観た、『映画 プリキュアオールスターズDX』 | Joon's blog

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『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』を観ました。

 

ダンスコンテストに参加するため、開港150周年を迎えた街にやってきたラブたち。

そこに全てを飲み込み一つにしようとするフュージョンが現れ、ラブたちはプリキュアに変身。十分に力を発揮できないフュージョンを退却させる。

その後、なぎさや咲、のぞみたちの前に現れたフュージョンはプリキュアになった彼女らの力を取り込み、徐々に力を蓄えてゆく。

ついに実体化したフュージョンを相手にラブたちは再び変身するが、心の隙を突かれ、フュージョンに飲み込まれてしまう。

街の異変を知り、集合した各プリキュアたちはフュージョンの元に向かう……といったお話。

 

スーパー戦隊や仮面ライダー等々、各作品に繋がりはないものの、シリーズが長く続けばいつかは全員集合的な作品が生まれます。

プリキュアシリーズもそんな例に漏れず、本作でクロスオーバー解禁です。

同じ事をやっているものの、それができない理由となる何らかの壁を取り払って手を取り合うというシチュエーションは世界規模でみんな大好きですからね。

ドラマに限った話ではなく、それこそ今やってるWBCのメンバー構成だってクロスオーバーみたいなものだろう(笑)?

 

本作に登場するプリキュアは14人。かつ、プリキュアとは切っても切れない縁にある妖精を含めれば、約2倍。

それら全てに、しかも変身前と変身後の見せ場を与えなきゃならないとして、本気でやるなら何時間もの大長編映画にもできますが、70分という尺の中に巧くまとめていると思います。

まぁ、本来はちびっ子に向けた作品ですからね、物足りなさを感じるオジサンたちはネットでひっそりブーブー言っていればいいんです(笑)。

ただ、物足りなさはあっても、原作(=テレビシリーズ)のイメージとかけ離れているとは感じなかったんじゃないかな? なるべく設定に忠実に、丁寧に描いている印象が強いです。

 

…ただね~、作画だけはイメージとかけ離れすぎているんですよねぇ。

各シリーズでキャラクターデザインが違うし、同一作品に登場するのであれば、ある程度は画一化させる作業も必要だし、難しいのも分かります。

作画監督、かつ原画も描いている青山充さんの作業量は半端じゃないのも想像できますが……あんま可愛くないのが致命的です。メイクの担当が変わったんだと思い込みます(笑)。

 

顔は似てないのはさておき、燃える演出続出で、これはむしろ男の子向けの作風に近いんじゃないかと。

昭和変身ヒーロー作品でのド定番演出よろしく、劇中でシリーズの主題歌が流れるなんて原作では皆無に等しかったから(挿入歌は稀にあったけど)意表を付かれたよね。初めて観た時はゾワッと来ましたよ。

戦闘シーンもよく動くし、特にブラック&ホワイトの肉弾戦の力強さは尋常じゃありません(笑)。ザケンナーやらコワイナーの登場も、復活怪人の割にはよく持ち堪えた方じゃない?

スプラッシュスター勢のフォームチェンジも震えますね。ブルームorブライト、イーグレットorウィンディの姿になるのは、確か精霊の都合でランダムに変わるんだったっけ? 原作の設定を破綻させないギリギリの演出が絶妙です。

地味ながら、プリキュア各チームが、自分ら以外にプリキュアが存在する事を初めて知るのも、今見ると新鮮です。

 

本作は2009年の作品という事で、ずいぶん古い部類に入る作品ですが、近年のプリキュアを演じる声優陣の声の細さを実感しますね。ゆかなさんの声量幅がスゴすぎなんだよな…。

 

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は~、Blu-ray版の新品はもう終了してるみたいですね。今年=20周年のうちに廉価版でも出せばいいのにな。