皆さま、こんにちは！
今日は福塩線・鵜飼（うかい）駅の訪問記ですが
信じられます？
鵜飼駅は一見した感じ、
単式ホームがあるだけの小さな駅ですけど
国鉄時代は駅舎を持つ有人駅（駅員配置駅）だっそうな。
しかも貨物の取り扱いがあり
構内には貨車を留置する引込線もあったんですって。
この狭い構内のどこに引込線があったのよ!?
…ってことで今回は
有人駅時代の姿を求めて鵜飼駅の構内を眺めました。
まずは鵜飼駅のプロフィールからです。
鵜飼駅は交通量が多い石見銀山街道（県道26号線）のそばに、
福塩線の前身である両備軽便鉄道の駅として
大正３年に開業。
昭和８年に国有化されました。
県道のそばに鵜飼側踏切があり、
付近にある出入り口から構内に進入出来ますよ。
こちらがホームの全景なり。
ホームの中央に簡素な待合所が置かれてました。
こんなことを言ったら
地元の皆さまに怒られそうですけど、
鵜飼駅は小っちゃくて造りが簡素な駅です。
それなのに、昔は有人駅で
貨物の取り扱いまであったという事実が
イマイチ信じられなくて…
駅舎はどこにあったの？
貨車はどこに留置してたの？
鵜飼駅は謎だらけですって。
そんな時に役に立つのが古い航空写真。
今回も国土地理院のサイトに掲載中の写真をチェックしました。
鵜飼駅の貨物の取り扱いは
昭和27年に廃止されたとのこと。
そこで昭和22年撮影の写真をチェックしたところ…
貨物ホームらしき構造物が写っているのが
わかりますかね？
当時の線路を赤線で補足しました。
貨車の荷役作業をする貨物ホームは踏切の反対側。
それと駅舎の西側（府中駅寄り）にも
留置線（側線）があったのではないでしょうか？
だとすると、現在は形跡は残ってませんが
ビューティーサロンさんが建ってる位置に
貨物ホームがあったはずです。
もう一方の駅舎の西側にあった側線は、
今でも痕跡を見ることが出来ました。
右側に民家さんのブロック塀が並んでますけど
向きに注目です。
ホームに対して斜めに（手前側に広く）
伸びているのがわかりますかね？
貨物の取り扱いがあった時代は
線路は赤線の方向に伸びていたはずです。
ホームの背後を斜めに伸びる線路に合わせて
ブロック塀が建てられたということで。
矢印の先が側線が伸びていた場所ですけど、
こうしてみると
有人駅時代の痕跡が結構残ってますわね。
最後は駅舎があった場所の痕跡探しです。
今あるホームの待合所とその背後に駅舎がありました。
こちら痕跡は意外にわかりやすくて、
駅舎の基礎がコンクリートで埋められた状態で残されてます。
待合所の背後に旧駅舎の基礎が
うっすら浮かび上がっているのがわかりますかね？
鵜飼駅は昭和45年に無人化されのちも
簡易委託駅として切符の販売が行われていたようです。
それまでは両備軽便鉄道時代の駅舎が
現役だったということなのかな？
最後が鵜飼駅のアートな駅便（駅の便所）で〆ます。
このアートは駅から２キロ離れた場所にある
府中東高校の皆さんが完成させたようです。
学校には鉄道研究会的な組織はあるのかな？
あればぜひ！有人駅時代の鵜飼駅の
貨物ホームがあった場所を特定ください。
それと貨車で何を運んでいたかも。
貨車は電車に牽かれていたのだと思いますが…
それにしても
福塩線の主要駅である府中駅から
１キロしか離れていない鵜飼駅なのに、
なぜここで貨物を取り扱っていたのでしょう？
府中駅からトラックで輸送してもイイ気がしますが。
イロイロと気になることだらけの鵜飼駅でした。
↑（福山駅方面）
備後本庄駅
横尾駅
神辺駅
道浦駅
万能倉駅
駅家駅
近田駅
戸手駅
新市駅
鵜飼駅（令和５年６月16日）
府中駅
河佐駅
備後三川駅
甲奴駅
備後安田駅
↓（塩町駅方面）
駅の探訪記、旅の情報を不定期に更新中。
新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします！
