皆さま、こんにちは！
本業でビデオカメラマンをしている自分。
先週末から運動会シーズンに突入し、
てんやわんやしていた最中でした。
運動会中は撮影機材の位置を変えるために
行ったり来たりするのですが、
一緒にいたスチルカメラマンさんから
「運動会が毎日あったら痩せますね」
と言われちゃいましたよ。
ホント、余計なお世話です。
今日はこの夏に訪れた福塩線から
駅家（えきや）駅の訪問記です。
どこにでもある無人駅だち思ったら大間違い。
興味深い歴史を持つ駅でしたよ。
その前に…
上から読んでも下から読んでも「駅家駅」。
まるで山本山（若い子は知ってるかな？）のような駅名でしたが、
路面電車の停留所を除いた駅の中で、
駅名に「駅」の字が使われているのは
ここ「駅家駅」だけだそうな。
駅家駅が開業した大正３年当時、
ここが「駅家村」だったことから付いた駅名だそうですよ。
長らく国鉄時代の木造駅舎が使われてましたが
令和３年に現在の簡易駅舎に代わったとのこと。
新しい駅舎は、福塩線内で最近増殖中の
コンクリート打ちっぱなしのヤツでした。
この駅舎、丈夫そうですけど
面白みがイマイチなのよねぇ…
片隅に自動券売機が置かれてましたよ。
駅舎が小型化された分、
ホームと駅舎の間にスペースが生まれ
新たにスロープが設置されました。
従来からある駅舎とホームを結ぶ階段は
新駅舎に代わった後もそのまま使われてましたよ。
ホームに入ります。
駅家駅は単式ホームがあるだけの棒線駅でした。
一見した感じはどこにもありそうな
変哲のない駅ですけど、
それではなぜ、駅家駅の歴史が興味深かったかというと…
国鉄時代は駅家駅から貨物専用線が伸びており、
構内で貨車の入れ替え作業が行われていた
らしいのです。
その証拠と言っちゃなんですが、
国土地理院のサイトに掲載されていた
昭和36年撮影の航空写真を転載します。
駅の東側（画像の右側）から
線路が分岐しているのが見えますかね？
わかりづらいので線路の位置を赤線で補足すると
ご覧の通りです。
他にももう１本、
駅舎の向かい側に側線が見えますけど
貨車入れ替えるための留置線として
使われていた線路ではないでしょうか？
本線から分岐して駅前に伸びる側線の正体ですが、
昭和39年刊行の貨物専用線要覧によると
農協の貨物専用線だった模様。
貨物専用線が分岐する福塩線の駅は
駅家駅と万能倉駅の２駅しかなく、
貴重な存在だったようですよ。
貨物専用線が分岐していた地点の現在の様子ですが、
痕跡らしきモノは見当たりませんでした。
この貨物専用線ですが、昭和45年に廃止されると
駅家駅による貨物の取り扱いも終わったようです。
専用線の先にあった貨物ホームも
現在は撤去済ですが、
跡地は今もJA関連の建物が連なってました。
手前に停まるミラジーノの後方の花壇が
やや斜め方向に伸びてますが、
貨物専用線がこの方向に伸びてた形跡ではないでしょうかね？
もう１本あった
駅の西側から分岐していた側線は
空いた用地が今もありましたよ。
最後は駅前に整然と並ぶチャリの姿で〆ます。
昔は構内に留置されてる有蓋車や
入れ替え作業（貨車を人力で押してたそうです）が
見れたはずですけど、
駅家駅の貨物の取り扱いが廃止されてから
既に50年が経過してるのですよね…
当時の様子を知る方がいれば
お話を聞きたいですけど、
そんな方、いらっしゃいますかね？？
↑（福山駅方面）
備後本庄駅
横尾駅
神辺駅
道浦駅
万能倉駅
駅家駅（令和５年６月16日）
近田駅
戸手駅
新市駅
府中駅
河佐駅
備後三川駅
甲奴駅
備後安田駅
↓（塩町駅方面）
駅の探訪記、旅の情報を不定期に更新中。
新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします！
