、前作から引き続き登場するキャラも何人かいます。

この人がいないと始まらないであろう日本軍の山本海軍大将、そして真珠湾攻撃の功労者である源田や淵田も名前は出てくるものの、病に伏しているというガッカリ設定(源田は復帰しますが)。

これに対し、アメリカ側は馴染みのあるキャラが誰もいないのは残念です。P-40で日本軍の戦闘機隊を迎撃した二人(名前は忘れた)とか出てきても良かったのになぁ。

 

――とまぁ、『トラ!トラ!トラ!』のノリを想像して観てみましたが、あそこまでの面白さはなかったように思えます。

日本orアメリカの描き方がどうとか政治的な話ではなく、映画としてどうなの?というシーンが多々あった感じ。

何番の偵察機とか戦闘機のパイロット紹介といったテロップも蛇足気味。

 

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ありゃ、配信版は吹替版しか見当たらなかったよ。

Blu-ray版は吹き替え音声が2種類収録されているだけでなく、メイキング系の映像特典もあります。

 

ところで、ふた昔前に本作のDVDを買いましたが、字幕がド最悪だった記憶があります。誤訳ではなく、洋画の字幕システムが、んま~酷かった。

当時、メーカーに問い合わせをしたら、どうしてこうなるのかをわざわざ電話をくれて説明してくれたのは嬉しかったなぁ。

このBlu-ray版ではそんなクソ字幕は大改善されているので、似たような思いをした人は、どうか安心してお買い上げ下さい(笑)。

誤訳に関しては興味ないので、その辺の軍事マニアに聞いて下さい。

 

『魅せられて』を観ました。

これまた恥ずかしい邦題ですねぇ…。♪ウィンディズブローウィンフロムジエ~ジャ~♪じゃないですよ?

 

19歳のルーシーは母の死をきっかけに、イタリアの片田舎にやって来る。そこは母をよく知る者たちが集う、母が過ごした地でもあった。

余命いくばくもないアレックスと親しくなったルーシーは、恋愛に奥手である事を見透かされ、周囲の者たちもそれとなくルーシーに恋人をあてがおうとする。

ホームステイを楽しみながらも、ルーシーには自分の本当の父親を探すという目的があり……といったお話。

 

手っ取り早いところでは『アルマゲドン』や『ロード・オブ・ザ・リング』等で知られるリヴ・タイラーさんの知名度を一気に上げた作品です。作品自体はそこまでヒットはしなかったようですが…。

若く初々しく、無防備な姿に“魅せられ”た人も少なくないんじゃないかな? 劇中同様、リヴさんも19歳の時に公開されたというのも感慨深いですね(撮影時はもっと若かっただろうけど)。

 

そんなリヴさん演じるルーシーの親探しが主軸ですが、どちらかというと恋人探し、極論としては処女卒業がお話の真の目的です。

本作には“官能”というワードも付き物だし、こんなキレイなお姉さんが薄着で駆け回るだけでなく、初体験がどうとか言ってるんだから、中高生が食い付きそうなシチュエーションですよね(笑)。

それを目当てに見てガッカリする子も多いんでしょうが……いやいや、そんな事もないぞ…?

 

ルーシーの初体験はなかなか上手く行きませんが、場数を踏んでいる周囲の人たちは老いも若きも、まぁお盛んです(笑)。

ただ、それらはエロとしての描写ではなく、恋人や夫婦といった間柄として結び付いた男女の辿り着くべき姿を表しているように見えます。

お互いが自然に求めたり受け入れたりできるかどうかが問題で、ルーシーが寄って来る男たちと上手く行かないのはそういう理由だからなんでしょう。

だからって純粋な恋愛映画でもない、俺ッチを含めた俗人には分かりづらい奥深さのある作品なのかもしれません。

 

分かりづらいと言えば、最大の難しさは登場キャラの多さにあります。

どんどんキャラが増えていくのでもう大変(笑)。特に俺ッチは、キャラの顔と名前が一致しないままお話が進むと置いてけぼりを食らうので…。

 

劇中で語られる事はありませんが、本作の舞台となるのはイタリアのトスカーナ地方というそうです。

ここの光景が、んま~美しいの何の!

ルーシーが暮らすのはオリーブ畑や大草原に囲まれた一軒家ですが、隣近所の建物なんて見えないどころか、車なしでは生活できないほどの場所。

周囲には大自然以外に何もなく、この家にやって来るのは気心の知れた友人ばかりなものだから、プールで泳ぐ際は全員全裸というオープンさ(笑)。

映画は総合芸術ですから、こういう背景や風景にも楽しみを見い出すのもアリだと思います。殺伐としたお話でもないし、のんびりした気分になりたい時にまた観ようと思う作品です。

 

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Blu-ray版は吹き替え音声は収録していますが、映像特典は予告編のみというショボ仕様です。

 

『手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!』を観ました。

 

牙鬼軍団の弓張重三[ユミハリジュウザ]から、忍隠れの里の殿である八角辰之助を助け出し、里にラブ&ピースをもたらせ――ラストニンジャこと好天[ヨシタカ]より夏休みの宿題を与えられた手裏剣戦隊ニンニンジャー。

弓張の妨害をかわしつつ救出に成功はしたものの、辰之助は祟りにより恐竜のような姿にされ、とある理由からやさぐれて無気力になっていた。

そんな中、里の村人が弓張の一味に捕らえられ、天晴[タカハル]を残し再び里に向かったニンニンジャーもピンチに陥る。

身の危険も顧みず仲間の元に向かう天晴の姿に、辰之助の心は揺らぎ始め……といったお話。

 

忍者で構成されたスーパー戦隊はいくつかありますが、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』における忍者観(?)はそれまでのものと比べるとやや異質で、泥臭さがないのが斬新なんですよね。ベテラン忍者が見たら噴飯しそうな(笑)。

 

かつての辰之助は民を思いやる殿様でしたが、そのあまり家庭に目を向けなくなってしまった挙句、妻に逃げられたショックで自堕落で無気力な性格になってしまいます。

…という説明セリフがある中、辰之助が飲んでいる酒の銘柄は“雪那”、そして辰之助を演じているのは藤本敏史=フジモンさん。

劇場公開時はコレに気付いてクスクス笑っている大人がいましたが、今となってはチト笑いづらい小ネタになっちゃったよね…(笑)。

 

劇中の忍隠れ城の正体(?)は、上田城、小田原城、彦根城との事で、意外にも(笑)幾多の場所でロケが行われたようです。

天気も晴天で、本作の雰囲気に合っていますね。スーパー戦隊の映画って、イマイチ天気が良くない作品が多いから…。

 

そんなお城(の敷地内)でのアクションはもちろんですが、変身前=素面アクションが多めなのは好印象。

殺陣はいつもの事ながら、城の石垣を上るわ屋根を走るわと、割とハードな事をやってるのでここにも注目ですね。

 

アクションとはチト違いますが……めでたく事件も解決したのでお祭りだ!という事で、エンディングでは久々にダンスで締め。

このエンディングテーマである『なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!』、視聴者からの動画をテレビシリーズのエンディングで流れたり、ディープな所で盛り上がっていた記憶。よしもと新喜劇でもやってたっけね。

明快な曲調+難易度低めのダンス=老若男女(特にちびっ子)が踊れそうなのがいいんですよ。

ここから十歩も百歩も進んで歌もダンスも難しくしちゃうのは、いい歳こいた一部のマニアしか喜ばないので感心しませんが。

…それはさておき、このエンディングのダンスで大活躍(?)なのが、シロニンジャー=伊賀崎風花を演じる、ニンニンメンバーの中で最強のダンス力を誇る矢野優花さん。

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ダンスの上手い人は、腰の落とし方が違うよね。

この元気感こそ、この曲&ダンスの正解じゃないですか?

…おっと、忘れちゃいけねぇ、

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キンちゃんもなかなかでございやすよ!

 

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Blu-ray版のコレクターズパックは特典ディスク付き。

ここでのメイキングやイベントではフジモンさんも登場、当時の奥さんの名をちょいちょい出していたあたりに時の流れを痛感します…(笑)。

 

『宇宙船 vol.180』を買いました。

 

買いましたが……チトまずい状況です。

2023年4月1日発売であれば、世の中は『シン・仮面ライダー』で盛り上がっているタイミングなのに、載っているのはたったの1ページ。写真も文章も、有意義な情報は皆無です。

だったら、読者の投稿も載せなきゃいいのに(笑)。

『シン・ウルトラマン』に関しても、ほぼ無視だったしなぁ。

 

…じゃ、『宇宙船』ってどんな雑誌なの?と聞かれても的確な回答はできませんが、少なくとも現在はオモチャ重視の傾向が色濃く感じます。

まぁ、近頃はニチアサ枠やウルトラマンのファン(20~30代くらい?)もずいぶん増えましたが、半分以上はオモチャの買い集めに躍起になっている(ように見える)せいか、そんな層に向けた誌面作りになっているように思えます。

そのくらいにオモチャの紹介が多い、多すぎます。

変身後のヒーローの姿(いわゆるガワ)の特写も、ある意味においてはオモチャと密接にリンクしていますしね。

 

フルカラーになったせいか、読み物が激減しているのも残念です。

知識や含蓄を感じないライターも目立つようになってるし。

 

現役ヒーロー作品だけでなく、旧作もフィーチャーした上でキャスト&スタッフのインタビューや特写、何より読み物が多めのヒーロー系雑誌、どっか出してくんないかなぁ。

数十年に渡って、もはや惰性で買い続けているけど、いよいよキツいと感じるようになってきたのは悲しい事です。

 

ところで……『宇宙船』と言えば、『舞いあがれ!』にも登場していた事で有名です(11X話とまでしか覚えてない)。

ばんば=高畑淳子さんとの2ショット(?)という事で、考察マニアよろしく、このカットには何やら深い意味があるのか?と思い立ち、

の号を読み返してみましたが、高畑さんに関するネタは特にありませんでした…(『特捜ロボ ジャンパーソン』の放送開始情報があったくらい)。

デラシネの品揃えもなかなか健闘していますが、俺ッチんとこにはこれよりもっと古い号が残ってるぜ?と、1ミリほど優越感……しょーもな。

ついに、ついに最終週どころか最終回を迎えてしまいました、『舞いあがれ!』。

最終回は気になりすぎて、出勤前にリアルタイム視聴しちゃったよね。

 

「○○(俺ッチ)さんって、朝ドラ見てるんですよね? 主役の子って、どんな飛行機に乗るんですか?」

「ああ、舞ちゃんは今、町工場で営業やってるよ」

「えっ」

…とまぁ、ヒロインが飛行機のパイロットを目指すという、話のさわりは知っているけど本編までは見ていない人であれば、そう聞いて驚くのも当然でしょう。

あの頃は、“舞いあがれ!”どころか“這いあがれ!”と応援したくなる状況でしたしねぇ(笑)。

 

朝ドラの全てを観ているわけじゃないけど、主役のヒロインがとある職業を目指す作品は多々あるものの、そんな夢や努力が(一旦)水泡に帰すという展開は稀有、もしくは皆無に近いんじゃないでしょうか?

舞ちゃんはパイロットを断念せざるを得ない状況に陥り、別の世界で夢や希望を見い出します。

そこから紆余曲折があり、再び夢に向かって頑張った挙句、どうにか“舞いあがれ”ました。

 

先の夢は旅客機のパイロットだったので、それと比べるとスケールダウンした感は否めませんが、そこで主題歌『アイラブユー』の出番です。

 どんな言葉が願いが景色が 君を笑顔に幸せにするだろう

航空学校で繋がった人も少なくないけど、IWAKURAで働き始めてからは特に舞ちゃんの人脈は激増しました。

そんな多くの人たちと知り合ったり触れ合いがあったからこそ、空を断念した舞ちゃんは別の世界で新たな夢を見い出せたんじゃないかと。元々、他人のために一生懸命になるだけでなく、他人の喜びを自分の幸せに感じる子でしたしね。

夢というやつはデカけりゃいいってものでもなく、人とナリに見合った夢もあり、そうであっても十分“笑顔に幸せに”なれるものなんじゃないかな。

 

…で、結局、『舞いあがれ!』ってどんな話?と聞かれれば、
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…という話だよ、と答えるのが正解に思えます。忘れていたり諦めてしまった夢を、また見たっていいじゃん?って感じでね。

本作の最終回とCDの発売日が近いのもあって、本作の隠しエンディング曲なんだと勝手&強引に結び付けています。久留美ちゃん繋がりってのが強いけど(笑)。

 

基本的に朝ドラはヒロインの成長や人生を描く一人称の作風なので、その他の枝葉のごときエピソードは、ある程度は割愛しても構わないと思いますが、とりあえずは大団円でゴールしたものの、その後どうなったかのかな?と思わせる要素も少なくありません。

そう気になる人に向けるのが昨今流行りのスピンオフ作品ですが、本作でもやるのかなぁ。やるとしたら、どの辺をフィーチャーするだろう?

 

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本作の関連商品と言えば↑の2冊くらいしか買わなかったけど、あくまでこれから見る人に向けてのガイド本なので、お話全体を補完しているわけじゃないんですよね(舞ちゃんが結婚する事すら載っていない)。

『~Part3』の刊行、もしくは本作を丸ごとフィーチャーしたムックとか出て欲しいなぁ。

 

『ゴジラ』を観ました。1954年の初代のやつです。

 

小笠原諸島沖で立て続けに貨物船が沈没し、遭難者の一人が大戸島の漁村に漂着する。不漁に悩まさている折に流れ着いた遭難者の言葉から、老人はゴジラの言い伝えを思い出す。

その後、大戸島は嵐に見舞われるが、あまりにも甚大な被害は雨風によるものだけではなかった。尋常ではない状況を調査するため、政府は古生物学者の山根らを大戸島に派遣する。

調査のさ中、山根らは巨大生物=ゴジラを目撃。ゴジラは嵐に紛れて大戸島に上陸していたのだ。

政府が山根の助力を得ながらゴジラ対策に乗り出す中、ついにゴジラは東京に現れ……といったお話。

 

巨大怪獣が登場する作品は多々観ている俺ッチですが、怪獣が主役となる、いわゆる怪獣映画にはあまり興味を感じません。

怪獣を倒すヒーローがいないとカタルシスを感じないだけでなく、どうも怪獣VS人間ではチト無理があるように思えるんですよね。

『ウルトラQ』が好きなんだから、そういう対決構図が受け入れられるはずなんですが…。

 

何の意思も読み取れないまま文明を破壊するという意味において、人間にとってのゴジラとは新しい自然災害と言っても過言ではありません。

が、ゴジラは自然災害に見えて、実は水爆実験が招いたものだったようです。

そこでもし巨大ヒーローが現れてゴジラをやっつけたとすれば、そこで事態は収拾するものの、人類は舌の根も乾かぬうちに新たな兵器の開発を続けるでしょう。

つまり、ゴジラとは人間が自らが招いた存在とも言えるんじゃないかと。

身から出た錆であるからこそ他力本願のごとくヒーローに頼るのではなく、人間の自らの手で解決すべき問題なんでしょうね。

 

ゴジラによる被害は広がり、東京は火の海と化しますが、政府が撃退や抹殺を試みる中、生物としてのゴジラを研究したいという山根だけはこれに難色を示す。

“大勢の命より自分の知識欲を優先したがる専門家”というキャラは、後年の作品にもウンザリするほど登場しますが、山根はその先駆者たる存在ですね。

本作が公開された1954年という時代性もあってか、山根の場合はそんな思いを近親者に打ち明ける程度に留めておくのは、今の目で見れば実に慎ましいですね。一応は空気を読んで、同調圧力に屈してしまうのが生々しいんです。

 

ゴジラを打倒する唯一の切り札=オキシジェン・デストロイヤー。

発明者である芹沢博士は、もしこれが世界に出回った時の事を懸念し、人の目に触れる事を極度に恐れています。研究所に閉じこもっているのは、そういう理由なのかもしれませんね。本心としては見せびらかしたいんだろうけど(笑)。

芹沢のように無二の発明をしておきながら、たとえ恐るべき能力を持つものであっても、良心の呵責から世間に公表しない研究者もいるし、そんな陽の目を見ない発明品が我々の知らない所で多々作られているかもしれないんですよね。

それを知らずにいられる事とは、一種の平和なのかもしれません。

 

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1954年の作品という事で、モノクロというのもいい雰囲気なんですよね。

そして、モノクロ作品は夜に観るべき!

 

『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号』を観ました。

 

シャドーラインを倒した10年後の2025年。かつて烈車戦隊トッキュウジャーだったライトたちは、自分らの人生に悩みを抱えながら過ごしていた。

そんな彼らの前に、かつてシャドーラインから追放されたヘイ大公が出現。もうイマジネーションが見えなくてなっている彼らはトッキュウジャーに変身できないまま、2017年の世界に飛ばされてしまう。

ライトたちは小学校の卒業を控える当時の自分と出会い、そして彼らは子供ながらトッキュウジャーに変身し、ヘイ大公を迎え撃つ。

子供の頃と自分と話すうちに、ライトたちは自分らがイマジネーションを見失っていた理由に気付き始め……といったお話。

 

前作『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー』に倣ってか、今作でも子供の姿のライトたちが登場します。中盤以降はほぼ出ずっぱりで、子供キャラに真摯なのは『烈車戦隊トッキュウジャー』という作品の美点の一つです。

前作のトピックだった、こどもトッキュウジャーとして戦うのが当たり前のような空気になってるのが怖いですね(笑)。

 

子供時代のみならず、青年(20歳?)となったライトたちの、やや大人っぽくなった姿も見どころの一つです。

中でも、トカッチがメガネを止めてコンタクトにしたのは、周囲の視線や意見を気にしてしていた事が理由のようです。まぁ、大人になるとはしがらみを気にする事でもありますから…。

5人が大人になった事で夢や希望の象徴でもあるイマジネーションを見れなくなってしまい、変身能力を失ってしまうシチュエーションがショッキングです(カグラだけは以前と変わらずイマジネーションを見れても良かったように思う)。

そこからライトらは昔の自分と接する事でイマジネーションを思い出し、トッキュウジャーに変身できるようになります。

…これ、今の自分と昔の自分というビジュアルがあるものの、見方を変えると、過去(や未来)の自分の行いから自己啓発するという、彼らの心の中の話とも捉えられるんですよね。ふ、深い…。

そして年齢や図体は大人っぽくなっても想像や空想する心は捨てなくてもいい、つまり、いい歳になっても子供心は失わなくてもいいという、いつまでもこの手の作品を楽しむオジサンの肯定でもあるんだ!

 

こどもトッキュウジャーの前に現れた紫の戦士、超トッキュウ7号。

自らは正体を隠してはいますが、クセが強すぎる構えを見る限り、誰が変身しているかは一目瞭然です(笑)。

この7号、1~5号のように姿が変わるわけではありませんが、実は乗り換えもできるようです。本作では輪島功一への乗り換えを披露していましたが、この辺は変身者の素養に依存するものだと思われます。膨大な数の乗り換えができるんだろうなぁ(笑)。

もちろんオフィシャルな設定ではないので、本気に捉えるとバカだと思われるので要注意!

 

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Blu-ray版の映像特典はメイキングが収録されていますが、こどもトッキュウジャーの面々はやっぱり子供ですね(当たり前だけど)。グリッタに駆け寄ってく姿とか、ほっこりするんだよ…。

 

近年の変身ヒーロー作品において劇伴=BGMがイマイチ無個性だと感じてしまうのは歳を取った、もしくは飽きてきているせいなんでしょうかね。昔はサウンドトラックCDも追いかけていたのに。

 

にもかかわらず、何を突然、『仮面ライダーセイバー CD-BOX』を買いました。

 

個人的に『仮面ライダーセイバー』という作品は、いわゆる世間の評価(=他人の感想に流される人が多いように思える)よりは面白いと感じる作品でしたが、サントラを買うほど思い入れはないしな~と思っている程度。

 

エンディング曲『仮面ライダーセイバー』は、いつかは買おうと思っていましたんですがね。

放送開始時は「何コレ?」的な(否定的な)意見が散見されましたが、歌詞にヒーロー(番組)名も入っているし、本来のお客である子供にやっと仮面ライダーを返してあげたという意味で、実にいい試みだったと思います。その後に繋がらなかったのはガッカリですが。

 

――と、そんな雑感はさておき。

何故↑のCDを買ったか?と聞かれれば、安かったからです。

だって……

定価11000円ですよ?

2度見した上で即買いですよ。安いは正義!

 

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…と、ホクホク顔でいたら……なんと、さらに下がっていて、今や1300円台に…。

底値だろうと見切って買った後に、さらに値下がりされていると虚しくなるという、つるセコ話でした。

 

という事で、ちょっとしたお買い得ネタでした。

叩き売りの結末はお前らが決めろ!

『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』を観ました。

 

ダンスコンテストに参加するため、開港150周年を迎えた街にやってきたラブたち。

そこに全てを飲み込み一つにしようとするフュージョンが現れ、ラブたちはプリキュアに変身。十分に力を発揮できないフュージョンを退却させる。

その後、なぎさや咲、のぞみたちの前に現れたフュージョンはプリキュアになった彼女らの力を取り込み、徐々に力を蓄えてゆく。

ついに実体化したフュージョンを相手にラブたちは再び変身するが、心の隙を突かれ、フュージョンに飲み込まれてしまう。

街の異変を知り、集合した各プリキュアたちはフュージョンの元に向かう……といったお話。

 

スーパー戦隊や仮面ライダー等々、各作品に繋がりはないものの、シリーズが長く続けばいつかは全員集合的な作品が生まれます。

プリキュアシリーズもそんな例に漏れず、本作でクロスオーバー解禁です。

同じ事をやっているものの、それができない理由となる何らかの壁を取り払って手を取り合うというシチュエーションは世界規模でみんな大好きですからね。

ドラマに限った話ではなく、それこそ今やってるWBCのメンバー構成だってクロスオーバーみたいなものだろう(笑)?

 

本作に登場するプリキュアは14人。かつ、プリキュアとは切っても切れない縁にある妖精を含めれば、約2倍。

それら全てに、しかも変身前と変身後の見せ場を与えなきゃならないとして、本気でやるなら何時間もの大長編映画にもできますが、70分という尺の中に巧くまとめていると思います。

まぁ、本来はちびっ子に向けた作品ですからね、物足りなさを感じるオジサンたちはネットでひっそりブーブー言っていればいいんです(笑)。

ただ、物足りなさはあっても、原作(=テレビシリーズ)のイメージとかけ離れているとは感じなかったんじゃないかな? なるべく設定に忠実に、丁寧に描いている印象が強いです。

 

…ただね~、作画だけはイメージとかけ離れすぎているんですよねぇ。

各シリーズでキャラクターデザインが違うし、同一作品に登場するのであれば、ある程度は画一化させる作業も必要だし、難しいのも分かります。

作画監督、かつ原画も描いている青山充さんの作業量は半端じゃないのも想像できますが……あんま可愛くないのが致命的です。メイクの担当が変わったんだと思い込みます(笑)。

 

顔は似てないのはさておき、燃える演出続出で、これはむしろ男の子向けの作風に近いんじゃないかと。

昭和変身ヒーロー作品でのド定番演出よろしく、劇中でシリーズの主題歌が流れるなんて原作では皆無に等しかったから(挿入歌は稀にあったけど)意表を付かれたよね。初めて観た時はゾワッと来ましたよ。

戦闘シーンもよく動くし、特にブラック&ホワイトの肉弾戦の力強さは尋常じゃありません(笑)。ザケンナーやらコワイナーの登場も、復活怪人の割にはよく持ち堪えた方じゃない?

スプラッシュスター勢のフォームチェンジも震えますね。ブルームorブライト、イーグレットorウィンディの姿になるのは、確か精霊の都合でランダムに変わるんだったっけ? 原作の設定を破綻させないギリギリの演出が絶妙です。

地味ながら、プリキュア各チームが、自分ら以外にプリキュアが存在する事を初めて知るのも、今見ると新鮮です。

 

本作は2009年の作品という事で、ずいぶん古い部類に入る作品ですが、近年のプリキュアを演じる声優陣の声の細さを実感しますね。ゆかなさんの声量幅がスゴすぎなんだよな…。

 

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は~、Blu-ray版の新品はもう終了してるみたいですね。今年=20周年のうちに廉価版でも出せばいいのにな。

 

 

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観た、『映画 プリキュアオールスターズDX』

観た、『映画 プリキュアオールスターズDX2』